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「Covid-19 は HIV」:米ペンシルバニア大学の研究で新型コロナウイルスが人間の重要な免疫細胞を「エイズ同様に消滅させている」と結論付けられる

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How the Coronavirus Short-Circuits the Immune System




 

新型コロナウイルスはHIVと同様であると結論付けられる

今回は冒頭の米ニューヨークタイムズの記事をご紹介します。

内容としては、

「新型コロナウイルスは、HIV のようにヒトの免疫細胞を《消失》させる」

ということが確定的になったことについてです。

この「新型コロナウイルスが免疫細胞を攻撃する」というについては、ずいぶんと以前からわかり始めていまして、たとえば、4月の以下の記事では、上海とニューヨークの研究者チームによっっておこなわれた研究で、新型コロナウイルスが、 T細胞(人の重要な免疫システムを司る)を破壊することが判明したことをご紹介しています。

[衝撃] 新型コロナウイルスは「人間の免疫機能の中心であるT細胞を攻撃」し、免疫系を完全に破壊する「HIV / エイズウイルスと同じ特徴を持っている」ことが米中の研究者により確認される
In Deep 2020/04/13

それまで、新型コロナウイルスは、風邪やインフルエンザなどと比較されるような呼吸器感染症的なイメージが強かったのですが、この頃すでに、

「実際には、新型コロナウイルスは、呼吸器感染症よりエイズに近い」

ということが判明しつつありました。

また、以下の記事では、このウイルスが「どのように免疫系を攻撃するか」というメカニズムが、中国の科学者たちによって判明してきたことを取り上げました。

新型コロナと HIV は「ほぼ完全な兄弟」であることが判明。双方のウイルスが「人間の免疫細胞を破壊するメカニズム」において同じであることが見出される
In Deep 2020/05/27

新型コロナウイルスというのは、風邪ではなく、飛沫感染するエイズだと考えるほうが妥当だということが、ずいぶん以前からわかっていたのです。

これらのことを知った時には、三波伸介さんの決め台詞である「びっくりしたなあ、もう」という言葉をよく呟いていましたけれど(写真はいらないからね)、次第にこのウイルスのさまざまな特異性にも慣れてきまして、「そういうもんなんだな」と考えられるようになっています。

今回ご紹介させていただくニューヨークタイムズの記事は、「新型コロナウイルスが HIV と同じ特性を持つ」ことが決定的になったということと共に、

「なぜ、子どもは感染しても、ほとんど発症しないか」

という理由がわかってきたということにふれていることもあり、ご紹介しようと思いました。

そのメカニズムの根本は、免疫細胞の T細胞を作り出す「胸腺」という部位の働きにあるようです。

簡単に書きますと、「子どもが新型コロナウイルスに感染しても、ほとんど発症しない理由」、「高齢者が重症化しやすい理由」は、以下のようになります。

新型コロナウイルスが子どもが発症せず、高齢者で重症化する理由

・子ども(あるいは若い世代)は、胸腺の働きが活発なので、新型コロナウイルスが T細胞を破壊する前に、新たな T細胞を作り出すため、免疫が破壊されることがない(そのために重症化しにくい)。

・高齢者は、胸腺の働きが弱いので、T細胞が次々と破壊される(そのために免疫不全に陥り、全身が深刻な状態になりやすい)。

ということになるようです。

このような新型コロナウイルスの攻撃メカニズムを知りますと、

「子どもはムチャクチャ安全」

だということがますますよくわかります。

奇跡的な話ですが、「子どもは新型コロナウイルスから守られている」のです。

胸腺の働きを考えますと、おそらく、「若ければ若いほど安全」で、基礎疾患がない健康な子どもの場合、感染しても発症や重症化することはほぼないと思われます。

赤ちゃんはリスクがまったくない状態に近いのではないでしょうか。

ただし、高齢者は・・・ドンマイ(おいおい)。

そんなわけで、ニューヨークタイムズの記事をご紹介させていただきます。

この記事は、あまりわかり良い内容とは言えないのですけれど、簡単にいいますと、以下のようなことを述べていると思われます。

新型コロナウイルスの免疫系への作用

・人間には T細胞などの免疫細胞があり、病原体の侵入時にはそれが免疫システムとして、ウイルスと戦う。

・ところが、新型コロナウイルスは、そのT細胞を「消失」させてしまう場合があることがわかった。

・そのメカニズムは、「T細胞を起動させる IP10という分子の作用を無秩序にしてしまう」作用が新型コロナウイルスにあるため。これは、人から免疫系を奪う HIV (エイズウイルス)と同じ仕組みといえる。

・重症化するしない、は胸腺の働き(若いほど活発で、高齢種ほど弱い)と関係がある。

・そのため、治療には HIV 治療と同様の抗ウイルス薬の混合剤が効果がある可能性がある。

では、ここからです。

 


コロナウイルスがヒトの免疫系を機能麻痺させるメカニズム

How the Coronavirus Short-Circuits the Immune System
NY Times 2020/06/26

最近の研究によると、新型コロナウイルスは人間の重要な免疫細胞の破壊を引き起こす可能性がある。そして、この仕組みは HIV (エイズウイルス)と同様なのだ。

パンデミック初期の頃、新型コロナウイルス感染症は呼吸器疾患の一種であるように見えた。しかし、その後、このウイルスは、肺だけでなく、腎臓、心臓、循環器系にも影響を与えていることがわかってきている。

そして現在、研究者たちは、新たな「不愉快な驚きを伴う事実」を見出した。

新型コロナウイルスで入院している多くの患者で、人間の免疫に必須の特定の免疫細胞が消失することにより免疫系が脅かされていることがわかったのだ。不気味なことに、ここには HIV との類似性が示唆されている

この調査結果は、重症患者の免疫システムを低下させるための一般的な治療法の恩恵を受けるのは少数であり、他の多くの重症患者には有害である可能性があることを示唆している。

また、この研究は、新型コロナウイルスに感染しても、子どもの場合、非常に発症する事例が少ない理由についての手掛かりを提供をしてもいる。

そして、新型コロナウイルスを制御するためには、HIV に対しての場合のように、薬物の混合が必要になる可能性があることを示唆している。

米ペンシルベニア大学の免疫学者で、Covid-19 患者の免疫システムを詳細に調べているジョン・ウェリー博士(Dr. John Wherry)は「新型コロナウイルスの非常に複雑な免疫学的特徴」を指摘する研究が増えていると述べる。

ウェリー博士と研究チームは今年 5月、人間がウイルスなどの病原体と戦うための必須の免疫細胞である「 T細胞」の喪失を含む、重症の患者における一連の免疫系の欠陥を示す論文を発表した。

別の研究では、研究者たちは 3つのパターンの免疫欠損を特定し、免疫応答の調整に役立つ T細胞と B細胞は、調査した 71人の Covid-19 患者の中の約 30%で不活性であると結論付けた。中国の研究者たちもまた同様の、新型コロナウイルス重病患者の「 T細胞の消失」を報告している。

Covid-19 患者に見出される最も印象的な異常の 1つは、「 IP10 」と呼ばれる分子レベルの著しい増加だ。この IP10 分子は T細胞を身体の必要な領域に送る役割を持つ。

通常なら、この IP10 分子は、免疫細胞である T細胞が送られる間に、短時間だけ、そのレベルが上昇する。しかし、Covid-19 患者の場合では、コロナウイルスによって引き起こされる SARS および MERS の患者の場合と同様に、IP10レベルが上昇し続けるのだ。

このような状態は、身体内に無秩序な合図を作成する可能性がある(※ 免疫反応が無秩序になる)。

その結果、身体はほぼランダムに T細胞にシグナルを送り、免疫反応を混乱させる可能性があるのだ。一部の T細胞はウイルス(病原体)を破壊する準備ができているが、これによりその機能が損なわれ、異常な動作をするようになる。

多くの T細胞が明らかに死滅してしまうため、体の免疫対応力は消失する。特に、40歳を超えると、新しい T細胞を生成する器官である胸腺の効率が低下するために、影響が大きくなる。

今回の研究はまた、新型コロナウイルスの治療のためにポピュラーとなっているアイデアはほとんどの人を助けないかもしれないことを示唆している。

ヒトの免疫系がウイルスに非常に強く反応するため、一部の患者の場合、コロナウイルス感染によって深刻な影響を受ける。その結果、いわゆる「サイトカインストーム (免疫過剰反応)」が起きる場合がある。これは、腫瘍を攻撃するために T細胞を過給する薬物で治療されたガン患者にも見られる。

これらの過剰反応は、免疫細胞のもう 1つの主導役である IL-6 と呼ばれる分子を遮断する薬剤で鎮めることができる。

そのため、新型コロナウイルスの重症患者に対しても、このようなサイトカインストームに対応する薬剤での治療が有効だろうと考えられてきたが、しかし、これらの薬はほとんどの Covid-19 患者で効果的ではない可能性があるのだ。

また、新しい研究は、以前からの「なぜ子どもはコロナウイルスで発症することが稀なのか?」という疑問に答えるのに役立つかもしれない。

若い年齢の人たちは、新しい T細胞の供給源である胸腺が非常に活動的であり、そのために T細胞が多く作り出され、ウイルスが免疫細胞を破壊するより前に新たな T細胞を迅速に作り出すことができる。そのため、子どもたちは、免疫細胞の破壊を免れるようだ。

しかし、高齢者では、胸腺が機能しないために、新型コロナウイルスにより免疫細胞が破壊されていく。

このような状況が判明してきた中で、抗ウイルス薬の混合剤である HIV 治療の薬物モデルが、新型コロナウイルスの軽度の症状の人、そして重症患者の両方にとって、有効になる可能性があるかもしれないことを示している。

一部の専門家たちは、重症になる理由が、免疫系の過剰反応であるとしたなら、抗ウイルス治療が重症 Covid-19 患者にとっては意味があるのか​​と考える。

しかし、ウイルスが直接免疫系の機能不全を引き起こしているとした場合、抗ウイルス剤は理にかなっていると考える研究者たちが多い。その理由は、T細胞を消失させて免疫系の他の部分に害を与える前に感染を止めることが重要であるためだ。

英ロンドン大学キングズカレッジの免疫学者であるエイドリアン・ヘイデイ (Adrian Hayday)博士は、「私は楽観的な見方を崩していません」として、ワクチンがなくても、ウイルスに対して直接作用する薬物によって新型コロナウイルスが、コントロールできる病気になることを予測している。

「確かにワクチンができるのなら素晴らしいでしょう」とヘイデイ博士は言う。

「しかし、ワクチンの世界的展開の物流計画は非常に困難であるため、ワクチンだけに依存しない治療の可能性を考えることが安心につながります」


 

ここまでです。

新型コロナウイルスに「 HIV の要素が挿入している」ことは、今年 1月にインド工科大学の科学者たちによって見出されていました。以下の記事でそれを取りあげています。

新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に
In Deep 2020/02/01

その後、 HIV を発見した功績で 2008年にノーベル医学賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が、「新型コロナウイルスの中の HIV 要素は、人為的に挿入された」という可能性について言及しました。

以下の記事でご紹介しています。

[特報]HIV発見の功績でノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が「新型コロナは人工ウイルス」とする論文を発表。そして「人為的な改変は必ず消える」とパンデミックが干渉と共に終わる道筋を表明
In Deep 2020/04/18

しかし、これらの主張は、さまざまに掻き消されて現在に至ります。

 

それにしましても、前回ご紹介した米ロサンゼルスタイムズの以下の記事では、「新型コロナウイルスが人の細胞の動きをコントロールしている」ことがわかったりと、なかなか新しい情報に尽きないウイルスです。

新型コロナウイルスは「人間の細胞をゾンビ化してコントロールしている」ことを国際研究チームが発見。このウイルスは感染細胞に《触手》を伸ばさせ他の細胞に感染を拡大させる
In Deep 2020/06/27

次はどんな驚きがあるのでしょうかね(三波伸介さんの写真はいらないからね)。

ちなみに、アメリカの新たな感染者数の増加に歯止めがかかっていないことを最近の記事で取り上げたりしていましたが、状況はさらに加速していまして、6月27日には 1日の新たな感染確認例が 4万人を超えました

以下は、過去約 4ヵ月のアメリカの 1日での新たな感染確認数の推移です。


The COVID Tracking Project

このような病原体に、くまなく今回ご紹介しました HIV の要素が含まれていると考えると、いろいろと思うところもあります。

しかし、それでも若者と子どもたちは大丈夫なんです。

高齢者の方々は・・・ドンマイ(またかよ)。

 

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