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2020年からの世界 人類の未来 軍事的カオス

「終末の最終戦争」を意味する赤い旗がイランのイスラム教シーア派の復讐の聖地に掲げられた

投稿日:2020年1月6日 更新日:

2020年1月5日 「フサインの流血に対して復讐したい者たちへ」と書かれた赤い旗が掲げられる


A Symbol Of Severe Battle To Come




 

イスラム教救世主とイエスが共に終末戦争を戦う場所で

イランのイスラム革命防衛軍の司令官だったガセム・ソレイマニ将軍が、1月3日に、アメリカ軍の無人機からのミサイル攻撃で暗殺されるという出来事があって以来、いろいろと非常に危うい状態となっています。

そのような中で、1月5日、イスラム教シーア派の「最終救世主」とされる 10世紀のイスラム教指導者ムハンマド・ムンタザルという人を記念する聖堂の屋上に、

「復讐の戦争を呼びかける赤い旗が掲げられた」

ということが、欧米や、中東などで一斉に報じられていました。

イスラム教の事情に疎い私などは、欧米の記事を読んだだけでは、意味がよくわからなかったのですが、イスラエルの報道に、イスラム教シーア派の歴史の解説などと共に、今回の「赤い旗」の件を報じていた記事がありまして、それをご紹介したいと思います。

そして、朧気ではありますが、今回の赤い旗の意味が少しだけわかりました。

なお、イスラム教には、シーア派やスンニ派などがありますが、その具体的な違いはともかく、イランはその多くがシーア派です。

まずは、その記事をお読み下さればと思います。


Iran Raises Red Flag Over ‘Messianic Mosque’ Declaring ‘End-of-Days’ War’ for First Time Ever
Breaking Israel News 2020/01/05

「イスラム教の救世主を讃えるモスク」において、イランは赤旗を掲げ「終末の最終戦争」を史上初めて宣言した

1月5日、イランの都市コムにあるジャムカラン・モスク聖堂で、ぞっとするような光景が展開された。このモスクの上に、イスラム教において復讐の呼びかけを象徴する赤い旗が掲揚されたのだ。

赤い旗が掲げられたジャムカラン・モスクは、シーア派のイスラム教徒にとって終末論的な救世主であり「最後のイマーム(宗教的指導者)」と呼ばれるマーディ(ムハンマド・ムンタザル)に捧げられたモスクだ。マーディは、この世界からすべての異教徒たちを殺すイスラム最後の救世主だと信じられていることから、今回のこの呼びかけは、「終末の日の最終戦争」を象徴する呼びかけと判断できる。

1月3日に、イラクの首都バクダッドで、イランの革命防衛隊幹部だったスレイマニ司令官がアメリカ軍の無人機の攻撃により殺害されたが、モスクに掲げられた赤旗は、このスレイマニ司令官殺害に対しての復讐の呼びかけを意味し、また、この旗には「フサインの流血に対して復讐したい者たち」と書かれていることが読める。

シーア派イスラム教徒の伝統では、旗は喪の儀式の重要な部分だ。シーア派の伝統における赤い旗は、不当に流出した血を象徴し、殺人に対しての復讐をするための呼びかけとして機能する。

イスラエルのバル=イラン大学アラビア語学科の上級講師であるモルデチャイ・ケダール(Mordechai Kedar)博士は、この赤旗のシンボルを買いかぶるわけにはいかないと強調する。

ケダール博士は、以下のように言う。

「赤い旗は、敵が血の海に沈むことを意味します」

旗に書かれてある「フサイン」とは、イスラム・シーア派第 3代の指導者フサイン・イブン・アリーのことだ。彼は、イスラム教の教祖であり預言者ムハンマドムの孫にあたる。

フサインは、西暦 680年のカルバラの戦いで虐殺されたが、このフサインの死亡した10月10日は、イスラム教徒の特別な日となっている。シーア派のイスラム教徒にとってはそれは喪の日だが、スンニ派のイスラム教徒は勝利を祝うお祝いの日としてそれを認識している。

シーア派はこの日を、刃または剣の鎖を使った自己鞭打ちの行為で認識する。

ケダール博士は以下のように言う。

「これは、フサインを殺し、斬首したことによりシーア派を辱めたスンニ派とウマイヤ派に焦点を当てた復讐の呼びかけですが、しかし、同時にこれはシーア派に対するすべての敵へのメッセージです。フサインは、すべての抑圧されたシーア派のシンボルなのです」

「この赤い旗は、シーア派イスラム教に反対するすべての人に死をもたらす呼びかけでもあり、今日の誰もが西暦 680年のフサインを殺した人たちと同一視されるのです。これは、シーア派のすべてが永遠の対立と見なしているものに対する世界的な呼びかけといえます」

「シーア派はこの対立を永遠の観点から考えています。コーランには、アッラーが忍耐を持っている人たちと共にいると言っている節があります。シーア派イスラム教徒には強い忍耐の歴史があります。彼らは 1979年にイラン革命で最終的に立ち上がるまで、13世紀ものあいだ待ち続けました」

ケダール博士は、やはり先週の出来事(スレイマニ司令官の暗殺)があまりにも大きいと述べる。かつてのオサマ・ビン・ラディン師やバグダディ師(IS指導者)の暗殺よりも影響が大きいという。

この大規模な流血への呼びかけは、イラン革命警備隊の外国作戦部隊の長であるスレイマニ司令官を引き継いだエスメール・ガーニ少将によって復唱された。

ガーニ少将は、司令官への任命の声明で以下のように述べた。

「耐えて下さい。じきに、あなたはすべての中東地域で、アメリカ人たちの死体を見ることになるでしょう」

ジャムカラン・モスクは、西暦 984年以降、イスラム教徒にとって聖地と考えられている。この建物は、指導者ムハンマド・ムンタザルの記念堂でもある。「最終イマーム(指導者)」と呼ばれ、シーア派において人類の最終的な救世主として現れるとされる者でもある。

ムハンマド・ムンタザルは、イスラム教徒の支配を確立し、救世主の到来のための世界を準備するために、すべての異教徒たちを殺し、イスラム教徒にとってのナザレのイエスであるイーサーと共に現れる救世主と考えられている。

 


 

ここまでです。

キリスト教でのイエスが、イスラム教では、イーサーと呼ばれることも初めて知りましたが、Wikipedia によると、以下のようなことになっています。

イスラームにおけるイーサー

イスラームにおけるイーサーは、ナザレのイエスのイスラム教における呼称である。キリスト教においてキリスト(救世主)として信仰の対象とされるイエスは、イスラム教ではイーサーと呼ばれ、イスラエルの子らを新しい啓示インジールのもと導くために送られた預言者と位置付けられる。

ムスリム(イスラム教徒)はクルアーンを神からの最終啓示だと信じているが、これによればイーサーは、神アッラーの命じた奇跡すなわち処女懐胎の結果、マルヤム(聖母マリア)を母として生まれた。

イスラームの伝承では、イーサーは最後の審判が近づけば地上に戻り、司法を復活させて偽のメシア(反キリスト)を打ち負かすと考えられている。

イスラームは、「イーサーは人の姿をした神である、あるいは神の子である」といった考え方を拒絶しており、「イーサーは常人であって、他の預言者同様、神の言葉を広めるために選ばれた人間である」と主張する。

「へえ」と思いましたが、イスラム教では、「イエスは普通の人間」なんですね。

そして、続けて、この項目を読んでいましたら、今回のイランの「赤い旗」とか「最終戦争」と関係ある部分が出てきます。

イスラム教でのイエスは、「正義の戦争の渦中に再臨する」ようです。

イスラームにおけるイーサー / 再臨より

ムスリムは、イーサーがこの世の終わりに近い時期に再臨すると信じている。

イスラームの伝承によれば、イーサーはマフディー(正義の導き)による戦の最中に降臨すると考えられている。

マフディーとは、イスラームの終末論ではイスラームの救世主として知られており、反キリストとその支持者に対抗する者である。イーサーは、ダマスカスの白い拱廊に、黄色いローブをまとい頭に油を塗って降臨し、マフディーに加わって偽メシアと戦う。

この部分ですね。

ここに出てくるマフディー(救世主)が、先ほどのイスラエルの記事の最後のほうに出てくるムハンマド・ムンタザルという人で、

マフディーに加わって偽メシアと戦う。

とありますので、ムハンマド・ムンタザルとイエス・キリストが共に、偽救世主と戦うという図式のようです。

そして今回、「赤い旗」が掲げられた聖堂こそが、この「終末の時に、イエスと共に偽メシアと戦う救世主」であるムハンマド・ムンタザルを讃える場所だったと。

それで、報道で「最終戦争」という言葉が使われていたと理解しました。

それにしても、キリスト教もイスラム教も、どちらも同じ人(イエス)のことを述べているにも関わらず、歴史的にこのように争い続けてきたというのは、もう……何だかよくわからないですね。

そして、世界はいよいよ最終戦争に突入するのでしょうかねえ。

 
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