In Deep

地球最期のニュースと資料

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地球の支配者である植物の「意識」。そして、その植物たちはストレスに対して、人間と同じ神経伝達物質GABAを用いていた

      2017/12/06

plant-conscious-top▲ 2015年11月24日の Epoch Times より。

 

地球の支配者「植物」が持つ私たちと同様の反応システム

こちらの新しい In Deep に移転した記念すべき第一回目の正式な記事は植物の記事でした。

私やあなたはなぜ地球にいられる? それは「4.5億年の藻が植物として地球を支配するため」に上陸したから : 英国の専門機関により初めて解明された「植物はいかにして地球に誕生したか」
 2015/10/07

というもので、内容的には、

「植物が地球にやって来る前から、植物は、地球の地上で生き延びるための方法をその遺伝子の中に組み込んでいた」

というようなものですが、その中に、私は、

> 植物は、本来、「地球を支配するように」できている

>何よりも、 植物は、人間と共生するために存在している

というようなことを書いたのですけれど、それらを考えますと、地球の歴史のシステムとメカニズムというのはあまりにも精緻で、確かに、人智の及びつかない「大きな知性」というようなものの存在を感じずにはいられません。

たとえば、地球が仮に「誕生した時」というものがあったとした場合、その直後から「地球の植物支配の歴史」が始まっていたといえまして、地球と宇宙は、 41億年ほどの間、誕生した地球の上に、「植物を定着させるためだけ」に尽力していたことがわかります。

小惑星が古代の地球に水をもたらし(AFPの2014年12月11日の報道)、そして、彗星は、次々とそこに「サカタのタネ」・・・じゃない、「生命の種」を撒いていき、地球は誕生以来、

たった 41億年程度で、ついに、「地上に植物が上陸する」

という一大機転を迎えたのでした。

この「植物の上陸」のメカニズムについては、先ほどリンクした植物の記事をご参照下されば幸いです。

植物が地球を支配してしまえば、その後の4〜5億年程度の爆発的な進化はあっという間で、植物の登場により、どれだけ、その惑星の進化が加速化するかということが、よくわかることでもあるような気がします。

earth-plants-humancompanionplantsdreamstime

 

ついには、現生人類の登場に至るわけですけれど、この世の生きとし生けるものは、ほぼすべて「存在を植物に委ねている」ということが言えるはずで、特に、人間に関しては、

植物が「緑色」であり続ける理由がわかった! そして人間の生活システムの完成は「植物との完全な共生」にあるのかもしれないことも
 2015/07/06

という記事に書いたことがありますが、「植物と人間は、一対をなしている存在」だと私は思っています。

人間と植物は、お互いが「鏡のような存在」で、人間が植物がなければ生きていけないのと同様に、植物も「人間がいなければ存在意義を失う」と考えています。

「人間がいなくとも、植物は生きていけるだろう」という理屈は確かにあるのかもしれないですが、

・ただ生きている

ことと、

・存在意義を持って生きている

ことでは、意味が違うようにも思います。

何はともあれ、植物は人間をサポートするために地球にもたらされたと私は考えていますが、現生人類登場までの何十億年の挑戦の最後の最後の瞬間あたり(現生人類が登場した十数万年前)に、やっとその目的を果たしたのだと思うと、感慨深いものがあります。

植物のそういう存在の意義(地球のほぼすべての生命をサポートし、人間とは表裏一体の存在)を考えて接しても、あるいは、そう考えなくとも、

「植物には意識があるのではないか」

と人間が考えるのも無理はないところのような気がします。

冒頭のエポック・タイムズの記事は、これまでの、そのような「植物に意識があるかどうか」の科学的研究を簡単にまとめているもので、少し興味があったので、訳してみました。

先にご紹介しておきたいと思います。

なお、私自身は、これまで、植物が「人間との対応で成長に変化が出る」ことは、植物を育てる実感として感じていますが、これは「精神的な反応」というより、「物質的な反応」だと思っているところがあります。

これは、3年くらい前の記事、

驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」
 2012/04/23

という記事で、米国ライス大学の研究についての科学記事をご紹介したことがあったのですが、

「植物は人間にさわられると、植物の成長をコントロールする『ジャスモン酸エステル』という植物ホルモンを多く分泌して、より、たくましく成長する」

ということがわかったというものですが、思えば、この、「人間に触れられれば触れられるほど植物は強くなる」なんていうのも、なかなかよくできたメカニズムだと思うのですが、これは平たくいうと、たとえば、農作物でも家庭の植物などでも、

「手間をかけてあげればあげるほど、植物は丈夫で美しく成長する」

ということとイコールなわけで、そういうことを考えましても、植物にも人間にも、もともとの遺伝子などの中に、相互に作用しなければ成り立たない物質などがあるから、「植物に意志があるように見える」のだろうなというようにも思っていました。

今でも「植物の意識」はあるにしあっても、それは「人間の意識と比較できるものではないような」気はしています。

ただ、後述しますが、最近、「植物きはストレスを受けると、神経伝達物質 GABA による人間などと同じメカニズムの信号を出す」ことが、オーストラリアの大学の研究で明らかになったりもしていて、「植物の意志のメカニズム」はわからないながらも、植物と動物(人間含む)は、思っている以上に、似たメカニズムなのかもしれないとは思います。

まずは、エポック・タイムズの記事をご紹介します。

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Are Plants Conscious, Intelligent?
Epoch Times 2015/11/24

植物に意識や知性はあるのだろうか

1960年代から今日にいたるまで、一部の科学者たちは、植物が高いレベルの知性と感覚機能を持つという驚くべき主張をしている。

これらの発見は、「感覚」の意味とは何なのか、そして、「意識」の定義とはどういうことなのかを改めて問うことにもなっている。

イタリア・フィレンツェ大学にある植物神経生物学国際研究所( International Laboratory for Plant Neurobiology )のステファーノ・マンキューソ教授( Professor Stefano Mancuso )は、植物の知性に関しての特別調査について、今月、BBC に語った。

マンキューソ教授は言う。

「私たちは、植物は認識しており、植物に知性があることを確信しています。そのため、私たちは、今回の調査に一般の動物の認識を研究するために使用される技術と方法を用いています」

教授は、2つのインゲンマメ科のクライミング・ビーン( climbing bean )で実験した。これらの植物は、棒で競争するように設定された。

マメ科の植物
Vigna-unguiculataWikipedia

 

負けたクライミング・ビーンは、他の植物が第一のポールに達したことを感知し、代替えを探し出した。

この結果について、マンキューソ教授は、

「これは、植物が自分が置かれている物理的な環境と、他の植物の行動を知っていたことを実証しています」

と述べる。

 

共同体感覚

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の生態学教授スザンヌ・シマード( Suzanne Simard )氏は、BBC に、「植物たちを扱う際、尊敬の念を持って接すると、彼らは明らかに有情(非常の反対 / 愛憎の心があること)を持ちます」と述べた。

シマード教授は、トドマツ科のもみの木で実験をおこなった。そして、近隣に、彼らの親近属と「見知らぬ種」を同時に植えて育てた場合、彼らが自分の親近属を認識することができることを見いだした。

トドマツ科の植物
douglas-fir-youngDOUGLAS FIR

 

また、それらの木々は、彼らが死んでいくことを感知することができるように思え、彼らは、近隣の松の木に炭素を放出した。

シマード教授は、

「もみの木が炭素を放出したことに対しての私の解釈は、もみの木たちは自分が死んでいくことを知っていて、近隣に探査の遺産を渡したということです。炭素は、関係する菌類やコミュニティのために有益なものだからです」

と述べた。

 

長期的な記憶と学習

昨年、西オーストラリア大学のモニカ・ガグリアーノ博士( Dr. Monica Gagliano )は、科学誌『オエコロジカ・エグザミン』( Oecologia examining )に、「植物の長期間の記憶」に関しての研究論文を発表した。

ガグリアーノ博士は、ある高さからクッションの上に鉢植えのミモザを落下させる実験を行った。この高さは、植物に対して衝撃は与えるが、実際の害はない高さとなっている。

そして、博士はミモザたちの反応をモニターし、この植物たちは最終的に、この落下によっての害はないだろうことを学んだことを見いだした。

植物たちは、彼らが学んだことに対して長期の記憶を保持した。

ミモザの鉢植えの例
mimosa-potfotolia

 

しかし、これらの行動が「知性」を構成しているといえるのだろうか。

イスラエル・テルアビブ大学の生命科学部の学部長であり、著書『植物が知っていること( What a Plant Knows )』の著者でもあるダニエル・チャモヴィッツ教授( Professor Daniel Chamovitz )は、BBC に以下のように語った。

「私たちは、ハエトリグサの葉にその能力を見ることができます。私自身は、これを”知性”と定義できると考えています。しかし、それは私が植物生物学を理解する助けにはまったくならないのです。私たち科学者は、専門用語に対しては、常に明確で厳密でなければならないのです」

ハエトリグサ
Venus-flytrap

 

感情と「超感覚」的能力

1996年に、クリーブ・バクスター( Cleve Backster )が、ウソ発見器で植物を試験した際には、植物たちは、感情的な反応を見せたように思えた。

バクスターは、元 CIA のウソ発見器の専門家だった。彼は、今でも米軍やアメリカの政府機関が使用しているポリグラフ技術を開発した人物として名高い。

バクスターは、鉢植えのドラセナという植物で実験を行い、後にその実験について、『植物の秘密の生活』( The Secret Life of Plants )という本を書いた。

バクスターは、2つのドラセナを持っていたが、そのうちのひとつにウソ発見器を接続した。

彼はもうひとつの植物の前で、人に強く踊るように足踏みをさせた。その際、ポリグラフは、それに対しての恐怖の記録を目撃していることを示した。

バクスターに続き、実験を行ったマルセル・フォーゲル( Marcel Vogel )は、植物は思考によって影響を受けているように見えることが示された。

フォーゲルは、当時、27歳の IBM の上級科学者で、100以上の発明の特許を持っていた。そのキャリアの途中で、彼は、自身の持つ科学知識のさらなる有機応用に興味を持っていたのだ。

彼は、植物により放出された電流をテストした。

そして、彼が呼吸し、心の中で思考を巡らせていた時に、心の中の思考が明確で、呼吸が遅い時に、植物たちが劇的な反応を示したことを見いだした。

彼のチームの元研究員だったダン・ウィリス( Dan Willis )は、彼のウェブサイトで、フォーゲルの実験を説明した。

ウィリスは以下のように書いている。

「思想に対する植物の応答性は、8インチ(約 20センチ)離れても、8フィート(約 2.4メートル)離れても、あるいは、8000マイル(約 13000キロメートル)離れても同じだった」

「フォーゲルは、プラハから、そして、チェコスロバキアから、彼の研究室のあるカリフォルニア州のサンノゼにまで、植物に影響を与えることができたのだ」


 

ここまでです。

まあ、冷静に読みますと、ここに出てくる科学者の方々は、植物に対しての思い込みが非常に強いということは言えそうで、やや「感情優先になっている」という気配はあります。

ちなみに、文中に出てきた、クリーブ・バクスターという人は、元 CIA の尋問官で、ポリグラフ(ウソ発見機)の第一人者の人です。

この人が、1966年に、ふと、自分の家にあったドラセナという観葉植物で、

「水が根から吸い上げられて葉まで上昇する速度をポリグラフで測定する事は可能だろうか」

と思ったことがキッカケで、次第に植物のポリグラフの反応から、バクスターさんは、「植物には意識がある」という考え方になっていき、その後、2年間わたり、植物をポリグラフで調査し続け、「植物は人の感情に反応する」という結論を書いた結果を公表したのでした。

彼の本は、日本語でも出版されています。『植物は気づいている―バクスター氏の不思議な実験』というものです。

 

私自身は、先ほど書きましたように、植物に、人間と同じようなメカニズムの意志(あるいは自我)があるとは、あまり考えられないですが、しかし、植物の世話をしている時には、なんだかんだと、「心の中で植物に話しかけている」というのも事実で、(さすがに口には出さないですが)心の中で延々と話しています。

まあ、人間というものは、相手に意志があるかどうかを考える以前に、わりと「どんな相手にでも心の中で話しかけている」部分は強いかとも思います。

私は、自分の部屋でメダカを飼っていて、子どもの部屋では、小さなザリガニを飼っていまして、どちらも世話をしているのは私なのですが、エサをあげる時でも、水を替えたりする時でも、ずーっと心の中で話しかけてますもんね。

メダカを見ながら、「お前は・・・」と心の中で何事かを伝えている。

心底、「相手に意志も知性もない」と思っているのなら、心の中で話しかけないですよね、多分。

自分の部屋で飼っているメダカ(と水草とエビ)
medaca-07

 

人間の脳の発達と関係するGABAを植物も使っている

植物の反応が人や動物と同じ、ということについては、今年、オーストラリアのアデレード大学が、ニュースリリースで、

「植物は、ストレスに晒された際、動物と同じ信号を出すことが初めてわかった」

ということを発表したことがあります。

2015年07月29日のアデレード大学ニュースリリース

plants-like-animalsUniversity of Adelaide

 

以下は、上の記事からの翻訳の抜粋です。

研究の主任であり、オーストラリア研究会議農業大学の准教授マシュー・ギリアム( Matthew Gilliham )氏はこう述べる。

「動物の神経伝達物質 GABA (ギャバ / γ-アミノ酪酸)が、ストレス環境下の植物によっても作り出されることは長い間知られていました。たとえば、干ばつや塩分、ウイルス、酸性の土壌や、極端な気温などの環境でのことです」

「しかし、 GABA が植物中の信号であったかどうかは知られていませんでした。そして、私たちは、植物は、ストレスの多い環境に晒された際、動物と同様の方法で GABA を結合し、結果として、植物の成長を制御する電気信号を得るすることを発見したのです。

GABA (ギャバ)というのは神経伝達物質のことで、最近、健康食品なんかにもありますが、興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスをやわらげたり、リラックスさせたりする作用を持っていて、「ストレスに晒されている時に、そのストレスを軽減する役割」を持っているもので、植物にGABAがあることは昔からわかっていたのですが、それが、人間や動物たちと同じように、「ストレス下での役割を持つかどうか」はわかっていなかったのが、今回の研究で、

「植物も、ストレス下では、GABA によって、ストレスを軽減させていた」

ことがわかったというようなことのようです。

ちなみに、この GABA については、最近、さらに大きな役割を持つことがわかってきていて、、東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センターによりますと、

大脳の神経結合(シナプス)の整理や消去には興奮性伝達物質グルタミン酸と供に、抑制性伝達物質GABAが必要である

抑制性伝達物質GABAは脳の発達、学習記憶、睡眠、自閉症や統合失調症などの精神疾患に深く関係している。

ということが発見されたことが書かれてあり、単に「リラックスに寄与する」という以上の存在のようです。

そして、「人間の脳の発達に必要なものが、植物にもあり、それを使用している」ということも、やや興味深いです。

結局、曖昧な意味での「植物の意志や知性の真実」はともかくとしても、「生体としてのメカニズムは、植物から、あらゆる動物から人間まで、基本的に同じ反応をして、この地球に生きている」ということになりそうです。

ちなみに、「人間と意識や自我」と「植物と意識と自我」という比較をする際に大事かと思われることは、たとえば、シュタイナーなどの主張では、

 

「人間の肉体と自我は別のところにあり、人間の肉体と感受体もまた別のところにある」

 

ということのようにも思います。

すなわち、仮に、植物に「意識」があったとしても、それは「植物の肉体」の中に内包されているものではなく、「植物の外にある」ということになると思うのです。

そうやって考えると・・・ややこしい話ですねえ・・・(苦笑しつつ、自分で何を書いてるんだかわからないことが判明)

現在の人間社会が「病気の時代」ともいえる状態となっている一因は「ストレス」であることは間違いないと思うのですが(いずれ、書ける時があれは、今の世の「ストレスの正体」について書きたいとも思っています。おそらく、一般に考えられているものとは違う「強烈なストレス」が私たちにはかかっていると思っています)、まあ、植物もストレスを人間と同じように感じていると。

いずれにしましても、「植物の意識」の問題とは関係なく、つまり、そういうものがあろうが、なかろうが、人間は「植物との完全な共生」を目指すべきであることは間違いないと思っています。



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