欧米のデータに見る「重症化年齢層の若年化」。特に赤ちゃん
もともと新型コロナ感染症というのは、子どもや若者、あるいは赤ちゃんなどでは、基礎疾患がないのであれば、「ほぼ 100%重症化しない病気」でした。
以下の記事で、2020年から 2021年までの、ドイツの 5歳から 18歳までの若い世代を対象にした調査をご紹介したことがあります。
[記事] ドイツの調査で、基礎疾患のない5歳から17歳の子どもたちの新型コロナでの死亡数は「完全なゼロ」であることが判明。一方、ワクチンによる子どもたちの被害は
In Deep 2021年12月11日
その調査を取りあげたアメリカの記事の冒頭は、以下のようなものでした。
> 主要な新しい研究によると、パンデミックの最初の 15か月間に、ドイツで 5歳から 18歳までの基礎疾患を持たない健康な子どもで COVID-19 で死亡した子は 1人もいなかった。 (WND)
これは、ドイツの該当年齢 690万人すべてを調べた結果です。
ですので、子どもに関していえば、最善のコロナ対策とは「何にもしないこと」でした。ロックダウンもマスクも、ましてワクチンなどはまったく不要な存在だったのですけれど、この記事を書いた 2021年12月には、すでに若い世代へのワクチンも展開されていました。
先ほどのブログ記事で、私は以下のように書いていました。
(2021年12月11日 のIn Deep より)
> このドイツの調査では、基礎疾患のない 5歳 - 17歳の死亡率は「完全なゼロ」です。
>
> あるいは、重症化(ICUに搬送される)率も、5歳から 11歳では「 5万人に 1人」という数値となっていて、むしろ重症化するほうが珍しいのです。
>
> 何もしなければ、子どもはコロナで死亡することはないということが示されていますが、しかし、
>
> 「ワクチン後のこれからは違う」
>
> とも思います。
>
> 接種してしまった子どもは、通常の自然免疫が徹底的に抑制されてしまう可能性がある上に、子どもにも ADE のリスクがつきまとうと思われ、これからはもう「死亡 0 」ということはなくなっていくと思われます。 (indeep.jp)
この恐れが、現実化しつつあります。
アメリカ、ヨーロッパなどの最新のデータで、「若い世代と赤ちゃんの世代の間で、コロナ感染と重症化が拡大している」ことが示されていました。
以下は、アメリカのワシントン州政府の保健局が 9月28日に発行した最新の文書の冒頭です。
ワシントンの子供と若者の COVID-19 症例
2022/09/28 ワシントン州保健局このレポートの目的は、ワシントン州の 0歳から 19歳までのすべての子供と若者の COVID-19 に関する情報を提供することです。
州全体で、子供と若者たちは、引き続き COVID19 パンデミックの影響を受けています。
学校では感染拡大防止に努めておりますが、すべての子供と若者の病気の負担を理解することは、コミュニティを助けることができ、教育サービス地区、学区、および学校の、今後の変化への準備と対応を改善することができます。
主な調査結果
2022年 9月3日から 9月17日までのワシントン州の子供と若者の間での症例は以下のようになっています。
– 2,746 人の症例 (人口 100,000人あたり 145.6人の症例)
– 若い世代の症例率が上昇している
– 0~ 3歳の子供の発症率が最も高かった (人口 100,000人あたり 191人)
– 38人の入院があった(人口10万人あたり2回の入院)
– 報告されたワシントン州のすべての子供と若者で合計 21 人の死亡があった
以下は、この文書にあるグラフで、ESD 101 とかの数値は、地区のことのようですが、9月3日から 9月17日までのデータは、その前回のデータと比べて、若い人たちの症例が大幅に増加していることがわかり、特に「 0歳から 3歳が劇的に増加している」ことがわかります。
なお、ここで注意したいのは、「 0 - 3歳は、ワクチン接種年齢ではない」ということですが、最近の以下のふたつの記事などで、
「どのように赤ちゃんにワクチン mRNA が移行するか」
というようなことをお察し下さればと思います。「妊婦さんから赤ちゃんへの抗体の移行」と、「母乳を介しての mRNA の移行の可能性」が示されたものです。
[記事] 日本の研究で、コロナワクチンを接種した妊婦さんの赤ちゃんに「中和抗体が大量に移行する」ことが確認される (ということは感染増強抗体も…)
地球の記録 2022年9月26日
[記事] 世界最大の医学誌のひとつに「授乳を通じて母親から赤ちゃんにワクチン mRNA が移行する」ことを確認した論文が掲載される…
地球の記録 2022年9月29日
これらのことは、実際には、2020年にわかっていたことで、それはファイザー社自身のコロナワクチン臨床研究実施計画書にどちらもあり、臨床試験で確認されていたことでもあります。
問題は、その後のさまざまを見ていると、
「赤ちゃんなど小さな子どものほうが免疫抑制の影響を受けやすいかもしれない」
ということが示されていることです。
世界中で、本来ならあり得ない「ウイルスの重複感染」事例が数多く見られるようになってきたのです (普通は「干渉」という原則により、複数のウイルスに感染・発症はしません)。
[記事] 世界中に広がる子どもの免疫消失 : オーストラリアでもコロナ、インフルエンザ、RSウイルスの3種のウイルスに「重複感染」して入院する赤ちゃんが急増
In Deep 2022年7月2日
なぜ、このようなことになったのかの正確なメカニズムは解明されていませんが、「 2022年から突然こういうことが増えた」という時期的な部分からの推定はできます。
ワクチン後の免疫不全に関しては、かなり研究が進んでいます。以下の記事などにあります。
[記事] コロナワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDSとも)への警告に関する論文からも、ストレートな曝露を受けた小さな子どもたちへの懸念がさらに
In Deep 2022年5月4日
おそらく、0歳から 3歳くらいまでの乳幼児の免疫というのは、まだ胸腺の発達が未熟なために「小さな免疫抑制の力がかかっただけ」で、免疫を失いやすいのかもしれません。
あるいは、赤ちゃんの場合は、お母さんからずいぶんと免疫を受け継ぐ、あるいは母乳などから得ていると思われますが、そのお母さん自身の免疫に問題が起きていたり、あるいは、本来なら保護を提供してくれる「母乳」にもスパイクタンパク質などが含まれていたとする場合、
「赤ちゃんがどこからも免疫能力を得られなくなる」
こともあり得るのかもしれません。
なお、英国の最新のデータでも、
「乳幼児のコロナ重症率が、中年世代に並んできている」
ことが示されています。
以下は、イングランドの ICU (集中治療室)への搬送率です。
人口10万人あたりの ICU 搬送率 (9月25日まで)
英国家統計局
今のところこの最も低い年齢層の死亡率は、それほど上昇していないですが、「これから冬」だというのが問題です。
「ワクチン伝播による免疫低下の中で、気温の低下と共に、さまざまな感染症ウイルスが循環し始める」という時期になります。
こうなりますと、コロナのオミクロン亜種がどうだとかそういう問題はあまり関係なく、インフルエンザでも、単なる風邪でも、もはや関係ありません。
もちろん、コロナの場合、そろそろ抗体依存性増強 (ADE)という問題が顕著に出てくる時期である可能性もあります。
実際には、私個人は、もう ADE の問題は広くあらわれていると思いますが、それが ADE なのかどうかを判断する基準はないですので、そういう懸念があるということしか言えないですが、ADE も小さな子どものほうが影響を強く受ける可能性があると思います。
というのも、過去のフィリピンでのデング熱ワクチンでの ADE では、亡くなった中心は子どもだったからです。 接種の対象が子ども中心だったこともあるかもしれないですが、しかし「子どもが多数亡くなった」という事実があります。
まして、現在のコロナワクチンは mRNA タイプで、過去の一切の知見がないものであり、ADE の現出がどうようなものになるのかは誰にもわかりません。
いずれにしましても、この冬、全世界でかなり多くの子どもたちが影響を受けるということに関しては、なかなか避けることは難しいように思います。
最も懸念されるのは、
「子どもたちの症例と重症化が増えるにしたがって、若年層へのワクチンキャンペーンと接種推奨がさらに大きくなる」
ことです。
若い世代へのワクチン接種は、ここまで書いたような「負の影響」を与える以外には何の意味もありません。
以下のようにヨーロッパでは、過剰死が果てしない上昇を見せていますが、日本が、こんなようなことに追随する必要はないはずです。
[記事] ヨーロッパ全体での「謎の過剰死の急増」に困惑する専門家と科学者たち。欧州最大の超過死亡率を記録したスペイン政府は正式な調査を命じる…
In Deep 2022年9月16日
この冬、かつてないような若い世代の症例と重症化が増加する可能性が高いですが、その対応は「決してワクチンではない」ということを、あるいは、それは事態を悪化させる、ということをお考えいただきたいと思います。
仮に、今後、再度のコロナ感染拡大の中で、若い世代への接種の推奨が始まったとした場合、それに従うと、単純に事態が悪化します。
そういうサバイバルの渦中に私たちはいます。
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