気が晴れない…
今回は、注目すべき、最近の日本の若者たちの自殺率の動向に関する論文の内容をご紹介したいと思っていますが、それにしても、最近のいくつかの記事などを思い浮かべますと、自分自身何となく気分が晴れない日が続きますね。
しかも天気が良くない…というか、天気に対して良い悪いは変ですが、関東は全然晴れないのですね。
8月の後半から、1週間に1度太陽が出るかどうかというような天候が続いていまして、気分が晴れない問題はどうでもいいとして、「農家さん大変だろうなあ」と思います。
各地の天気や農作状況をよく見るのですけれど、まあ今回は関係ない話ですのでふれないですが、一部地域や一部作物はいろいろと大変な状況のようです。
それと、ワクチンの問題には「将来の日本の農業」の問題も含まれていると考えていますが、それもまた機会がありましたら。
気が晴れない、というような話から別の方向に話が進んでしまいましたが、「気が晴れない原因」は、以下の記事ですね。タイトルがひどいですが。
うつ病……帯状疱疹……
投稿日:2021年9月8日
簡単にいえば、以下の流れを知って以来、気が晴れないと。
・うつ病の主要な原因は、ヒトヘルペスウイルス6の再活性化だとわかってきた
↓
・コロナの(自然感染・ワクチン共に)スパイクタンパク質は、いくつかのヒトヘルペスウイルスを再活性化させる可能性がある
↓
・日本のワクチン接種完了者(スパイクタンパク質を取り入れた人たち)は 7700万人以上 (9月14日現在)
この先行きは……ということです。
肉親含めて、周囲もずいぶんと接種していますからね。
これで気が晴れていたらおかしいです。
それにしても、この数字のために、Yahoo! のトップを見ましたら、接種者が「前日比 + 1,070,519」となっていました。1日に 100万人増。
いやいや、もうもう……。
ところで、このヒトヘルペスウイルス6 (HHV-6 )なんですけれど、また話が逸れるかもしれないですが、今日、「産後うつ」という言葉を耳にしたのです。
産後うつとかマタニティブルーって確かによく聞くところですけれど、理由や原因についてはいろいろと言われていますけれど、やっぱりどうも理解できなかったのですね。
赤ちゃんが元気で健康で生まれたのなら、そこからうつ的になっていくというのがどうも以前から理解できませんでした。
精神的な問題やストレスだけで語るのには無理があるのではと。
それで、ふと、「まさか……」と思いまして、論文を探しましたら、相当古いものですけれど、以下のタイトルの論文が出てきたのでした。
Reactivation of Human Herpesvirus 6 during Pregnancy
妊娠中のヒトヘルペスウイルス6型の再活性化 (1999年)
細かい数値は別として、
> 妊娠中のHHV-6 (ヒトヘルペスウイルス6)の再活性化を示している。
とありまして、妊娠しているときには、「うつ病の原因となるヒトヘルペスウイルス6が、再活性化する割合が高い」ようなのです。
これが産後うつと関係していると言うわけではないですが、全然関係していないとも今となれば言えなそうでもあります。
いろいろと結びつくものだなとも思います。
スパイクタンパク質が、この、うつ病を誘発するトリガーかもしれないヒトヘルペスウイルス「6」(ヒトヘルペスウイルスには 8種類ほどあります)を再活性化させるかどうかはわからないですが、しかし、そうなっている可能性もあります。
たとえば、8月に、島根県松江市にあるクリニックの副院長が、山陰放送の取材に対して、
「ワクチン後遺症」
のことについて話していました。
ワクチン接種後の副反応だけでなく、しばらく時間が経った後に現れる「後遺症」に悩む患者からの相談が増えているとその副院長は述べていまして、さらに、以下のように述べていました。
副院長:「私が強調したいのは、1週間後以降の色々な精神症状であるとか倦怠感、うつ、場合によっては自殺企図など、遅発性の後遺症と私が呼んでいるものです」
少なくとも、この医院には、「後遺症と見られる精神症状、うつ傾向、自殺企図」などを持たれる方々が診察にたくさん来られるようなのです。
この記事は、以下にアーカイブされています。
新型コロナワクチン…接種後の後遺症相談が増加
山陰放送 (2021/08/20)
また、以下のようにも述べられていました。
副院長:「皮膚症状は急性期の接種直後に出ることが多いが、中には1、2週間経って蕁麻疹症状や蜂窩織炎や帯状疱疹あるいは後遺症がみられます」
帯状疱疹は、ヒトヘルペスウイルス3(水痘ウイルス)の再活性化によるもので、実際ウェブ上でお医者様などの SNS を見ますと、全国の病院で帯状疱疹は劇的に増えているようで、ご迷惑がかかるといけないので、直接のリンクは控えますが、
「1日にこんなにたくさんの帯状疱疹の患者さんが来られたことはないです」
と書かれていた方などもいて、地域によっては普通ではないことになっているのかもしれません。
もちろん、そのすべての原因が、ワクチンによるヒトヘルペスウイルスの再活性化だとも思わないですが(こんなにストレスがかかる日々そのものがヒトヘルペスウイルスの再活性化の要因になると思いますので)、関係ある事例もあるのかもしれません。
何だか、タイトルと全然違う内容で、ここまで来てしまいましたが、しかし今後の「社会」と多少は関係あるかもしれないことでもあります。
先日、日本の国立大学保健管理施設協議会から、「 2020年の日本の大学生における自殺率の調査」が論文として、海外の科学誌に掲載されました。
日本のすべての国立大学の学生「43万人」を対象としたもので、パンデミック以降の若者の自殺に関する詳細な調査では世界最大のものです。
若者たちの今後
論文は、こちらは後で翻訳させていただきますが、以下にあります。
Increase in suicide rates among undergraduate students in Japanese national universities during the COVID-19 pandemic
COVID-19パンデミック時の日本の国立大学の学部生の自殺率の増加
また、以下は、年齢層と関係ない日本の自殺率の推移に関する国立感染症研究所感染症監視センターなどによる論文です。
Excess Mortality in Suicide caused by COVID-19 in Japan
日本のCOVID-19による自殺の過剰死亡率
この論文にあるグラフを見ますと、2020年の自死の増加ぶりが極端だったことがわかります。このグラフは自殺率そのものの推移ではなく、「自殺の超過死亡率」の推移です。
2019年から2020年の自殺の超過死亡率
medrxiv.org
7月から急激に上昇していますが、その後下がってきているとはいえ、特に女性(オレンジ色)では、2019年とは比較にならない超過死亡率となっています。
ここから、日本の大学生の自殺率についての論文です。
COVID-19パンデミック時の日本の国立大学の学生たちの自殺率の増加
Increase in suicide rates among undergraduate students in Japanese national universities during the COVID-19 pandemic
Wiley Online Library 2021/08/06
COVID-19のパンデミックの間、多くの日本の大学生たちは厳しい生活条件に直面してきた。たとえば、対面式の講義ではなく、多くのクラスがリモートで行われ、生徒は友人たちとコミュニケーションをとる機会が少なくなり、その結果、孤立していると感じることがよくある。
彼らの多くは、パンデミックによって引き起こされた両親の収入の減少と、授業料と生活費を賄うためにパートタイムの仕事を見つけなければならないという追加の困難のために財政的苦痛に苦しんでいる。また、4年生は就職活動の鈍化に直面しており、就職活動の課題に取り組む必要があった。
さらに、パンデミックは当初の予想よりもはるかに長く続いており、これにより、一部の大学生たちはこのような状況下で希望を失っている。
国立大学保健管理施設協議会のメンタルヘルス委員会を代表して、「一時退学、中退、同クラスの繰り返しが必要な学部生を対象とした調査」と題した継続調査を実施した。
私たちは、2020年度から 2021年度における自殺率が過去数年間のものより高いかどうかを確認するために、いつもより早く調査の一部を実施した。
日本に学部を有する国立大学 82校すべての保健行政施設に調査への参加を要請した。2020年5月1日の登録学部生の総数とともに、2020年から 2021年(2020年4月1日から 3月31日まで)に死亡した各学生の性別と死因などの詳細情報を提供するように依頼した。
この研究は、日本国立大学保健管理施設評議会および茨城大学の倫理審査委員会によって承認された。
82の大学すべてが調査に参加し、登録された学生の数は 433,032人(273,308人の男性と159,724人の女性)だった。
このうち、76人の学生(男性 58人と女性 18人)が死因として自殺または自殺の疑いで死亡したと判断された。自殺率(学生 10万人あたり)は、合計 17.6人、男性 21.2人、女性 11.3人だった。
図 1は、毎年約 70の大学が参加する過去の調査から抽出した、2012〜 2013年度から 2020〜 2021年度までの学部生の自殺率の年間傾向を示している。
合計で、2020年度から 2021年度の学年度の男性の自殺率は過去 6年度で最も高く、女性の自殺率は過去 8年度で最も高かった。
(図1) 2012〜2013年度から 2020〜2021年度までの学部生の自殺率の年間傾向(10万人あたり)は、過去の調査から抽出された。2020〜2021年度の合計および男性の自殺率は過去 6年度で最も高く、女性の自殺率は過去 8年度で最も高かった。
これは毎年実施されており、継続的な自殺率調査の内容は正確だ。したがって、自殺率の年次推移を観察することができる。さらに、2020年から 2021年の学年度には、学部を有するすべての国立大学が参加した。
研究者は、日本の COVID-19 パンデミックの初期の減少に続いて自殺率の増加傾向を報告し、女性の増加が大きく、公式報告によると、日本の一般人口の総自殺率は 2020年に増加した。過去12年間で初めて、女性の自殺率は過去 2年間で増加した。自殺率の上昇は、一般の人々だけでなく、学生の間でも見られたことがわかった。
報告によると、うつ病、不安、および 2020年における各国の大学生の自殺念慮を提示した憂慮すべき割合は、日本の国立大学の学部生の自殺率が上昇したという現在の結果は、日本も例外ではなかったことを反映している。大学生の自殺予防策は緊急の要件だ。
ここまでです。
> 各国の大学生の自殺念慮を提示した憂慮すべき割合
とあります部分は、すべて参考文献の論文や資料が添えられています。
以下となります。
・アメリカの大学生のメンタルヘルスの調査 (論文)
・15カ国の大学生におけるCOVID-19の心理的影響の評価 (論文)
・ドイツでのCOVID-19パンデミック封鎖中の大学生の精神的健康… (論文)
・封鎖中のフランスの大学生のメンタルヘルス障害に関連する要因 (論文)
・レバノンで自己検疫された大学生が経験した心理的苦痛 (論文)
・COVID-19検疫中のアルゼンチンの大学生のメンタルヘルスへの影響 (論文)
昨年の、パンデミックというのか、各国でロックダウンが始まって2ヶ月も経たない頃の 2020年5月頃ですでに若者たちの精神衛生の悪化は明らかでした。以下の記事などにあります。
ロックダウンが長期化する中、アメリカ人の精神衛生状態の危機が本格化し、薬物処方量も歴史的な増加。そして今後「かつて経験したことのない自殺の大波」が来ると専門家たちが警告
投稿日:2020年5月11日
今から1年ほど前には、アメリカで「4人に1人の若者が自死を考えた」という世論調査が発表されました。
世界中の多くの若者たちのメンタルヘルスの状態はそろそろ限界なのでは。アメリカでは「4人に1人の若者が本気で自死を考えた」と回答
投稿日:2020年9月28日
ロックダウンの「害」については、パンデミックの初期の頃から非常に多く書きました。一覧はこちらのページにあります。
そして、今ではこんなにロックダウンが及ぼす悪影響の状況がはっきりしている中で、いまだにおこなっている国があったり、この日本でも「ロックダウン」というような言葉が聞こえることもあります。リンクはしないですが、報道でも「ロックダウン法整備検討」などという言葉を見ました。
今後、寒くなる 11月や 12月から本格的に感染拡大……というより、風邪やインフルエンザを含めたあらゆる問題が重なって混沌とした場合、ロックダウン的なものの発動の可能性もあるのかもしれません。
狂気ですよ。
これだけ数々のロックダウンによる弊害(弊害というより本害)があることが研究で示されているのに、今の世界は、マスクやワクチンもそうですが、いかなる科学も排除されてしまう傾向があります。
今ロックダウンをやっているオーストラリアは以下の状況ですよ。自死だらけです。
オーストラリア:封鎖の中で「4人に1人が周囲で自殺あるいは自殺未遂した人を知っている」と調査に回答
地球の記録 2021年9月12日
そもそも現在のオーストラリアのロックダウンの結果は以下ですからね。
これは、1週間ほど前の記事「永遠のワクチン接種の発言を聞きながら…」に載せたものですけれど、その後も増え続けています。
そりゃまあ、ずっとロックダウンを続けていれば、いつかは減るのですけどね。
実際には、コロナというか、ほとんどの感染症には季節性があって、気温の影響、雨や湿度の影響がありますので、何をやろうと、あるいは何もしないで放置しておいても、「減る時は減るし、減らない時は減らない」と。
人的交流の抑制とかロックダウンはナンセンスであり、ナンセンスであるだけならともかく、こうやって各国の国民を明確に「死に追いやって」いる。
しかし……「ほっておけば減る」と書きましたが、それは昨年までの話であり、もはや現在のコロナの状況は自然の流行とはかけ離れたものとなってしまっています。7000万人分にかかった「ウイルスの選択圧」を甘くみてはいけない。
気温が下がる冬からは手に負えなくなる可能性があるだけに、ロックダウンなどという言葉が日本で使われないことを祈るばかりです。ただ、このパンデミックを通じて、「祈りが通じたことなどない」ですので、どうなりますかね。
ほんの少しの人々であっても、非科学的で非人道的なロックダウンというものに賛同する方向があるのなら、事態はそちらに進むのかと思います。
そして、自殺率がまた上がる。
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