9月3日午後3時30分のアメリカ地質調査所のリアルタイム地震データ
・USGS
核実験後に「今回の爆発は前回の9.8倍で歴代最強」と報じる韓国メディア
今日の太陽黒点の様子(数も今年最大級に)
今日、別の記事を書いていたのですが、書いている途中(9月3日の午後3時半頃)、北朝鮮が核実験を行い、しかもどうやら今回は「水爆」であることが確実っぽいですので、そのことを記録として少し書いておきます。
ここ数日、「暴力や事故や戦争」などの関連に関しては気にはしていました。
というのも、ここ数日、太陽黒点の数がめきめきと増加してきていまして、今日はついに「 72 」にまで増加したのです。まあ、「 72にまで増加」と書きましても、何だかおわかりにならないかと思いますが、これは、過去1年間で最大級の黒点数だということになります。
今の前に同じような状況となった時にも記事を書いていまして、それは今年の3月の終わりから4月の頭の頃でした。その時、下の記事を書いています。
・エイプリルフールの太陽の暴走:黒点数は昨年8月以来の数に達し、Mクラスのフレアも発生。コロナホールも何だか凶悪化し、少し社会的に影響がありそうな気配
2017/04/02
この頃以来、黒点数が 50個を大きく超えるようなことはなかったのですが、今回は、それ以来の 50超えとなりました。太陽活動の全体の状況から見れば「異例な感じ」ではあります。
黒点が増えて何が問題なのかというと、たとえば、先ほどリンクしました記事に下のよう書いているようなことと関係しています。
In Deep 2017年4月2日の記事より
太陽の活動が活溌な間は、「人間は基本的に興奮する」ということが歴史的に記録されていることを知って以来、そういうものだと確信するようになりました。つまり、
太陽黒点の増加は、《暴力、紛争、戦争、人命の軽視、感情の爆発》などとリンクしやすい
ということです。
このことに関しては、この数年ずっと検証し続けてきていて、曖昧な部分もあるとはいえ、大まかな面では、確実に「太陽黒点数と社会の暴力性には関係がある」と確信する他はないようになっています。
あるいは、事故も増えます。
普通ならそんなことをしないような人が「そのような事故を起こしてしまう」ということが本当に増えます。
黒点が多い時には、基本的に「命に対して大ざっぱにになる傾向」が出てくるので、事故や殺人、テロ、そして「突発的な自殺」も増えます。
テロに関しても、この数日は起きても不思議ではない気がします。
それらのことと、今回の北朝鮮の核実験を比較する気はないですが(核実験が感情だけに支配されているとも思いたくないですし)、しかし、ここまで唐突に太陽黒点が増加している中で、
「世の中が何もないで進むというのも考えがたい」
とは思っていました。
ちなみに、今は本来なら太陽活動が弱くなっていく時期で、昨年より、頻繁に「黒点0」の日が続くようになっていたのですが、そのような中で、この1ヶ月間は1度も黒点0になる日がありませんでした。
下は、8月4日から 9月2日(日本時間では 3日)までの太陽黒点数の推移です。
ちなみに、今年 2017年は「黒点0の日」は何日あったかというと、数えてみましたら「 56日」ありました。
そして、「黒点0の日が1ヶ月以上ない時」というのは、8月まで1度もなかったのです。
ところが、この8月は、小規模ながらずっと黒点は出続け、そして、ここ数日のあいだにどんどんと黒点は増加して、大きさも成長し、「そして今日が極大」という瞬間に、北朝鮮で核実験があったのでありました。
その核実験の規模は、計測されたマグニチュードが、アメリカ地質調査所で M6.3 、日本の気象庁で M6.1 という過去最大のもので、韓国政府は、「前回の核実験の 10倍近くの爆発力があった」と見ています。
核実験直後、北朝鮮の朝鮮中央テレビは重大報道を発表し、そこで北朝鮮は、「水爆実験に成功」と述べました。
下は日本経済新聞の速報です。
北朝鮮「ICBM用の水爆実験、完全に成功」
日本経済新聞 2017/09/03
北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央テレビは3日午後、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に載せる核弾道を目的とした水爆実験を実施し、成功したと報じた。昨年9月に続く、6回目の核実験を公式に認めた。
朝鮮中央テレビは、日本時間午後3時30分から重大報道を発表。約6分間の放映のなかで「ICBM搭載用の水爆実験に完全に成功した」と強調した。
北朝鮮にとっての「水爆の保持」は「永遠の目標」とも言えるもので、2010年の「北朝鮮は初めから水素爆弾を研究してきた (2010/05/18)」という記事で、北朝鮮の元書記で 2010年に亡くなった黄長ヨプさんという人の発言を記事にしたものをご紹介したことがあります。
そこで、黄長ヨプさんは、
> 「北朝鮮は初めから水素爆弾を研究してきた」
と述べたことが書かれてありますように、1990年代から、それだけを目標にしてきていたようです。それから 30年近くが経ち、そして今回の爆発力を見ますと、もはや疑う必要もない規模のものとなっているように思います。
今回の北朝鮮の核実験でのマグニチュード 6.3というのが正しければ、前回は 5.3でしたので、マグニチュードは「1上がると地震のエネルギーは 30倍となる」という概念から思いますと、ものすごく威力が上がったと考えられます。
ですので、もはや、これが水爆であるとか違うとかは関係なく、「通常の核兵器の何十倍もの威力を持つ兵器の実験がおこなわれた」という事実をも見せつけられていることになりそうです。下は昨年1月の北朝鮮の核実験の際に、中国の地震局が感知したマグニチュードで、それは 4.9でした。
2016年1月6日に行われた核実験(マグニチュード4.9)
今回は 6.3 ということですが、4.9 と 6.3 の差は数字以上のものがあります。
そして、この 2016年のアメリカの大統領はオバマ大統領でしたが、今は違う人がアメリカ大統領だと記憶しています。
これからどうなりますかね。
なお、太陽活動と人間社会の関係については、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券参与であり、同社の景気循環研究所長でもある嶋中雄二さんが、今から 30年ほど前に書かれた意欲的な著作『太陽活動と景気』の第6章に、非常に合理的に書かれています。
太陽活動が人間社会に与える影響について、合理的に、そして統計的に知りたいと思われている方には、この本は非常にお勧めです。
In Deep の過去記事(関係記事一覧)でも、太陽活動と人間社会の関係は何度も取りあげていますが、私のほうはたまにオカルトが入りますので、こちらはそこそこにご参考にする程度がよろしいです。
太陽活動と人間社会の関係の資料は、先ほどの『太陽活動と景気』だけがあれば十分とさえ思います。
そして、太陽は、今後数日は今のままか、あるいはさらに活動を大きくする可能性があります。
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