あまりに高いマスクの揮発性有機化合物(VOC)濃度
少し前に、以下の記事を書かせていただきました。
(記事)恐れるべきはコロナではなくマスク。死産や催奇形性から、子どもの学習障害まであらゆる「有害」を誘発することを示した研究論文を再び
In Deep 2023年8月28日
妊娠中の女性のマスク着用が「死産や催奇形性、胎児の脳神経の損傷」と関係し、また、小児のマスク着用により学習と記憶の障害などと関係するニューロン破壊が引き起こされる、というようなことが述べられた今年 4月の論文についてご紹介したものでした。
…以前から書くこともあるのですが、ここではワクチンのことはともかくとして(こちらは場合によっては一発で不可逆なので)、「マスク」というものの問題は、「その着用期間」の問題なんですよ。
感染抑制にマスクがまったく効果がないことは、数々の研究で明らかにされているわけで、おそらくマスクを日常的にしている方々の根底にあるのは、「信仰心」だと思われます。
最近では、コクランが、「マスクは、コロナに対してもインフルエンザに対してもマスクはほぼまったく何の感染予防効果がない」ことを明確に示した論文を発表しています。以下の記事にあります。
(記事)世界最大規模のマスクに関するコクランのメタ分析で、「コロナに対してもインフルエンザに対してもマスクはほぼまったく何の感染予防効果がない」ことが査読済み論文で示される
In Deep 2023年2月2日
まったく何の効果もないんです。それでも、カルトと化しているコロナ感染予防教の使徒であるためには、外観的にまずマスクということになるのでしょうかね。
そういう信仰心自体を非難するつもりはないです。
しかし、
「着用期間がひどいことになっている」
わけです。
3年半になるのですよ。
毎日毎日「ほんの少しずつの二酸化炭素の再吸入」が行われていたとして、瞬間的には大した問題ではないですが、こんなに長い期間、酸欠に見舞われている場合(特に子どもの)寿命は縮まりますよ。
それは自然の摂理です。他の何でもありません。
人間が、暮らしている土地の酸素濃度をそのまま吸って生きるという基本的な人類の業を否定する生き方をして長生きできると考えるのは、それは間違いです。
業に逆らうと生は逃げていきます。
しかしまあ、宗教には「犠牲」や「生贄」という概念もあり、これもまたご本人だけの問題なら、特に非難も苦情もございません。
子どもや学校を巻き込むような狂気の社会形態に再び日本人を巻き込むのはやめてほしいと思うだけです。
先日、デイリーメールの記事で、以下のタイトルの記事がありました。
「アメリカ国立衛生研究所が発表したマスク研究は、N95マスクの着用者が発作やガンに関連する危険なレベルの有毒化合物にさらされる可能性を示唆している」(記事)
デイリーメールは、やたらと記事のタイトルが長いことでも知られますが、これは韓国の研究者たちが、
「マスクから放出される揮発性有機化合物(VOC)の数と濃度を測定した」
というものについての記事でした。
しかし、何だかその内容はやや曖昧になっていまして、他の記事を探してみましたら、米エポックタイムズに、同じ論文を取り上げていた記事がありましたので、それをご紹介したいと思います。
揮発性有機化合物(VOC)とは、シックハウス症候群などの原因としても知られるもので、塗料、家具、清掃用品など日常生活の多くのものに含まれています。
研究者たちがマスクにおけるその濃度を計測したところ、
「特に使い捨てマスクに高濃度で検出された」
ということがわかったというものです。
マスクの種類によりずいぶんと異なるようで、以下は論文にあるグラフで、色のある部分はこちらで入れています。
揮発性有機化合物(VOC)の検出量
sciencedirect.com
製品によっては、VOC の検出量が 20倍くらい異なるものがあることになりそうです。
この VOC はアレルギーのある方には、それだけで症状が出るものですが、広範囲では発ガン物質でもあり、それで…先ほども書きましたけれど、
「こんなに長い時間、仮に微量でも発ガン物質を吸い続けていたら」
という話であり、将来的にどうなるかということです。
さらには、エポックタイムズには、マスクに関する以前の他の研究も取り上げられていまして、
「調査したマスクの 90%からフタル酸エステル類が検出された」
という研究にもふれています。
フタル酸エステルは、プラスチック製品を柔らかくするようなために使われるもので、これもまた日常品の多くに入っていますが、有害性はかなりわかっています。特に、マスクは「口に直接当てるもの」だということが問題かもしれません。
フタル酸エステルの最大の問題は、
「女性を不妊化させる」
ことです。
以下の記事に、米イリノイ大学の研究者たちの研究を載せています。
(記事)プラスチックが「100%の人々の体内に存在する」可能性が高い中、プラスチック製品に含まれるフタル酸エステルが「メスの妊娠率を著しく下げる」ことが判明
In Deep 2019年2月19日
(研究者の言葉)
「フタル酸エステル類の投与後 3ヶ月後に、メスの 3分の 1は交配後妊娠できませんでした。処方されていないメスは 95%が妊娠しました」
発ガン物質 VOC 、不妊化を促進するフタル酸エステル類。
こういうものを 3年以上、口に直接当てるというライフスタイルが続いていたわけです。
この「長時間の代償」は大きいと思われます。現代文明の歴史の中でも、こんなに有害物質を長期間、直接吸入するような生活が行われたことはないはずです。大気汚染など比較にならない有害物質の直接的攻撃の日々を「自らで作り出していた」ということです。
巨大な生体実験の期間といってもいいと思います。3年前からそのことを書いていましたが、この狂気が 3年以上も続くなんてことは当時は思ってもいませんでした。
ここから、エポックタイムズの記事をご紹介します。
新型コロナウイルスのマスク着用者は有毒化学物質にさらされる可能性がある:研究
COVID Mask Wearers Could Be Exposed to Toxic Chemicals: Study
Epoch Times 2023/08/29
マスクを新型コロナウイルス感染症に対する予防のスタンダードグッズとして宣伝する人たちもいる。ただし、マスクの着用は予想以上に多くの問題を引き起こしている可能性がある。
5月に学術誌ジャーナル・オブ・エコトキシオロジー・アンド・エンバイロメント・セーフティー誌に発表された研究結果は、ぴったりとフィットするマスクから放出される毒素により、マスクが着用者に重大なリスクをもたらすことを示した。
韓国の研究者たちは、綿マスクや、N95マスクに似た人気の使い捨てマスクである KF94 マスクなど、いくつかの異なるマスクから放出される揮発性有機化合物(VOC)の数と濃度を測定した。
綿などの生地で構成される他のマスクと比較して、 KF94 マスクからは、22.9 ~ 147倍高い濃度で 4種類の VOC が検出された。
VOC粒子の総数は綿製マスク(布マスク)の 14倍だった。一部の KF94 マスクでは、その数値が人間の健康に深刻なリスクを引き起こすのに十分な閾値に達していた。
アメリカ環境保護庁 (EPA) によると、VOC は室温で蒸発する可能性のある人工化学物質であり、多くの場合「塗料、医薬品、冷媒の製造で使用および生産される」という。
それらを吸い込むと 次のような症状を引き起こす可能性がある。
・目、鼻、喉の炎症。
・呼吸困難。
・頭痛。
・吐き気。
・中枢神経系および他の臓器の損傷。
・ガン(動物における一部の症例、および人間における疑いのある症例または既知の症例)。
特定の時間および温度では VOC 濃度が悪化する
研究者たちは、VOC 濃度が環境温度と、KF94 がパッケージから取り出された時期に応じて変動することを発見した。KF94 マスクの温度を 40℃に上げると、VOC 濃度は 119 ~ 299 パーセント増加した。
しかし、マスクをパッケージから取り出してから 30分後には、VOC レベルが 80% 減少した。
これらのことから、リスクを軽減して害を減らすことができる、と研究著者たちは指摘した。
「 KF94 マスクの使用に関連する VOC およびその人間の健康への影響に特に注意を払う必要があることは明らかだ」として彼らは以下のように書いている。
「私たちの調査結果に基づいて、KF94マスクを着用する前に、製品を開けて少なくとも 30分間は着用しないようにし、それによって総 VOC 濃度を人間の健康を損なわないレベルに下げることを提案する」と著者たちは結論付けている。
その他の毒素とマスク誘発性疲労症候群
2022年に行われた研究では、いくつかのマスクに含まれる有毒化学物質と、マスクによる影響の長いリストも強調されている。
フタル酸エステル類は、人間の内分泌系を混乱させ、人間の健康に影響を与える化学物質として知られるが、多くの日常品に広く使用されている。フタル酸エステルはマスクの汎用性と柔軟性を高めるために使用されていると言われているが、安全性よりも快適さを選択すると、高い代償を払うことになる可能性がある。
フタル酸エステルは、材料に化学的に結合するのではなく、吸入、摂取、または皮膚から吸収できる添加剤として使用される。フタル酸エステルの暴露は、生殖機能および神経系の発達に有害だ。
Journal of Hazardous Materials に掲載された研究によると、中国の研究者たちは、複数の国から収集した 56枚のマスクから有害なフタル酸エステル類を発見した。
サンプルの 90%近くに潜在的な発ガン物質が含まれており、化学物質の種類とレベルが安全な限度内に管理されない限り、マスク着用の利点がリスクを上回る可能性があることを示唆している。
4月に学術誌『Front Public Health』誌に掲載された包括的レビューでは、サージカルマスクと N95マスクの両方が重大な悪影響を及ぼしていることが判明した。
マスク着用と相関する悪影響には次のものが含まれていた。
・酸素飽和度の低下。
・分時換気量の減少。
・血液中の二酸化炭素の増加。
・心拍数、血圧、皮膚温度の上昇。
・より高いレベルの不快感。
・息切れ。
・頭痛。
・ニキビ。
・皮膚の炎症。
・めまい。
「マスクは酸素の取り込みと二酸化炭素の放出を妨げ、呼吸代償を損なう」とレビューの著者たちは以下のように書いている。
「結果、マスク誘発性疲労症候群(MIES)とその下流の生理代謝機能障害を独立して検証した。マスク誘発性疲労症候群は、特に脆弱なグループに長期的な臨床影響を与える可能性がある。これまでのところ、マスクに関連したいくつかの症状が、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の後遺症として誤解されている可能性がある」
(※)この研究については、記事「狂気三年目にして知る、「長期のコロナ後遺症の一部は、マスク誘発性疲労症候群の可能性が高い」とする最新の論文」(In Deep 2023/04/15)にあります。
しかし、この研究は 1か月後に撤回された。撤回の理由は、「この記事は、編集上および科学的健全性の基準を満たしていない」というものだった。
>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
▶ ご登録へ進む