In Deep

地球最期のニュースと資料

*

温暖化の最大の原因だと考えられていたメタンの海底からの噴出が「強力な寒冷化」と関係するという衝撃的な調査結果が発表される。……ということは「メタンの海底大爆発が近い」とされる現在から未来はどうなる?

   

Scientists Found A ‘Totally Unexpected’ Source Of Climate Cooling

Sponsored Link


 

国際科学者チームが北極海で発見した「寒冷化をもたらすあまりに意外な要因」

今日はですね、いくつかの報道を翻訳なども含めてご紹介しようと思います。

ご紹介する報道の量が多くなりそうですので、あまり無駄なことは書かないで進めたいと思っています。

というか、非常にややこしい話ですので、ご紹介する報道の流れというか、今現在の「温暖化」や「寒冷化」についての一般的な科学的見識について最初に書いておきたいと思います。

まず、現在の地球に跋扈する地球温暖化説というのは・・・まあ、「跋扈」は表現が悪いですね・・・現在の地球を蹂躙する(もっと悪いじゃねえか)・・・まあまあ、ともかく、これらの説の中では、その大きな要因のひとつが、

「二酸化炭素(CO2)」

であるというようなことが言われています。

そして、温室効果とう意味では、その二酸化炭素よりもさらに激しく温室効果があるとされるものが「メタン」です。メタンは地底や海底にあるガスというか気体です。

この温室効果は、今回ご紹介する記事によっても違うように、研究によって差はありますが、おおむね。

「メタンは二酸化炭素の 25〜 36倍の温室効果がある」

とされています。

大体、このふたつが温暖化の大きな要因とされています。

それで、このメタンと二酸化炭素に関して「最近ものすごくその増えている」のですね。

たとえば、下は最近の日本の報道からの抜粋です。

日本周辺のCO2濃度 観測史上最悪に…エルニーニョの影響

ハザードラボ 2017/06/01

2017年に入ってから、日本付近の大気に含まれる二酸化炭素濃度の平均値が観測史上最高を更新したと、気象庁が31日発表した。

気象庁によると、大気中の二酸化炭素濃度の平均値は、今年3月には小笠原諸島の南鳥島と南西諸島の与那国島で、4月には岩手県大船渡市の綾里(りょうり)で、いずれも410ppmを上回るなど、観測史上最悪の結果となった。

前年からの増加量は、いずれも過去10年間の平均年増加量を大きく上回って、1年あたり2ppm以上増加した。

このように、二酸化炭素の大気中の量が増えているわけですが、では、もう一方のメタンはどうかというと、これも「過去最高」になっているのです。

下は、少し前の毎日新聞の記事からの抜粋です。

メタン濃度が過去最高 温室効果がCO2の25倍

毎日新聞 2017/06/03

国立環境研究所などは2日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が2009年に観測を始めて以降、地球大気全体のメタンの平均濃度が増加傾向にあると発表した。

今年1月には過去最高を記録。二酸化炭素(CO2)に比べ約25倍も温室効果があるメタンが、地球温暖化の進行に影響している実態が明らかになった。

メタンは、水田など土壌中の微生物、石油や天然ガスの採掘、家畜などから排出されていて、地球温暖化への影響がCO2に次いで大きい。

このようにメタンも二酸化炭素もどちらの観測量も大変に増えているわけですが、この毎日新聞の記事には、

> メタンは 地球温暖化への影響がCO2に次いで大きい

とあります。

どっちが影響が大きいかに関してはともかくとして、これまでの科学の認識では「メタンは温暖化を促進する」という意見が一般的なものでした。

ところが最近、

「メタンの放出は、とんでもなく大気の寒冷化に寄与していた」

とする衝撃的な研究結果が発表されたのです。

これは、アメリカ地質調査所(USGS)の科学者たちと、米国、ドイツ、ノルウェーの国際科学者チームによる北極海での調査によるもので、その結果、

「メタンは温暖化の 230倍の寒冷効果を生んでいる」

ということが判明したのです。

メカニズムとしては、「プランクトンの二酸化炭素消費がメタンによる刺激で大幅に上がる」ことにより、二酸化炭素による温暖化の効果を上回る大気の冷却化をなしているということのようです。

このことを取りあげた記事をご紹介します。

ここからです。


Scientists Found A ‘Totally Unexpected’ Source Of Climate Cooling
Daily Caller 2017/05/08

科学者たちは地球の気候に関して「まったく予期していなかった」寒冷化の原因を発見した

北極海が大気中の膨大な二酸化炭素を吸収しており、それは海中から放出されるメタンによる温暖化の 230倍の寒冷効果を生むという新しい研究結果が発表された。

この発見はこれまで科学者たちが信じていたもの、すなわち北極海からのメタンの噴出が地球温暖化に寄与しているという概念を完全に逆転させるものとなる。

この研究を率いたアメリカ地質調査所(USGS)の生化学者であるジョン・ポールマン(John Pohlman)氏は声明で以下のように述べた。

「北極スバールバル付近で観測された状態が、世界中の同様の場所で、より広範に発生しているのなら、それはメタンの噴出はこれまで考えられていたような温暖化効果をもたらすのではなく、気候に対する純粋な寒冷効果を持つ可能性があると考えられます」

米国、ドイツ、ノルウェーの科学者グループは、スバールバルの海岸でメタンと二酸化炭素の濃度を測定した。そして彼らは、二酸化炭素が海底から放出されるメタンよりも、大気から検出される量が 2,000倍多いことを発見した。

80〜 90メートルの海底からメタンが放出すると、海洋植物プランクトンが刺激され、プランクトンの二酸化炭素の摂取量が増加する可能性がある。つまり、海底から大気中にメタンが移動する際には、プランクトンにとって栄養豊富な水となっており、それが二酸化炭素の削減を促進しているという物理的なメカニズムが存在することをこの研究は示した。

この発表を受けて、ウェーデンの地球化学者のブレット・ソーントン(Brett Thornton)氏は、報道に「これはまったく予想外のことです」と述べた。

そして氏は、この研究結果は、これまでメタンと温暖化の関係について多くの科学者たちが確信していたことに対しての挑戦となっていると述べた。

メタンは二酸化炭素よりも強力なガスであり、科学者たちは永久凍土の溶解と海洋の温暖化によるメタン爆弾への懸念をますます強めている。そして、多くの科学者たちは、海底からのメタンの放出が地球温暖化の原因のひとつだと確信しており、また地球の歴史の中での最大の大量絶滅の原因ともなったのもメタンによる温暖化だという説も存在する。

2016年のある研究では、海中からのメタン放出は黙示録的な温暖化を引き起こすかもしれないというものもあった。

しかし、今回のポールマン氏の調査結果によれば、「メタンは温室効果ガスの強い吸収源となっている」という仮説が成り立つことになるのだ。


 

ここまでです。

つまり今、世界各地の海底のあちこちからメタンが次々と噴出しているのですけれど、今回の研究の観測からは、「これらは結果的に、メタンの温室効果の何百倍もの寒冷化をもたらす」という可能性が出てきたということになります。

もちろん、自然というのは、全体の「兼ね合い」とか「バランス」というものが絶妙に絡んで構成されているものですので、結果としてどのように働くのかはわからない部分もあると思いますし、これが地球全体が寒冷化するというようなことに結びつくかどうかはわからないのですが、ただ言えることは、

「メタンが大量に放出されている海域では寒冷現象が確実に起きている」

ということは言えそうです。

 

そして、今回は、この「メタン」と関連した、もうひとつのわりと最近の報道をご紹介しておたきいと思います。それは「北極海でとんでもない量のメタンの貯留地帯が爆発しそうになっている」というものです。

ご紹介する記事では、メタンの温室効果のほうに焦点を当てて書かれていますので、大量のメタンが放出された懸念は温暖化となっています。

しかし、先ほどの研究から見ますと、「北極海での膨大なメタンの噴出は、地球をとんでもない寒冷化に導く可能性があるのではないのだろうか」と、個人的に思ってしまいました。

皆さんはどのように感じられるでしょうか。

ちなみに、今回の一連の出来事は「北極」を舞台としていることですが、わりと最近の記事、

北極で何かが起きている : 夏なのに北極海の氷面積が急激に増加に転じ、ニューファンドランド島には突如として「氷河」が誕生。そして、太陽活動はさらに低下を継続中 (2017/06/09)

の「現在、北極で以上に氷が増えている」というようなことも思い出してしまいました。もちろん、これがメタンと関係していることかどうかはわかりませんけれど。

というわけで、ここから、「メタンドーム」に関しての記事です。


Massive Underwater Domes of Methane Look Set to Blow at Any Moment
Science alert 2017/06/06

いつ爆発しても不思議ではないように見える北極海の巨大なメタン貯留ドーム

 

北極海の海底にあるメタンの巨大凍結ドーム群を監視している研究者たちは、これらメタン巨大貯留地の一連の爆発が差し迫っている可能性のある兆候があると述べている。

それは、かつて氷河期から温暖な気候へと移行していった頃に起きたように、氷床が急速に後退していた時代の先史時代のガスの排出を連想させる。

今、広大なクレーターが海底で崩壊し、大気中に放出されたメタンの多くが堆積している様相が観測できるのだ。

地球の歴史を振り返ると、約 23,000 年前には広大な氷河が北極バレンツ海の堆積岩の層の上に固く居座っており、それが下に埋め込まれたメタンガスの鉱床を塞いでいた。

何千年もの間、この厚さ 2km の氷の層は、巨大な量のメタンハイドレート(ガスと水の氷の混合物)を閉じ込めた。

しかし、17,000〜15,000 年前に気候が温暖化し始めたとき、表面の氷河が急速に後退し、下に閉じ込められていたメタン鉱床がこの凍った保護層を突破することになった。

そのような力により周囲の海底中に地底からガスが押し上げられ、最大 1キロメートルある「ピンゴ群(pingos)」と呼ばれる大規模なメタンの水中ドームが形成された。

現在のメタンドームは、先史時代のクレーターのすぐ北の北極海中に位置しており、海底の表面より 20メートル深いところに位置している。

これらは、すでに薄くなっている突起の部分から海中にメタンを放出し始めており、これがさらにドームの安定性を脅かすことになっていく可能性がある。

もし、これらが爆発するとどうなるのだろうか?

それは確かに良いことではない。メタンは熱を捕捉するガスとして、CO2 (二酸化炭素)よりも約 36倍強力な温室効果がある。

しかし、今の段階でどのくらいのガスを保持しているのかは明らかではなく、また、すぐにすべてのドームが爆発するというようなことはまずないだろう。

しかし現在、北極は地球の他の地域より2倍の速さで温暖化が進行しているという稀な自然現象の中にある。



 - 人類の未来, 人類の覚醒と真実, 未来の地球 , , , , , ,