2018年12月5日のアメリカの科学メディアの報道より
昨日(12月14日)、最新のメルマガを発行させていただきました。タイトルは「太陽が人間の身体と精神すべてに影響を与えている具体的な仕組み。そしてこれからの社会は?」というものです。
太陽が人間の身体と精神に影響を与えるメカニズムを具体的に書かせていただきました。人間というのはコロイド溶液そのものなんですが、これは全部が磁気に影響を受けます。ご興味がありましたら、よろしくお願いいたします。
ここから今回の本題です。
地球の気象に対しての影響が未知数の中で敢行される気象操作実験
今年 1月に、アメリカで、「太陽光を遮断する実験」が計画されていることを以下の記事で取りあげたことがあります。
https://indeep.jp/chemically-engineering-to-the-earth-must-bring-devastation-and-chaos/
このような地球環境への介入は「ジオエンジニアリング」などという何だかクールな横文字で記されるものとなっていますが、要するに、
「人為的な気象への介入実験」
であるのですが、ここにきまして、アメリカのさまざまなメディアで「いよいよ実施される」といようなことを伝える記事が多くなってきています。
どうやら本気でこういうマッドなサイエンスを本当に実施しようとしているようなのですが、実際には、これは科学者たちの間からも批判が多いのです。
それは、
「ある一部の地域の気象を人為的に変更すると、他の地域の気象にも影響する」
ことが最近わかってきたからです。
今から 1年以上前にも、太陽を人為的に遮るという実験に対しての批判的な記事が、科学メディアに掲載されていました。
2017年11月の米科学メディアの記事より
・Scientists Say Blocking Out the Sun Like Volcanos Do Is Not a Great Idea
しかし、ハーバードの科学者たちは「強行」するようです。
この実験の原理は、1991年のフィリピンのピナツボ火山の噴火の後、何か月もの間、地球の気温が下がったということに基づいているようで、
「その噴火の影響を人為的に再現する」
というようなもののようです。
ピナツボ火山の噴火の影響は下のようなものでした。
1991年6月の噴火はおよそ400年ぶりに起きたもので、その規模と激しさは20世紀最大級だった(略)……死者847名、行方不明者23名、被害者総数120万人に達する多大な被害を出した。
噴火の影響は世界中に及んだ。1883年のクラカタウの噴火以来の大量の大気エアロゾル粒子が成層圏に放出され、全球規模の硫酸エアロゾル層を形成し何か月も残留した。
それにより地球の気温が約0.5℃下がり、オゾン層の破壊も著しく進んだ。
この文章にあります中の、
> それにより地球の気温が約0.5℃下がり、オゾン層の破壊も著しく進んだ。
ということを「人為的にやってみよう」としているわけです。
「人為的な自然への介入」しかも「地球規模の気象への介入」というものがうまく行くと確信しているマッドぶりにはやや驚きますが、ふと、20年くらい前に深夜のテレビでよくやっていたアメリカの万能洗剤のCMを思い出しました。
その CM の中で、製品を紹介している男性が、突然、ロールスロイスかなんかの車のボンネットに火をつけるシーンがあったのです。
要は、その車体の焼けた跡もその洗剤できれいにとれるということを見せるためのものなのですが、火をつけようとした時、もうひとりの司会進行役の男性が、
「へい、マイク! 頭でもおかしくなったのかい?」
と叫んでいた姿が思い浮かんだのでした。
私もハーバード大学の科学者たちに「へい、マイク! (以下同)」と同じことを言いたい感じです(マイクという人がいるのかどうかわからないですが)。
それはともかくとして、そのずーっと前段階の問題として、
「今後の地球は温暖化には向かわない」
ということがあります。
先ほどリンクした過去記事でも書きましたけれど、地球の気温の真実は、
「地球の気温は、上がったり下がったりをサイクルとして繰り返しているだけ」
です。
下の図は過去 45万年の気温の上下ですが、実に正確なサイクルで上がったり下がったりしていることがわかります。
・The Holocene context for Anthropogenic Global warming
地球の気温の変動の要因には、太陽の影響もあるでしょうし、他のさまざまな影響があるのでしょうけれど、いろいろな要因があると考えられていて、それはいまだにはっきりとわかっていません。
けれど、ひとつだけ「ない」と断言できるのは「人為的な影響による温暖化」という観念です。これはもはやオカルト以外のなにものでもないのですが、この説をもとに、今、「太陽を遮る」というやや無謀な実験が開始されようとしています。
ただでさえミニ氷河期的な気象になっていく可能性がある中で、「さらに気温を下げてどうする」とも思いますが、おそらく止められることなく実施されそうです。
「へい、マイク!」(それはもういいわ)
とりあえず、この問題を記事にしていたものの中からひとつご紹介します。
Scientists Will Begin Geoengineering Experiment And Try To BLOCK THE SUN
shtfplan.com 2018/12/05
科学者たちはジオエンジニアリングの実験を開始し、太陽をブロックしようとしている
アメリカの科学者たちがジオエンジニアリング(地球工学実験)を公式に試みることを決定した。
米ハーバード大学の研究者たちは、人類を地球温暖化から守り、地球を冷却化するために、太陽の光を遮るための粒子を地球の空中に展開する試みを行う。
科学メディアによれば、信じられないほど悪い考えのように響くこの計画は、過去に実際に自然現象で発生した事象を参考にしているという。
それは 1991年のフィリピンのピナツボ火山の噴火の後に起きた事象だった。このピナツボ火山の噴火では、何百万トンもの灰と二酸化硫黄が大気中に放出された。
この噴火による微粒子層は、実際に地球の気温を長期間にわたり 0.5℃下げた。
研究者たちは、1991年のこのピナツボ火山の噴火で空中に放出されたものと同じレベルの微粒子を大気中に充填させることによって、火山の噴火を伴わなくとも、より深刻な結果を招く前に、十分に地球の気温を下げられると考えている。
科学者たちは、この方法により人工的に地球温暖化を変えていくという考えを持っている。
しかし、どれだけ過激な思想の持ち主の人間でさえも、人為的に地球の気候を変えようとする試みを抱くということなどはないはずだ。
このジオエンジニアリング実験で何か間違いがあれば、何世紀にもわたって繊細な生態系や地球の気候を根本的かつ永続的に破壊すると主張している人たちもいる。
2017年に発表された研究では、アメリカのメキシコ湾周辺の大気中に太陽をブロックするための微粒子を噴霧すると、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に、干ばつが引き起こされる可能性があることが分かっている。
このように、人為的な気候への介入は、予測のできない悪い作用を長く及ぼす可能性がある。
しかし、科学者たちは、おこなおうとしているジオエンジニアリング実験が気候に大きな影響を及ぼさないことを保証するとしている。
この実験は、大気中を数キロ飛行する高高度のバルーンで行われる。バルーンは、飛行中に上空において炭酸カルシウム(火山が生成する二酸化硫黄の代替物で毒性は低い)を放出する。これは雲のように働く。
実験の目的は、これらの物質が地球の大気中でどのように挙動するかを正確に把握し、科学者たちがより正確な太陽光ブロックに関してのシミュレーションを構築できるようにすることだ。
もっとも、気象コントロールそのものはすでに長い間おこなわれていることが最近次々と明らかになっている。私たちのアメリカでも気象操作はさまざまにおこなわれていることを証拠として提示し続けているメディアもある。
そのメディアによれば、地球に対する気象操作の攻撃はすでに行われている。
しかし、このジオエンジニアリングなどの気象操作が、私たちにとって最も緊急な問題になる可能性があるという証拠を描くためにはどのくらいの証拠が必要となるのか、それはわからない。
ここまでです。
ところで、最近、「地球の寒冷化」について、いくつかの新しい事象が明らかになりつつありまして、たとえば、アイスランドの氷河が「過去数十年で始めて増加に転じた」ということがアイスランドで報じられています(報道)。
南極で、「溶解している」と報じられていた東部の氷河が「まったく溶けていなかった」ことが判明したりもしています(記事)。
まあしかし、寒冷化のことはともかとくして、地球への影響がわからないままに強行されそうなジオエンジニアリング実験の影響は、場合によっては、かなりの長期間続く可能性もあります。
とんでもない気象状態に見舞われる地域が出てくる可能性もそれなりにありそうです。