問題の本質はさらに複雑化している
脂質ナノ粒子や RNAバイオテクノロジーのデザイナーであるクリスティ・ローラ・グレースさんの投稿を最近よく読みます。
まあ、ほとんどの部分を理解できていないのですが、こういう圧倒的な知識を持つ人に対しては、尊敬というより、どことなく畏怖の念も沸き起こります。先日は「精子の生産と遺伝子」について、以下の記事で翻訳したことがあります。
(記事)RNA ワクチンが「精子の生産」に影響を与えるメカニズム
BDW 2024年1月6日
ここでは、ある種の DNA配列(CpG モチーフというらしいです)と、ワクチンの DNA 汚染の影響について、
「精子形成を制御する遺伝子のことだけ」
を取り上げています。
精子形成という「ひとつの事象のことだけ」です。
精子の生産を制御するのは「 Y08460 (変性精母細胞ホモログ)」という転写因子というもののようで、転写因子というのは、遺伝子の発現を制御するタンパク質だそうです。
それで……絶望的に思えたのは、これが精子の生産に関係しているから、とかではないのでした。
人間には、この精子の生産を制御するもののように、DNA 汚染により影響を受ける「あまりにも数多くの要素がある」ことを、他の投稿で知ったことでした。
クリスティ・ローラ・グレースさんの他の投稿に「 DNA 汚染によって遺伝子発現に影響を受けるさまざまな要素」の一覧が載せられていたのです。
下はあくまでその一部ですが、このような一覧が 100くらい? 200くらい? 載っている表組みです。
この一覧を掲載していた投稿にクリスティさんは、以下のように書かれていました。
投稿より
modRNA「ワクチン」におけるDNAプラスミド汚染は、遺伝子発現に影響を与えるために核に入る必要はなく、ガンのリスクに関与します。
ここに、
「遺伝子発現に影響を与えるために核に入る必要はなく」
とあり、つまり、DNA 汚染がそこに存在するだけで「遺伝子の発現に影響を与えられる要素が、非常にたくさん体内にある」ということだと解釈します。
全身のあらゆる遺伝子発現のための「要素」にさまざまな影響が与えられている…というのが今の時代の人々だということでしょうか。
何だかもう、これらの一連の投稿や、あるいは今の社会の現状を思いだし、
「なんかもう人類ダメじゃん」
と素直に思います。
たとえば、以下の記事では、やはりクリスティさんの投稿から、「外来DNA汚染が大動脈解離を引き起こすメカニズム」について翻訳させていただいています。
(記事)「外来DNA汚染が大動脈解離を引き起こすメカニズム」
地球の記録 2024年1月4日
先ほどは「精子の生産」、上の記事では、「大動脈解離(主に血管の筋肉細胞に異常が発生するメカニズム)」についての話です。
精子の生産と大動脈解離という、それぞれひとつの事象に、あれだけ複雑な経路とメカニズムが関与している。
そして、先ほどの一覧にあるような「さまざまな要素」を見ていますと、
「これらは、DNA 汚染の影響を受けるうちのほんの 2つにすぎない」
ということが、漠然とながらわかるのです。
他にもたくさんそのような「外来 DNA によって異常を引き起こされる可能性のあるメカニズム」があるようです。
身体全体で「常に何かの遺伝子の問題が起きている」ということにもなるのかもしれません。
ガンの問題
クリスティさんは、特に「ガン」について懸念されていらっしゃいますが、先ほどの精子の生産に関係する因子などのような「何かを作り出すことをコントロールしている遺伝子」は、他にも多数あるはずです。
その制御が「壊れる」あるいは「もう壊れている」という話です。
先ほど、「もう人類ダメじゃん」と書いたのは、こういうところにも理由があります。
遺伝子の調節不全など「後から治せるわけがない」とも思います。
なお、クリスティさんが懸念されている「ガンの増加」については、最近のいくつかのデータでもよく示されています。
最近、シンガポールの「抗ガン剤の売上の推移」を投稿されていた海外の方がいらっしゃいまして、興味深いところに目をつけるものだなあと見ますと、確かに、一部の抗ガン剤は、2021年、2022年、2023年とずっと売上が上がっています。
以下は、オキサリプラチンという、結腸ガンや直腸ガン、大腸ガンなどに使用されるという抗ガン剤の売り上げ数の推移です。
抗ガン剤「オキサリプラチン」のシンガポールでの売上の推移
aussie17.com
他は、以下に載せています。
(記事)シンガポールでの「いくつかの抗ガン剤」の2019年〜2023年の売り上げの推移
BDW 2024年1月7日
あと、昨年 10月に、エドワード・ダウドさんなどがまとめた「英国のガンによる超過死亡の推移」は、2022年までのデータですが、2022年に急激な上昇を示しています。
イギリスの悪性新生物による超過死亡率の推移(人口10万人あたり)
phinancetechnologies.com
2021年には約 13%増加し、2022年には約 43%増加しています。
さきほどのシンガポールのものは、あくまで「抗ガン剤の売り上げ」であり、実際のガン患者の増加を示しているわけではないですが、まあ、一般的に考えれば、ガンに用いられる薬の売り上げが伸びているというのは、その処方を必要とする人が増えていると考えるのが妥当だとは思います。
少し前に、「マルチヒット仮説」という概念が書かれている論文をご紹介したことがありました。
(記事)すべての要素が「発ガン」へと向かわせるメカニズムを網羅したコロナワクチンに関する論文
In Deep 2023年12月19日
論文は、こちらにありますが、そこでにある「重複して持つ複数の発ガン要素」は、以下のようなものがありました。
mRNA ワクチンが持つ複数の発ガン要素(仮説)
・リンパ球減少症による影響。
・スパイクタンパク質は細胞シグナル伝達を誘発し、腫瘍形成に寄与する可能性がある。
・Toll 様受容体を介して宿主の自然免疫を不活性化し、I 型インターフェロン応答を弱める。
・このワクチンのコドン最適化は、グアニン4重鎖によるタンパク質結合システムの調節不全を引き起こす。
・脂質ナノ粒子はマウスにおいて炎症性が高い。
・外来 RNA の逆転写とゲノム統合の可能性がゲノム不安定性の原因となる。
・スパイクタンパク質の S2 サブユニットは、腫瘍抑制タンパク質 p53 などと相互作用する。
などです。
これだけでも結構ありますし、さらには、「複数回接種後 IgG4 が誘導される」というのも発ガンと関係するはずです。
しかし、これらには、先ほどのクリスティさんが述べてい要素は「含まれていない」のです。
これらに「加えて」新たな発ガンへの懸念が「無数に存在する」という可能性が高いようです。
クリスティさんは、1月6日のタッカー・カールソン氏のインタビュー番組(対談の相手は、進化生物学の元教授)に対してコメントを投稿していまして、以下のように書いています。
タッカー・カールソン氏の番組へのクリスティさんのコメント
あなたの番組に出演させるのなら、過去 10年間にバイオテクノロジーの分野で働き、バイオテクノロジーの設計と管理を行った人を出演させてください。
マッカーナン氏を除く全員が、あらゆる種類のメディアに出演していた際、その発言が不正確でした。
医師はバイオテクノロジーの仕事をしているわけではありません。
進化生物学者はバイオテクノロジーを研究しません。
ここまでです。
この DNA 汚染の問題に関しては、
「医学者や生物学者たちには、この問題の正確なところがわからない」
と彼女は言っています。
もちろん、従来の意味での「ワクチン専門家」も同じでしょう。
もはや、問題の本質が、従来の予防医学などに関する知識や見識では届かない領域に達しているようなのです。
…とはいっても、たとえば、どなたの番組でもいいですが、バイオテクノロジーのスペシャリストが出てきて、そして、クリスティ・ローラ・グレースさんのようなことを、視聴者に語ったとして、「誰がそれを理解できるだろう」ということはあります。
番組を見ていても何が何だかわからないのなら、視聴者の人々は次第に見るのをやめるでしょうし、そんな、わざわざ視聴者の数を減らすようなことは、番組のプロデューサーはしたくはないでしょう。
つまり……この問題の本質が全体に伝わることは、絶望的に難しい気がします。
影響を受けた遺伝子もまた代々と受け継がれる
なお、先ほど「精子の生産を制御する遺伝子要素」の話が出ましたけれど、人間は、いろいろなものを生産しています。
特に、お腹の中の赤ちゃんなどは、
「お腹の中で常に自分の身体そのものを作り続けている」
といえます。
そこに両親どちらでもいいですが、ワクチン接種の問題が重なってきた場合、クリスティさんの理論を読む限り、その身体形成が大きく影響を受ける可能性がありそうです。
たとえば、以下は極端な例ですが、先日、フィンランドの「先天奇形で生まれた赤ちゃんの数の推移」のグラフを記事に載せました。
フィンランドで先天奇形で生まれた赤ちゃんの数の推移
Ilkka Rauvola
これは、外見的にわかる先天奇形の症例ですが、見えない部分、つまり「身体の中」で起きていることは見た目ではわからないということもあります。
外見に何らかの問題を抱えて生まれてきている赤ちゃんたちは、身体の中にも何らかの問題が生じているかもしれません。あるいは、その可能性のほうが高いとも思います。
外来 DNA 汚染により「正常に生産されるべきあらゆる身体のパーツが、遺伝子への影響で正常ではなくなっている」という可能性です。
その影響の中に「生殖機能」の問題が含まれていれば、それは、
「生殖機能の問題が次世代に移行した」
ことになります。
遺伝子の問題であれば、また次の世代へと受け継がれていく可能性もあります。
DNA 汚染を見出した複数の科学者のうちのひとりであるフィリップ・バックホルツ博士は、サウスカロライナ州上院の医療問題特別委員会において次のように述べていました。
フィリップ・バックホルツ博士の証言より抜粋
DNA は、長い寿命を持つ情報記憶装置です。皆さんが生まれながらにして持っているものは、皆さんが亡くなった後も子供たちに受け継がれることになります。
DNA は何十万年も生き続け、皆さんがその DNAを子供たちに引き継げば、その情報は世代を超えて引き継がれることになるのです。
ですので、DNA が改変されると、改変された DNA はいつまでも残ってしまう。DNA に組み込まれたものは、非常に長い間、おそらく生涯にわたって残存する可能性があるのです。
以下の記事で、部分的に抜粋しています。
(記事)DNA散弾によるミュータント・ベイビーズの出現が予見される中で、さて人類社会の寿命はあと…
In Deep 2023年9月23日
以前の私は、このフィリップ・バックホルツ博士が述べるように、外来 DNA が「組み込まれる」ことだけに懸念を感じていましたが、クリスティ・ローラ・グレースさんの見識に(理解できないながらも)ふれるようになり、
「問題はさらにそこを超えている」
と認識しています。
外来 DNA の組み込みそのものへの懸念と共に、
「その DNA によって影響を受けてしまった本人の遺伝子さえ、未来に受け継いでいく可能性」
があるのかもしれないと。
まあ、このあたりについてはよくはわかりません。
しかし、たとえば、ガンや先天奇形などのリスクをすでに持つ遺伝子が伝えられていく可能性があるのかもしれません。
ともかく……現時点で、もはや、ヒトの遺伝子はムチャクチャなカオスに陥っている可能性があるように思います。
そして、日本は世界最大のワクチン接種国です。
日本は今後、二世代などもつのかどうか…。
これについては「時間と共に、少数派が多数派に飲まれていく」というようなことが普通に起きるわけで、たとえば、日本で接種率が大ざっぱに 80%だとしておきますと、以下のようになります。
若い人たちは、「異性などと出会って」交際したり妊娠したりということになりますが、上のバランスでは、どうしても、時間の経過と共に、未接種者は接種者の渦に飲まれていきます。
世代が交代して、かなり時間が経過していくと、どんどん全部混合した状態となり、問題のある遺伝子を持つ子どもが、この 10人全体の子孫に広がる可能性さえあり得ます。
いつかはそうなる可能性を完全に否定することは難しいです。
そのあたりが日本あるいは日本人の終焉かもしれません。
私自身にも子どもがいるわけで、当然そんな未来にはなってほしいわけがないのですが。
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