終末的な見識を放つ論文たち
脂質ナノ粒子と RNA のバイオテク・デザイナーであるクリスティー・ローラ・グレース(Christie Laura Grace)さんの投稿は、以前、何度かご紹介したことがありました。
ケビン・マッカーナン氏と対談するクリスティー・グレースさん(右)
以下の記事では、細胞外 DNA (つまり mRNA ワクチンに混入している DNA)が血栓から臓器不全までのリスクにつながるメカニズムを解説していたクリスティー・ローラ・グレースさんの投稿をご紹介しています。
・細胞外DNAは確実に血栓を誘発する原因となり、脳卒中や多臓器不全などのリスクにつながる。…そしてワクチン混入DNAは、細胞外DNAそのものであり…
In Deep 2024年1月24日
今回ご紹介するクリスティー・グレースさんの投稿は、私がずっと気にしていたこととつながるものでした。
それは、
「 mRNA ワクチンを接種した妊婦さんたちの胎内の赤ちゃんへの影響は、出生後にはどうなのか?」
ということです。
妊娠中の接種に関しては、「すべての成分が赤ちゃんの体にそのまま行く」ことは確実であることと、その影響としての可能性については、もう 3年ほど前の記事ですが、以下などに書いています。
・妊娠されている方々が知ったほうがいいと強く思ういくつかのこと
In Deep 2021年8月18日
当時から書いていることと同じことの繰り返しですが、「良くないこと」に決まっているんです。妊婦さんが打つのは。(妊婦さん以外はいいという意味ではないです)
妊婦さんは、「本人ではない次の人間」をこれから出産する人々なのですから。
胎内で強く影響を受けた赤ちゃんの中には、それなりの割合で「生まれてくることができなかった」という結果となった場合も多かったと思いますが、その試練を乗り越えて、無事に生まれてきた赤ちゃんたち。
その子たちは、生まれた後にはどうなるのか?
これが気になったのは、やはり以前ご紹介したフィンランドの 2023年のデータですね。
以下は、フィンランドの「 1歳から 6歳の小児ガン」症例の推移です。「小さな子どものガン」です。
フィンランドの1〜6歳のガン患者数の前年比増減
Ilkka Rauvola
2023年の状況は、とても普通とはいえないと思われます。
他にもさまざまな「フィンランドの赤ちゃんたちの病気のデータ」を、こちらの記事で示させていただいています。これは、フィンランドが何か異常だということではなく、フィンランドの医療当局が誠実にデータを発表しているからであり、このようなデータを出さない国で何が起きているのかはわからないままです。
それで、世界中の「赤ちゃんたちの今後」が気になっていました。
クリスティー・グレースさんは、いつも数々の論文などを引用されますが、今回グレースさんが引用したいくつかの論文で、はじめて知ったことがありました。
それは、書き方が専門的ではないですが、
「突然変異は子宮内で始まり、その変異は出生後も大人になるまで継続する」
ということです。
そして、
「いくつかのガンは、子宮内に起源がある」
ことも知りました。
以下は、グレースさんが引用していた論文の冒頭です。
小児の急性白血病の子宮内起源
急性白血病は、主に急性リンパ芽球性白血病と急性骨髄性白血病 からなり、血液ガンの中でも主要な診断グループを構成する。
特に、急性リンパ芽球性白血病の発症年齢が低いため、小児急性白血病は子宮内に起源があるのではないかと長い間疑われてきた。この推測は、出生前白血病誘発の直接証拠を求める多くの研究、特に双子や「遡及研究」(症例対照研究)の動機となっている。
子宮内起源の疑いのある患者は、リスクの重要な窓として妊娠にも焦点を当てており、その結果、小児急性白血病の出生前危険因子に関する豊富な文献が存在する。このレビューでは、小児急性白血病の子宮内起源に関する状況証拠と直接証拠を詳しく説明する。
さらには、「子宮内での胎児の突然変異が、大人になってからのガンを引き起こす要因となる」ことを述べた論文も引用されていました。
これらは非常に深刻な話でして、10年や 20年という単位で見ると、この世は、ガンになる子どもや若者たちだらけになる可能性があるということです。
もちろん「可能性」に過ぎませんが、グレースさんの投稿の展開は、これはほぼ確実なことなっているとして響きます。
本当に深刻な事態だと思います。
ここからグレースさんの投稿をご紹介しますが、途中、用語の説明や、関連したリンクなどをこちらで入れているために、何だか読みにくいものとなってしまいましたが、ご了承下さい。
添付されている図はできるだけ入れています。太字はこちらで施しています。
今後十数年の間に何が起こるのかがここに示されています。
子宮内で mRNA「ワクチン」にさらされた乳児に対する「前倒し」理論上のがんリスク
脂質ナノ粒子における DNA プラスミド汚染およびその他の要因の発見により、乳児は将来ガンを発症するリスクも高まるのでしょうか?
ケビン・マッカーナン氏がファイザーとモデルナ両社の mRNA ワクチンのバイアルをテストした後、フィリップ・バックホーツ博士も多数のバイアルをテストし、テストしたすべてのバイアルに DNA プラスミドの汚染を発見しました。博士は、以下のように述べています。
これらの DNA は、トランスフェクトされた細胞のゲノムに組み込まれる可能性があり、その可能性は高い。
長寿命体細胞のゲノム改変には非常に現実的なリスクがあり、その組織に対する持続的な自己免疫攻撃を引き起こす可能性がある。また、DNA の一部と組み込まれた場所によっては、将来的にガンが発生する理論上のリスクもある。
現在、フィリップ博士は警鐘を鳴らしており、腫瘍(大腸ガンなど)やその他の組織を検査して、DNAプラスミド汚染の断片が組織内に存在するかどうか、またそれが組み込まれているかどうかを確認する研究を行っています。
結腸ガンを含むガンの発生が増加しているということがよく言われており、通常よりも若い人たちに、悪性度の高いガンが発見されています。
アメリカがん協会は、大腸ガンの新たな統計を発表し。進行した病気と若年層への急速な移行を示しました。
(※ 訳者注)これについては、昨日、地球の記録に書きましたこちらの記事とリンクする話かもしれません。
ガンのマルチヒット理論では、特定の数の「クリティカルヒット (低確率で、通常よりも大きなダメージが与えられること)」、つまり突然変異が特定の種類のガンの原因であると述べています。
(※ 訳者注)この「マルチヒット理論(マルチヒット仮説)」については、昨年の以下の記事で取り上げています。
・すべての要素が「発ガン」へと向かわせるメカニズムを網羅したコロナワクチンに関する論文
In Deep 2023年12月19日
問題は、マルチヒットは大人になってから始まるのではなく、子どもになってから始まるわけでもないということです。 (それより早く始まっているということ)
この「カウンター」は出産前から始まっています。人体は受胎の時点、つまり卵子と精子が出会った時点から突然変異を起こし始めます。まず、精子と卵子が融合して接合子と呼ばれる単一の細胞を形成します。
(※ 訳者注)接合子とは以下のようなもので、ここからひとつの生物としての生命が始まります。
「接合子とは、2個の配偶子が接合した結果生まれた1個の細胞のこと。ほぼすべての動植物は、この接合子からはじまる」 接合子
バート・フォーゲルシュタイン博士は、ガンについて多くの研究を行ってきました。博士は、ガンに見られる 2種類の突然変異、つまり乗客とドライバーについて話しました。どちらもガンに見られますが、ドライバーは、ガンのマルチヒット理論で「クリティカルヒット」と呼ばれるものです。(図版)
たとえば、大腸ガンや乳ガンでは、約 70~ 80の突然変異が存在し、これらは乗客とドライバーの組み合わせですが、そのうちの約 3つだけが「ドライバー」です。
私たち人間の中では常に突然変異が起こっていることに注意することが重要です。
ある研究者は、私たちの一生での突然変異の約 3分の 1が子宮内で起こり、誕生から成人までの 3分の 1が、残りの生涯で 3分の 1が起こるのではないかと仮説を立てました。 ガンの平均発症年齢は、およそ 55~ 65歳です。
受精卵は細胞分裂を繰り返して胚盤胞を形成し、子宮に着床します。その後、外胚葉、中胚葉、内胚葉が形成され、ここから細胞が変化(分化)して、体のさまざまな組織や臓器を形成していきます。
次は胎児期で、妊娠 3週目から 8週目まで続きます。
この時期は、細胞は急速に分裂し、多くの成長が起こりまます。この時期には突然変異が「自然に」起こります。この時期以降は胎児期と呼ばれます。
(論文)胎児発育中および出生後の成長中の自然突然変異(PubMed)
変異原(自然突然変異よりも高い割合で突然変異を誘発する生物的要因)、化学物質、その他の催奇形性物質への曝露は、発育に影響を与え、状況により流産や先天異常を引き起こす可能性があります。
モザイク変異
モザイク変異は特定の組織または臓器内の細胞のサブセットで発生する突然変異です。これらの突然変異は、その特定の領域での腫瘍の発生につながる可能性があります。
科学者たちは最近、36,000人以上のガン患者を研究し、もともと子宮内で始まったモザイク変異を発見しました。
(論文)子宮内の胎児は成人期にガンを引き起こす遺伝子変異を起こす可能性がある (cancer.gov)
(※ 訳者注)モザイク変異とは以下のようなものです。
モザイク変異は、受精卵から細胞が分裂し、分化する過程において、ある細胞に変異が生じ、増殖して集団を形成したもの。…様々な疾患の背景にモザイク変異が存在することが明らかになってきた。例えば、難治性てんかんの原因となる皮質形成異常症患者の脳の病変部位と血液(白血球)のエクソーム解析を実施し、配列を比較したところ、脳組織のみで認められる体細胞モザイク変異が見つかっている。 日経バイオテク
子宮内での DNA 複製に伴い、多数の突然変異が発生します。
しかし、
「遺伝子変異は受胎後すぐに蓄積する」
のです。子宮内の遺伝子変異も神経発達障害と関連していると考えられています。
(論文)遺伝子変異は受胎後すぐに蓄積する (yale.edu)
すでに知られている小児ガンについてはどうでしょうか?
これらにも影響が出るのでしょうか?
以下の質問には直ちに対応する必要があります。
それは、
「小児急性白血病の子宮内起源」
です。
(論文)小児の急性白血病の子宮内起源 (mdpi.com)
(論文)初期胚形成で発生する癌の原因となる突然変異 (PubMed)
> 急性リンパ芽球性白血病の発症年齢が特に低いため、小児急性白血病は子宮内に起源があるのではないかと長い間疑われてきた。
その他のガンは、成人期、胎児期または胚期に突然変異が生じたものとして追跡されています。
2021年3月、一般の人々が COVID mRNA ワクチンの接種を受け始めました。
その期間には、妊婦の方々もワクチン接種を受けており、中には複数回接種を受けた妊婦の人たちもいました。
今は 2024年です。
妊娠中に COVID-19 mRNA ワクチン接種を受けた母親から生まれた子どもの年齢はまだ 4歳未満です。
質問:
DNA プラスミド汚染を含む mRNA ワクチンにさらされた乳児には、現在、小児ガンのリスクが高まっているのでしょうか? 成人期のがんリスクが高まっているのでしょうか? ガンの発症が早まっているのでしょうか? リンチ症候群(※ 遺伝子の異常により若い年齢で大腸ガンや子宮体ガンなどを発症する)にかかっていたらどうなるのでしょうか? 胚盤胞が影響を受けていた場合、複数のガンが発生するのでしょうか?
(論文)リンチ症候群 (nlm.nih.gov)
(※ 訳者注) これについては、「リンチ症候群とは」という記事に、2023年の論文の冒頭を翻訳しました。
mRNA「ワクチン」を接種した現在妊娠中の母親たちは、羊水穿刺によって DNA プラスミド変異または PCR による挿入変異誘発の検査を受けることができるのでしょうか?
発育中の胚、そして胎児の細胞分裂が急速に進む時期にがんリスクを「前倒し」することで、全体的な蓄積が少なくなるため、がんリスクには影響が出るでしょうか?
同じガンを患っているさまざまな人々が、異なる突然変異の組み合わせを持っていることが判明していることが注目されています。ここでは BRCA1 や SV40 プロモーターについて話しているのではありません。
1つ以上の新型コロナワクチン接種を受けた母親から生まれた赤ちゃんに「前負荷」がんリスクがある場合、どのようなリスクがあるのでしょうか? そして、この同じ赤ちゃんに子ども時代の連続(※ おそらく、出生後のワクチン接種のこと)があったとしたら?
この分野で働いているのなら、これらの質問に回答してほしいと思います。
現在、焦点は成人のガンにあるようですが、これらの変異が今ここにあるなら、その「シグナル」はバックグラウンドで動いているに違いありません。(※ 小さな子どもたちの間にも、ガンの芽が多く隠されている可能性があると述べているのだと思います)
これは恐ろしい概念であり、すぐに対処しないのは完全に怠慢です。
ここまでです。
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