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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

2020年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来 資本主義の終焉

「カオスへの準備をしなさい」

投稿日:


niobeclothing.com




 

憎まれし者 vs 進行性認知症の対決後のアメリカと世界

アメリカのトランプ大統領が新型コロナで入院した直後、以下のようなニュースが流れていました。

トランプ氏の死を願う投稿禁止、ツイッターの対応めぐり物議

AFP 2020/10/06

ツイッターによるドナルド・トランプ米大統領の死を願うツイートの削除に対し、万人に同じポリシーを適用すべきだとの非難の声が上がっている。

トランプ氏が2日に新型コロナウイルス感染症で入院したことを受けて、ツイッターは、「誰かの死や重傷、死に至る病を願ったり望んだりするツイートは許されない。削除する必要がある」と投稿。

これに対し、ツイッターはこのポリシーを一貫して適用していないと主張する人々の投稿が相次いだ。

これは、大統領の入院を受けて、「大統領の死を願うアメリカ国民の投稿が相次いだ」ということを意味します。

そこまでではなくとも、入院報道の後には「大統領の感染を祝福する投稿」も相次いでいました。

これらを見て、

「さすがにひどい」

と思わざるを得ませんでした。

アメリカ大統領選挙の歴史の中で、ここまで感情的に「相手の不幸を願う」ことができる人たちがたくさん出てきたことがあったのだろうかと。

一般的にアメリカの対立図式的は保守と左派というように言えるものなのかもしれないですが、もはや、そういう単純な部分を超えた「相手の存在自体を否定する分裂」というような状態となっていて、不快ともいえる感情的対立が「当たり前」となっているアメリカ…というか、今の世界に、

「末法じゃのう」

と、呟いたりしていました。

このように多くの人たちから強烈に憎悪の対象となっているトランプ大統領に対して、もう1人の候補のバイデンという人へも、反トランプの人たちにとって実は「熱狂的な支持をしにくい」という事情などもあり、左派の人も「トランプ大統領の排除だけを願っている」という部分がありそうです。

バイデン候補にとって、国民たちが最も懸念している「事情」とは、実は「認知症の問題」であり、しかも、それは笑って済ませられないレベルである可能性もあります。

たとえば、6月にアメリカの世論調査会社がおこなった調査では、「アメリカ国民の約四割がバイデン候補は認知症だと考えている」ことが示されたことが報じられていました。

以下は、ワシントンタイムズの記事からの抜粋です。

アメリカ有権者の38%が、ジョー・バイデン氏に何らかの認知症があると考えている

38% of likely voters think Joe Biden has some form of dementia: Poll
washingtontimes.com 2020/06/29

6月29日に発表されたラスムセンレポートの新しい世論調査によると、アメリカのおよそ 10人に 4人の有権者が、民主党の大統領候補であるジョー・バイデン氏が認知症に苦しんでいると考えていることがわかった。

調査によると、有権者の 38%が、バイデン氏について読んだり見たりした内容に基づいて、「彼は何らかの形の認知症に苦しんでいる」と答えた。

1,000人の有権者候補を対象にした調査では、48%が「そうではない」と反対し、14%は、バイデン氏の精神的な強さについて不安を感じていることが示された。

大統領選の演説の中でも、それを示唆するような言動はそれなりに多く、9月20日には、スピーチで、

「我が国では新型コロナウイルスで 2億人も亡くなっているのです」

と力説してしまいました(実際には、その時点で 20万人)。

そもそも、人口 3億人強のアメリカで、2億人も亡くなっていれば、もう選挙どころではないわけですが、特に訂正することもになくスピーチは続きました。こちらに映像があります。

バイデン候補は、この少し前にも同じような発言をしていまして、6月のペンシルバニア州での演説でやはり以下のように述べたことが伝えられています。

6月のバイデン候補の演説より

「人々には仕事がなく、どこに行けばいいのか、何をすべきかわからない。現在、アメリカでは 1億2000万人以上が新型コロナウイルスで亡くなっているのですよ」 ntdtv

また、9月9日のミシガン州でおこなわれたスピーチでは、「いきなりスピーチの言葉を忘れた」様子が映像で残っています。

およそ以下のような感じでした。

9月のバイデン候補の演説より

「私がホワイトハウスに入れば、史上最高の団結した、最高の兄弟としての大統領が現れることになるでしょう。みなさまに感謝します.…… (ここで言葉を失い、胸ポケットに手を入れて何かを探す)」

「……私は(スピーチ内容の)リストを持ってきていましたが……それを見つけることができません。確かにポケットの中に入れたはずですが……。もしかすると、私はスタッフに渡したのかもしれない。スタッフはどこにいますか? 周りに誰かいますか?」

こういう言動や行動の数々が多くのアメリカ人や、あるいは世界中の人に目撃されているわけで、有権者たちは、特に反トランプの人々も「やや困惑している」という部分はあるようです。

バイデン候補は、77歳ですからね。

この大統領選が決まった時から、「いくらなんでも高齢過ぎるのでは?」とは思っていましたが、たとえば、現在のアメリカ人の平均寿命は 78.7歳(2018年)ということで、もうそこに近い年齢です。こういうようなことも含めてなのか、「トランプ許せないが、バイデンも信用できず」 葛藤する民主党支持者 米大統領選」のようなタイトルの報道がでるようにもなっています。

そんなこともあり、民主党支持者や左派は、ひたすら「トランプ憎し」ということで、支持せざるを得なくなっている部分があるようです。

つまり、そこから考えますと、

「今回のアメリカ選挙の根底にあるものは、《憎悪》」

のようなんですね。

その憎悪に基づく対立の中にアメリカはある。

まして、今のアメリカでは、一部州では、感染症対策として、相変わらず集会や移動、飲食などの制限が続いていまして、不満を持つ人たちはとても多い。

それに加えて、多くの人たちの精神状態も良いとは言えないはずです(これは日本も同じですが)。

以前、以下のようなタイトルの記事を書かせていただいたことがあります。

アメリカの現在のカオスは自然でも偶然でもなく、「作戦計画」として仕掛けられ続けている。そのアメリカの行く末は国家の完全な分裂かそれとも…
投稿日:2018年6月30日

これは、心理戦と諜報情報のアメリカ人専門家へのインタビュー記事をご紹介したもので、その方は、以下のように述べていました。

「今の戦場は人の心の中だ」

この記事から 1年半後に新型コロナウイルスが出現し、アメリカを含めて社会の混乱と分裂はさらに圧倒的なものとなりました。

それはもう、かつて見られたことのないような「人間の相互不信の社会」の出現でした。

しかも、わりとあっという間にそうなったのでした。

この記事を書いた 2018年に、すでにアメリカは「まっぷたつに割れた」状態でしたが、専門家のジェームス・スコット氏は、

「アメリカの混乱は偶然ではなく、外部(他の国)からの操作と、そしてアメリカ国内の組織による計画されたオペレーションだ」

としていました。

もっと端的に言えば、

「多くの作戦計画の目的が、アメリカという国家を破壊すること」

なのだそうです。

そういう勢力は国外にも、そしてアメリカ国内にも存在するとして、以下のように述べています。

心理戦と諜報情報の専門家ジェームス・スコット氏のインタビューより抜粋

アメリカ国内の存在者で社会にカオス(混乱)を巻き起こすことに関心を持っている者たちによる団体で、悪意のある者たちにより実行されるという国内の内部脅威も存在する。これは、特別利益団体などの形で存在する。

このアメリカのカラー革命ともいえるモデルは、億万長者であり、民主党の財務を担っているといえるジョージ・ソロスの戦略と結びついている。このモデルでは「上方」戦略と「下方」戦略が使用される。

「下方」の部分については、急進的な組織に対して、変化に抗議して主張するための財政支援が与えられ、「上方」の部分には政治家が関連し、それは新しい政策を提案するために異議を唱える人物を使用する。

もちろん、現在のアメリカの社会問題は、「右」と「左」だけで語ることはできないし、あるいは民主党と共和党の対立という従来の認識で見ることはできない。

それら従来の対立の他に、「作られたインフレと債務」があり、外国の政府の転覆があり、そして、エドワード・バーネイズ(大衆扇動と広報活動の基礎を築いた人物)のプロパガンダ戦術が今も数多く編み出され続けている。

この中の、

> 「下方」の部分については、急進的な組織に対して、変化に抗議して主張するための財政支援が与えられ、

というあたりは、今年 5月からアメリカで起き続けている「組織化された抗議デモ」などを彷彿とさせるものがありますが、実態はよくわかりません。

今回は、「大統領選を境にアメリカはカオスに陥る」という内容のメディア記事をご紹介して締めさせていただきます。書いたのは、アメリカの弁護士であり、経済学者であるジェームズ・リッカーズという人です。

なお、この記事は投資家向けのものですが、投資や市場の動きとは関係なく、さまざまな事態がカオスに陥る可能性が「どちらの候補が当選してもある」ということを述べています。

今後のカオスは不可避という響きさえあります。

アメリカがカオスに陥るというフレーズは、少なくとも現時点の状況では「世界がカオスに陥る」という意味と同義のように思います。

そのアメリカ大統領選挙は 11月3日です。

ここからその記事です。

 

 


カオスへの準備をしなさい

Get Ready for Chaos
dailyreckoning.com 2020/10/05

アメリカ大統領選挙日まで 1か月を切った。投票で勝利したほうは次の 4年間、あるいはさらに長く大統領にキャスティングされる。

そして、これは私たちアメリカ人の生涯で最も重要な選挙となる。

誇張のように聞こえるかもしれないが、そうではない。

トランプが勝った場合、彼は実際、ディープステート(影の政府というように呼ばれているもの)の人物たちを一掃するだろう。そして、規制と税金を削減し、アメリカのエネルギー独立を確保し、中東の平和を促進し、最終的にイラクとアフガニスタンでの何十年にも及ぶ戦争から米軍を帰国させるという仕事を終えることができるかもしれない。

バイデンが勝った場合は、税金の引き上げ、水圧破砕(フラッキング)の終了、グリーン・ニューディール政策(気候変動を考慮しての経済刺激策)、学校の授業の無償化、医療の無償化、そして、育児の無償化に進むだろう。(もちろん、これは本当に「無料」ではなく、より高い税金または、より多くのお金の印刷による多くの借金で支払われるだけではある)。

トランプ政権となった場合、中国からの分離が続き、アメリカを諜報し、私たちのアイデアを盗む中国の能力が縮小される。

バイデンが勝った場合、中国がアメリカの仕事と知的財産を搾取し、世界貿易機関と IMF への義務を騙して、中国はいつものビジネスに戻るだろう。

トランプとバイデンのポリシーの違いのリストはまだまだ数多くあるが、しかし、これらの違いは、ホワイトハウスのトランプとバイデンの最も重要な違いでさえない。

最も重要な違いは、結果に応じて「アメリカが 2つのまったく異なる道を歩む」ということなのだ。

その意味で、これは 1860年(エイブラハム・リンカーンが当選した米大統領選)以来最も重要な選挙といえる。リンカーンが勝利した場合、南北戦争に至る可能性が指摘されていた。

今日、アメリカの反政府勢力は南部の分離主義者ではない。彼らは自国のネオマルクス主義者、アナキスト、凶悪犯、グーンスクワッド等であり、アメリカの多くの都市で毎日暴動や略奪を行っている。

トランプが大統領選に勝った場合、選挙結果から 24時間以内に米国の各地の都市が炎上することが予想される。

バイデンが勝った場合、ネオマルクス主義者たちは、バーニー・サンダースとアレクサンドリア・オカシオ・コルテスと共にアジェンダの完全な実施を主張する。これには、より高い税金、より高い支出、より多くの規制、選挙人団の終結という形でのアメリカ統治の恒久的な変更と、上院での単一政党の支配が含まれる。

どちらがより悪いのだろうか。暴動、または左翼統治、この 2つの道は、どちらかが勝つことに依存する。

しかし、勝者がいない場合はどうなるだろう。

何百万もの票が郵送投票の形で投じられている。州のカウントシステムは、接近戦で数十万の投票をカウントしなければならなかった際に故障したことがある。投票用紙が数千万に達すると何が起きるかはわからないのだ。

ミシガン州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州などのスウィングステート(共和党・民主党の支持率が拮抗して選挙ごとに結果が違う州)の長官たちは、民主党の知事から結果を証明しないように命じられる。

弁護士による軍団は、投票時間の延長、郵送投票の湛水、および郵便投票、適時の郵送、適時の受領およびその他の手続きに関係なくすべての投票のカウントを要求する。

どちらの側も結果を認めない。それにより、選挙結果は数週間は不確実である可能性がある。その間、暴動は続くだろう。

そして、バイデンが勝った場合、彼は数ヶ月以上は大統領にならない可能性は十分にある。彼の認知機能低下は、おそらくアルツハイマー病または他の形態の認知症の結果であり、すでに彼を見ている観察者たちには明らかなことになっている。

彼はトランプとの討論はうまくいったと思うが、アルツハイマー病は一直線に進まない。

バイデンが苦しんでいる認知機能低下のタイプは、継続的な認知の低下を示すものではなく、いわゆる「階段関数」的に下がっていく。

つまり、精神的能力が突然低下し、しばらく安定するか横ばい状態になり、その後再び低下する。改善することはないが、次の突然の低下が来るまでしばらくは安定しているように見える。

憲法修正第 25条 (大統領の承継の対処についての憲法)に基づいてバイデンを解任し、カマラ・ハリス(副大統領候補の女性上院議員)を大統領代行として任命するのは比較的簡単なことだ。これに続いて、バイデンによる正式な辞任が行われる可能性があり、その時点でハリスが大統領になる。

これは、カマラ・ハリスが来たる「ハリス政権」に言及した 9月12日と、ジョー・バイデンがキャンペーン・イベントで「ハリス・バイデン政権」に言及した 9月15日に再び示唆された。

不確実性は選挙のその日まで支配的だ。

投資家たちはこのこと自体は理解しているだろう。しかし、投資家たちが、あまりよく理解していないのは、「選挙後も不確実性が支配し続ける」ということだ。

トランプが勝った場合、抵抗勢力たちは黙っていない。彼らは法廷で選挙結果に異議を唱え、トランプの勝利の正当性を否定し、抵抗勢力たちの極端な方法がアメリカの都市を焼き尽くす。

バイデンが勝った場合、彼を舞台裏で操作している存在たちは、より高い税金を設定し、より多くの規制を設け、グリーン・ニューディール政策を実行し、そして、社会主義とグローバリストたちのアジェンダの他の要素の要求を前面に出す。

市場はこれらのいずれについても完全に予測はできていない。

また、反トランプの混乱のための市場の価格予想も想定されていない。そしてバイデンに押し付けられるであろうアジェンダによる価格予想も想定されていない。

市場はそれらに準備されていないかもしれないが、多くの人がカオスに向けて準備をするべきだ。

株式への投資を削減し、財務省証券と現金への配分の増加、およびゴールドへのポートフォリオ配分など、カオスに強い準備を始めるべきだ。

 

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