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アメリカで多くの大学生が「ツナを常食することで高レベルの水銀に曝露している」ことが判明。大型のマグロの水銀含有量は予想以上に高い模様。なら、マグロの一大消費国である日本は…

投稿日:

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究を紹介した科学メディアの記事より


ineffableisland.com




 

最近は、「この食べ物のリスクはどうだ、あの食べ物には何が含まれている」というようなことを述べる記事も多くなっていて、心苦しい部分はあります。

本当なら、「そんなもん大丈夫でえ! 何でもかんでも食べようぜ」と主張したいのですけれど、各国の大学や研究所などの論文で、何かが発表されると、「ちょっと気になりますね」というようなことになり、読んでいるうちに、

「ああ、これはご紹介しておかないと」

というような気持ちになることが多いです。

確かに今の世の中で「危険な食品」が多くなりすぎていることは事実なのかもしれません。

昨日、最近の科学論文の一覧などを見ていましたら、

「マグロに含まれている水銀と、その消費量についての調査」

についての記事を見たのです。

論文は、アメリカのカリフォルニア大学サンタクルーズ校の「学食」で食事をとる学生たちを調査したもので、私はアメリカの学食事情を知らないのですが、みんな大変によくマグロ、つまりツナを食べるようなのですね。

そして、多くの学生たちが「マグロの過剰摂取により、体内の水銀の安全基準を超えている可能性がある」ことがわかったというものなのです。

私は、

「マグロもかよ」

と呟きながら、しかし何だかんだと、刺身という形でなら、おそらく世界で最もマグロをよく食べているかもしれない私たち日本人はどうなんだろうと思った次第でした。

先にその論文を取り上げた科学記事を掲載しておきます。

これを読む限りでは、お寿司とか刺身定食などで、頻繁にマグロを食べている場合は、結構な水銀量に曝露している可能性がありそうです。

 


Tuna Eaters Are Unaware of Mercury Exposure Risks
ineffableisland.com 2019/07/01

マグロを食べている人たちはその水銀曝露リスクに気づいていない

最近の調査によると、ほとんどのアメリカの大学生はマグロ(ツナ)を大量に摂取すると、神経毒性の水銀にさらされることを知らず、推奨量を超えて摂取していることが多いことがわかった。

大学の食堂で食事をする学生たちの中には、有毒な重金属である水銀が含まれるマグロを、推奨される量をはるかに超えて食べ続けている人が多数いる。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究者たちは、マグロの消費習慣や水銀曝露の危険性について、キャンパスの学生たちを調査した。同時に、学生たちの毛髪サンプル中の水銀レベルを測定した。

その結果、彼らの毛髪に含まれる水銀レベルは、学生が食べたマグロの量と密接に関連していることが見出された。さらに、学生たちの中には、その毛髪の水銀レベルが「懸念されるレベル」と考えられるものより上であった人たちもいたのだ。

マグロや他の大型魚は、その最も有毒な形(メチル水銀)でかなりの量の水銀を含んでいる。大学生を対象とした調査では、マグロを食べる人の半数が 1週間に 3回以上マグロを食べていると報告しており、これは、水銀に関するアメリカ環境保護庁(EPA)の基準線量を超える可能性がある。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の環境毒物学の専門家であるミラ・フィンケルスタイン (Myra Finkelstein)准教授は、次のように述べる。

「私たちの調査の結果は、魚をたくさん食べる人たちの毛髪中の水銀レベルに関する他の研究と一致していました」

 

神経学的影響

マグロや他の大型魚は、最も毒性の強いメチル水銀の形で、かなりの量の水銀を体内に含んでいるが、ヒトが、そのような高レベルのメチル水銀にさらされると、神経学的損傷を引き起こす可能性がある。

神経学的発育と生殖の健康への影響のために、水銀曝露についての懸念は妊娠中の女性と子どもたちにとって最大のものだ。フィンケルスタイン准教授は、大学生は神経系がまだ発達している最中であり、また、生殖できる年齢であるため、水銀への曝露は制限すべきだと述べる。

准教授は、環境中の水銀について学生たちが知らないことがわかり、また学生たちがどれだけのマグロを食べているのかについて聞き取りをした時から、この研究を行おうと考えたという。

フィンケルスタイン准教授は以下のように言う。

「学生たちが毎日マグロを食べていると言った時、そして彼らに、マグロを食べることより水銀にさらされる危険性があるということについての知識がなかったことを知り、愕然としました」

研究は、大学院生のヤスヒコ・ムラタ氏が主導し、科学誌「エンビロンメンタル・トクシコロジー・アンド・ケミストリー (Environmental Toxicology and Chemistry)」に掲載された。

調査では、約 3分の 1の学生が毎週マグロを食べており、そして、マグロの食事の 80%が大学の食堂で行われていた。大学の食道では、マグロは、サラダバーに常時ならんでいる。

そして、マグロを食べる学生たちの半数は、アメリカ環境保護庁によって設定されたメチル水銀の基準用量の最大安全レベル( 1日当たり体重 1キログラムあたり 0.1マイクログラムのメチル水銀)を超えている可能性がある「週に 3回以上マグロを食べている」と答えた。

結果が発表される前に、フィンケルスタイン准教授は、この調査結果を、食堂を監督する大学の管理者と話し合った。今後、キャンパス内の食堂の新しい看板は、マグロに含まれる水銀についての情報と魚の消費のためのガイドラインを学生たちに与えることになるだろう。

フィンケルスタイン准教授は、マグロに含まれる水銀のこの問題は、食堂を備えたあらゆる種類の施設にあてはまることだと言う。特に、子どもや若い人を対象にした学内食堂や寄宿学校などでは懸念になる可能性があると述べた。若い人たちが、この水銀の問題を知らず、非常に多くのマグロを食べている可能性がある。

 

マグロの食事は週に1回以下で

ほとんどすべての魚は水銀を含んでいるが、マグロ、特に大型種は比較的高レベルの有毒金属を蓄積することが知られている。

魚を食べる場合は、水銀が含まれている量の少ない魚は週に 2〜 3回食べて問題はない。水銀の少ない大型魚は、カツオやコシナガ(最も小型のマグロ類)などだ。

そして、水銀レベルの高いマグロは、週に1度にするべきだという。水銀レベルの高いマグロには、ビンチョウマグロやキハダマグロがある。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校で調査を受けた学生のうちの何人かは、週に 20回以上、マグロを摂取していたと報告されている。

研究者たちは、食堂で出されているマグロの水銀含有量を分析し、数ヶ月にわたって定期的にサンプルを集めた。その結果、マグロの水銀含有量は変動することがわかった。

研究者たちは、アメリカ環境保護庁の水銀の基準投与レベルを下回るためには、体重60キロの人の場合、1週間に低水銀マグロなら 2食まで摂取できるが、高水銀のマグロは 1週間に 1食未満までと計算した。

しかし、マグロや他の魚の消費に関するこのような勧告には難しい面もある。すなわち、魚は非常に栄養価が高く、有益なオメガ 3脂肪酸や他の栄養素を含んでいるという事実があるためだ。このことによって話は複雑になっている。

さらに、水銀濃度は魚の種類によって大きく異なる。アメリカ食品医薬品局および環境保護庁は、妊婦、および幼児の介護者のために魚を食べることについて助言を出している。


 

ここまでです。

摂取量に関しては曖昧ですけれど、大型のマグロは「 1週間に 1度以上はダメ」ということを、このフィンケルスタイン准教授は言っているのですね。

その場合の体重の基準を 60キロとしていますが、

「じゃあ、子どもはどうなん?」

と思わざるを得ない部分はあります。

10キロくらいの体重の小学生などでは、もうほとんどマグロを食べることそのものができないレベルなのでは? と思ってしまうのですが。

日本では、マグロの刺身は幼稚園児くらいから食べますし、ツナマヨのおにぎりも子どもたちの好物だと思いますけれど、この基準だと、小さな子どもだと、週1でもダメとなりそうですね。

週に1度や2度、マグロの刺身や、あるいはツナサラダなどが食卓に上がる家庭は少なくないと思いますだけに難しい話です。

まさか、ドヴしに「水銀を摂取している」とは誰も思っていないわけですし。

この研究でこの健康への影響が、わりと現実味があるのは、

「学生たちの毛髪の中の水銀量が、実際に食べたマグロの量と比例している」

という点です。

マグロをたくさん食べるほど「体内の水銀量が上がる」ということは事実のようなのですね。

うーん。

日本の食生活の中では、マグロは子どもたちの好きなものだけに、これはちょっと複雑な話ですね。

ちなみに、基本的には、大型魚になればなるほど、水銀量のレベルも高くなると書かれていますけれど、日本で消費される代表的なマグロの大きさの比較は下のようになります。

代表的なマグロのサイズの比較


maguroya.com

最も人気があって、値段も高い本マグロが一番サイズが大きく、ということは、一番水銀量のレベルが高いということになるのですかね。本マグロは記事ではふれられていませんので、ちょっとわかりません。ミナミマグロは、インドマグロと表記されて販売されていることもあります。

まあしかし、一般の日本人の食卓からマグロを排除するというのは、基本的にできることではないですので、小さな子どもや妊婦さんに対しては少し気にする、ということでいいのかなとも思います。

水銀は神経毒ですから、場合によっては、たとえば、ほんのわずかな率だとはいえ、ワクチンによる大きな後遺症が出る人たちがいるように、水銀の影響というのは、人によっては無視できない部分はあるのかもしれません。

今は海のものもいろいろとあります。

昨年、「記事にしようかしまいか」と悩んでいるうちに、時間が経ってしまって、ご紹介できなかった海外の報道があります。

それは、タイトルが、

「養殖サーモンは、世界で最も有毒な食品のひとつだ」

というものです。

これは、ノルウェーの養殖サーモンが調査されたもので、その結果、養殖サーモンが極めて化学的に汚染されていることがわかったことが報じられたものでした。

2018年3月の米メディアの記事


Farmed Salmon — One Of The Most Toxic Foods In The World

その記事の中でコメントを出している女性の科学者は、こう言っていました。

「妊娠した女性や、子どもたち、若者たちが、養殖されたサケを食べることを私は勧められません」

もちろん、すべてのサケが汚染されているということではなく、この記事は、ノルウェーの養殖サーモンを調査した結果ですが、それでも、日本においてもサケはあまりにも身近な食べ物で、特にお子さんのいる家庭では学校行事などで、おにぎりを作ることがあるでしょうけれど、まずはサケですしね。

考えてみれば、サケといいマグロといい、子どもが好きなものばかりなのが何だか切ないです。

今の、そしてこれからの子どもたちは何を食べればいいものなのか。





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