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10月4日にメルマガ太陽の50年ぶりの目覚めの中でを発行させていただきました。

2018年からの世界 人類の未来 拡大する自然災害

世界中で顕著になり続ける「気象のカオス」が示すものは、未来の地球に向かっての大きな変化なのか、それとも単に一過性のことなのか

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7月27日 山火事の中に廃墟として浮かび上がるカリフォルニア州レディングの町


esquire.com

8月3日 真夏のサウジアラビア・アスィール州で前例のない雹嵐により光景が「真っ白」に


In Summer!!! Snow In Saudi Arabia And In Europe Heatwave




 

地球の「気象のカオス」が、どんどんと極まっている雰囲気が多くの方々に実感されてきているような世の中となっている気配が、この夏はさらに強くなっています。

冒頭の写真は、最近印象的だったものの中からですが、2枚目のものは、サウジアラビアのアスィール州という場所で、8月3日に「氷の雨」が降ったと報じられていたものからの写真です。

普通に言えば「雹」ということになるのでしょうけれど、写真や動画を見ますと、「氷の雨」という表現のほうが正しいかもしれないことがわかります。下の動画は、氷の雨がサウジアラビアに降った直後の様子です。

https://youtu.be/8wmlGCI6WNo

こういう異常な気象が生み出す「かつてなかった光景」が、今、世界中に広がっていますけれど、日本を含む大平洋での最近の「顕著な異常」は、台風やハリケーンのコースにもあらわれています。

7月の末、日本列島を直撃するコースをとった台風12号(英名:ジョンダリ)は、「観測史上で初めてとなるコース」をとった異例の進路を刻んだ台風でした。

史上初めて「東から西」のコースを進んだ台風12号の進路図


agora.ex.nii.ac.jp

大平洋の気圧の配置だとか大気の流れだとかが、もう「以前とはまるで違う」ことになっているということなのでしょうけれど、今、日本に向かっている、どうやら関東への直撃となりそうな台風13号(英名:サンサン / Shan Shan)も、またさらに異例のコースを辿る可能性もあるのかもしれません。

この台風13号は、接近する前から日本の各所に豪雨などの影響をあたえる可能性が強そうで、台風そのものの被害というより「数日間のトータルでの気象の推移の影響」で考えると、なかなか不穏なものがあります。

進路図はまだ日々変わりそうですので、載せないですが、台風の赤外線画像の最新の様子は下のようになっています。

8月6日午前4時30分の台風13号の赤外線画像


Typhoon2000

中央に「正気を失って笑っているサザエさん」のような姿が浮かび上がっていますが、今後、台風の目が発達すると共に、赤外線画像の様相も変わっていくと思われます。

また、太平洋では現在、「ヘクター」という、現在カテゴリー4の非常に強いハリケーンが移動中なのですが、これも異例のコースをとっていまして、「アメリカの本土側の海域で発生した後、ハワイに向かって進んでいる」のです。

太平洋のハリケーン「ヘクター」の進路を報じる米国CNN


Hurricane Hector is headed toward Hawaii, where a volcano is erupting

現在の進路予想では、ハワイ島への直撃はないようですが、しかし、今後もこんなコースが頻繁に発生すれば、ハワイの夏のバカンスも危ういものとなってくるのかもしれません。

そして、上の CNN の報道にもありますが、5月に噴火したキラウエア火山はいまだに噴火を続けていまして、溶岩の川は拡大し続けています。

ハリケーンが火山活動に影響を与えるということもないでしょうけれど、キラウエア火山の噴火は、今の時点で、その拡大の規模においてすでに過去の記録(1955年の記録)を超えつつあり、ハワイ火山観測所も、「現時点で噴火の終息の兆しはない」としています。

このような世界の状況の中で、アメリカのメディアが、「現在の世界の気象に起因するカオス」という特集記事を組んでいました。

そこには、気象による混沌を受けている 30の国や地域が羅列されていて、さすがにそれ全部は長いですので、そこからいくつかピックアップしたものと、そして、私が加えたかったものを入れてご紹介します。

これを見て気づくのは、今の世界は、基本的には「炎と水に交互に攻撃されている」ことが漠然と理解できます。

なお、その記事で紹介されていたものの中には、西日本での豪雨や、日本の猛暑も含まれていましたが、割愛しています。


These Terrifying Photos of Weather-Related Chaos Show Earth’s Climate Crisis First Hand

気象が関係したカオスが作り出した恐ろしい光景の数々

米国カリフォルニアの火災

カリフォルニア州の北部で 7月中旬から下旬にかけて相次いで発生した山火事は、高い気温や異常な乾燥などにより拡大を続けています。

7月26日 カリフォルニア州ウィスキータウン

Getty Images, esquire.com

この山火事は、8月6日までの時点で、その焼失面積は、カリフォルニア州で過去に起きた山火事の中で5番目であると報じられています。

しかし、炎は拡大を続けていて、史上最悪級のものとなっていく可能性も指摘されています。

また、この山火事の中で巨大な「火災旋風」が発生し、それに巻き込まれることにより数名の方が死亡していたことも判明しています。

7月26日 米カリフォルニア州レディング近郊

Shasta S. Heart

カリフォルニアの消防当局は、今後さらに大きな山火事が発生する可能性が強いと警告しています。

 

過去30年で規模として最悪級の洪水がミャンマーで発生中

7月26日 ミャンマー・バゴにて

季節性モンスーンによる洪水がミャンマーやインド、ラオスなど各地で発生していまして、特にミャンマーでは、規模としては過去 30年で最大級の洪水とも言われています。

現在までに 15万人が避難し、少なくとも 12名の方が亡くなっています。

7月26日 洪水の中のアウンサンスーチーさんの肖像画

 

 

他にも、インド、ベトナム、フィリピン、トルコなどの各地で大規模な洪水が継続して発生

7月26日 大規模な洪水に見舞われたインドのコルカタ

Getty Images, esquire.com

8月3日 深刻な洪水が発生したベトナムのハノイ

CGTN

8月4日 道路が川と化したフィリピンの首都マニラ

Carol P. Rodriguez

7月25日 トルコ・イスタンブール

Getty Images, esquire.com

 

ヨーロッパ史上最悪の被害となったギリシャの山火事

7月23日に発生したギリシャの首都アテネ近郊での大規模な山火事は、少なくとも死者 85名を出すギリシャ史上で最悪級の自然災害となりました。

この火災による焼失家屋は 2万5000棟以上となっています。

しかし、ギリシャを含めて、地中海諸国からヨーロッパ各地は大変な高温が続いている場所も多く、今後も山火事の発生が懸念されます。

 

 

異常といっていいヨーロッパの熱波

日本と同様、ヨーロッパのいくつかの地域でも空前絶後の熱波が続いています。

スペインやポルトガルなどでは、45℃以上の地域が続出した他、スウェーデンでは、海水温度が高すぎるために、原子力発電所の可動が休止されました。

その後、フランスでもあまりの熱波のために、原子力発電所の稼働が停止されるということが報じられていました。

フランスの原子炉の稼働休止について報じる8月6日の報道

Heatwave forces France to shut down nuclear reactors

そして、スウェーデンでは、同国史上最悪の山火事が現在も続いています。

 

 

ドイツの熾烈な干ばつ

やはり高温に見舞われているドイツでは、干ばつの進行がひどく、7月の下旬には、「ライン川の一部が干上がり始めている」という状況となっているようです。

7月27日 ライン川の川底が出現し、それがひび割れている様子

Getty Images, esquire.com

この「激しい干ばつ」については、この気温状況と雨が極端に少ないヨーロッパでは、ドイツだけではなく、他の多くの国や地域で発生しているものだと思われます。

これまで干ばつとは縁のなかった北欧でも干ばつが進行しているかもしれません。

 

というようなわけで、ザラッとですが、7月の下旬から現在にかけて世界で起きている「気象に起因する事象」を簡単にご紹介させていただきました。

そして、日本においては、この先の数日間、やはり「気象に起因するカオス」を、程度の規模はわからないですが、経験することになっていきそうです。

いろいろなことが「顕著」になってきた感じがあります。





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Oka In Deep

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