史上最大規模のマスクの有効性の分析
最近発表されたコクランレビューで、
「マスクはコロナ、インフルエンザ共に、ほぼ、あるいは、まったく感染予防効果がない」
とする論文が発表されていました。
査読済み論文は以下にあります。
(論文) 呼吸器系ウイルスの拡散を阻止または軽減するための身体的介入
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses
このような「マスクにはまったく効果がない」ということ自体は、3年前から書いてきたことですが、ここ 2年くらいは、「効果がない」というほうの問題ではなく、特に子どもに対して、
「マイナス面が大きすぎる」
ということを問題視していました。
それでも、今回この論文をご紹介しようと思いましたのは、これは「正当な資料」のひとつになると思ったからです。
読者様などから、たまにメールなどをいただくことがあり、中には小さなお子様などをお持ちの方もいらっしゃいまして、そして、今、春ですけれど、この 3月、4月くらいから新入生として、それは幼稚園でも小学校でもいいのですけれど、入学する子供たちが出てくる。
それで、親御さんとしては、「学校でマスクを着用し続けるような生活はできるならしてほしくない」と思われる方々も多いようです。
メールを下さった方の中には、要望書や意見書というような形で、学校や施設等に要望などを出されている方々もいらっしゃるのですが、その場合、重要なのは、
「完全な資料とデータ」
です。
感情は、役に立ちません。
あるいは「権威ある発行元の資料、論文等」です。なぜ「権威ある」と書いたかといいますと、提出する先は、おおむね学校や公共機関などであり、そういう機関が動くには、「反証の余地のないエビデンス」が必要です。
今回は、以前に書きましたマスクに関する重要な過去記事をすべて後半でリンクしたいと思いますが、多くの記事に、「資料や論文、あるいはデータ先のリンク」がありますので、それらがお役に立てばと思います。
もうひとつ「もっと重要なこと」があります。
先日メルマガにも書かせていただいたのですけれど、マスクにしても他のことにしても、文書、資料、要望書等を作られる場合、
「この In Deep というブログそのものの存在にはふれないほうがいい」
ということです。
なにしろ、ふざけたブログですからね。それだけで資料やデータの信憑性が疑わしくなります。
ですので、出典元は「存在しない」とされてほしいです。リンク先の公式なデータ、論文、資料、報道などをソースとしていただきたいです。
In Deep なんてブログはこの世に存在しないんです。そう思われていただくと嬉しいです。
なお、ブログで私の書くものには、基本的に著作権はいっさいありません (リンク先の記事等にはあるでしょうが)。
すべてにおいて、引用も転載も、すべて「引用元の記載なし」で自由にされて大丈夫です。
もちろん、このブログの文章そのものを編集されて「自分で書いた文章」とされても、まったく構いません。引用元の記載はもちろん必要ありません。
誰が書いたとかは、もう関係ないんです。
そういう段階ではないです。
ともかく、書類等を作られる際には、このブログの存在には一切ふれないことが、物事を進めることを後押ししてくれるかもしれません。
学校などは、わりと頭の固い組織ですから、ふざけたものは徹底的に排除したほうがいいデス(こういうふうにふざけるからダメなんだろ)。
今回は、コクランの論文を取りあげていたアメリカの記事をご紹介しますが、その後に、過去のマスクに関する記事をリンクさせていただきます。
なお、コクランレビューとは以下のようなものです。
コクランとは、治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し、人々に伝えるために、世界展開している組織である。
ランダム化比較試験(RCT)を中心に臨床試験をくまなく収集し、評価し、分析した系統的レビュー「コクランレビュー」は、抄録や一般語訳が付けられ、医療関係者や医療政策決定者、さらには専門知識をもたない一般市民がエビデンス(科学的根拠)の内容を理解するのを助けている。
現在にいたるまで、世界50か国と地域に支部をもち、130か国以上の科学者が参加し、8000以上のメタアナリシス(メタ分析)が行われコクランレビューが作成されている。
国際的なNPO(非営利団体)の形態をとり、企業からの資金提供やその他の利害関係のない、信頼性の高い情報を生み出すことを大切にする。
コクランもまあ……かつていろいろとありましたが、しかし、権威とはいえると思います。
今なお、日本では、マスクには効果があるとかないとかの不毛な議論もありますが、
「まったくない」
です。
この見識を全体で共有するべきです。
「他の国ではマスクをしていないからマスクをやめる」のではなく、「効果がない上に有害だからやめる」としないと、また次の何かの時にまたマスクが出てくる。
未来永劫そうならないように、少なくとも子供の社会の未来のためにはそうするべきです。
米ゼロヘッジの記事です。
大規模な査読済みマスク研究は、コロナ、インフルエンザ感染の予防に「マスクをしていてもしなくてとも、ほとんどまたはまったく違いがない」ことを示している
Massive Peer-Reviewed Mask Study Shows 'Little To No Difference' In Preventing COVID, Flu Infection
zerohedge.com 2023/02/02
COVID-19 とインフルエンザに対する「身体的介入」に焦点を当てた数十件の厳密な研究を分析した大規模な国際共同研究で、感染率や疾病率に対する保護がほとんどまたはまったくないことがわかった。
システマティック・レビューの査読済みコクラン・データベースに掲載されたこの研究は、世界中のマスク義務化の根拠に反論する、これまでで最も強力な科学だ。
米国 CDCは依然として、感染率が「高い」地域 (米国の郡の 4%未満) でのマスク着用と、「中程度」の感染率 (27%) の地域の屋内でのマスク着用を推奨している。
デイリーメールによると、アメリカのニューヨーク州、ニュージャージー州、マサチューセッツ州、ペンシルベニア州、ワシントン州、カリフォルニア州などの民主党勢力の教育機関では、依然として学校内でのマスク着用が必要だ。
ボストン公立学校は、ひとりの生徒によるマスク着用義務方針に反対する公開書簡を受けて、1月初旬の「一時的なマスク着用方針」が「命令」であったことを否定した。
1月30日、ロイター通信は、韓国では、ジムを含むほとんどの屋内環境でコロナ制限の義務を廃止した後も、公共交通機関や医療施設ではマスクを義務付けていると報じた。
英国、カナダ、オーストラリア、イタリア、サウジアラビアの研究機関の研究者たちを含む、このコクラン研究によると、合計 78の研究が分析された。メタアナリシスに最近追加されたのは、11件の新しいランダム化比較試験だった。
英オックスフォード大学の「証拠に基づく医療センター」を指揮するカール・ヘネガン氏はツイッターで次のように述べている。
「この研究を見る限り、コミュニティでマスクを着用しても、ほとんど役に立たないと思われる」
デンマークの研究では、サージカルマスクを「指示どおりに」着用したと主張する人々の間でさえ、 サージカルマスクの着用が感染率に統計的に有意な影響を及ぼさなかったという、物議を醸した調査結果が公表された。
バングラデシュのマスク研究では、50歳未満のサージカルマスクには効果がなく、342,000人の成人の対照群と治療群の感染の差はわずか 20だった。
要するに、マスクの着用は、使用するマスクの種類に関係なく、インフルエンザ様疾患またはコロナ様の疾患に関しては「(マスクを着用しようが、しまいが)ほとんど、またはまったく違いがない 」 といえるようだ。
しかし、この査読付きのメタ分析論文でさえ「科学的ではない」と主張し始める人たちが出てくるであろうことは推測できる。
ここまでです。
この記事で知ったのですが、アメリカでは、州によって、またマスクが復活しているのですね。
以下はデイリーメールにある米国の現在の「マスク MAP」です。赤が「学校内での着用義務」の州で、オレンジが「マスクを推奨」している州です。
2023年1月時点でマスク着用義務か推奨のある州
dailymail.co.uk
日本の場合は、「義務ではない」というのがむしろ厄介で、それが今のようなマスク社会の継続をもたらしていると思いますが、実はマスク社会でさらに懸念しているのは、
「社会が暴力的になる」
ということです。
以下の記事に、アメリカ陸軍の元中佐で、現在は、死や暴力の心理学に関する専門家として活動する方の文章をご紹介しています。
[記事] マスクで何人の子どもたちが死ななければならないのか。あるいは、マスクが社会での「暴力と殺人を増加させる」メカニズム
In Deep 2022年7月25日
記事から抜粋します。
マスクは殺人を引き起こす可能性を持つ
Masks can be Murder
Dave Grossmanマスクの着用は、攻撃者に匿名性を与えると同時に、被害者から人間性を奪う可能性がある。
…ある人が別の人と対話するたびに、毎日、数十億の摩擦点が追加される。その「摩擦点」は日々数多くある。しかし、驚くほど多くの社会的、身体的、心理的、生理学的要因が、これらの摩擦点のそれぞれに「潤滑剤」を提供し、身体的暴力や殺人を防いでいる。
しかし、マスクの着用は、これらの「摩擦」を増加させる。……現在の私たちは、そのようなものを毎日着用しているのだ。世界で数十億の人たちが。
マスクは、オンラインでのコミュニケーション同様の匿名性をもたらし、対人暴力と敵意を全国的にもたらす。
調査によると、捕虜として誘拐された場合、目隠しをされると殺害される可能性がはるかに高くなる。「捕虜を特定できないので、捕虜への脅威は少ない」と思うかもしれない。
しかし、「強力な生物学的共感を生み出すのは顔と表情」なのだ。その捕虜が生かされ続けるための最も重要な要素が、この生物学的共感だ。
顔は「魂への窓」であり、マスクで顔を覆うことは共感を侵食し、対人攻撃性を強化する。
そのため、絞首刑または銃殺することによって処刑される人たちは、伝統的に目隠しまたはフードを被せられる。犯罪者、テロリスト、または全体主義国家によって犯された大量殺戮は、しばしば、犠牲者を頭の後ろから撃ったり、後ろから 斬首したりすることを伴う。
繰り返しになるが、顔を覆ったり隠したりすることは人間の共感を否定し、最も恐ろしい形態の大量殺戮のいくつかに力を与える。
マスクは、毎日の人間性の抹殺、脱感作、疎外、不安、および社会的孤立に寄与する可能性がある。マスクは自発的な暴力行為を扇動する可能性があり、多くの場合、怒りに満ちた殺人を引き起こす。
…マスクによって引き起こされる恐怖、孤立、不信、および暴力の全体的な社会的危害は、病気によって引き起こされる危害よりもはるかに大きなものである可能性がある。
ここまでです。
今日、「日本の 2022年の刑法犯が、20年ぶりに増加」という報道を見まして、この文章を思い出しました。
犯罪の増加については、要因はさまざまで一言で片付けられるものではないですが、マスクは「これと関係してはいる」とは思っています。特に粗暴な犯罪に関してです。
マスク社会は、人を人と思わなくなっていく世の中を作ります。
ですので、一刻も早くやめないと、社会は次第に地獄になっていきます。
そんなわけで、コクランの研究をご紹介させていただきましたけれど、ここから、過去のマスク関係の記事をリンクさせていただきます。
なお、世界中のマスクに関する研究 60件以上をリンクした記事は以下にあります。
[記事] マスクの害についての世界中の査読済み論文と記事61件をすべてご紹介します
In Deep 2022年12月1日
In Deepのマスクに関する過去記事
・これまでで最も大規模なマスクの副作用に対してのドイツでのメタ研究は「新型コロナ感染症より長期のマスク着用のほうがはるかに健康に有害」と結論付ける。特に児童には壊滅的
・今さらマスクの議論をしても、失われた子どもたちの3年間は不可逆
・米ハーバード大学の研究者たちが発見した、「人間は、ただ呼吸するだけでウイルスを殺すメカニズムを持つ」ことからわかる「マスク着用は感染症予防に最も悪い行為」だという帰結
・マスク社会がもたらす「本当のディストピア化が何か」に気づいた。それは表情を学ぶ機会を失った赤ちゃんたちによる「人の感情を理解しない人々の社会」の誕生
・マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明
・そしてマスクは残った……。これによる脳力と認知力の低下は乳幼児だけではないことが最近のドイツの調査で判明。小学校高学年の読解力の低下が壊滅的に
・マスクに感染症対策への有効性は「何もない」ことを改めて。マスクは今ではすでに単なる政治的統制ツール
・マスク社会の悪影響のメカニズムが出揃った感。鼻呼吸の不足による「一酸化窒素の消えた人体」の将来
・子どもの「マスクの害」についてドイツで世界で初めてとなる大規模な調査研究が発表される。それによると7割の子どもが身体と精神に影響を受けている
・小さな子どもへのマスクがどのようにその子たちを殺していくか
・乳幼児の「人の顔認識の成長過程」がマスクにより崩壊することにより「人間なんてみんな同じ」というオール失顔症社会がもたらされる日はわりとすぐ
・マスクで何人の子どもたちが死ななければならないのか。あるいは、マスクが社会での「暴力と殺人を増加させる」メカニズム
・マスクを詳細に分析したドイツの科学者が、検出されるあまりに多い発ガン性物質や肺損傷原因物質に警告を発する
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