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2019年からの世界 拡大する自然災害 日本の未来

狂った気候と気温の中で、世界の食糧生産地帯を見てみれば

投稿日:

気象庁が発表した2019年7月6から8月5日までの日本の1ヵ月間の気温予想


気象庁




気象の「狂気」を示唆するヨーロッパの気温の推移

昨年の日本は、関東では 6月の終わりに梅雨が明けていまして、それと同時に 33℃だの 35℃だの、とんでもない猛暑が 7月の最初から続きまして、今頃の時期はもう本当に暑い日々でした。

私は暑いのが苦手ですので、昨年の今ごろは呆然として過ごしていましたが、今年は、梅雨がまだ明けていないということはあるにしても、今日などは最高気温も 20℃に届くかどうかといった涼しさで、これはこれでいろいろと問題があるとはいえ、個人的には楽に過ごせています。

昨日、気象庁は、冒頭のように「 7月6日からの 1ヵ月の気温の予測」を発表しましたが、今後 1ヵ月の気温は、ご覧の通り、

「日本全国で平年より低い」

と予測されていまして、特に東北から関東、西日本などは、かなり低い気温の推移となりそうです。

こういう日本の気温の予想を見ていまして、ふと、「そういえば、ヨーロッパはどうなったんだろう」と思いました。

今年のヨーロッパは、6月の終わり頃にすさまじい熱波に見舞われていまして、フランスなどでは、以下の記事などで示しましたように、「熱で作物が焼けてしまった」というような、途方もなく高い気温に覆われていました。

フランス南部のモンペリエで気温が46℃を記録した後、「作物が熱で焼け焦げる」現象が確認される

このフランスとスペインでは、45℃などという信じられない最高気温を記録したりしていましたが、それから1週間ほど経ちました現在、ヨーロッパはどうなっているのだろうか? ・・・ と現地の報道などを見ていまして、

「ああ、やっぱりムチャクチャだ」

と呟くのでした。

たとえば、以下は 7月4日のオランダの気温についての報道です。

観測史上最も低い気温を記録したオランダについての報道


watchers.news

報道は、以下のような内容です。

Record low temperature set in the Netherlands, July noticeably colder across Europe

オランダで7月の最低気温の記録が更新される

2019年7月4日の夜、オランダ東部の旧トウェンテ空軍基地で -1.6°Cの気温が記録された。これは、7月としては、観測史上最低の気温で、涼しい中で住民たちは夏を迎えている。オランダでのこれまでの 7月の最低気温の記録は、1984年 7月1日に観測された -1.5°Cだった。

6月の下旬、ヨーロッパは激しい熱波に見舞われたが、その後、北ヨーロッパでは、平年より気温が低い状態が続いている。今後しばらく、北ヨーロッパの気温は、著しく低くなることが予測されている。

 

このように、1週間前までは、30℃だ、40℃だと言っていたヨーロッパが、今は「氷点下の 7月」というようなことになっています。

そういえば、つい数日前、フィンランドで「雪が降った」ことが、フィランド国営放送のニュースで報じられていたことを以下の記事でご紹介しています。

中央ヨーロッパが歴史的な熱波に見舞われる中、フィンランドでは、気温が氷点下まで下がり「雪が降る」という異常事態

 

45℃の夏も困りますが、夏に雪が降るようなのもちょっと困ります。

ヨーロッパ全体としては今、気温はどういう状態なのかと、「平年との差」を見てみますと、これが、「全体的に平年より気温が低い」のです。

以下は、7月6日からの 5日間のヨーロッパの平均気温の平年との差異です。茶色の部分が「平年より高い」場所で、青や水色は「平年より低い」場所です。

2019年7月6日-10日の平均気温の平年との差異


Europe Forecast – 5 days

全土的に「茶色」、つまり平年より気温が高いのは、ヨーロッパではフランスとイタリアとギリシャくらいで、あとは、ヨーロッパの多くの国々が、「平年より気温が低くなる」と予想されているのです。「あの熱波は何だったんだ?」ということもさらに強く思います。

しかし、今とても寒い夏となっているオランダにしても、先日まではある程度の熱波に見舞われていたと思われるのですけれど、こういう異常な気温の変化のもとでは、やはり「農業」というものが、さらに気になってきます。

農作物として育てられる多くの植物というのは、一般的には、45℃も苦手でしょうし、氷点下にもあまり耐えられないような気がします。

そういえぱ、先日、日本農業新聞の記事で、「過去27年間で干ばつにより収穫量が減少した国や地域」の地図が載せられていました。

その中の小麦は以下のようになっていました。

過去27年間で干ばつにより小麦の収穫量が減少した地域とその率


日本農業新聞

ヨーロッパから中東にかけてと、アメリカでは全土的に真っ赤になっていまして、農業生産というのは、実はずいぶんと自然環境の中で減り続けていることを知りました。

上の地図では、中国やインドに関しては、干ばつによる収穫量の減少はあまりないということが示されていますが、今は以下のような報道が並んでいます。

それぞれ、海外の報道の概要です。

インド

インドは5年来最大の干ばつの中で、農業被害が懸念されている
tw.news.yahoo.com 2019/07/01

インド気象局は、雨季の遅れにより今年は 5年ぶりの最も乾燥した6月であると述べ、農業収穫と経済全体への影響を懸念している。

モンスーンの雨は平均の約 3分の1で、北部ウッタルプラデーシュ州を含むいくつかの州では、降雨量はさらに 61%減少した。

インドはアジアで 3番目に大きな経済力を持ち、その耕地の約 55%が雨で灌漑されている。そして、農作物が経済の約 15%を占めている。インド農業省のデータによると、6月28日現在、耕地面積は 1,470万ヘクタールで、前年同期比で 10%近く減少した。

インドの干ばつの状況(黄色の部分はすべて干ばつの状態)

asiaone.com

 

中国

中国の深刻な干ばつは、山東省で 120万ヘクタールの作物を破損している
新華社 2019/06/29

中国東部の山東省で深刻な干ばつが進んでいる。最新の統計によると、干ばつは約 119万ヘクタールの作物に被害を与え、これは山東省の畑の全作物面積の 21.9%を占めている。

山東省当局は干ばつに対する緊急対応を開始した。

他にも、いろいろと農業についてのニュースは見られていまして、少し並べてみたいと思います。

アメリカ・ミネソタ州

雹嵐によってミネソタ州の数千エーカーの畑の作物が破損した
startribune.com 2019/06/29


雹嵐で全滅したトウモロコシ畑

6月20日、ミネソタ州を襲った雹(ひょう)嵐は、数千エーカーのトウモロコシと大豆を破壊した。

今年は、春の洪水の影響で植え付けが大幅に遅れていたが、地元の農家の人たちは、「やっと植え付けが始まったと思ったら、雹でやられてしまった」と嘆いている。トウモロコシは 7月の最初の週までは植え付けが可能だが、天気予報では雨が多い予測となっている。

 

ブラジル

7月最初の週にブラジル全土が寒波に見舞われる予測。農業被害の懸念
riotimesonline.com 2019/07/01

強力な寒気が、ブラジルに近づいている。

7月3日頃から、ブラジルのこの季節としては、前代未聞の寒さを感じることになるだろう。

地域的には、気温が氷点下にまで下がる場所もあり、南部などでは農業への影響が非常に心配される。

このように、いろいろなところで、気象の異変と共に農作状況への影響が伝えられています。

今回の場合は、異常な気温状況が世界の広範囲に広がっているのが特徴のような気もしますが、日本も、春から気温も気候も通常とは違った感じだった上に、今後の予想も冒頭にありますように、平年とは異なる状況となりそうで、夏がどのように過ぎていくのかが気になります。

今年、世界は食糧問題を乗り切ることができますでしょうかね。





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