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2018年からの世界 健康の真実

アーユルヴェーダの重要ハーブ「トリファラ」を3ヵ月飲んで良かったですので、医学論文を検索してみると、腸内環境改善、ダイエット、ガンの予防といろいろと

投稿日:2018年11月14日 更新日:

トリファラの自らの体験と学術論文をご紹介します

アメリカ国立衛生研究所内の国立医学図書館データベースより

NCBI

トリファラの原料の三種類のハーブ(アマラキ、ビビタキ、ハリタキ)

banyanbotanicals.com




 

以前はサプリメントのようなものを飲んだりしていたこともあったのですが、最近はもう何だかいろいろとどうでもよくて、そういうものはほとんど飲みません。

その中で、ほぼ唯一この夏から飲み続けているものに、アーユルヴェーダで重要だなハーブとされている「トリファラ」というものがあります。

これは、その頃に偶然、「トリファラは町内環境を整える」というのを聞いて(町の環境を良くしてどうする)……腸内環境を整えるというのを聞きまして、興味を持った次第でした。

最近書くこともありますが、私自身、「腸内最近のバランスが崩壊している」と確信していまして、町内を良くしたいと(だから町をよくしてどうする)…腸内を良くしたいとは思っていました。

それで、8月くらいに、インド直送という経由を経てトリファラを購入いたしまして、飲み始めました。

それから3ヵ月ほどが経つのですが、何ともいえないにしても、「おそらく、腸内に対してはかなり良い作用をしている」と感じています。

というのも、これは飲んでわりとすぐに起きたことなので、まあ……ちょっと尾籠な話に響くかもしれなくて申し訳ないですが、

「便から悪臭が消えた」

のです。

便というのは、食べたものや体調などによって、場合によっては、やや困った芳香になることもあるものだと思うですが、少なくともこの3ヵ月、そういうことは1度もないのです。

他にも日本語のサイトでこのこの芳香について書かれているサイトも見たことがありまして、まあ、必ずということではなくとも、そのあたりの変化は多くの場合あるのかもしれないなと。

あとですね……。

これも尾籠というのか、下系の話題となってしまうかもしれなくて申し訳ないですが、ワタクシ、サザエでございます……ではなくて、わたくしは以前、「やや放屁が多い」人でして、外ではともかくとして、家ではかなりのものだったんです。奥さまや子どもによく指摘されていました。

それが本当に減って、ほとんどなくなったのですね。

それがなくなることがいいことなのかどうかはよくわからないですが、そういう変化もありました。

なお、この3ヵ月、便秘も下痢も1度もありません。

 

そんなことから、体調全般に関しての変化はともかく、腸から発生するそのものに対しての変化が人生の中で経験したことのないようなものだったので、おそらく悪いものではないのかもしれないと思いまして、最近、

「ちゃんとした医学研究の論文ってあるのかな」

と調べてみますと、医学論文を無料で公開しているアメリカ国立医学図書館(NCBI)のデータベースの中に「トリファラに関する医学的研究のレビュー」があったのです。

国立医学図書館は、アメリカ国立衛生研究所内の機関で、これは過去のトリファラに関しての医学論文の内容をまとめたものでした。

インターネットでも、日本語でトリファラに関して、このような医学的論文を掲載しているものはあまりないようですので、今回その概要を翻訳しようと思いました。

論文そのものは、ものすごく長いものですので、その中の医学的な作用機序みたいなものは、省いています。そこに興味のある方は、リンクの原文をお読み下さればと思います。

これを読みまして、自分の体験と共に思ったのは、トリファラには「おそらくは、かなり強いダイエット効果がある」ということです。

論文の中に、マウス実験で体重と体脂肪が減少したことと共に、ヒトでの治験で「 12週間で 5キログラム体重が減少した」ことが書かれていますが、私も、この3ヵ月で、おおむねそのくらい体重が減っていると思います。

 

まあしかし、トリファラが仮に腸内環境を整えてくれるものだとしても、「どんなものを服用しても、崩壊した腸内細菌のバランスを取り戻せるわけではない」とは思っています。

つまり、各自それぞれの腸内細菌の環境の中でやりくりする中で、トリファラはその手助けをしてくれているのかもしれないという程度のものだとは思います。

というわけで、ここから論文です。

なお、トリファラに関しての問題は、「日本で売られている製品がない」ということです。

記事のあとに、日本語で購入できるリンク先をいくつか示させていただこうと思いますが、それがいいかどうかを決めるのは、ご本人次第ということになるような気がします。

 


Therapeutic Uses of Triphala in Ayurvedic Medicine
ncbi.nlm.nih.gov 2017/08/01

アーユルヴェーダ医学で使われるトリファラの西洋医学的な治療的使用の検証

当文書の目的: この文書の目的は、トリファラの治療的使用および有効性に関する現在までの医学的文献を検討することにある。

薬草療法は、アーユルヴェーダのような伝統的な医療システムで使用される最も古くからの医薬品だ。 トリファラは、植物種アマラキ、ビビタキ、およびハリタキの果実から作られるもので、認知度も高く、また、胃腸および若返り治療に非常に効果的なアーユルヴェーダ薬とされる。

結果: アーユルヴェーダ医学文献には数多くの用途への治療的使用が逸話的に示されているが、それを科学的に検証した数多くの研究がある。

トリファラの数々の研究では、以下のようなものに対して、臨床的用途に潜在的に有効であることが判明している。

食欲増進、過酸分泌の抑制、抗酸化作用、抗炎症作用、免疫調節、抗菌、抗突然変異、血糖を下げる、抗悪性腫瘍(ガンの予防)などの他に、放射線防護効果、および虫歯予防に有用であることがわかっている。

トリファラのポリフェノールは、ヒトの腸内微生物を調節し、それにより有益なビフィズス菌と乳酸菌の増殖を促進する一方で、大腸菌などの望ましくない腸内微生物の増殖を抑制する。

トリファラの生物活性は、消化微生物叢によって誘発され、様々な抗炎症化合物を生成する。

 

治療上の用途と研究

アーユルヴェーダ医学は、トリファラを胃腸治療の柱として使用するが、製剤中の 3種のハーブの構成は、より多くの用途を可能にしている。

胃腸治療の他に、フリーラジカル消去、抗酸化、抗炎症、免疫調節、食欲増進、胃酸過多減少、虫歯予防、解熱、鎮痛、抗菌、抗突然変異誘発、創傷治癒、抗歯石治療を含むトリファラの潜在的用途の数多くの研究が検証されている。

トリファラはまた、適切な消化と吸収を促進することにより、血中コレステロールレベルを低下させて循環を改善する。そして、免疫の恒常性を維持し、慢性的な炎症反応を緩和する。また、内分泌系、赤血球やヘモグロビンの産生を増加させる。

 

胃腸の健康に対しての作用

トリファラは、一般的には、胃腸の健康状態を改善するための使用が最もよく知られている。

動物研究では、トリファラの水性およびアルコールの抽出物の両方が下痢を予防することが示されている。トリファラはまた、部分的に高い抗酸化剤含量に起因する腸内保護効果を誘導する。

ラットでの実験モデルでは、トリファラは、腸の絨毛(腸内壁のひだに存在する突起)で枯渇したタンパク質ならびにグルタチオンおよびリン脂質を補充した。

また、ラットにおいて、トリファラはストレス誘発性潰瘍に対する胃の保護作用を発揮することが確認された。また、大腸炎を軽減した。この治療効果はトリファラに含まれる抗酸化効果および高レベルのフラボノイドに起因していた。

 

トリファラのストレス軽減能力

現代の社会では、不安などのストレス誘発性障害が世界的な成人のメンタル障害の主要な原因であることが示されている、動物実験でトリファラは、低温誘発ストレスおよびストレス誘導性の行動変化および脂質過酸化およびコルチコステロンレベルの上昇などの生化学的変化を防ぐことが示された。

現代人の多くは高レベルのストレスを経験しているため、適応症治療は臨床でより広範囲に必要とされている。

 

トリファラの抗肥満および抗糖尿病作用の可能性

いくかつの研究で、トリファラが体重減少と体脂肪減少のための治療剤となる可能性が示されている。

動物試験では、飼料で誘発した肥満マウスに、トリファラを 10週間投与した結果、トリファラを投与されたマウスは、体脂肪、体重、およびエネルギー摂取の割合を減少させた。

トリファラはまた対照群と比較して、実験群において総コレステロール、トリグリセリド、および低密度リポタンパク質コレステロールを減少させた。

ヒトの被験では、 12週間の二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、トリファラで治療したヒト被験者は、プラセボ対照群と比較して約 5キログラム減少した。平均空腹時血糖および空腹時血中インスリンレベルも、軽減した。

世界的な肥満の流行を考えると、それと関連する西洋医療の負担を軽減するために、より多くの治療オプションが必要となっている。

また、トリファラは血糖値を下げる効果を発揮する。

2型糖尿病の患者は、特に炭水化物を摂取した後、高い食後血糖値を有する可能性が高いが、トリファラは、消化酵素を阻害することによって糖尿病薬と同様の作用を発揮し、解糖酵素の阻害によりグルコースの吸収を低下させ、それによって血糖値を低下させる可能性があると報告されている。

 

トリファラと心臓血管の健康

心血管疾患は、世界中の死亡率および罹患率の主要な原因であり、高コレステロール血症は重要な危険因子だ。動物研究において、トリファラは高コレステロールに対しての効果が報告されている。

 

トリファラの抗菌力

抗生物質の過剰投与は、薬剤耐性を広げる結果となり続けている。現在、臨床研究者たちは代替効果の高い代替抗菌薬を発見することが不可欠になっている。

ヒト免疫不全ウイルスに感染した患者由来の細菌分離株に対して、トリファラの水分浄化液(12%)とエタノール抽出液(14%)の両方が抗菌活性を示した。

さらに、他の研究では、これらの抽出物もまた、ヒト対象から単離された抗生物質耐性細菌に対して広範囲の抗菌作用を発揮することが報告されている。

大腸菌や黄色ブドウ球菌などの病原菌に対するエタノール抽出物(1:6)と比較して、水性抽出物(1:6)のトリファラは、グラム陽性およびグラム陰性の両方の種に対して抗菌効果を発揮することが報告されており、補完的または補助的な抗菌療法としてさらなる研究の可能性が示されている。

トリファラは、口腔細菌に対する抗菌効果に加えて、腸内病原菌を根絶する可能性を示している。

ある研究で、トリファラは、その水性抽出物が、ブドウ球菌および黄色ブドウ球菌に対して強い抗菌効果を有した。 トリファラは、抗菌効果に加えて、抗真菌性を示すことも知られている。

 

トリファラの放射線防護効果

トリファラは DNA の損傷や突然変異の誘発を予防し、逆転させるのに役立つかもしれないとの研究がなされている。DNA 損傷の予防は、しばしば発ガンの初期事象であるために、これは重要だ。

動物モデルでの研究は、トリファラが化学的および放射線誘発性損傷の両方によって誘発される突然変異の誘発の予防に有効であることを示した。

ガンマ線による放射線誘発死亡率の試験で、ガンマ線を照射する 7日前からトリファラを投与したマウスの実験では、放射線誘発死亡率が 60%低下した。

トリファラによる治療はまた、照射後のマウス白血球および脾臓細胞における DNA 損傷を防止した。このことから、トリファラは、暴露後に投与された場合でも、酸化に対する保護的役割を果たす可能性がある。

さらに、他の動物試験では、放射線治療前にトリファラ(1kg / g)を少なくとも5日間投与した群で放射線照射を受けた後、急性腸内の損傷が有意に減少していることが報告されている。

 

トリファラの抗炎症作用

慢性炎症は有害であり、ほとんどの主要な慢性的な健康状態に影響する。

トリファラは抗炎症薬として有望視されている。 ある研究では、トリファラは、炎症の様々な生化学的測定のための標準的な薬物治療と比較して、優れた効能または同等の効能を示した。

さらに、トリファラは、関節炎のラットにおける炎症マーカーならびに骨および軟骨の分解を有意に減少させた。

 

トリファラととマイクロバイオーム

トリファラの植物化学物質は、ビフィズス菌やラクトバチルス種の増殖を促進する一方、大腸菌などの望ましくない腸内生菌の増殖を抑制することが知られている。

高齢者、およびすべての年齢の人々に対して、トリファラが誘発する効能は、特定のプロバイオティック種の共投与によって増強され得る。

したがって、トリファラにより増加した消化、生体吸収、および生物活性を媒介することができる細菌種からなるプロバイオティクス製剤は、トリファラの処理がヒトに及ぼす反応および影響を増加させ、より均一にする可能性がある。


 

ここまでです。

先ほども書きました「トリファラをどう購入するか」ということに関しては、日本では大変そうで、たとえば、楽天でもアマゾンでも検索しても表示されません。

以下は、私が実際に購入したことのあるサイトのうち、インド在住の日本人の方がやっているサイトで、つまり日本語で問い合わせることのできるサイトです。

いっちゃ

サフランロード

これらの方々が扱っている製品が本当にいいものなのかどうかはわからないですが、そのあたりはお問い合わせできますので、各自ご判断ください。

上のようなサイト、あるいは海外の通販サイトでは錠剤も売られていますが、基本的には、以下の写真のように「粉をお湯や水に溶かして飲む」ものだそうです。


SuperfoodEvolution

トリファラは、茶色の粉末で、美味しくはないですが、さほど抵抗感のある味でもないです。

また、服用の量や時間についてが曖昧ですが、漢方などが空腹時に飲むことを前提としていることにならい、私は朝と午後の空腹時に、小さじの先に乗る程度の少しの量を飲んでいます。

なお、上の記事にもありますが、アーユルヴェーダ医学では、「腸内の状態が最も重要」とされていたそうで、 2500年前頃には完成していたとされる医学が、現代の西洋医学の最先端の知見と同じだということは興味深いです。
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