11月15日 砂漠に「水上の宮殿」が出現したサウジアラビア・メッカ
気づけば2日ほど更新が開いてしまいました。相変わらず、ちょっとした移動をしている途中でして、広大なサハラをひとり移動し(ウソをついてどうする)……寂れた埼玉県の道をひとり移動しながらも、「それにしても暖かい 11月だこと」と思います。
今日からは、普通に更新させていただけると思います。
ちなみに、昨日 11月16日にメルマガを出させていただきました。今回のタイトルは、『この宇宙は「言葉によって作られる」その仕組み。そして、日本語では戦争ができないということ』です。前回に続き、日本語ファンの私が執拗に「言語と、日本人と、その世界観」について書かせていだきました。
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ここから今回の本題です。
中東のかつてない洪水が示唆しているかもしれない今の時代
今年の 5月の終わりに、中東オマーンで発生した壊滅的な洪水について、以下のタイトルでご紹介させていただいたことがありました。
このオマーンの洪水は、「 1日で 3年分の雨が降った」ことによる豪雨がもたらしたもので、現地の人々により撮影され、SNS 等に投稿されたその様相は、まったくすさまじいものでした。
2018年5月25日の中東オマーンの様子
この時の暴風雨の後は、オマーンからサウジアラビアにつらなる広大な砂漠が「青い海に変わる」という光景も撮影されています。
2018年5月30日 オマーンの砂漠を上空から撮影
・サイクロンがアラビア半島の砂漠を「青く広がる海」に変えた後の光景は…
この時のオマーンの洪水の様子を見て、
「このようなことが継続していく様子が見られるのなら、世界は黙示録の段階に入ったのかもしれない」
というようなことを考えて、先ほどのようなタイトルの記事となった次第です。
そしてですね、この 5月のオマーンでの桁外れの豪雨と洪水の後も、繰り返し中東では大洪水が発生し続けていまして、そして最近の状況は、ついに、
「タガが外れたような状態」
となっているのです。
中東では、この夏以降、全域で非常に不安定な気象の状態が継続していましたが、この1ヶ月ほどは、その「極大期」に向かっているというような状況なのです。
11月16日の報道によりますと、10月15日から 11月15日までの1ヶ月間の中東での大雨と洪水の発生数が、地域によって、「過去最大レベルになっている」ことが報じられています。
下の中東の地図にある国家のうち、この1ヶ月で大雨と洪水による複数の死者が出た国、あるいは、当局による非常事態や緊急事態が発表された国は、ヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦、エジプト、サウジアラビア、オマーン、イエメン、イスラエルなどとなっています。
この期間に 50人以上の人たちが洪水などで犠牲となっています。
特に、アラビア半島の荒れ方は尋常でなく、基本的に砂漠地帯であるこのあたりが、この1ヶ月の間に何度も「水の都のようになっている」のです。
「洪水伝説の端緒」みたいな感じの状態とさえいえるのです。
11月12日 エジプト・カイロでの洪水
11月16日 レバノン・ベイルートの洪水報道より
下は、11月16日のサウジアラビアのメッカ近郊の様子で、雹嵐により風景が真っ白に染まっています。
https://youtu.be/B_uhaFBoqbg
この1ヶ月の間には、アース・カタストロフ・レビューでも、かなりの数の中東での洪水の様子を取りあげさせていただいていますが、もはや「砂漠ではない」光景が続きます。
今年の中東の洪水の中で印象に残ることとのひとつとして、「死海で、若者や子どもたちばかりが洪水で犠牲となっている」こともあります。
それぞれ以下の記事でご紹介しています。
この1ヶ月、中東の各地の被害は以下のように報じられています。
10月15日から 11月15日までの中東の大雨と洪水による被害
・アラブ首長国連邦で 11月11日、洪水により広範囲で交通網の混乱と大きな停電が発生。
・11月11日、アブダビとドバイで 1日に 49.4 ミリメートルの豪雨を記録。これは、当地の8ヶ月分の雨量に相当。当局は、住民たちに緊急の警告を発令。
・同日、カタールで、1日で、カタールの平均雨量の6ヶ月に相当する雨を記録。
・ヨルダンでは、10月下司俊から続く洪水により、少なくとも 21 人が死亡。
・イランでは、過去 1週間、各地が洪水が発生。数千人がレスキュー隊によって救助され、5人が死亡。
・サウジアラビアでは、10月後半から、過去数十年で最悪の悪天候が続く。少なくとも 14人が死亡。
・イスラエルでは、死海での鉄砲水により、子ども 18人が死亡。
・クウェートでは、過去1ヶ月で複数の洪水が発生し、国家緊急事態を発表。
・イエメンとオマーンではサイクロンの上陸で、10月14日に 263ミリメートルの降雨を記録(イエメンの 5年分の雨量に相当)し、過去最大の降雨記録に。
イエメンの 10月中旬の暴風雨は、「 2日間で数年分の雨が降る」という異常なものでした。
10月15日 イエメンの大洪水の中のラクダ
これらのような「洪水の被害」が起きている場所が、地球で最も乾燥している場所のひとつであるということもありますが、これらの地域は、イスラエルやサウジアラビアなどを含め、「さまざまな聖地が存在する場所でもある」ということもあり、つまり、「聖典の発祥地」であったりもするわけで、そのあたりから自然と、
「黙示録」
という言葉が自然と出てくるのです。
先ほどリンクしました記事で、私は以下のように書いています。
おそらく「地球は望んでいる」のだと自覚できます。
何を望んでいるのかといえば、地球自身が「終わりを望んでいる」のではなく、「地球は終わりだと人々の心の内面に思いこませること」を望んでいるのだと。
そういう意味では、私は、「今、本格的に黙示録の時代に入ったかもしれない」と実感しています。
あるいは、エックハルト・トールという人の「ニュー・アース」という著作には、以下のように書かれています。
人類の生命と意識は本質的には地球の生命と結びついているため、古い意識が解体すれば、それと呼応して地球の多くの場所で地理的にも気候的にも自然に大きな変化が起こる。
この 10年間くらいの間、私たちは、それまでにない様々な現象や、あいるは気象を見たり経験したりしてきました。
その中には、合理的な説明がつくものもあれば、なぜそうなるのか根本的な理由は誰にもわからない気象や現象もたくさんありました。
しかし、とにかく「異常な現象や、異常な気象がものすごいペースで増加している」ということについては、もはや誰も否定はできない局面にまで来ています。
間違いなく、今のこの時代は、さまざまな伝説や、あるいはさまざまな晴天などに(晴れてどうする)……聖典などに記されている「ひとつの世の終わりの時代」なのだと感じています。
しかし、それは別に、私たちが心を暗くする必要のあることではないですし、悲嘆するようなことでもないです。
いつも通りの生活をしていく以外は、特に何もないわけで、これまで幾世もの世界もそのように「終わってきた」のだと思われます。
「世というものは連綿と繰り返される」という概念は合理的ではないとされるか、あるいはオカルトにしか過ぎないと思われる今の世の中ですけれど、そのあたりも、「そう考える人も、そう考えない人もそれでいい」はずです。
今年の元旦に書いたご挨拶的な記事にも少し書きましたけれど、2021年頃までは現在の状態で進むのかもしれないですが、その先は、現行の状態が維持されているのかどうかはちょっとわからない部分があります。
もちろん、今と何も変わっていないのなら、それでいいのです。変わるにしろ、変わらないにしろ、その時に備えるためには「普通に生活していくしかない」というのが現実的に感じます。
今は進行する「静かな黙示録の渦中」なのかなと。