アメリカで発売された宇宙ヘルメット型の粒子遮断率99.97%の完全フェイスガード。
・AIR
欧州各国で過去最大を記録し続ける感染確認数
冒頭の「ヘルメット」は、アメリカのマイクロクライメート社が、新型コロナウイルス対策として発売した air (エアー)という商品で、「 99.97% 外部からの粒子を遮断できるフィルター」が装着されているのだそうです。
これからのアメリカのビジネスシーンでも以下のように大活躍しそうです(メーカーのページより)。
・AIR
99.97% も粒子を遮断してしまうと、呼吸が苦しいのではないかとも思いますが、内部換気システムをそなえているので、そういう心配はないようです。
この完全フェイスガードの次の改良点として、メーカーによれば、「このままではストローで飲料を飲むことができない」ので、口の部分に「ストローを差し込めるポート」を追加することを検討していると伝えられていました。
ま・・・。
いろいろとあれですが、これを見て、ふと、幼稚園の頃に大好きだったフランスの絵本「カロリーヌとなかまたち」シリーズの『カロリーヌ 月へいく』という巻を思い出しました。
カロリーヌという女の子と 8匹の動物たちが月探検に行く話です。
月に降り立つカロリーヌと仲間たち
・カロリーヌ つきへいく
この絵本を最初に読んだのは、小児ぜんそくでほぼ毎日横になっていた 3歳か 4歳の頃だったと思いますが、
「未来になったら、普通の人でも、こういうことができるのかなあ」
とか思っていたかもしれないですが、冒頭のように、今では誰でも宇宙に行かずして街の中で宇宙ヘルメットを被ることができるようになりました。
夢のようですね。
というわけで、異常なニューノーマル社会はどんどん深化しているようです。
それはともかく、日本の報道では、他の国の「感染確認事例の爆発的増加」にあまりふれられないようですが、特にヨーロッパなどでは圧倒的な感染の拡大状況が示されていまして、多くの国で、
「パンデミックが開始して以来、最大の感染確認数」
を、この数日で記録しています。
各国が春にロックダウンに踏み切った頃より、さらに感染確認数が指数関数的に増えているのです。
スペインやフランスやイギリスでは、以下のように春の時期を完全に超えました。
2月15日から10月9日までのフランスの新たな感染確認数
・Daily New Cases in France
2月15日から10月9日までの英国の新たな感染確認数
・Daily New Cases in the United Kingdom
2月15日から10月9日までのスペインの新たな感染確認数
・Daily New Cases in Spain
ポーランドなんかも大変なことになっていて、夏くらいまでは、ずっと 1日の感染者数が 1日 300人以下などで推移していたのが、10月に入り急増し、10月9日には、過去最大の 7400人を超える新たな感染確認者が出ています。
イギリスなどを含む多くの国で「マスク不着用への罰金刑」や「飲食店の自粛」などを含む、ロックダウンではないにしても「厳格な感染抑制ルール」が施行されている中で、このような「爆発的な感染拡大」となっているのです。
以前、以下の記事において、PCR の「偽陽性」についてふれたことがあります。
コロナ検査の全国民強制施行計画であるイギリスの「ムーンショット作戦」。そして、人間と機械を融合させようとする日本のムーンショット計画。そこから浮かぶ「獣の数字」
投稿日:2020年9月24日
そこで引用した WIRED の記事の中の英バーミンガム大学の生物統計学教授の計算では、「新型コロナウイルス PCR 検査の偽陽性率は 2.3%」と推定されていることが述べられています。
つまり、検査数が増えるほど、「感染していないのに、陽性と判定されてしまう人の数も増える」ということになり、英国で計画されようとしている「国民全員 への PCR 検査」に、この教授は強く反対していました。
まあしかし、現在のヨーロッパの感染確認数の増加ぶりは、この偽陽性の問題を超えているほど激しいですので、実際に感染者が増えているということなのかもしれないですが、それならなお、
「これだけ欧州各国で厳格に行っている対策の意味は何だったのか」
ということにもなります。
それでも、多くの国では対策をさらに厳格化しようとしていて、スペインの首都マドリッドでは、ほぼロックダウンに近い非常事態宣言を発令し(報道「スペイン、非常事態宣言で首都再封鎖」)、イギリスも地域的にはロックダウンしており、また、首都ロンドンのロックダウンにもイギリス各メディアが言及し始めています。
しかし以前もふれましたが、感染数は増加しているのに「死者数はどんどん減っている」のです。
たとえば、先ほど、感染確認数が爆発的に急増しているフランスの同じ期間の死亡数の推移は以下のようになります。
2月15日から10月9日までのフランスの新たな死亡者数
・Daily New Deaths in France
他の多くのヨーロッパの国も同じようなグラフとなっており、つまり「感染者は 3月より多くなっているのに、死亡する人は圧倒的に少ない」ということになり、春の頃に比べると、格段に致死率が下がっていることがわかります。
このような中、アメリカとイギリスの 6000人を超える医師と科学者たちが、当局に「無意味なロックダウンは行うべきものではない」という内容の請願書を提出しました。
今回は、そのニュースをご紹介して締めさせていただきます。
6000人以上の科学者と医師たちがロックダウン防止請願書に署名
Over 6000 Scientists, Doctors Sign Anti-lockdown Petition
summit.news 2020/10/07
6000人以上の科学者と医師たちが、コロナウイルスの封鎖措置に反対する請願書に署名した。
請願書は、危険にさらされている状況に属さない人々は通常通り生活を続けることができるはずで、アメリカとイギリスの両方の封鎖規則が修復不能なダメージを引き起こしていると主張している。
署名した中には、世界を代表する大学の教授たちが含まれている。
英オックスフォード大学の教授であるサネトラ・ギャプタ (Sunetra Gupta)博士、米ハーバード大学のマーチン・カルドルフ(Martin Kulldorff)博士、そして、米スタンフォード大学ののジェイ・バッタチャルヤ (Jay Bhattacharya)博士は、請願書とともに送られた公開書簡の著者だ。
そこには、社会的距離とマスクの義務が「身体的および精神的健康への悪影響」を引き起こしていると宣言されている。
マサチューセッツ州の町にちなんで「グレートバリントン宣言」と呼ばれるこの請願書は、執筆時点で 7万3000人近くの一般市民、4,700人を超える医療および公衆衛生の科学者、約 3,200人の開業医たちによって署名されている。
宣言は以下のように述べる。
「脆弱でない人は、すぐに通常通りの生活を再開することを許可されるべきです」
「ワクチンが利用可能になるまでこれらの封鎖措置を実施し続けると、恵まれない人々に、取り返しのつかない損害を与えるでしょう」
「現在の封鎖政策は、短期的および長期的な公衆衛生に壊滅的な影響を及ぼしています」
「影響のいくつかの例を挙げると、小児期の予防接種率の低下、心血管(心臓)疾患の転帰の悪化、がん検診の減少、メンタルヘルスの悪化が含まれます。これにより、今後数年間で、最も重い負担を背負っている社会のメンバーである労働者階級の人々の過剰死亡率が高くなります」
また、「生徒たちを学校に行かせないことは重大な不正です」と宣言は付け加えている。
宣言の最後は、通常の生活を再開することを要求しており、以下のように述べる。
「レストランや他の事業はすべて開かれるべきです。芸術、音楽、スポーツ、その他の文化活動も再開する必要があります」
この宣言の内容は、ロックダウンの実施は、「保守的に見積もっても、少なくとも 7倍以上の人間の生命を破壊する」と結論付けた他の医学的研究と一致している。
ここまでです。
最近、世界中の医師や科学者たちが、ロックダウンやマスクの義務化に反対する声明や請願書を出していまして、10月9日のメルマガでも、ドイツの著名な神経科医の女性が、動画で、「マスクの危険性」を訴えたことを取り上げています。
そこで、そのマーガレッタ・グリーズ・ブリッソン医師は以下のように語っていました。
神経科医マーガレッタ・グリーズ・ブリッソン医師の言葉より抜粋
感染症対策として、最も大切なことは、おいしい食べ物と良い水の摂取で、たくさんの運動、人との関わり、喜び、友人との愛、そして何よりもたくさんの新鮮な空気が必要です。それらを通じて、私たちは免疫システムを強化することができるのです。
それなのに、ドイツ政府は、私たちにマスクを強要しているのです。
マスクによる私たちの呼気の再吸入は、間違いなく酸素欠乏と二酸化炭素の氾濫を引き起こします。人間の脳は酸素欠乏に非常に敏感であるため、たとえば海馬の神経細胞は、酸素がないと 3分を超えて生き残ることはできないのです。
急性の警告症状は、酸欠の頭痛、眠気、めまい、集中力の低下、などがありますが、慢性的な酸素の剥奪の日常では人々はそれに慣れていくために、それらのすべての症状が消えます。
しかし、脳神経の効率は損なわれたままになるのです。あなたたちの脳の酸素不足は進行し続けます。
そして、子どもたちにとって、特にマスクは絶対に良くありません。子どもと青年は非常に活発な適応免疫システムを持っています。彼ら若い人たちは、脳も非常に活発で、学ぶことがたくさんあります。若者たちの脳は、常に酸素を渇望しているのです。
子どもは、すべての器官が代謝的に活発であり、マスクは、子どもの脳から酸素を奪います。
現在のように、子どもたちの酸素を制限することだけでも絶対に犯罪的なのです。それによる脳の損傷は元に戻すことができません。
このように訴える専門家や科学者たちは確かに増えていますけれど、各国政府の対策は、むしろ「行動制限の強化」と「マスクの義務化」に進んでいます。
そして、冒頭のような奇妙なニューノーマル化もさらに進行しています。
最近、世界のさまざまな事例を見ているうちに、この世界が元に戻る日が来るのかどうかわからなくなってきました。
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