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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

アメリカの憂鬱 人類の未来 悪魔の輪郭

「サタンの勢力に覆われた国」とキリスト教の司教たちが嘆くアメリカの今の姿。しかし、悪魔というものは本当は…

投稿日:

米国のカトリック・ニュース・エージェンシーの記事より


catholicnewsagency.com




 

私は、20世紀初頭にロシアの科学界で活躍し、(その後、スターリンによっとシベリアに送られましたが)アレクサンドル・チジェフスキー博士たちが研究していた「太陽生物学」といわれるものや「ロシア宇宙主義」と呼ばれていたものがとても好きで、私が「太陽と人間社会の関係」にはじめて興味を持ったのは、チジェフスキー博士の研究を知ったことによります。

チジェフスキー博士の太陽の研究については、以下の記事などでふれています。

私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために: 「人類のひとりと宇宙は同一のもの」、そして、ミタール・タラビッチのクレムナの予言
 In Deep 2013年03月24日

「真実の太陽の時代」がやってくる:私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 In Deep 2013年07月11日


アレクサンドル・チジェフスキー(1897 - 1964年)

 

このチジェフスキー博士の言葉のひとつに以下のようなものがあります。

「人間は生命の生み出した最高のものである」

 

私はこの数年でこの思想が過激化していまして、今では結局、

「宇宙で最高の存在が人間である」

と考えています。

宇宙が人間より先に存在していたとしても、あるいは、太陽なども含めて、そういうものが先に存在していたとしても、何にしても、

「宇宙は人間のためだけに存在している」

という確信は揺るぎません。

 

かつてお知り合いだった方で、中世の秘密結社である薔薇十字の理論の実践者であり、シュタイナーの研究者でもあった方が、 2011年 3月 11日の東北の震災の直後に私にメールを送ってくださったことがありました。

あの混沌した精神状態の中で、そのメールはとても希望的なものでした。

何度か掲載させていただいたことがありますが、一部抜粋しますと、以下のようなものです。

2011年3月の震災の後にシュタイナーの研究者の方からいただいたメールより抜粋

人間の知性はいまや他の存在たちにとっての希望です。
自然のなかに生きていた神々はもういません。

自然は、もはや自動的に運行する機械に過ぎないのです。科学によって自然を観察しても生命は見つかりません。自分を探してのぞき込んでも、見つかるのはただの影にすぎません。

今や人類はそれ以前とは異なります。神々は人類に運命を委ねたからです。宇宙の知性は、ある時期から人間の側に移行しました。以前のように自然を探すことによって見いだせるのは死んでしまった法則だけです。

人間は、自分が宇宙の意志であるという事実を自覚するとき、やっと宇宙と自分自身の本当の姿を見つけます。それは神々が与えてくれるものではなく、人間の判断行為の中にのみ見いだされるものです。

宇宙は最終的な結論として人間を選びました。

この奇跡の只中にいる人間自身がこのことに気づいていません。空に輝く物質的な太陽とおなじ力が人間の内部にも働いているという事実をです。自分自身の知性がこれから大きく変容する可能性があることに人間は気づかなければなりません。宇宙の命運が掛かっていることを知らなくてはなりません。

過去の光は人間の内部に移行しました。自分の思考が宇宙の意志であることを自覚すると、想像をはるかに超えた数の存在たちが闇から救出されます。動物たちは大気圏の外から人類を見守ってくれます。植物たちはこの地上で人類を助けてくれます。鉱物たちは自らを思考の材料として提供してくれるはずです。

だから宇宙に生きる全ての存在たちのために、人間は、今、行動しなければなりません。

ここまでです。

いろいろな思想や考え方はあるでしょうけれど、「人間存在がこの宇宙で最も偉大なものである」とする考え方をしますと、少なくとも私は、この世の成り立ちがとても理解しやすくなるのです。宇宙の気温とか、彗星の存在とか、太陽の存在とか、そういうものが「ツール」であることに気づき、それはとても合理的な答えに結びつくのです。

 

・・・しかし

 

そういうように理念では思っていても、

「自分自身中に、人間を最高存在だとはどうしても思えない自分がいる」

のです。

「この宇宙での最高存在は人間である」という理念と共に、自分の中には「人間はくだらない存在だ」という考えがまとわりつき続けているのです。

 

さて、今回の冒頭にはアメリカのカトリック教会のニュースサイトの記事を載せたのですが、これは後でご紹介しますが、つまり、司教の人が、

「今のアメリカには悪魔的な状況が蔓延している」

ということを憤慨しているものです。

そもそも「悪魔とは何か」という問題もあるのですが、「悪魔とは何か」という問題は、大変に難しいものであり、その合理的な意味についてはここでふれようとは思いません。

しかし……たとえばですけれど、私自身が「そんな感じなのかなあ」とかつて納得したのが、大ヒットした1976年の映画エクソシストの原作となった小説「エクソシスト」で、悪魔払い師として、少女リーガンから悪魔を追い出す仕事をするメリン神父という老神父の言葉があります。

助手をしていたカラス神父が「悪魔が人間にとり憑く目的はどこにあるのでしょう」とメリン神父に尋ねると、メリン神父は以下のように述べます。

小説「エクソシスト」より

それは誰にも判らないことだ。……しかし、私はこうみている。つまり、悪霊の目的は、とり憑く犠牲者にあるのではなく、われわれ……われわれ観察者が狙いなんだと。

そしてまた、こうも考えられる。やつの狙いは、われわれを絶望させ、われわれのヒューマニティを打破することにある。

やつはわれわれをして、われわれ自身が究極的には堕落した者、下劣で獣的で、尊厳のかけらもなく、醜悪で無価値な存在であると自覚させようとしている。

つまり、メリン神父の考えでは、

悪魔というのは、「人間というのは、堕落した下劣で獣的な、尊厳のかけらもない醜悪な存在」だということを人間自身に思わせようと努力している。

ということになりそうなのです。

このあたりのことは、

ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
 In Deep 2014年07月26日

などでもふれていますが、そのことを思い出しているうちに、ふと思ったのです。

何を思ったのかといいますと、先ほど書きましたように、私自身の中に、

・「この宇宙での最高存在は人間である」という理念

・「人間はくだらない存在だ」という考え

が同時にある。

つまり、このことが示していることは、

「この自分の中の感情のひとつは十分に《悪魔として機能する》ものだ」

ということを翻然と悟ったことがあったのです。

人間を卑下できる意志が自分の中にはある。

そして、人間の存在を最高のものだとする理念もある。

そのふたつを強く持っているのならば、外的な悪魔の登場を待つまでもなく、生きていること自体が常に神と悪魔の対峙を自分の中で見ている状態なのだなあと。

 

そんなわけで、何となく目に止まりました冒頭の記事をご紹介します。

今のアメリカの宗教の状況などもわかる記事でもあります。

なお、「(既成の)宗教」というものに関しては、その多くは私の理念に合わないことは、先ほど書いたことでおわかりいただけるかもしれません。

それは、多くの宗教が、「人間より神を上に見ている」からです。

そうではないと今は思うのです。

しかし、このことについてはセンシティブな話題でもあり、ここまでとします。

 

それでは、記事をご紹介します。

なお、記事の中に「魔女」の話が出てきますが、これは最近ずいぶんと報じられていました。アメリカでの魔女の数が 150万人を超えているのです。

アメリカでの魔女の急激な増加を報じるニューズウィーク


newsweek.com

現代の魔女は、少人数で魔女術と呼ばれる集団儀式をおこなう人たちで、その数が、すでに新宗教の中でも相当な数に膨れあがっています。

いろいろと混沌としているようですけれど、あるいは、私たちは、そのひとりひとりが「悪魔を創りだし続けている」というのが現実なのかもしれません。

ここから記事です。


God or Satan: making no room for evil in our world
CNA 2018/11/29

神と悪魔 : 私たちの世界に悪のための空間を作ってはいけない

アリストテレスは、キリストより 4世紀前に活躍したギリシャの著名な哲学者で、彼は有名な「真空の科学的理論」を提唱した。

アリストテレスは、その観察に基づいて、真空であったとしても、自然は、その空と思われる空間を何かで満たしていると結論づけた。

彼は、この主張について、「自然は真空を嫌う」というフレーズで表現することで、この考えを一般化した。真空がある場合は、質量またはエネルギーのいずれかがそこに入り、空いた空間を占有する。

 

この理論は単に物理学だけでなく人生にも適用される。

過去 30年間、文化の世俗化と、大衆文化からの神の追放は、大きな宗教上の真空を作り出した。

現在ますます多くのアメリカ人が宗教の信仰を放棄しており、宗教に属していないアメリカ人の数は 1990年の 8%から、現在は 22%と、約 3倍になっている。

今日、アメリカでは、プロテスタント信者は 500万人に満たない。カトリック教徒も 300万人に満たない。

現在では、1人がカトリック宗派に改宗するたびに、6人のカトリック教徒が教会を離れているような現状だ。

18歳から 30歳までの若者は、彼らの親よりもさらに宗教に関心がない。アメリカの調査会社ピュー・リサーチ・センターの宗教担当の責任者であるアラン・クーパーマン(Alan Cooperman)氏は、以下のように指摘する。

「アメリカ全体が宗教的ではなくなっています。そして、それは国家全体として起こっているのです」

しかし、それにもかかわらず、人間は本質的に宗教的だ。

人間は理性を持たない動物たちと同じレベルの物質的な存在というだけではなく、人間は理性を持っており、常に「意味」を求めている。

ここでアリストテレスの「自然は真空を嫌う」を思い出したい。

人々が意味の源にある存在としての宗教を放棄することによって、「空虚」がもたらされる。この生み出された空虚に今、意味を発見する他のものが速いペースで入り込んでいる。

人間の人生の霊的な次元に対応しようとする人たちの中には、ニューエイジの信念に目を向ける人たちもいる。

現在、ニューエイジ的思想への傾倒を見せる人の数は、アメリカの人口の 4分の1近くにのぼっているのだ。

ニューエイジの支持者たちは、啓示を与えて下さる唯一の神を、宇宙を躍動させるためのスピリチュアルなエネルギーに置き換えた。

彼らは自分の人生をコントロールし自己実現する方法を見つけるために、この非人道的なエネルギーを活用するためのスピリチュアルな訓練として、水晶やタロットカード、占星術、霊能力、さらにはヨガなどを利用する。

ニューエイジの支持者たちにとって絶対的な真実はない。

すべての信念は等しい価値を持っている。そして、彼らは罪の存在を否定するので、彼らは主(唯一神などのこと)の必要性を受け入れない。

ニュー・エイジの支持者たちは、内在的なものを超越的なものと交換し、物理的なものを精神的なものと交換しようとする。

これが悪化すると、彼らは神を拒否し、無意識のうちに敵の手に落ちるのだ。

あるいは、神を拒絶し、意識的にオカルトの一つの存在として変わることを選んだ人たちもいる。

それは魔女崇拝(ウイッカ)だ。

今のアメリカでは魔術を携えている魔女(ウイッチ)たちが約 150万人いるということが明らかとなっており、これは驚くべきことだ。

エデンの園で神のようにしようとした最初のふたりの罪以来、人々は神と同じ知識と力を持つ方法を模索し続けた。

今のアメリカには長老派教会(キリスト教のプロテスタントの一派)の信奉者よりも多くの魔女がいるのだ。そして、イスラム教徒よりも多くの人たちがオカルトに関わっている。

より多くの個人が自己充足感を覚え、信仰を超えて理性を高めるほど、彼らは神から堕ちて、サタン(悪魔)を賛美することになる。

オカルトを使って人生をコントロールしようとする彼らは、神が、私たちのために計画している平和と調和を破壊するためにその力を使うサタンに自分自身を譲り渡してしまっているのだ。

サタンはとんでもない欺瞞者だ。サタンは人々に彼らの人生を完全に支配していると信じさせる。ある大司教はかつて以下のように述べた。

「サタンの論理は単純だ。そこには天国も地獄もない。もし地獄がないならば、罪はない。もし罪がなければ審判もない。審判がないなら悪は悪いことではなくなる。つまり、悪が良いことになる」

私たちの社会において悪魔の活動は間違いなく増加しており、日々それを目の当たりにしている。こんなことは馬鹿馬鹿しいことではないだろうか。

礼儀正しさの欠如。
ヘイトスピーチ。
人々の名声の崩壊。
道路に流血が続く日々。
崩壊する家庭。
聖書に反する悪への広範な賞賛。
他人の罪を暴露して楽しむ人々。
虐待の増加。
中絶の増加。
教会の迫害。

これらはすべて、怒り、憎しみ、羨望、奢り、欲望から生まれている。

それは分裂を引き起こし、悪魔の導くところとなる。

フランシスコ法王は、法王に就任した翌日、演説で枢機卿たちに衝撃を与えた。

このように言ったのだ。

「世界の誰もが神に祈っていない。悪魔に祈っている。イエス・キリストを信仰すると公言するのではなく、世俗的な悪魔を信仰しているのだ」

フランシスコ法王はその後、サタンは現実に存在することを認めた。そして、私たちのこの世界の中心から悪魔を追放する唯一の方法を提供した。それはイエスに対する信仰を公言して実践することだ。





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Oka In Deep

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