女性のほうへのメカニズム
若い人たちへの接種が進んでいる中、何かの記事で、学生への接種率を高めるために「不妊するというようなデマなどを払拭していきたい」というようなことが書かれてあるものがありました。これは女性側のほうの不妊の話ですね。
確かにまあ、実証として話が出ているわけでもなく(まだワクチン接種開始後数カ月ですから実証が出ようがない)、その点ではデマというあたりでもいいのかもしれないですが、
「メカニズム的には確実に不妊になる」
ということは、理論では避けられない部分があります。
女性のほうの不妊のメカニズムにつきましては、過去記事で書いてきたこともあり、詳しくはふれないですが、こういうようなことは、たとえば学生さんたちを管理しているような方々、つまり「若者たちを保護する責任を持たれている方々」の中で「不妊はデマだ」と本気で信じている方がいらっしゃるのなら、その理屈だけでも知るべきだと思います。
狂気の中で冷静になる時を持つべきです。
ここでは、ごく簡単に、「最初のステップ」の話にだけふれておきます。ワクチンと女性の不妊と関係する(かもしれない)メカニズムのごく一部です。
論文や資料がある場合は、それもリンクしておきます。
ワクチンが不妊を招く可能性のある最初のメカニズム
1. mRNAワクチンは体内で大量のスパイクタンパク質を生成する。
2. そのスパイクタンパク質そのものが毒素であるという複数の論文がある。
[査読済みの論文]
・米ジョージタウン大学の鈴木有一郎教授による2020年10月の論文(こちら)
・米ソーク研究所の 2021年3月の論文(こちら)3. 日本の研究によるファイザー社ワクチンの生体内分布では、そのスパイクタンパク質を産生するmRNAが「卵巣」と「子宮」に達していることがわかっている。特に卵巣では、強い濃度で 48時間後にも検出されている。
[ファイザー社ワクチンの薬理試験の概要文]
SARS-COV-2 mRNA Vaccine Overview of Pharmacokinetic Test
これが、不妊あるいは、生理不順を含む女性の生殖機能の損傷に対しての「最初の段階」です。あくまで「最初」です。
全体としては、不妊あるいは女性の生殖機能と関係する部分は、これまで以下のようなことがわかっています。
遺伝子ワクチンが女性の生殖機能に与える影響の要因である可能性があるもの
・スパイクタンパク質自体による卵巣、子宮の損傷
・ポリエチレングリコール等による卵巣の損傷
・胎盤の生成に必要なシンシチンへの影響による不妊化
・スパイクタンパク質が結合する ACE2 への影響による生殖機能の損傷
・ヒト絨毛性ゴナドトロピンの減少による生殖機能の崩壊(結構大きな部分です)
このようなものがわかってきていますが、それらの説明については、以下のような記事をご参照くだされば幸いです。それなりの資料とデータはあると思われます。
コロナが、あるいはそのスパイクタンパク質が「もともと生殖不全を引き起こす可能性のあるメカニズムを持っている」ことを知る…
投稿日:2021年6月1日
ワクチンが不妊と流産をもたらすもうひとつの要素「ヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響」。そしてなぜ副作用として女性の不正出血が多いのかもこのあたりに
投稿日:2021年7月3日
若者たちを指導・管理されている方々や、それこそ「親御さん」は、その子たちの未来・将来について少し真剣に考えるべきです。
一時の同調圧力に負けて、女性たちが生殖機能の一部あるいはすべてを失ってしまった場合、先ほど書いたメカニズムでは「後から取り戻すことはできない」のです。
内皮の損傷など、物理的な損傷なら治っていくかもしれないですが、シンシチンとヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響による不妊は「永久的」に見えます。
戻りません。
そして、最近、「ヒトヘルペスウイルスの再活性化」ということについて、以下のようなふたつの記事を書かせていただきました。
コロナの長期後遺症の原因が「日本人のほぼ100%が持っている」休眠中のウイルスが「再活性化する」ことによるという米国と中国の論文から見える、やや暗い未来。何か手立ては?
投稿日:2021年9月6日
うつ病……帯状疱疹……
投稿日:2021年9月8日
これは、ワクチン接種後の社会で、中長期で、自己免疫疾患、ガン、神経変性、うつ病、精神疾患等が急激に増加する可能性に気づいてしまったことを書いたものです。
非常に重い話ではあり、実際、上のふたつの記事を書いてから、相当落ち込みましたからね。
しかしまあ、それはともかくとして、上のヘルペスウイルスのことを書いた後に、「なんか以前あったような気がする」と思っていたのですが、今日気づいたのですけれど、今から 5年くらい前の記事で、
「不妊女性たちの半数からヒトヘルペスウイルス6が見つかった」
というイタリアの研究をご紹介したことがあったことを思い出したのでした。
不妊女性たちの半数から検出される「謎のウイルス」…
投稿日:2016年7月12日
この時は、ヒトヘルペスウイルスなんて何のことか知らなかったですし、ですので、タイトルに「謎のウイルス」というように書いているのですが、ヒトヘルペスウイルスは、働き自体は謎が多いですが、存在そのものは謎でもなんでもないです。ほとんどの成人、あるいはほぼ全員の体内に赤ちゃんの時などからあるものです。
そしてずっと休眠しているそれらのウイルスが、何らかのきっかけで、再活性化(再感染)してしまう時に問題が発生します。
ここでご紹介したイタリアの研究は、一言で書けば、
・不妊の女性の半数の子宮からヒトヘルペスウイルス6Aが見つかった
・妊娠経験のある女性の子宮からはヒトヘルペスウイルス6Aは見つからなかった
というものです。
ヒトヘルペスウイルス6には A と B があるということらしいですが、ともかく、ヒトヘルペスウイルスが不妊と関係している可能性があるという研究でした。
そして、コロナは、これらのヒトヘルペスウイルス(基本的には 8種類)のうちのいくつかを「再活性化させる」つまり、
「目覚めさせてはいけないものを目覚めさせてしまう」
ことと関係している。
コロナというか「スパイクタンパク質そのものがヘルペスウイルスを目覚めさせる」こともわかってきました。最近の科学誌ネイチャーの論文では、
「ヒトヘルペスウイルスを再活性化させるのは、スパイクタンパク質」
であることが述べられています(論文)。
そして、
「ワクチンが体内で作り出すのは、スパイクタンパク質そのもの」
だということです。
女性の不妊に関係する要因に、ヒトヘルペスウイルスの再活性化も加われば、以下のような理由が並びます。
・スパイクタンパク質自体による卵巣、子宮の損傷
・ポリエチレングリコール等による卵巣の損傷
・胎盤の生成に必要なシンシチンへの影響による不妊化
・スパイクタンパク質が結合する ACE2 への影響による生殖機能の損傷
・ヒト絨毛性ゴナドトロピンの減少による生殖機能の崩壊
・ヒトヘルペスウイルスの再活性化による問題
……メカニズムが揃いすぎてます。
これは私自身の個人的な考えでしかないですが、非常に正直な思いを書けば、これらの条件をくぐり抜けて正常な妊娠と出産に辿り着くことができる人は、あまりいないと思われます。ゼロとは言いませんが、非常に少ないとしか思えないです。
ここまで女性の問題を長々と書いてしまいましたが、妊娠と出産は、その方個人の幸せとも関係していることですが、「社会と体制の維持そのもの」と関係することです。
場合によっては、社会を根底から崩壊させる。
いっときの狂気と同調圧力に負けて、そのような方向に進むのはおかしいです。
今回は、「男性の不妊」についても少し書いておきます。
実は、これも先ほどのヘルペスウイルスのことから知ったことでした。
男性も避けられない
最近「ワクチンの精子への影響はない」ことが調査でわかったと各報道で伝えられていました。
新型コロナウイルスのワクチンの接種後、男性の精子に悪影響はみられなかった (日テレNEWS24 2021/09/09)
その報道より
新型コロナウイルスのワクチンの接種後、男性の精子に悪影響はみられなかったという調査結果を、民間のクリニックが発表しました。
この調査は、大阪と東京で不妊治療を行うクリニックが、新型コロナの感染歴がない男性11人を対象に行ったものです。ファイザー製の新型コロナワクチンの接種前と、1回目の接種の2週間後、2回目の接種の2週間後と4週間後に、精子の数や濃度、運動率などのほか、世界で初めて、精子の質につながる精子のDNAの損傷率も解析しました。
その結果、精子の濃度は接種前を100とすると、2回目接種の4週間後は122.8で、統計上、有意な差はないとしたほか、いずれの時期、項目も、接種による負の影響は認められなかったということです。
しかし、報道では、専門家のコメントがあり、その中で、前国立成育医療研究センターの医師の方は、
「精子の幹細胞から成熟精子までにかかる期間は約2か月半と言われているため、今回のワクチン後の経過観察は、それよりも短いと思う。『精子形成の後半』には、ワクチン接種の影響がないとは言えるかもしれない。しかし、ワクチン接種後の副反応で、短期間とはいえ高熱が出た場合の影響はどうか、また、11人よりも大規模な、長期の研究をした場合の結果は異なる可能性がある」
と述べられていましたが、あまりに期間が短く、対象人数が小さいということはありそうです。
なお、もともと、ワクチンということではなく、
「コロナの自然感染により男性の生殖機能が影響を受ける」
ことはわかっていました。
昨年以来、多数の論文、報道が出ています。
以下は、2021年2月の論文で、コロナ感染後、精巣に損傷を与えることを突き止めた研究論文です。
ACE2 Expression in Kidney and Testis May Cause Kidney and Testis Damage After 2019-nCoV Infection
腎臓と精巣でのACE2発現は、腎臓と精巣の損傷を引き起こす可能性がある
以下は、精巣、 生殖管を含む「男性の全体的な生殖能力を損傷する」ことについての研究の論文です。
The other side of COVID‐19 pandemic: Effects on male fertility
COVID-19パンデミックのもうひとつの側面:男性の生殖能力への影響
男性の生殖機能に対してだけではなく、すべての身体・臓器・神経の損傷の原因がスパイクタンパク質(だけ)であることが今では比較的はっきりしています。
また、2020年12月の米マイアミ大学の研究で、
> コロナウイルスに感染後、最大 6か月間、睾丸内にウイルスが存在することを見出した
というようなこともわかりましたが、ワクチンの場合でも、同じようにスパイクタンパク質(報道では「抗体」と言いますが、要するにスパイクタンパク質のことです)が数カ月間残ることも明らかになっています。
これだけでも、男性の生殖機能に何のダメージも与えられないというように考えるほうが不自然なことになってしまいますが、このあたりの男性の生殖機能の損傷については、以下の過去記事などにもあります。
コロナワクチンと永遠の不妊社会
投稿日:2020年12月27日
ところが、
「まだ要素が他にある」
ことを知ったのです。
先ほどのヒトヘルペスウイルス関係の過去記事と、その後の関係する記事を書いた後に知ったことですが、
「ヒトヘルペスウイルスの再活性化は、精子を破壊し、男性を不妊にする」
ということを見出したのでした。
過去の日本語の論文や科学記事でもいくらでもあります。
以下は、明治大学農学部の加藤幸雄教授による 2016年の文章からです。強調はこちらでしています。
「不妊のメカニズムを解明する新たな研究」より抜粋
…私たちは、下垂体のホルモン遺伝子の発現制御を調べるために、ヘルペスウイルスI型のチミジンキナーゼという酵素遺伝子を利用したトランスジェニックラット(人為的に外来遺伝子を導入し発現させるようにした実験動物)を作製して実験を行っていました。
このチミジンキナーゼはウイルスの遺伝子がDNAを合成するときに必要な酵素です。
この動物実験を行っていると、雄のラットに不妊が多発することに気がつきました。そこで精巣を調べたところ、ヘルペスウイルス由来のチミジンキナーゼが精巣でも発現しており、そこでは精子形成に異常が見られたのです。
…さらに研究を続けると、この酵素遺伝子が精巣で発現しているラットは、生後3ヵ月くらいから精子に異常が出始め、段々精子を形成できなくなっていくことが判りました。
何らかの要因でヘルペスウイルスが精巣で発現したときに、精子形成に異常が起こると考えられます。 (meiji.net)
以下は、「ヒト男性不妊におけるヘルペスウイルス感染の解析」という論文からの抜粋です。
日本繁殖生物学会大会「ヒト男性不妊におけるヘルペスウイルス感染の解析」より抜粋
…つまり、ヘルペスウイルスに感染したヒトの精巣では、HSV-TKの発現により精子形成に影響が出て男性不妊になる可能性が考えられる事になる。そこで、男性不妊患者の精液から回収したDNAを調べる事で、ウイルス感染の有無を調べることにした。
【結果】検査した不妊患者でウイルスDNAが確認された。その感染率は、HSVが39例(26%)、CMVが33例(22%)で、EBVとHHVは共に4%以下であった。しかも、感染者全体(59名)の37%の感染者にウイルスの2重感染が認められ、そのほとんどはHSVとCMVの2重感染であった。 (jstage.jst.go.jp)
これは全部記号で書かれていますので、注釈しておきます。
・HSV → 単純ヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス1および2)
・CMV → サイトメガロウイルス (ヒトヘルペスウイルス5)
・EBV → エプスタイン・バール・ウイルス(EBウイルス / ヒトヘルペスウイルス4)
・HHV → ヒトヘルペスウイルス6 (HHV-6)
先ほど、イタリアの 2016年の研究で、
「不妊女性の約半数からヒトヘルペスウイルス6が見つかった」
とありましたけれど、男性の場合は、上の論文の数値からは、
「不妊男性の約半数程度から単純ヘルペスウイルスとサイトメガロウイルスが見つかった」
ということになりそうです。
何らかの理由で、それらのヘルペスウイルスが「休眠から目覚めて」しまい、それが不妊に結びついている可能性が高いと。
そして、スパイクタンパク質は「いくつかのヒトヘルペスウイルスを再活性化させる可能性が高い」ということで、男性は女性ほど多くの不妊のメカニズムがあるわけではないだろうにしても、
・スパイクタンパク質による直接的な男性の生殖機能全般への影響
・ヒトヘルペスウイルスの再活性化による不妊化の可能性
というような影響が考えられなくはないということです。
もちろん、このような研究がワクチン後になされているわけではないですので、「するべき」です。
男性の生殖機能へのワクチンの影響を正確に把握としようとするなら、先ほどの明治大学教授の方の文章を読む限り、ある程度の期間が必要だと思われます。接種後半年、1年、2年くらいずつの範囲で数千人規模の調査をおこなえば、ある程度はわかると思われます。
それで精子形成に何も影響がなかったというなら問題はないと思われ、大いに若い男性たちにワクチン接種を勧めればよろしいかと思います(女性はどの観点から見てもダメです)。
何か問題がわかったのなら何らかの対処……といっても「わかったところで後からどうにかなるものではない」ということも言えそうです。
ワクチンとは関係なく、今の社会での不妊治療がどれだけ大変なものかを想像されてみられるのもいいかと思います。根底から機能不全にさせられた女性と男性の生殖機能を完全に元に戻すのは大変に困難なことのはずです。
先ほどの米マイアミ大学の記事では、若い科学者や医学者などを中心に、
> 生殖能力を保護するために、ワクチン接種前に精子を凍結保存する
ことを検討する人たちもアメリカでは多いようですので、そういう検討も本気で行う必要もあるのかもしれません。
日本当局の言う「命を守る行動を」という言葉を、そのまま若い人たちに捧げたいと思います。
これらの不妊のメカニズムについては、理論の上だけでは完全です。
>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
▶ ご登録へ進む