米ソフトウェア会社が発表した「群衆の中からマスクをしていない人を検出する」監視システム
・Face Mask Detection System using Artificial Intelligence
富士山と八ヶ岳に囲まれた中の風景
昨日(7月22日)、何ヶ月ぶりかに電車に乗りました。
もともと電車に乗るのは、東京方面に飲みに行く時くらいだけだったのですが、3月以来、徹底的に夜の街が攻撃されはじめてから何となく東京に行く気にもなれず、気づけば、数カ月くらい電車に乗っていませんでした。
昨日の用事は、八ヶ岳方面にお住まいになっている方とお会いするためだったのですが、久しぶりに電車に乗って、驚いたのは、
「乗客の人々が全員マスクをしている」
のです。
ほぼ全員と言いたいところですが、正確には「私以外全員」だったと言えるかと思います。
最後に電車に乗った 3月の頃はここまでではなかったです。
私の住んでいる翔んで埼玉県の所沢人民準自治区から八ヶ岳方面に行くには、
・西武新宿線
・JR中央線
・中央本線
という路線を乗り継いで行くのですが、そのすべてにおいて、見る限りは「マスク率 100%」でした。
「マスク義務化でもされたん?」
とも思いましたが、マスクをしていない私が警備員から警棒で脅されるということもなかったのですので、そのままにしていましたが、これから暑くなるというのに、皆さんの健康が心配です。
私の住む関東などでは、梅雨が長引いているせいか、今年はまだあまり気温が上がっておらず、最高気温が夏日の 25℃にも届かない日も多いのですが、そのような関東でさえ、すでに、
「熱中症での搬送が昨年の 10倍」
という報道がなされています。
マスク着用が影響?熱中症の搬送者、去年の10倍に
マスクの影響でしょうか、今年は熱中症で搬送される人が増えています。専門家が意外な盲点を指摘しました。
去年に比べて10倍以上。
今月6日から12日までに都内で熱中症によって搬送された人数の速報値です。
北半球ではマスクとともに迎える初めての夏。実際にマスクの内側の気温を測ってみると、35.9度。体温に近い値です。常に暖かい空気が循環することになり、放熱の妨げに。特に小さい子どもやお年寄りは注意が必要だといいます。
済生会横浜市東部病院・谷口英喜先生:「子どもは息を吐き出して体温を下げている、だから非常に危険なんです、この暑い時期にマスクというのは」
さらには、息がしにくいことで私たちは無意識のうちに呼吸に使う筋肉を普段より余計に動かしている、これも体温を上げる要因になります。 (テレビ朝日 2020/07/20)
このデータは、7月6日から 12日ということで、さほど気温も上がっていない頃でして、今後、気温が上昇していくとどうなっちゃうのかと。
そして、この記事には以下のよう書かれていました。
厚生労働省は、十分な距離が確保できる時はマスクを外すよう呼び掛けています。しかし、このご時世、外すタイミングを見計らうのは容易ではありません。
この
> このご時世、外すタイミングを見計らうのは容易ではありません。
というのは、昨日の電車やホームでの様子を見ていればわかります。
冷房が効いている電車の中はまだしも、かなり湿度の高い状態の電車のホームでもマスクを外している人の姿は見かけません。若い人たちも子どもも外しません。
こんな様子では、この夏は大変な熱中症カオスが発生しそうです。
最近の夏は、平気で真夏日の気温を超えることが多くなっているので、やや気がかりです。
なお、八ヶ岳のほうに到着しまして、目的の場所がわからなかったので、駅の観光案内所で聞こうと思い入りましたところ、そこにいた女性が、「マスクをしてください」と言います。
そこはわりと広い案内所で、そこにいる訪問者は私だけ。そして、カウンターには巨大なビニールシートが張られています。入口のすぐ外は雄大な自然が広がる場所であり、もちろん、ドアは開きっぱなしです。
「なるほどなあ」
と思いました。
先日、以下の記事で、アメリカの医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン 』の「パンデミックにおいてのマスクの効用」についてご紹介させていただきました。
世界最高権威の医学誌に掲載されていた「パンデミックにおいてのマスクの素晴らしい効用」。そして、そこから思い出した東京ミキサー計画と人類退化論
In Deep 2020/07/16
そこには、マスクの効用は、
「人々の心理的不安をやわらげるお守りのようなもの」
というように書かれていまして、「なるほど、今やマスクは人々のお守りとなっているんだ」と気づきました。
マスクの実効的な感染拡大防止の意味は「かなり危うい」ことは、たとえば、最近の以下の朝日新聞の報道でもわかります。
布マスクの「漏れ率」100% すきまからウイルス侵入
聖路加国際大学の大西一成准教授が布マスクと顔面のすきまなどから出入りする空気中の粒子の「漏れ率」を調べたところ、100%だったことがわかった。
布マスクとガーゼマスクは、漏れ率が100%だった。漏れ率が最も低かったのは防じんマスクを正しく着けた場合で、1%。普通の着け方では6%だった。不織布マスクは、正しく着けた場合はフィルター部分の濾過性能の試験を通ったタイプだと52%、通っていないタイプだと81%だった。
ただ、普通の着け方だと2種類とも漏れ率は100%だった。(朝日新聞デジタル 2020/07/06)
要するに、布マスクでも不織布マスクでも、「普通につけた場合」は、ウイルス他、すべての微粒物質がオールフリーで出入りするということになっています。
ですので、マスクの最大の効用は、
「社会的同調と不安の軽減」
ということになっていると思われます。
目的の場所を聞くのは諦めて、観光案内所の女性に一礼をして、そこを出ました。
外に出て風景を見てみれば、八ヶ岳や富士山が視界に入る雄大な光景が広がっていました。
自宅で畑作業をしている中年の男性がいて、その方に目的の場所を聞くと、教えていただきまして、歩き始めました。
歩きながら見た風景は、以下はウェブサイトからのものですが、おおむねこのような感じでした。
夏の八ヶ岳
・yatsugatake-kobuchizawa
平日のせいもあるでしょうが、人はほとんどいませんでした。
そして、その「視界に入る広大な中にうつる数人くらいはそれぞれマスクをつけている」ということになっていて、その不思議な光景を眺めていました。それぞれの人の間の距離は、数百メートルはあると思います。
「変な時代だなあ」
と呟きながら、そして「もう電車に乗るのは極力やめよう」とも思いました。
なぜかというと、「全員がマスクをしている光景の中で失われているもの」は何かということに気づいてしまったからです。
それは「笑顔」です。
それが社会から消されたのです。
電車の中で笑って話している人ような人たちはいても、マスクのせいで、その笑顔は見えません。
文字通り「社会から人の笑顔が物理的に消えてしまった」のですね。
そのことに気づいて、もう人がたくさん集まるような場所に行くのはやめようと思った次第でした。笑顔の存在しない場所はつまらないです。
世界各地で次々と義務化されるマスク着用。カナダでは罰金刑も
それでも、現在、世界中で次々と「マスクが義務化」されています。
7月中旬以降、マスクが義務化された国や地域
・アメリカ 50州中 28州でマスクの義務化(報道)
・イギリス 店舗内でのマスクの義務化(報道)
・フランス 店舗内でのマスクの義務化(報道)
・オーストリア 店舗内でのマスクの義務化(報道)
・カナダ 南部の多くの都市でマスクの義務化。違反者には罰金100ドル (報道)
ヨーロッパは多くの国が義務化の方向となっているようで、また、ユナイテッド航空は、2歳以上の人はすべて空港内でもマスク着用を義務化すると発表していますので、世界の空港や、場合によっては駅なども事実上、マスクが義務化される方向のようです。
先ほども書きましたけれど、マスクは「笑顔が事実上見えなくなる」ので、駅から笑顔が消え、空港から笑顔が消え、観光地や動物園やテーマパークからも笑顔が消えるという社会になっていっているようです。
笑顔のない観光地はつまらないですので、どれだけ観光を鼓舞しても、それが盛り上がることはなさそうです。
しかも、それがいつまで続くか見当もつかない。
なお、先ほどのカナダの例でいえば、マスクの義務化は具体的には以下のようなものだとカナダのメディアが報じていました。
マスクの着用が必要とされるリストには、レストラン、教会、公共図書館、カジノ、美術館、その他多くの公共のメンバーが集まるほとんどの屋内の場所が含まれている。
衛生当局によると、施設内部にいても「動いていない状態」であれば、マスクを外すことができる。たとえば、レストランでは、テーブルに着席するまではマスクの着用が必要とされるが、テーブルについて座っている間はマスクをする必要はない。
屋内での結婚式では、来客同士が 6フィート(1.8メートル)離れて着席するまではマスクが必要になるが、席についた後はマスクを外してよい。
マスクの着用が免除される条件は、2歳未満の子ども、あるいは 5歳未満の子どもの場合でも、子どもがマスクの着用を拒否した場合は免除される。呼吸器系の疾患がある場合または認知症の人の場合も免除される。 (The Times 2020/07/22)
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
レストランでは、立っていると人に感染するけれど、席について食事をしている時には感染しないということなんですかね。素晴らしい科学です。
ただ、ユナイテッド航空もそうでしたが、子どもでマスクが免除される年齢が「 2歳未満」とありますが、この年齢制限はちょっと……。
小学生になる年齢くらいまでは、子どもの呼吸機能はできるだけ損なわないほうがいいとは思うのですけれど。せめて、6歳未満くらいにしてあげてほしいですが。
もう子どもの成長とか熱中症とかそういうことはどうでもいいということなんでしょうか。
しかも、これは過剰な消毒の問題についてでも何度か記してきましたけれど、問題は、「これが1回や2回の問題ではなく、ずっと続く」ことなんですね。いつ終わるかもわからない「過剰な消毒」と「マスクによる呼吸の阻害」が子どもたちの生活の中で延々と続く。
熱中症の問題だけではなく、子どもたちの健康について、後々に何か問題が続いていかなければいいなとは思います。
何しろ、昨日の電車のホームの様子を見ていればわかりますけれど、
「こんな社会の状態で、子どもが自主判断でマスクを外せるわけがない」
と強く思いました。
本当に体調が悪くなるまで、子どもたちは我慢し続けてしまうと思います。「自主的に、適切にマスクを外す」というような言葉は、あまりにも理想論で、先ほどの報道にある「熱中症が昨年の 10倍」という事実にも、すでにそれが現れていると思われます。
ギリギリまで、つまり搬送されるまで子どもたちは耐え続けてしまう可能性が高いです。
とんでもないデストピアの中を子どもたちは生きのびなければいけないことになってしまっていますが、この夏は本当に正念場……場合によっては、後々、「地獄の夏」と呼ばれる年となってしまうのかもしれません。
なお、マスクの有効性については、今でも医学界で意見はわかれています。
今回は、イギリスのインディペンデントが、「両方の意見」を記事にした報道をしていたことがありますので、ご紹介させていただきます。
マスクの広範な使用を推奨する報告書について英国の科学者たちの意見は割れている
Coronavirus: Scientists divided over report recommending widespread use of face masks
Independent 2020/05/04
英国政府のアドバイザーがマスクの全国的な使用を要求するにつれて、一部の科学者たちは「マスクの着用の義務化は有効性より否定的な影響のほうが強い可能性がある」と主張している。
英国政府のアドバイザーから提出された、新型コロナウイルスのさらなる感染を防ぐためにマスクを広く使用することを推奨するという報告書について、科学者たちの意見は分かれている。
英王立協会によって召集された学際的なグループは、マスクの着用は、新型コロナウイルスの広がりを減らすための「重要なツール」になる可能性があると報告した。
そのレポートでは、混雑した公共交通機関、ショッピングエリア、オフィスなど、物理的な距離が取れない状況の場合、マスクは伝染を減らすことができると結論付けている。
彼らの結論は、会話や呼吸、咳やくしゃみによって生成される感染性の飛沫が感染の主要な要因であるという事実と、布製マスクがそのような粒子の放出を部分的に減らすことができることを示唆する証拠に基づいている。
しかし、この報告書は他の科学者たちからの懐疑論に遭遇しており、マスク着用に対して懐疑的な科学者たちは、英国政府の言う根拠がそのような結論を正当化するには不十分であると懸念している。
ユニバーシティカレッジロンドンの疫学および公衆衛生学部のアントニオ・ラザリーノ博士は以下のように述べる。
「これ(マスクは有用だという結論を導いたデータ)は学術的な研究の一部ではありません。事例研究および非臨床研究の非系統的レビューに過ぎないのです」
「何十億人もの人々が関与する公的な介入を実施する前に必要な証拠は、理想的には、集団レベルでの無作為化比較試験から、または比較グループとの観察フォローアップ研究から得られる必要があります。そうでなければ、マスクを着用することによるプラスとマイナスの影響を定量化できません」
また、ラザリーノ博士は以下のように言う。
「新型コロナウイルスについて現在私たちが知っていることに基づけば、マスクを着用することのマイナスの効果はプラスの効果を上回るのです」
ユニバーシティカレッジロンドン病院のベン・キリングレイ博士は、政府の報告は「過度に楽観的」だと述べていて、この報告は、ウイルスの液滴の排出とマスクのフィルタリング効率の「機械的」データに主に焦点を当てているが、マスクによるフェイスカバーリングの実際の結果とはいえないという。
「汚染された手など、他の感染経路がより重要であり、また多くの場合、マスクを正しく使用することが難しいということもあります」と博士は言う。
「もちろん、私はマスクによるフェイスカバーが役に立たないかもしれないと言っているわけではありません。しかし、マスクによる感染予防の研究は、今回のパンデミックで、あるいは新型コロナウイルスに対しては行われていないのです」
それでも、他の多くの医療の専門家たちはこの政府の報告を歓迎しており、提供された「豊富な証拠」についての政府機関の分析を称賛している。
オックスフォード大学のトリッシュ・グリーンハル博士は以下のように述べる。
「このレポートの基礎となるエビデンスベースは綿密に分析されて提示されていますが、さらに研究が必要な領域も指摘されています」
「たとえば、症状を発症していない感染者がウイルスを拡散し続けるかどうか、ということや、マスク着用に関する推奨事項が暴露のリスクによって異なるかどうか(環境によってマスクをしたりしなかったりしていもいいのかなど)、あるいは、ぴったりフィットするマスクがいいのかどうかなどは、まだ詳細な研究がなされていません」
「それでも、市民の人たちがマスクで顔を覆うことは、イギリスがロックダウンから解放されるのを助けるための重要な戦略であるかもしれないという議論に重みを与えていると思います」
ここまでです。
結局、イギリスはこの後、「義務化」という方向に進みましたが、冒頭にありますように、アメリカでは人工知能による「マスクをしていない人を検出するシステム」なども発表されていますので、どんどん「屋外は逃げ場なし」というような世界になっていくのかもしれません。
そういえば、最近、 新型コロナウイルスの「陽性反応」が、 5G携帯の電磁波によって引き起こされているかもしれないというの医学論文が発表されていました。イタリア、米国、ロシアの科学者たちの国際的な共同研究によるものだそうです。
これは、人間の DNA が「帯電した電子と原子から構築されている」ことと関係するのだそうで、その DNA の形状というものは、もともと外部の電磁波と相互作用しやすくなっているらしいのですね。ですので、「 5G 」というより、人間の細胞は電磁波と相互作用しやすいようです。
とはいえ、電磁波が強くなればなるほど、人体への作用も強くということはいえるのかもしれません。5Gは歴史上、最強レベルですからね。
この論文は内容的に難しくて、まだ全体的に読んでいないのですが、ご紹介できるときにはさせていただきたいと思います。
まったくいろいろと大変な世ですねえ。
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