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2018年からの世界 人類の未来 宇宙の中の地球

クリスマス直前に400年ぶりに地球に最接近した奇妙な形の直径1.6キロメートルの小惑星。そして、天体の衝突の時代がさらに近づいていることを予見させる最近のさまざまな出来事

投稿日:

12月22日にNASAが撮影したヘンな形の小惑星「2003 SD220」


NASA




 

最近はクリスマスといっても、何だか街の風景にもそんなにその雰囲気がない感じが年々強くなっている気がします。

20年くらい前までは、もうちょっと全体的に華やいでいたような印象がありますけれど、それはともかく、そんなクリスマス直前の 12月22日、 NASA が、「地球に最接近した小惑星」の画像を公開しました。

冒頭のものがそれなのですけれど・・・まあ、奇妙な形ですよね。

この小惑星 2003 SD220 は、周期的に地球に近づくことは知られていましたが、しかし、その姿が直接撮影されたのは、これが初めてでした。

それがこのような姿だったと。

小惑星2003 SD220


NASA

アメリカの報道では「カバのような形」というように報じられていますが、カバに見えるかどうかはともかく、何とも形容が難しいものではあります。

ちなみに、この小惑星 2003 SD220 は、形はふざけていますが、NASA のリストでは、地球に被害を与え得る、いわゆる「地球近傍天体」のひとつです。

上の写真に書き加えましたが、この小惑星は長い部分は直径 1.6キロメートル程度ありまして、このくらいの大きさですと、仮に地球にまともに衝突した場合は、極めて大規模な破壊と、気候の変化が長い間続くということになる規模だと思われます。

天体の衝突と想定される被害の想定に関しては、フレッド・ホイル卿の著作『生命はどこからきたか』で説明されています。

下の表です。

地球に彗星が衝突した際の被害想定

生命はどこから来たか

直径 1.6キロメートルほどの天体ですと、やはり「部分的な壊滅」ということにはなりそうです。

 

最近、地球に接近した中で最も巨大な小惑星は、昨年 9月1日に地球に最接近した小惑星 3122 フローレンスという名称のもので、この小惑星の直径は 5.3キロメートルでした。下は、 3122 フローレンスが最接近した時の NASA のデータです。

2017年9月1日 直径5.3キロの小惑星が最接近した日


Spaceweather

 

このくらいの大きさのものとなりますと、仮に地球に衝突した場合は、先ほどのホイル博士の被害想定から見ますと、

「大絶滅」

ということになっていく規模の壊滅的な災害となります。

ちなみに、この小惑星 3122 フローレンスの昨年の最接近は、「観測史の中でここまで近づいたのは、これが初めて」というものでした。

そのような意味でも、ドデカい小惑星が少しずつ地球に距離を近づけてきているという感じもしないではないことを思わせてくれた出来事でもありました。

この小惑星 3122 フローレンスについては、

観測史上最も巨大な小惑星「3122 フローレンス」が9月1日にこれまでで最も地球に近い宇宙空間を通過することをお盆中に知りました
 In Deep 2017年8月16日

という記事で取りあげています。

 

小惑星といえば、2015年のハロウィン(10月31日)に地球に最接近した下のような「ドクロ顔の小惑星」などもありました。

2015年のハロウィンの日に最接近したドクロ顔の小惑星 2015 TB145


NASA

その後、このドクロ顔の小惑星は、今年 11月にも地球に再度接近しました。

このことは、以下の記事で取りあげさせていただいています。

信じられない数の「地球に接近する小惑星」が観測されているこの9月。そして、あの思い出のドクロ顔の小惑星も再び地球に接近する

 

そういえば、「奇妙な形の天体」というフレーズで思い出すのは、今年、「初めて太陽系外から飛来したとされる天体が観測された」という事象が話題となりました。

In Deep では以下の記事でご紹介させていだいています。

天体がみんな地球に向かってくる季節に : 太陽系の外から突っ込んできた彗星が地球の天文学史上初めて観測され、そして、とんでもない数の小惑星が次々と地球に接近している今、「悪い時代」という言葉を思い出す

この天体は小惑星だったのですが、2017年10月に地球の傍を通り過ぎて行きました。この天体は、科学者たちによって「オウムアムア(‘Oumuamua)」という奇妙な名称をつけられましたが、これはハワイの言葉で「遠方からの最初の使者」の意味なんだそうです。

その後、この太陽系外から飛来したと考えられている小惑星について、科学者たちによる想像図が 11月に公開されたのですが、それは以下のような形でした。

この想像図は、光の明るさの周期から計算された厳密な想像図で、ある程度は本物と近いものと思われます。

太陽系外から来た小惑星オウムアムアの想像図


European Southern Observatory, M. Kornmesser

 

これを見た時にも「変な形だなあ」と思いましたが、ナショナル ジオグラフィックの記事にも、

 > この天体の長さは180~400メートル、幅40メートルほどと考えられる。非常に珍しい形状だ。

というようにあり、やはり珍しい形状であるようです。

しかし、考えてみれば、今回の冒頭の小惑星も奇妙な形状ですし、私がその名称を覚えるのに四苦八苦しているチュ……チュリャ……(検索しました)チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星もずいぶんと変な形でしたしね。

下の写真は、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星とロサンゼルスの街の大きさを比較した写真です。

直径3kmのチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星とロサンゼルス


IFLScience

 

いずれにしましても、「巨大天体の地球への接近」の話題が、年を追うごとに多くなっています。

現実として、昨年以下の記事で書かせていただきましたけれど、天文学者たちは、今後 100年間は、天体の地球への衝突が極めて多い時代になると予測してます。

「2017年からの100年間に地球に《400回の天体の衝突》がある」とNASAが予測していたことを、最近の激しい地球近傍天体の活動から思い出す

 

もちろん、天体が地球の大気圏に衝突したとしても、そのほとんどは、大気圏に入った途端に燃え尽きるか、観測されたとしても火球として観測される程度で、実際に地表にまで到達する天体の数は極めて少ないはずです。

しかし、問題は数ではないのですね。

数ではなく「規模」なのです。

たとえば、先ほどの直径 5.3キロメートルもある小惑星 3122 フローレンスみたいな巨大な天体が「一度でも」衝突すれば、それは基本的に「地球のリセット」を意味するわけでして、そして、それはおそらく「いつかはある」のです。

おそらく必ず。

けれど、それがいつかは誰にもわからないということになります。

先日、旧約聖書に登場する「天体で滅ぼされた街」ソドムとゴモラの逸話が現実であった可能性がある科学的発見について以下の記事で取りあげました。

神話ではなかったソドムとゴモラの滅亡 : かつて中東の上空で巨大天体が爆発し、死海周辺の古代文明が「4000℃の熱で一掃」されていたことが判明。回復にかかった時間は600年…

地質的な調査からは、このの中東の地に再び文明が芽生えるまでには「 600年」かかったと推定されるのだそうです。

しかし、600年くらいだと「小リセット」だと考えます。

もっと激しいものだと、「かなり原初へのリセットになる」という可能性もあるのだと思います。

 

まあしかし、地球ってのは、そういう繰り返しがずーっと続いているということではないでしょうかね。

現代の科学観でいえば 46億年とか(私はこの数字に釈然としないですけれど)。

あるいは、私はそれもひとつのサイクルの中の年代区分であり、たとえばですけれど、そのような 46億年というような「リセットからリセットまでのサイクル」が何度も何度も繰り返されているというように考えています。

いずれにしても、この数年の天体に関しての出来事を振り返りますと、「天体衝突の時代はさらに近づいているなあ」と思います。

 

なお、今回、地球に接近した奇妙な形の小惑星 2003 SD220 ですが、前回、地球に近づいたのは 400年前だったと計算できるそうで、そして、次に地球に接近するのは、西暦 2070年なのだそう。

そういう意味では、歴史的な接近ではあったようです。

2019年もまた、天体に関しての出来事はさらに多くなりそうです。





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