「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1961年)より
本当のリセットを望んでいるのは誰なのだろう
今日、私の住んでいるギブミー・チョコレート市は(いい加減にしろ)ものすごい強風だったりしたのですけれど、駅前の方まで歩いていた時に、保育園の子らしき子どもたちが先生に引率されて歩いていました。十数人いたでしょうかね。
その子たちは、強風がふくたびに一斉にキャキャキャッと喜びまくっていまして、何となく楽しくその光景を笑って見ていました。
あれほどの突風でしたら、あのくらい小さな子どもなら「何となく少し体がフッと宙に浮かんだような状態」となっても不思議ではなく、その感覚が嬉しいのかなあと見ておりました。
子どもたちは全員、手をつないで歩いているのですが、突風が吹く度に、ウッキャッキャッキャッと全員で興奮状態になっていました。絶叫して喜びを表現している子もいました。
まあ、元気な子どもたちを見るのはいいことだなと思います。
その一方で、私の住む街では「大人のマスク着用率がどんどん上昇」していまして、子どもや若い人があまりしていないのは救いですが、中年以降の世代だと、着用率 8割とか超えているのではないですかね。高齢者だともっと高い。
かつての日本には、「おばあさんの知恵袋」なんて表現もありましたけれど、今のおばあさんの知恵袋は「無意味な概念に従うことこそ人生」という概念を、下の世代に伝えるだけの存在になってしまいました。
もうこうなると「定着した習慣」ですね。もう合理的な思考は入りこまない。
3年くらい前でしたか、英国の著名な元最高裁裁判官が、
「マスクと社会的距離は今後10年は続く」
と警告していたことをご紹介したことがありました。
(記事)ニューノーマルは永遠化へ : 「マスクと社会的距離、そしてステイホームは、第二次大戦後の配給制時を思い返せば、今後10年は続く」と著名な英国の元最高裁裁判官は警告する
In Deep 2021年3月28日
なぜか、人間の社会は「良い方」と「悪い方」が並べられると、悪い方に進みやすいのですよね。
量子力学の観点では「常にこの世は最悪の世界を目指す」というようなことを記事でご紹介したこともありました。
以前、アメリカの作家の PJ・オルークという人が、2020年以来の社会について、以下のように述べていたことを取り上げたことがあります。
PJ・オルーク(作家)
「これらは、医療に対する『権利』、食料や住宅に対する『権利』など際限なく拡大する権利のリストではない。これは自由ではなく、依存だ。これらは権利ではなく、奴隷制の食糧、つまり干し草と家畜的人間のための納屋だ」
その記事では、フランスの小説家ヴィクトル・ユゴーの、
「悪を行う政府とそれを受け入れる国民の間には、ある種の恥ずべき連帯感がある」
という言葉も出てきましたが、なんとなく復活しているマスク社会を見ていると、この「恥ずべき連帯感」という言葉が実にしっくりときます。
あるいは、PJ・オルークさんの「これは自由ではなく、依存だ」という言葉も素直に入ります。「奴隷制」という言葉も。
以下の記事にあります。
(記事)変異種「エリス」と共に悪魔とイディオットたちが共に動き出す
In Deep 2023年8月21日
まあ、マスクに関しては、さまざまな国で「復活」しているのも現実で、日本以外でもマスクを着用する光景が増えていると見られます。
このイディオット的思考経路は、日本に限ったことではなく、世界全体に蔓延しているもののようにさえ思えます。
2020年から「マスクの有害性」(効果がないほうはどうでもよく、有害性が問題)について、非常に多くの記事を書いてきました。
調べれば調べるほど、消毒剤とセットで「マスクほど悪いものは、この世にあまりないんじゃないか?」と思わせるほどのものです(特に子どもへの影響において)。
しかし、ここまで定着して習慣化しまうと、先ほどの英国の元最高裁裁判官が言うような「10年とか平気で続くじゃん」などとも思い、諦観にも似たような感覚があります。
「こんなの一度完全に社会をリセットしないと元に戻れないのでは?」などと思う部分もないではないところですが、そんなように思われる方も他にもいらっしゃるのかなあとも思いますが、そんな皆さまに「リセット情報」です。
第三次世界大戦ですね。
ヨーロッパで最も販売部数の多いドイツの新聞ビルトが、これまで機密扱いだったドイツ国防省文書「同盟防衛2025」の詳細を報じたことが伝えられています。
ビルト紙より
Disclose.tv
独占極秘号外 -- 早ければ2024年にもNATOに対するエスカレーションの可能性
ドイツ連邦軍はプーチン大統領の攻撃に備えている
何万人ものドイツ兵が配備されることになる
ちなみに、このドイツ軍の機密文書は、あくまで「あらゆるシミュレーションを反映させたもの」とされており、ドイツ軍が何かを計画しているということではないですが、分析の結果をすべて取り入れたというようなものだと思われます。
まずは、それについて報じていた記事をご紹介します。
ドイツ国防省の秘密文書が第三次世界大戦への道筋を明らかに
Secret German MoD Document Lays Out Path To World War III
zerohedge.com 2024/01/16
ドイツ軍は 2月にロシアによる攻撃の可能性に備えており、米国大統領選挙後に、より広範な戦争が最高潮に達する。
ドイツの新聞ビルトは、これまで機密扱いだったドイツ国防省の文書「同盟防衛2025」の詳細を憂慮すべき内容で報じた。
この秘密戦略は、早ければ来月にも NATO の東側面に対するロシアのハイブリッド攻撃をウォーゲームで記録し、その後、紛争が月ごとにどのように激化するかについての手順を示している。
このシナリオでは、数十万の NATO 軍を派遣し、2025年夏までに第三次世界大戦に相当する事態が始まることで最高潮に達する。
ロシアのプラウダ紙は このシナリオのスケジュールを以下のように報じている。
ロシアによる西側諸国への最初の攻撃は秘密裏に、その後ますます公然たる攻撃が 7月に始まる。主にバルト三国でサイバー攻撃やその他の形態のハイブリッド戦争が予想されている。
衝突が発生し、ロシアはそれを口実に自国領土とベラルーシで大規模な軍事演習を開始する。
シナリオによれば、ロシアがカリーニングラードに軍隊と中距離ミサイルを配備すれば、この状況は 10月に激化する可能性がある。
2024年12月より、スヴァウキ溝(スヴァウキ回廊)付近で人為的に引き起こされた「国境紛争」と「多数の死傷者を伴う衝突」が展開される。
米国の大統領選挙の後、米国が数週間、指導者不在となるかもしれないその時、ロシアはベラルーシの支援を受けて、2014年のウクライナ侵攻を、ただし今度は NATO 領土内で繰り返す。
2025年5月、NATO は封じ込め措置を決定し、Dデイに NATO はドイツ連邦軍の 3万人の兵士を含む 30万人の軍人を東側面に配備する。
この文書は公式には「訓練シナリオ」と呼ばれているが、ウクライナが戦争に負ける可能性が高まる中、NATO がロシアと対立する可能性があるという懸念を和らげるにはほとんど役に立たない。
ドイツ国防省は文書の詳細についてコメントを拒否したが、「極めて可能性の低いシナリオを含むあらゆるシナリオを考慮に入れることは、日常の軍事活動、特に訓練の一部である」と述べた。
スウェーデンもまた、突然の敵対行為の勃発に対処する準備が整っていないとして、ロシアとの戦争に備えるよう国民に警告している。
ここまでです。
最後のほうにあります「スウェーデンもまた…」の下りは、最近の以下のような報道で示されています。「唐突感」のあった出来事でした。
2024年1月11日の BBC の報道より
スウェーデンの国防当局のトップ2人がこのほど、戦争に備えるよう国民に警告を発した。
国民の間では懸念が広がるとともに、不必要に心配や恐怖心をあおっているとの非難の声も上がっている。
スウェーデンのカール・オスカル・ボーリン民間防衛相は7日の防衛会議で、「スウェーデンで戦争が起こるかもしれない」と語った。スウェーデン軍の最高司令官ミカエル・ビューデン将軍はこのメッセージに同意し、スウェーデンの全国民は、その可能性について心の準備をすべきだと述べた。 BBC
ちなみに「ドイツと第三次世界大戦」という絡みでは、現実的な話ではないですが、11年前の記事で「アロイス・アールメイヤによる「第三次世界大戦の予言」の壮絶な描写」というものを書いたことがあります。
アロイス・アールメイヤ(イルメイヤー)さんというのは、1894年生まれのドイツ人で、1928年から「ヴィジョン」を見るようになり、それを人々に無償で提供していた方です。ドイツ国立図書館のページには、たくさんの関連書籍が掲載されています。
上の 11年前の記事から抜粋しますと、たとえば、以下のようなヴィジョンの下りがありました。
アールメイヤさんの第三次世界大戦の予言より
…戦争は夜明けと共に始まる。彼らは突然やって来る。
農民や市民たちがパブでカードゲームに興じている時に、窓の外に外国の軍隊の姿が映る。まだ外が真っ暗なうちに彼らは「東」からやって来る。すべては突然に、そして急速に起きる。
私は数字の「3」を見た。
しかし、この数字が3日という意味なのか3週間という意味なのかわからない。巨大な軍隊が東からベオグラードに入ってくる。そして、イタリアに向かって進軍する。事前通達なしに、ドナウからドイツのライン川まで一気に進む。
私には、あるはずのドナウ川の橋が見えない。そして、大都市フランクフルトは見る影もなくなっている。ライン渓谷の空気はよどんでいた。
私は3本の槍が迫ってくるのを見た。
ロシア軍だ。彼らはどこにも止まらず進軍する。
昼夜を通して進行し、ルール地方に到達する。彼らの目的はルール地方の獲得だ。直ちに、それに対しての復讐が大海の向こうからやって来る。
しかし、黄色いドラゴンがアラスカに侵攻し、またカナダにも同時に侵攻する。
「黄色いドラゴン」なんていう表現もあり、いろいろなことが同時多発的に起きる気配を感じさせるものですが、これについては、比較的最近の以下の記事でも取り上げています。
(記事)「アルマゲドンへのワルツ」
In Deep 2022年3月20日
この記事では、このタイトル通りの「アルマゲドンへのワルツ」というアメリカの記事をご紹介しています。
その記事の最後のほうは以下のように締められていました。
「アルマゲドンへのワルツ」より
アルマゲドンへの行進に支障はもはやない。
…貧しい人々は捨てられる。地球上の道路は絶望的な難民たちで詰まる。すべての異議は反逆罪となる。若者たちは、栄光、名誉、そして国の疲れた比喩のために犠牲にされる。弱者たちは苦しんで死んでいくだろう。
今後、真の愛国者の概念は、軍の将軍たち、戦時利得を得る者たち、日和見主義者たち、メディアの宮廷人たち、そしてますます多くの血を求めて戦う大衆扇動政治家(デマゴーグ)たちとなるだろう。
死の商人たちがオリンポスの神々のように人々を支配する。
そして、私たちは恐怖に襲われ、戦争に酔いしれ、集団パニックに襲われ、私たち自身の絶滅を叫ぶのだ。
中東の状況を見ていましても、戦争のエスカレートは、もはや避けられない状況にもなっているようにも見えまして、この 2024年から 2025年は、さまざまなキーワードが行き交うでしょうけれど、
「戦争の拡大」
というキーワードは、現在、第二次大戦以来最も大きくなっているのかもしれません。
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