すでに取り返しはついていないとはいえ
最近は、ロシアだウクライナだと、そんな話題が多くなり、コロナ騒動はなかったかのようになっていますが、
「マスクとワクチンブースター接種推奨はそのまま継続している」
という不気味な日々に突入することになってしまいました。
今では、歩き始めたばかりのような小さな子どもにマスクをさせる風景もわりと普通に見かけるようになり、「ダメだ、こりゃ」と思うことが多いです。
子どもを最初に守るべきはずの親が、そのように虐待をしているような世の中が将来的に良くなるわけがないというようにも思いまして、ここのところはちょっと投げやりな気分になることも多いです。
ニュースも食糧情報サイトや肥料関係の海外サイトと、たまにロシアの報道を見る以外にはあまり見ていません。
それで、ややブログの更新も間隔が開くこともあるのですが、今日、「ドイツの研究」の存在を知りました。
ドイツのドルトムント工科大学の研究者たちによる研究で、
「小学校4年生のドイツの子どもたちの読解力が大幅に低下していた」
ということを報告したものです。
それはわりと壊滅的な結果となっていまして、2021年にこの試験を受けた子どものうちの「 4分の 1」が読解力に問題があることがわかったのです。
今年に入ってから、マスクとロックダウンによる弊害と見られる「小さな子どもの言語発達能力と認知能力の著しい低下」が、世界各地で顕著になっていることを以下の2つの記事で取りあげています。
[記事] マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明
In Deep 2022年1月20日
[記事] ブラジルの6歳と7歳の読み書きのできない子どもの数がパンデミックの2年間で100万人増加し、「4割が識字できない」状態に
In Deep 2022年2月10日
また、米国では CDC が、「乳幼児の言語発達の基準を著しく低く設定し直した」ことを以下の記事でご紹介しています。
[記事] 米国当局は乳幼児たちの言語能力が極端に下がっていることを認識している… : CDCが言語発達基準を「生後24ヵ月で50語」から「生後30ヵ月で50語」に変更
In Deep 2022年2月22日
現在の小さな子どもたちは、すでにかつての同じ年代の子どもたちとは「まるで異なる認知能力と言語能力」となっているようなのです。
これについては、上のほうにリンクした記事でも書いていますが、
「後から修正できるものではない」
です。
人間の成長というのは、極めて精緻で厳密であり、そして、脳と言語発達は相互に影響し合っているので、適正な年齢の発達でない場合、後から完全な修正はできないはずです。
たとえば「 0歳で環境から獲得する能力は、後から獲得できるものではない」ですし、1歳で獲得すべき能力も、2歳で獲得すべき能力も、その時にその機会を奪われてしまうと、「後からは基本的には補正できない」のです。
現在の多くの子どもたちが、一生低い言語能力と低い認知能力のまま成長していく可能性があります。
さらには、認知能力の問題だけではありません。
周囲の大人が常にマスクをしている環境は、「子どもから感情の判断能力も奪う」のです。
以下は 2年前の記事ですが、
「赤ちゃんは生まれた直後から大人の表情で人の感情を学んでいる」
ことが、各種の論文で示されていることをご紹介しました。
[記事] マスク社会がもたらす「本当のディストピア化が何か」に気づいた。それは表情を学ぶ機会を失った赤ちゃんたちによる「人の感情を理解しない人々の社会」の誕生
In Deep 2020年8月26日
また、上の記事でご紹介した 2017年の研究のまとめでは、乳幼児だけではなく、「子どもは十代の中盤までずっと他人の表情で感情を学んでいる」ことがわかります。
つまり、現在のマスク社会で丸2年過ごした子どもたちの中には、認知力や読解力だけではなく、
「感情が、人の表情から汲み取れない」
人たちがたくさんいる可能性があるのです。
人間の感情の獲得年齢は、もちろん多少の差はあっても、上の記事でご紹介した中には以下のように書かれてあります。
(2017年7月の米国の教育系サイトより)
> 子どもたちのすべての年齢で、「幸せ、悲しい、怒っている」は認識された。
>
> しかし、8歳以下の子どもたちの中で「驚き」の顔を正確に検知した子どもはほとんどいなかった。また、14歳以下では「嫌悪感」の表情を検出できず、16歳以下は「恐怖」の感情を検出できなかった。 (Fatherly)
・「驚き」の表情の理解を体得するのは 8歳以降
・「嫌悪」の表情の理解を体得するのは 14歳以降
・「恐怖」の表情の理解を体得するのは 16歳以降
なのです。
これはすべて「他人の顔から学ぶ」ものです。
他人の「驚き」の表情を理解しなければどうなるか、他人の「嫌悪」の表情を理解しなければどうなるか、他人の「恐怖」の表情を理解しなければどうなるか。
嫌悪の表情がわからなければ、相手が嫌がっていることを理解できない。
恐怖の表情がわからなければ、人が「恐怖の中にいる」としても、それを表情からは理解できないということです。
今後、そういう人たちがものすごく増えていく社会になる可能性があるということです。
これらの表情の理解の学習も後から学ぶことはできません。
ものすごい社会になりますよ。
そのディストピアは主に「マスク」により作られたものです。
この感情の話はともかく、今回ご紹介するドイツの研究は、小学4年生という比較的年齢の高い子どもたちでも、この2年の間に大きく読解力を落としたことが示されています。
論文は以下にあります。
COVID-19パンデミックおよび小学4年生の読書の理解力: 学校パネル調査結果
Die COVID-19 Pandemie und Lesekompetenz von Viertklässler*innen: Ergebnisse der IFS-Schulpanelstudie 2016-2021
2022年3月15日
これを取り上げていたアメリカのメディアの記事をご紹介します。
そこに出てくる専門家たちは、「パンデミック中に対面授業が行われてなかったこと」などを理由としている人たちが多いですが、それが多少関係あったとしても、主な問題ではないと思われます。
私は病弱が理由で、幼稚園のほぼ全部、小学校低学年時の大半を休んでいて、つまり数年間は教師との対面授業をほとんど受けていませんが、それで読解力がどうだこうだというのはなかったですし(もちろん家で勉強などは一度もしたことがないです)、周囲の「病弱友だち」たちも、何年も学校を休みがちだった子どもたちがわりといましたが、読解力だ、認知力だの問題は聞いたことがないです。
そんなものは自然の成長の中では、自然に身につきます。
「自然の状態を損なう」から変になる。
マスクで人の顔をまったく見えなくしたりする異常を「日常」とし、ロックダウンで子どもの行動の自由と楽しみを奪うというような「不自然」が2年も続けば、自然に身につくものも、身につかなくなるのは当たり前です。
人間は自然の摂理の法則の中で自然に生きるべきだとずっと思っています。
たとえば、それによって感染症で何億人が亡くなったとしても、それが自然の摂理だとすれば、それに従うしかないはずです。実際には、亡くなっているのはほぼ接種者だけとなっていますが、現在使用されているワクチンというのも「自然ではない」からです。自然に逆らうことをして普通に生きられるわけがない。
ここからドイツの研究に関しての報道です。
COVID 以前の時代よりもはるかに低い子どもたちの読解力 - 研究
Reading Ability of Children Far Lower than in Pre-COVID Times - Study
Breitbart 2022/03/16
ドイツの小学校 4年生の子どもたちの読解力が、パンデミック前の時代から劇的に低下していることが研究で判明した。
ドルトムント工科大学の研究者たちによる研究では、4年生のドイツの子どもたちは、パンデミック以前の子どもよりも読書能力がはるかに低いことがわかった。
ユニセフからの警告の中で、コロナウイルスパンデミック中の学校閉鎖の結果として、世界中の子どもたちが「ほぼ克服できない」学習の喪失に苦しんでいるという警告が出ている。
ドイツの研究者からのプレスリリースによると、この研究では、2021年に 100を超えるドイツの学校の小学校 4年生に標準的な読解テストを実施し、その結果を 2016年に採取したサンプルと比較した。
この比較の結果は厳しいものだった。
読書レベルが「良い」から「非常に良い」と評価された子どもの数は 2016年以来 7%減少した。一方、読解力に問題があるとされた子どもの数は 6%増加し、2021年に試験したすべての生徒の 4分の1以上に該当した。
研究者たちはまた、ほとんどの科目にとって、読解力というものは不可欠なスキルであり、今回の研究の結果は、学校での読書以外の科目への能力低下にも波及する可能性が高いと警告している。
パンデミックの学校閉鎖が子どもたちに与えた影響に関して教育専門家たちが警鐘を鳴らしたのはこれが初めてではない。
ユニセフは以前、世界中の大規模な学校の閉鎖が「子どもにとっての学校教育に、ほぼ克服できない規模の損失をもたらした」と警告した。
子どもたちは教育的および社会的発展を軌道に戻すために「集中的な支援」が必要であるとユニセフは述べている。
ユニセフの教育責任者であるロバート・ジェンキンス氏は以下のように言う。
「私たちは子どもの学校教育に対するほぼ克服できない規模の損失を見ています」
「学生たちが失われた教育を取り戻すための集中的な支援が必要とされています。学校はまた、子どもの精神的および肉体的健康、社会的発達および栄養を再構築するために学習の場を超えなければなりません」
なお、アメリカの教育グループは、パンデミックの最中に学校教育を始めたアメリカの子どもたちの 3人に 1人以上が、その学年レベルの読み書きに到達するために、「集中的な」介入を必要とすることを発見したと報告している。
このグループは、アメリカの幼稚園児の 37%が「読解力にリスクがある」とし、学年末までに期待される読書レベルに到達できる可能性は 20%に過ぎないと判断している。
ここまでです。
このような学校の閉鎖に加えて、特に小さな子どもであればあるほど「脳の成長がマスクによる低酸素で阻害されている」ので、根本的な脳の発達の問題があると思われます。脳が年齢相応の発達をしていないのです。
たとえば、昨年 8月にアメリカでおこなわれた子どもたちの調査では、「知能指数そのものがパンデミック前より大幅に下がっている」ことがわかりました。以下の記事で取りあげています。
[記事] パンデミック中に生まれた子どもたちの IQ が認知障害のレベルにまで低下していることがアメリカの研究により見出される。人とのふれあいと遊びを剥奪され、マスクを強要されたことによる可能性が大
In Deep 2021年8月15日
マスクによる酸欠は、ほんの些細な量ですが、これだけ長い期間の脳への酸素の流入の阻害を甘く見てはいけないはずです。
小さな子どもたちというのは、脳の発達も、心臓も肺もすべての臓器の発達も、酸素が支えています。
つまり、小さな子どもに長期間にわたりマスクをさせるということは「早期の死をもたらす行為」です。以下の記事などもご参照いただければと思います。
[記事] 小さな子どもへのマスクがどのようにその子たちを殺していくか
In Deep 2021年9月27日
なお、大人は長期間のマスクからはさほど影響は受けません。せいぜい寿命が 5年、10年縮む程度だと思います(小さな子どもの場合は、マスクでの酸欠による臓器発達不全により「寿命が半減する」くらいまであると私は考えています)。
子どもたちの深刻な脳と臓器の発育不全が日本中で、そして世界中で広がっていると見られます。これは子どもたちがマスクをしている時間と比例しますので、今後、子どもたちを助けられるのは親と教育者だけです。
何もなかったかのようにマスク社会が継続しているのは絶対によくありません。
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