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4月12日にメルマガ夢見と古代ギリシャと「痛みとの個人的歴史」が混沌とを発行させていただきました。

2020年からの世界 人類の未来 日本の未来

世界中が国家運営を停止させている中、アフリカと中東ではイナゴ被害による食糧危機で「数百万人が死亡する恐れ」を国連が発表。同時に、世界中の生産者たちの食糧の廃棄が拡大している

投稿日:2020年4月29日 更新日:

ロックダウンとイナゴにより億人規模の餓死者が生じる可能性が


・4月4日、ケニア・サウスホアでの殺虫剤散布。 thenewhumanitarian.org




 

国連はイナゴ問題を人道的緊急事態の最高レベルに引き上げた

中東と東アフリカ、パキスタンなどで、過去最大級のイナゴ(サバクトビバッタ)の大群による被害が発生していることを最初にお伝えしたのは、2月のことでした。

ちょうど、新型コロナウイルスの感染が、中国から少しずつ他の国へと拡大しつつあった頃ですが、以下の記事では、すでにパキスタンなどで農産品の 40%以上が消失したと報じられていたことなどをご紹介しました。

疫病と蝗害…聖書的な災いが現実に:狂気的な数千億のイナゴの大発生による被害範囲がアフリカ、中東から中国までの20カ国以上に拡大。国連は6月までにイナゴの数が「現在の500倍に膨れあがる可能性」を警告

しかし、この 2月頃には、まさか新型コロナウイルスの根本的な問題がウイルスによる病気の被害ではなく、

人災による、かつてない食糧危機

になっていくとは、あまり想像していませんでした。

前回の以下の記事で書きましたけれど、現在進行している食糧危機は、かつて人類が経験したあらゆる食糧危機とはタイプの異なるもので、「食べ物はいくらでもあるのに、人に行き渡らない」という種類のものが含まれるのです。そこにイナゴの被害が重なってくる。

炸裂する債務爆弾…消えていく食糧…。その中で進んでいくパンデミック後の新しい社会をどう楽しむか

この「人的被害である食糧危機」については、後半でもう少し詳しくご紹介したいと思います。

そして、主要国でも食糧の問題が生じ始めている中で、国連が、現在のイナゴ被害を、

「人道的緊急事態のレベル3という最高度に設定」

したことが報じられていました。

この人道的緊急事態のレベル3というのは、国連によれば、「最悪の事態」であり、レベル3の宣言後90日以内に人道プログラムを実施しなければならないとされています。

ちなみに、新型コロナウイルスのパンデミックも同じレベル 3です。それと同じ危機が平行して世界的に起きていることになります。

今回の国連が想定する人道危機は、最高レベルの食糧危機であり、 90日以内に、人道プログラムを実行する必要があるのですが、そもそも、「通常なら支援にまわる主要国に食糧危機が起きようとしている」のですから、ベストな状態で支援の手が被害国に行き届くと考えることには無理があります。

そして、アフリカと中東のイナゴ被害は、すでに当初の想定を超えた規模となってきているようで、第一波の時は、「過去 70年間で最悪」とされていましたが、今後はもう、

「歴史上最悪のイナゴ被害」

となっていくことは間違いない情勢となってきています。

それについての 4月29日の海外の報道をひとつご紹介します。

 


新型コロナウイルスと並ぶもう一つの危機 : イナゴがアフリカで数百万人に生命の危機をもたらす

The other crisis: Locusts imperil millions in Africa
euobserver.com 2020/04/29

東アフリカのイナゴの大発生の問題が拡大している。

この地域に拠点を置く国連の高官であるシリル・フェラン氏は、以下のように述べる。

「イナゴの状況は、エチオピア、ソマリア、ケニアで特に懸念されています。エチオピアでは、約 100万人がイナゴの急増の影響を受けており、緊急の食糧援助を必要としています」

さらに、フェラン氏は、「アフリカでは、すでに約 2000万人が深刻な食糧不安を経験しています」と付け加えた。

ローマに本拠を置く国連食糧農業機関(FAO)は、イナゴ繁殖地に農薬を散布し、大群の行動を監視しているほか、牧草地の一部がすでに荒廃している牧畜民が食料を購入することを支援している。

国連は、イナゴの脅威を「レベル3」の人道的緊急事態と設定している。これは、新型コロナウイルスのパンデミックと同じレベルであり、また、シリアやイエメンの内戦と同じレベルとなる。

イナゴの大群は日に日に増加している。

ケニアの国連当局者であるリディア・リンベ氏は、以下のように述べる。

「太陽が昇ると、すぐに大量のイナゴが視界に入ります。すべてのイナゴが体を太陽の方向に向けて準備し、風が吹き始めると、イナゴは風によって運ばれ、風が行くところはどこでも行くのです」

イナゴは、1日 200キロの距離を移動することができる。

イナゴの数は、世代ごとに 20倍ずつ増加しており、このままでは、空に太陽が見えなくなるほど増えてしまうとリンベ氏は述べる。

「イナゴの大群は雲のようです。空のどこにでも雲があるように、イナゴが空のどこにでも見られるのです」と彼女は言う。

このイナゴの大群は、過去 70年で最大規模だとされており、ケニア北部まで広大な地域で繁殖を始めたという。リンベ氏はまた、「このような規模のイナゴの大群を見たのは初めてのことです」と述べた。

そして彼女は、「ケニアには、キリスト教徒の人たちが多いため、イナゴの被害が聖書に出て来るような飢饉の始まりだと考える人たちもいて、一部の人たちはパニックになりはじめています」と付け加えた。

このサバクトビバッタは、暑く湿った砂質の土壌に卵を産むことを好むが、この東アフリカ地域の過去 5年間はこれまで以上に気温が高くなっている他、雨量が非常に増えている。東アフリカの降雨量は昨年の 10月から 12月に通常よりも 400%多くなった。

アラビア半島での近年の降雨量も異常に多かった。

国連のフェラン氏は、以下のように言う。

「大量の雨が降り、本来は砂漠の場所に多くの植物が育っていくと、イナゴの数は急速に増加します。それから 1〜  2か月以内に集中して群生し始め、大群が形成されていきます

 


 

ここまでです。

このサバクトビバッタは、砂漠地帯に生息することのできる種ですが、「雨の量が少ないと、それほど繁殖はできない」と言えるのですが、以下の記事などで記しましたように、今の東アフリカ、そして中東では、「異例の大雨」が続いています。

東アフリカから中東で続く大雨と洪水の中でイナゴの孵化がさらに活発化。第二波は前回の数十倍の規模になる可能性がある

この中東と東アフリカの異常な降雨は、最近になって、沈静化するどころか、この数日さらに範囲と雨量を増していまして、ここ数日は、エチオピア、ソマリア、チャド、ブルキナファソ、イエメン、サウジアラビアなどで、

「かつて経験したことのないような豪雨と洪水」

が起きていることが報じられています。

特に、中東のイエメンの洪水被害は過去最悪レベルのものとなっていることが伝えられています。

4月22日 イエメン第二の都市アデン

mideastdiscourse.com

 

 

気候と気温も食糧問題に対して最悪の状況に

イエメンは、内戦とコレラの蔓延でもともとが大変な状況なのですけれど、中東のガルフ・ニュースは以下のように伝えています。

洪水被害によりイエメンのアデンで多数の死者

イエメンの第二の都市アデンで鉄砲水が発生し、少なくとも 5人の子供を含む 14人が死亡、数十人が負傷した。この洪水では、少なくとも 21人が犠牲となっている。

イエメンの副首相は AFP に、「洪水によってイエメンの街路がほとんどの地域で閉鎖された」と語った。副首相はまた、衛生施設がひどく損傷していて、病気、特にコレラと他の致命的なウイルス感染の蔓延と戦うための緊急援助を国連に求めていると付け加えた。

新型コロナウイルスの脅威と共に、イエメンの保健局長であるサマ・ハディッド氏は、「洪水により、避難民キャンプが影響を受けており、コレラの蔓延を加速させる可能性がある」と述べた。

長年の内戦で荒廃したイエメンでは、300万人を超える人々が避難しており、キャンプの多くは特に病気に脆弱だ。

ハディッド氏は、「イエメンの梅雨が始まる頃に、コレラが 100万件以上発生する可能性があると予測している」と語った。 gulfnews.com

そして、このイエメンも「イナゴの直撃」を受ける可能性が極めて高いのです。

以下は、国連による国と地域ごとの「イナゴによる脅威」の予測を示しているもので、「赤い国や地域が最もリスクが高い」とされますが、イエメンもその国に含まれています。

国連による2020年5月までのイナゴの警戒状況

frustratedindian.com

この図を見まして、気になりますのは、非常に人口が多い南アジアのインドやパキスタンが「最高レベルのリスク」となっているところで、仮にこの国連の予測通りになった場合、食糧危機はどこまで拡大するのかわからない部分があります。

インドもまた壊滅的自死政策(ロックダウン)を実行中であり、飲食店の閉鎖や流通の崩壊により、おそらく、インドでも農家の方々は苦しんでいると思われます。

 

ところで、まったく関係ない話ですが、イエメンで流行しているこのコレラは、コレラ菌という細菌(バクテリア)による感染症であり、ウイルスによる感染症ではないのですが、「イエメンの新型コロナウイルス」の感染状況を見ますと、

「ウイルスとバクテリアは本当に感染拡大環境が異なるのだな」

と改めて思います。

イエメンの保健局長が「イエメンのコレラの患者数が今後 100万人に達する可能性がある」というような、極端に衛生状態が悪いイエメンの「新型コロナウイルス」の感染状況(4月29日)は以下のようになっています。

参考までに新型コロナウイルスの感染者数が最も多い国であるアメリカとスペインと並べています。

2020年4月29日の新型コロナウイルスの感染状況

・アメリカ 感染確認数 103万 5765人 死者 5万 9266人 (人口 3億2000万人)
・スペイン 感染確認数   23万 2128人 死者 2万 3822人 (人口 4700万人)
・イエメン 感染確認数        1人 死者      0人 (人口 2900万人)

気づけば、アメリカの感染確認数は 100万を超えていますが、イエメンの新型コロナウイルスの感染確認者は「 1人だけ」となっています。

検査数の違いとか、いろいろな原因は多数あるであろうにしても、コレラの検査はきちんと行われているのですから、新型コロナウイルスに対しても、ある程度の検査はなされているはずで、それでこの差はいろいろと思う部分はあります。

概して、アフリカと中東は新型コロナウイルスの感染確認者数が少なく、そして、豊かではない国、つまり「衛生環境が悪い国や地域ほど新型コロナウイルスの感染確認者が少ない」というかなりはっきりとした傾向があるのは現状では事実です。

たとえば、アフリカでの新型コロナウイルスの感染は「 GDP の巨大な国のほうが感染確認者が多い」ことがわかります。

以下は、アフリカの中で、比較的 GDP の高い国の新型コロナウイルスの感染状況です。GDPにはすべて「約」がつきます。

南アフリカ  感染確認数 4996人 死者数 93人 (GDP 38兆円)
アルジェリア 感染確認数 3649人 死者数 437人 (GDP 18兆円)
ナイジェリア 感染確認数 1532人 死者数 44人 (GDP 40兆円)

以下は、アフリカの中でも、いわゆる貧しい国と言われることの多い比較的 GDP の低い国の新型コロナウイルスの感染状況です。

ウガンダ  感染確認数 79人  死者数 0人 (GDP 3兆円)
ジンバブエ 感染確認数 32人  死者数 4人 (GDP 3兆円)
ナミビア  感染確認数 16人  死者数 0人 (GDP 1兆5000億円)
ガンビア  感染確認数 10人  死者数 1人 (GDP 1800億円)

 

これはアフリカに限らず、この「豊かな国ほど感染者も多い」というのは、世界的な傾向で、ほとんど例外がありません。

たとえば、4月29日現在、人口 100万人に対しての感染確認数が多い国は、以下のようになっています。

・スペイン 4965人
・カタール 4138人
・ベルギー 4084人
・アイルランド 4025人
・スイス  3381人
・イタリア 3333人
・アメリカ 3129人

そして、人口100万人に対しての感染確認数が特に少ないのは、以下のようになっています。貧しい国になればなるほど、人口比の感染確認数は低いです。

・イエメン  0.03人
・ニカラグア 2人
・ジンバブエ 2人
・シリア   2人
・南スーダン 3人
・ガンビア  4人

キリがないですが、GDP云々というより、やはり衛生観念の問題ですかね。

また、豊かな国々は新型コロナウイルスによる「致死率が高い」のも特徴で、人口 100万人に対しての死亡率は、貧しい国々の数百倍以上となっています。

先ほどのいわゆる「貧しい国」たちの新型コロナウイルスによる死亡率が「ほとんどゼロに近い小数点以下」なのに対して、豊かな国々は、人口 100万人あたり、数百人単位で死亡しています。

つまり、清潔で便利で快適な国ほど感染しやすく死亡しやすいことが示されています。

どうやら、主要国の過剰な衛生観念が新型コロナウイルスを拡大させて、そして死亡率を上げているという側面はありそうです。それでもなお、主要国の多くの人々は手を消毒し続けるのでしょうけれど。

バクテリアの感染症の場合は、衛生環境が悪いほうが感染は拡大しやすいですが、以前も書いたことがありますが、ウイルスによる感染症の場合、むしろ、あまり清潔なのは良くないということは確かにありそうです。

現在、特に主要国は、過剰な衛生観念に覆われている場合が多いことについて、以下の記事などでもふれています。

世界中で拡大する大規模な消毒剤の空中散布や、日常的な手の過剰殺菌により、いよいよ人類の健康状況は終末の局面に至ると予測される

イナゴへの殺虫剤の使用もますます拡大していまして、世界各地でなかなか厳しい環境の状態が続きそうです。

いずれにしましても、現在のイエメンでは、新型コロナウイルスはどうでもいい話であり、蔓延するコレラと、すでに発生している「食糧危機」が問題です。

そこにイナゴが来るのです。

このような食糧問題が近づく中、新型コロナウイルス対策によるロックダウンや、外出の自粛、店舗の閉鎖が、結果として、どうにもならない悪循環に至っていることは、前回の記事「炸裂する債務爆弾…消えていく食糧…」でも書かせていただきました。

アメリカの大手食品会社の会長が、ニューヨークタイムズに「アメリカの食糧サプライチェーンは完全に崩壊した」という寄稿文を寄せていましたが、現在のアメリカでは、牛肉、鶏肉、豚肉の加工工場の多くが閉鎖しており、また、肉生産全体が約 25%減少しているそうで、これにより、「多くの生産者が、豚や鶏を殺処分するしかなくなっている」ことが各地の報道で伝えられています。

以下は、ミネソタ州の地方メディアの記事からの抜粋ですが、全米ではなく、小さな区域だけで、20万頭の豚が殺処分されることが伝えられています。

養豚農家は20万匹の豚を殺処分する

アメリカの豚肉生産者たちは、COVID-19 パンデミックの中で、豚の殺処分という苛酷な選択に直面しているが、しかし、このような苦悩を味わっているのは、豚肉生産者だけではない。

現在のアメリカでは、卵の需要が減り、多くのアメリカの農家がニワトリを安楽死させていると報じられている。そして、アメリカ中の牛乳生産農家が牛乳を廃棄している。

豚肉委員会は、豚肉生産者は人道的に殺処分していると語る。豚の処分に関しては、一般的な手法は堆肥にすることだ。通常でも、農場で死んだ豚は堆肥化する。 mankatofreepress.com

以下は、デラウェア州とメリーランド州に関する報道です。

デラウェア州とメリーランド州では、加工工場の従業員の不足のため、200万羽のニワトリが殺処分されることに

デラウェア州とメリーランド州のいくつかの農場では、 200万羽以上のニワトリが人道的に殺処分されることになった。鶏肉加工工場の従業員が足りていないことによるものだ。

これは、新型コロナウイルスの感染者が出ていることに加えて、ガイドラインの中にある「ソーシャルディスタンス」を守るためには、通常の加工場の作業は、人と人との距離が近くなるため、鶏肉加工工場で通常の作業はできないことによる。

ニワトリは「承認された人道的な方法を使って」殺処分される。 CNN

そして、これは全世界レベルで起きているようで、イランでも数十万羽のヒヨコが土に埋められ殺処分された報じられています。

他の農作物も同じです。

以下は、アイダホ州で土に埋められる大量のタマネギです。一般的に、アメリカ人は「野菜を自宅ではなくお店で食べる」ことが多いのだそうで、レストランなどが閉店している現状では、多くの野菜がどうにもならなくなっています。

廃棄されているタマネギ

NY Times

この「農作物の廃棄」は、ロックダウンや移動の制限を行っている国や地域の多くで発生しているようで、世界中で大規模な「食料品の大廃棄と、動物の大量の殺処分」が進行しています。

それと共に、これは、新型コロナウイルスのロックダウン・パニックとは関係ないことですが、現在、

「世界各地で時期として異常に寒い」

のです。

これは農作にはあまりいい状態ではありません。

オーストラリアでは、4月としては過去 60年年間で最も寒い気温が記録されることが予測されています。

アメリカのボストンなどの地域でも、時期としては記録的な寒さになっていると報じられています。というより、アメリカでは中西部の多くが、異様な寒さに包まれているようです。

以下のように、アメリカでは、4月の終わりに氷点下を記録している場所も多数出ています。


woodtv.com

ニュージーランドも、異例の寒波に見舞われ、ロシアでも普通ではない寒さとなっており、以下の報道のように「寒さがロシアの農作物を破壊する可能性」が示されています。

ロシアの凍結は「作物を破壊する可能性がある」

ロシア南部は、春満開となっているが、しかし、ロシアの他の地域では驚くべき気温の低下が起きており、農作状況を悪化または破壊する可能性がある。

4月24日には、ヴォルゴグラードの北半分とアストラハン地域の一部で、気温が氷点下にまで下がった。ロストフ地域の一部、クラスノダール地域、および北コーカサスの共和国でも、気温が -3.0°Cまで下がった。スタヴロポリ準州では -4.0°Cまで低下した。 iceagenow.info

雹嵐による農作被害も各地で続いています。

この「雹」に関しましては、1年ほど前の以下の記事で、「 21世紀になってから極端に増えた災害」であることを示しましたが、今では、もはや、季節も天候も関係なく、世界中で巨大な雹が降り続けています。

日本は雹嵐の被害をあまり受けていない例外的な国だと思われます。

全世界で一斉に激しい雹が降り落ちた黙示録的な三日間から知る「雹被害は21世紀になってから始まった災害」だということ

このように、

・イナゴ
・異様な低温
・洪水
・雹
・ロックダウンによる人手不足と流通の停止

などにより、地球の食糧流通事象は危機的な状況に陥りつつあります。

原因が多すぎることと、影響を受ける地域が広範囲すぎることもあり、WHO が新型コロナウイルスに対して何もできなかったように、国連などの国際組織も中長期では何もできないはずです。何しろ「援助する食糧そのものがない」のですから。時間の経過と共に手を打つことは不可能になってくると思われます。

この食糧問題は今後さらに拡大していく可能性が強いと思われます。なぜなら、食糧の生産者である農家が世界全体で影響を受けすぎていて、ロックダウンなどの対策が終わった後に立ち直ることができない人たちが多数出ると思われるためです。

また、今のアメリカを見ていますと、今後、食糧加工会社などを含む食糧に関わる企業が倒産や規模の縮小などにより次々と消えていく可能性もありそうで、食糧の問題はかなり長く続いていきそうです。

これからの気象状況によっては、私たちの世代では、もう永遠に回復することがないかもしれません。

 
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