人間狩りの時代に
何だか最近の新型コロナウイルス関連の報道や話題を見ていると、事の本質が何だかわからないことになっているなあとはよく思います。
昨日などは、米ロイター発の報道として、「イランの大統領が、イラン国内の新型コロナウイルス感染者数は 2500万人と見られる」という発表をおこなったことが報じられています。
イランの人口は約 8000万人ですから、この数値だと、「国内の3人に1人が感染していると見られる」と発表したことと同じことになります。
日本に当てはめれば、「日本人の 4000万人ほどが新型コロナウイルスに感染していると見られる」という発表と同じような蚊感じです。
以下のような報道です。
2500万人のイラン人が新型コロナウイルスに感染している可能性があるとイラン大統領は述べた
Rouhani says 25 million Iranians may have been infected with coronavirus
Reuters 2020/07/18
イランのハサン・ロウハニ大統領は、7月18日、イランでの新型コロナウイルスの感染者数が推計で 2500万人に上ると発表した。そのため、首都テヘランをはじめとしたいくつかの都市で移動の制限をおこなうとした。
ロウハニ大統領が引用したこの 2500万人という数字は、イラン保健省発表の公式の数値である 27万1606人という感染事例を大幅に上回るもので、仮にこの数値が正しいとすれば、イランの人口 8000万人のうちの 30%にあたる。
ロウハニ大統領は、この 2500万人という数値は、保健省の研究報告からの「推定されたシナリオ」に基づいているとして、
「我々の推定では、これまでに 2500万人のイラン人がこのウイルスに感染し、約 1万4000人が命を失ったと考えられる」
と述べた。
イランでは、4月中旬にロックダウンが緩和されて以来、感染数と死亡者数は急激に増加しており、イランは新型コロナウイルスのパンデミックの影響を最も強く受けた中東の国となっている。
ロウハニ大統領は、さらに、「今後、 3000万から 3500万人の人々が感染の危険にさらされる可能性がある」と付け加えたが、その根拠については、詳しく述べなかった。
イラン保健省は、現在、20万人以上が入院していると述べ、今後数カ月でさらに 20万人が入院する可能性ががあると予測している。
イラン政府の新型コロナウイルス対策本部の関係者は、ロウハニ大統領が言及した2500万人という数値は、「医療上のアドバイスを求める必要のない、軽度の影響を受けた患者」であると語った。
イラン当局は、7月18日、宗教施設および文化施設の閉鎖と訪問禁止、寄宿学校、カフェ、屋内プール、遊園地、動物園の閉鎖など、首都テヘランで 1週間のロックダウン制限を課した。
7月19日から、首都以外にも、フーゼスタン州南西部の 22の市と町が 3日間のロックダウン下に置かれると発表された。
ここまでです。
純粋に考えれば、イランは現在、いろいろな国内の問題を抱えているようで、たとえば以下のような報道もあります。
イランの複数都市でデモ 反政府デモで死刑判決見直し求める
東京新聞 2020/07/19
イラン全土で昨年あった反政府デモに参加した若者3人の死刑判決に対し、イランの複数都市で判決の見直しを求めるデモが起きている。昨年起きた大規模デモの「第二波」を警戒する政府は、各地に治安部隊を配置。催涙ガスを発射するなど封じ込めを強化している。
米国の制裁や新型コロナウイルスの影響で経済が悪化するイランでは、国民の不満が政府に向かっている。昨年の反政府デモもガソリンの値上げが発端で、地元紙の男性記者は「経済の立て直しができない政府への怒りが大きく、今回のデモが反政府デモの第二波を引き起こす可能性がある」と話した。
こういうことがあるため、今回の「 2500万人感染」は、ロックダウンを強行するのための口実と考えるのが妥当なんでしょうが、しかし、むしろこのような帰結は笑っちゃうのですね。
イランの大統領が言っていた数値の、
「国全体の3分の1が新型コロナウイルスに感染していると見られる」
というような事実が仮にあるとすれば、普通に考えれば、
「とんでもなく低い致死率だということを明らかにしているだけ」
だということにもになります。
イランの大統領の言葉をそのまま引用しますと、「我々の推定では、これまでに 2500万人のイラン人がこのウイルスに感染し、約 1万4000人が命を失った」ということですが、これで計算すれば、2500万の 0.1%が 2万5000ですので、それ以下ということになります。致死率 0.05%くらいですかね。
以前、5月のものですので、少し前のものとなりますが、以下の記事で、アメリカの CDC のデータをご紹介したことがありますが、その資料では、新型コロナウイルスの全年齢層での死亡率は「 0.4%」となっていました。
アメリカCDCが算出した新型コロナウイルスの驚異的に低い致死率。それは何と「全年齢層で 0.4 %」
In Deep 2020/05/26
この資料では、
「 49歳以下の致死率は、0.05%」
とありましたので、イランの数値は(それが正確かどうかともかくとして)おおむね、ここに近くなります。
つまり、感染者 2500万人という数値が、イランの(いよッ)大統領が、仮にロックダウンへの名目上として作り上げたものだとしても、「結果として、限りなく真実に近づいている」というあたりがパイプのけむりなんですね(なんだよ、その日本語は)。
なお、こちらの記事でもふれましたが、最近、米スタンフォード大学の疫学教授が、報道メディアのインタビューに、
「新型コロナウイルスの致死率は、45歳未満はほぼ 0%」
と述べていたこともありました。
さらにいえば、「死亡者のほとんどすべてが基礎疾患を持っていた」ということもあります。米スタンフォード大学の 5月のニュースリリースでは、ニューヨーク市の統計を取り上げていますが、そこには、
「新型コロナウイルスでの全死亡者のうち、基礎疾患を持っていなかったのは 0.6%だけだった」
とあります。
つまり、日本を含めて、今の世界中がおこなっているような、
「すべての国民を対象にした自粛、制限、あるいは殺菌やマスクやソーシャルディスタンス政策というのは無意味」
なんです。
・基礎疾患のある方
・高齢者(80代以上)
だけを守る政策でいいわけで、他のすべてはフリーにするべきなんです。
さきほどのイランの(いよッ)大統領のロックダウン名目の発表に見るように、今や、新型コロナウイルスは、「政治の道具」にされている。
政治だけではないです。個人ビジネスの虐殺にも使われている。
これは個人の意見でしかないですが、あるサイトの「イギリスのマスク着用の義務化をどう思うか」というようなページのコメント欄に以下のような書き込みがありました。
おそらく、イギリスで個人の店舗を経営されている方の書き込みだと思いますので、一方的な思い入れはあるかもしれないですが。
実際、マスク着用義務化の目的は、中小企業を一掃することなんだろうよ。現在の英国政府のように、すべての小規模店舗を含む閉鎖スペースすべてと公共の場所でマスクを着用する必要があるとすることで、事実上、私たちのようなストリートで伝統的に独立してやってきた店は死ぬわけよ。
今そういう騒ぎの渦中にいるわけ。
そして、ファシスト企業にすべてのものを与えるつもりなんだろうな。
これを読んで、「あーなるほどな。そういう手があったか」とは思いました。
この人の主張が正しいかどうかということではなく、「方法論のひとつ」として、たとえばですが、「この世から個人のビジネスを一掃する方法」というものなどは、普通は考えられないですよ。
特に、平時の中では。
ところが、今、世界中でそれが現実として起きようとしている。
「なるほどなあ」
と納得しました。
まあ、よくはわからないですけれど、このブログでも、あるいはメルマガなどでは、よくビル・ゲイツさんなどのことが出てきますけれど、やっぱり知恵があるんだなあと思います。
そういえば、そのビル・ゲイツさんの財団が、アフリカで、
「ワクチン接種の記録を含む生体認証 ID の試験を開始した」
ことがアメリカで報じられていました。
これは、たとえば、新型コロナウイルスのワクチンが開発されたとして、「それを接種したかどうかが体内に ID として記録される」という大変便利なシステムです。
慈善家のビル・ゲイツさんの財団は、こういう試験をいつもアフリカから始める傾向があるのですが、今回もそのようになりました。以下のように報じられています。
アフリカの貧困地域で、生体認証 ID の試験がまもなく開始されることになった。ここには、個人の支払い履歴とワクチン接種の記録が含まれる。これは、ビル・ゲイツ氏が支援する GAVI ワクチンアライアンスを支持するマスターカード社と、人工知能(AI)を利用した ID 認証企業である Trust Stamp 社に支援されている。
GAVI ワクチンアライアンスは、主にビル・メリンダ・ゲイツ財団とロックフェラー財団、および各国の関連政府とワクチン業界から資金提供を受けている事が資料に記されている。
というようなもので、このような「生体認証 ID 」が実用化すれば、「ワクチンを打ったかどうか」が自己申告などではなく、体そのものが答えてくれるということになり、みんなが安心して暮らせる社会が実現するということになりそうです(トホホ)。
ワクチン接種記録と共に「支払い履歴」も記録されるのは驚きますが、一元管理という意味では大事なんですかね。
ずいぶん以前、メルマガに、フランスの超エリートであるジャック・アタリさんという人の著作『未来の歴史の概要』をご紹介したことがありました。
それは「 2030年までの世界」が書かれているものでして、もちろん、アタリさんはオカルトの人などではなく、通常の知識人であり、知識人としての予測で書かれたものです。
そこには、以下のような下りがありました。
2050年までには、「自己監視マシン」と呼ぶ機器に、誰もが日々の生活を監視されるようになるだろう。
また、体内の皮下に装着された電子装置が、心拍、血圧、コレステロールを絶え間なく記録し、さまざまな臓器に接続されたマイクロチップが、その機能を監視するようになる。
思えば、この本には、《未来の戦争》という項目がありまして、そこには、以下のような下りもありました。
生物兵器でパンデミックを起こしたり、あるいは、遺伝子兵器により特定の民族をターゲットにすることが可能となる。
ジャック・アタリさんが予測した未来が、HIV と同じ様態を持ち、抗体が3ヶ月で消えるという特性を持ちながら、それは武漢の海鮮市場から自然に発生したという奇跡の病原体である新型コロナウイルスの出現によって実現しつつあるようです。
>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
▶ 登録へ進む