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2020年からの世界 人類の覚醒と真実 日本の未来

パンデミック宣言間近の新型コロナウイルスは「免疫を獲得できない」訳のわからないウイルスである可能性がさらに強くなる。中国では病院を退院した人たちの14%に再び陽性反応

投稿日:2020年2月26日 更新日:


イタリアのベネチアカーニバルにフル防備で参加するカップル。カーニバルはその後中止に。 Fortune




 

得体の知れないウイルス

In Deep の過去記事を検索していましたら、ふと、以下のような記事があったことを思い出しました。WHOと世界銀行が、「強力なパンデミックが近い」というようなことを発表していたことをご紹介したものでした。

昨年の 9月の記事です。

WHOと世界銀行が「36時間以内に地球の人間を8000万人殺すパンデミックを起こす可能性」を懸念する《病原体X》とは一体何なのか?

以下のような報道が、欧米を中心とした世界中で一斉に報じられたのでした。

世界保健機関(WHO)と世界銀行が招集した独立監視機関による報告書は、新しいパンデミックが、わずか 36時間で最大 8000万人を一掃する可能性があると警告している。

この報告書によると、今日の社会には、「病原体X」が世界中に急速に広まる原因となるさまざまな要因がある。IB Times

「 36時間で最大 8000万人を一掃する」というようなのは、いくらなんでもあり得る話ではなく、 B級のSFでも、そんな発想は出ないだろうというような一種幼稚な想定を、WHO が真面目に発表していることが驚きでしたが、しかし、「何のためにこんなことを発表したのか」ということがよくわからなかったのですね。

この記事の最後で私は以下のように書いています。

あるいは、何らかの理由や取得されている情報によって、「今まで地球上にあらわれたことのないようなスピードで拡散していく感染症」というものの徴候が、何かあるのかもしれませんが、そのあたりは、WHO の資料には明記されていません。

ただ、いずれにしましても、パンデミックに関して、このような緊張感のある警告が大々的に報じられたということには、何らかの事態が起きることに対しての下地というような部分もないではないのかもしれません。

パンデミックは確かにいつかは必ず起きるものでしょうが、その時期が少しずつ近づいているということなのでしょうか。

しかし、今のようにドタバタの対応をしている WHO がそんなに高度に感染症の新しい発生を予測できるとも思わないですし、偶然なんですかね。

この翌月の 10月には、ビル・ゲイツさんの財団と米ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターが共同で、

「次に起きるパンデミックはコロナウイルスによるもの」

という想定をしたシミュレーションを一般に公開しています。

こちらの想定は、WHO の「 36時間で 8000万人を一掃する」というようなハリウッド映画じみたものではなく、現実的な観測であり、以下のようなものでした。

新しいコロナウイルスは、感染開始から 6ヵ月で世界のすべての地域に広がり、1年後には、6500万人の人たちが亡くなる。

そして、そのシミュレーションに描かれる詳細が、とても今の状況と似ているのですね。たとえば、そこには以下のような記述がありました。

集団感染の発生は小規模に始まった。ブラジルの養豚場の何人かの農民たちにインフルエンザや肺炎と似た症状が見られ始めた。そこから、このウイルスは南米の貧困地域に広がっていった。

各地で航空便はキャンセルされ、旅行の予約は 45%減少した。そして、ソーシャルメディアではさまざまな噂や偽情報が出回り始めた。

6か月後、シミュレーション上のウイルスは世界中のあらゆる地域に広がった。

感染開始から 1年後、地球上の 6500万人が死亡した。

ウイルスの流行は世界的な金融危機を引き起こした。株式市場は 20%から 40%下落し、世界の国内総生産は 11%急落した。Business Insider

このシミュレーションの「ブラジルの養豚場」を「中国の都市」に替えれば、起きていることはほとんど同じようにも思えます。

このことについては、以下の記事でふれています。

武漢ウイルスが出現する2ヵ月前、アメリカの科学者が「次に発生するコロナウイルスのパンデミックは《地球上の6500万人を殺す》」というシミュレーションを公表していた

しかし、この新型ウイルスは、致死率が今のところは高くないことと、子どもや若い人の発症率や重症化率がかなり低いということがあり、幸いといっていいのかどうかわからないですが、ビル・ゲイツさんなどの予測とはやや違う方向では進んでいます。

しかし、感染地域の拡大の速度の状況はシミュレーションと似ているか、あるいは、シミュレーションよりも早いように思います。今の速度が継続しますと、全世界に伝染するのに 6か月かからない可能性があります。

ただ、致死率が低いことは確かですが、国や地域によりずいぶんと違いはありまして、公表されている数値からの計算では、10人以上死者が発生している国の 2月26日の時点での致死率は以下のようになります。

 新型ウイルスの致死率

・中国 3.5%
・韓国 0.9%
・イタリア 3.4%
・イラン 14.5%

こちらの記事では、「新型コロナウイルスが重症化した場合の致死率は 60%に及ぶ」という武漢での臨床データが掲載された医学誌ランセットの記事ご紹介しましたが、その数値から考えますと、およそこの致死率の倍くらいが、重症化率ということになるのかもしれません。

それと、中国のデータを見ていて気づくのは、「日々、致死率が上昇し続けている」ということです。これは、この新型コロナウイルスが、発症してから重症化するまでの時間がかなり長いことと関係しているのかもしれないですが、1ヶ月前は 2%前後で推移していた中国の致死率が今はそれより 1%以上高くなっています。

しかし、最近の報道で思う「最も厄介かもしれない」点は、

「一度治った後に再感染している人たちが多数いる」

ということです。

中国で新型コロナウイルスの感染から回復した人が、再び感染したことが明らかになった。

中国・四川省で新型コロナウイルスに感染し入院していた患者は10日に退院し、10日間、自宅隔離となっていた。おととい、検査を行ったところ、再び新型コロナウイルスの感染が確認され、家族とともに入院した。Abema TIMES

これについて、中国の南方医科大学の教授は、「理論上は再感染の可能性があるが、この可能性は微々たるものだ。患者の体内にウイルスが残留しており、退院時のさまざまな原因により検出されなかった可能性が高い」というように、「この可能性は微々たるものだ」と述べたと伝えられています。

ところが、2月25日、中国の広東省は、

「新型肺炎の治療後に退院した患者の 14%から、再び陽性反応が出た」

と発表しているのです。

治療して「陰性」と出て退院し、その後に再び「陽性」と出る人たちが続出しているのです。

新型コロナ、中国・広東省 退院患者の14%から陽性反応
TBS NEWS 2020/02/25

新型コロナウイルスによる肺炎について、中国・広東省の衛生当局は25日、肺炎の治療後に退院した患者の14%から、再び陽性反応が出たことを明らかにしました。

広東省の衛生当局は25日、会見を行い、新型コロナウイルスによる肺炎の治療を受け、その後、退院した患者の14%から再びウイルスの陽性反応が出たとの分析結果を明らかにしました。衛生当局は、理由について、現時点では研究段階で科学的な結論は出せないとした上で、個人の体質や病状によってウイルスが体内に残り完全に治癒できていない可能性があると指摘しています。

衛生当局は、陽性反応となった退院患者との濃厚接触者の感染は確認されていないと説明していて、引き続き、経過を観察するとしています。

この 14%という数値は微々たるものとはいえません。

たとえば、これまで、中国では、入院していた人たちのうちの約 3万人が治療が完了して病院から退院していますが、この 14%という数値に合わせれば、退院した 3万人のうちの 4000人以上が再び陽性と判定されてもおかしくないということになるのです。

どうしてこんなことが起きているのか、ということについては、たとえば、タイの医療専門ニュースメディア「タイ・メディカル・ニュース」を引用したゲンダイの記事では、

「再感染は、突然変異が原因の可能性がある」

と報じています。

ところが、最新の中国の発表によると、この可能性はかなり低いのです。

2月24日に、中国と WHO の専門家調査チームは、

「ウイルスの重大な変異はみられなかった」

発表したと報じられています。

どうやら、新型コロナウイルスは、大きな変異はしていないようなのです。

ということは、つまり、このウイルスは、「最初からそのような性質を持っている可能性がある」と。

この新型コロナウイルスが「免疫を獲得できない可能性がある」というように記事に最初に書いたのは、以下の記事で、2月1日の頃ですが、どうやらその恐れは現実となってきているようです。

新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に

そして、中国の武漢の医師は、「二度目の感染において重症化する可能性が高い」と述べていることが報じられているのです。

なかなか困った性質のウイルスですけれど、さらに最近、このウイルスの「困った性質」が判明し始めています。

たとえば、「感染者が不妊になるリスクがある」という可能性が報じられているのです。

新型肺炎、タイ医療サイトが報じた「感染者に不妊リスク」

FLASH 2020/02/25

「中国人科学者の最新研究によると、コロナウイルスによって、男性患者は不妊症になるかもしれない」

この衝撃的なタイトルの記事は、タイの医療サイト『Thailand Medical News』が配信したものだ。中国人医師が率いる南京医科大学をはじめとする研究チームの、最新研究を紹介する内容となる。

コロナウイルスは通常、「ACE2受容体」と結合し、人間の体内に侵入する。このACE2受容体は、精巣組織に多く含まれるため、「コロナウイルスが精巣を傷つけ、男性患者を不妊にしてしまう」というわけだ。

この不妊につながるという主張の論文は、まだ査読中であり、確定したものではないのですが、「なんでこんな困った性質ばかり持っているのだろう」と、つくづく思います。

なんて奇妙なウイルスなのだろうと。

抗体を得られないかもしれないウイルス。

もしかすると、感染すると男性は不妊となってしまうようなウイルス。

そんなウイルスが、これまで中国では医療従事者が 3000人も感染しているような強い感染性を示している。

しかも、発症していない人から感染が拡大するウイルス・・・。

弱るばかりのウイルスですが、WHO がパンデミック宣言を見送る中、アメリカ CDC は、2月25日、

「世界的なパンデミックに近付いている」

と発表しました。

パンデミックと判断する基準は、

・死者が出ていること
・ヒトからヒトへの感染が続いている

という2つだそうで、これが世界的な範囲で止まっていなければ、パンデミックと判断されますが、この基準ですと、今はすでにパンデミックの状態だと言えます。

 

 

最悪のインフルエンザシーズンの渦中にあるアメリカでは

ところで、そのアメリカ CDC は同じ日に、

「今シーズンのアメリカインフルエンザ予防接種の有効率」

発表しました。

それによりますと、今シーズンのインフルエンザワクチンは「 45%有効」だったのだそうです。

この報道の見出しを見て、思わず「ほんまかいな」と呟きました。

というのも、最近のアメリカでのインフルエンザの有効率は非常に低い状態が続いていたのです。

それはたとえば、以下のような 2018年と 2017年のアメリカの報道をご覧いただければおわかりかと思います。

2018年のアメリカの報道より

HUFFPOST

2017年のアメリカの報道より

CBS News

ずっと有効率 10%程度で推移していたものが、「アメリカで史上最悪級の患者を出している今シーズンの有効率が 45%?」と思ったのです。

とはいえ、別にアメリカ CDC の発表を疑う気もなく、そういうことなんだろうなと思いますが、ただ、CDC の該当ページで、「年代別の有効率」を見てみますと、

「アメリカで流行しているインフルエンザの不思議な性質」

が見えてきます。

アメリカ CDC が発表したインフルエンザワクチンの年代別の有効率は以下のようになっていました。

 今シーズンの米国での予防接種の有効率

・全体では 45%の有効率

・子どもでは 55%の有効率

・18歳から49歳までは 25%の有効率

・若い成人には有効性なし

このように、若い成人、つまり二十代でしょうかね、その年齢層だけ「有効性が認められない」のでした。

この理由について、 CDC インフルエンザ部門の疫学者は、

「謎だ」

と述べたことが報じられています。

どうやら、今のアメリカのインフルエンザは、子どもと老人よりも、二十代などの体力的に最も優れている世代の被害を拡大させているという、やや不思議なインフルエンザではあるようです。

この「若い世代が特に被害が激しい」というのは、1918年のスペインかぜと同じでもあります。

新型コロナウイルスもいろいろですけれど、こういう不思議なインフルエンザもまた世界中に広がるのは困りますね。しかしこのようなインフルエンザ感染の大流行が起きているのは、おおむねアメリカだけで、他の国ではあまり報じられていません。そのことも不思議な気がします。

奇妙で困った感じのウイルスたちが世界を席巻し続けています。

 
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Oka In Deep

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