喜々として規制を解除する欧州各国の「責任」の所在
現在、ヨーロッパの多くの国で、「コロナ規制の撤廃と、ワクチン接種証明(ワクチンパスポート)の廃止」が政府首脳から次々と発表されています。
1月26日に、デンマーク政府が、マスク着用、行動規制、ワクチン接種証明を含む、ほぼすべてのコロナ規制を「廃止する」と発表して以来、スウェーデン、スイス、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイルランド、オランダ、イタリア、リトアニア、フランス、英国などが、国により規制解除に多少差はありますが、同じような「コロナ前の生活に戻る」というようなことを言っています。
英語の記事ですが、以下に、すべての報道リンクが示された記事があります。
欧州などの 12カ国が COVID 制限を終了
12 Countries End COVID Restrictions
ちなみに、それらの多くの国で「感染数が過去最大」となっている中での発表となっていまして、最近のヨーロッパのドタバタぶり(ドタバタが意図的なのかどうかは別として)が顕著になっています。
たとえば、以下はそのうちのデンマーク、スイス、そしてスウェーデンの感染確認数の推移と、コロナ制限解除を発表した日です。
何もこのタイミングで、とは思いますが、それはともかく、そりゃあ制限解除はありがたいことでしょうけれど、
「じゃあ、今までのは何だったんだ」
という話でもあります。
あるいは、「こんなことになった責任はどうすんだ」ということもあります。
責任とはすなわち、おびただしい人たちの経済的被害、健康被害、子どもたちの健康被害と認知障害被害、何よりも現在のヨーロッパの無制御の感染拡大、そして着実に増え続けている死亡事例は、すべて「当局がおこなったコロナ規制とワクチン接種の拡大の中で起きた」という厳命な事実があります。
それは今回の後半のタイトルにしたイスラエルとドイツのデータが十分に示しています。
大規模ワクチン接種が感染拡大を加速させることについては、何度も書かせていただいているので割愛しますが、以下の記事などをご参照いただければとも思います。
[記事] コロナワクチンに対しての145カ国を対象とした過去最大となるビックデータ研究(ベイズ分析)により、「接種が進むほど事態が悪化している」ことが明確に判明
In Deep 2022年1月11日
ワクチン接種は「効果がない」のではなく、「感染状況を悪化させる」のです。
そういう意味では、コロナ規制を解除しようがしまいが、今後の死亡数の増加は避けられないはずです。ここに ADE (抗体依存性感染増強)の問題を加えれば、致死の嵐は今後数年間ずっと続くとみられます。
ADE を避ける方法は今の医学には存在しないのですから、これから夥しい数の人々が「ゆっくりとしたペースで亡くなっていく」ことは避けられないはずです。
最近、「ファイザーワクチンの 3回目接種 1か月後に中和抗体値が 50倍上昇」なんていう報道がありましたが、このワクチンはスパイクタンパク質の全長をコードしますので、中和抗体値が 50倍上昇しているということは、「 ADE を引き起こす感染増強抗体も同じように激しく増加している」とも言えるのかもしれません。
ADE については昨年春の以下の記事などをご参照下さればと思います。
[記事] 人類の大量死につながる可能性を否定できない ADE (抗体依存性増強)についてのメカニズム。そしてそれを避ける方法は「永遠のワクチン接種のループ」しかないという絶望
In Deep 2021年4月27日
中和抗体は数ヶ月もすれば消えていきますが、ADE の誘発と関係する感染増強抗体は長く体内に保存されることが、昨年の大阪大学などの研究でわかっています。消えないのです。
> 増強抗体のエピトープは、デルタ変異体を含むほとんどの SARS-CoV-2 変異体でよく保存されている。(大阪大学等の論文より)
以下でこの論文を取り上げています。
[記事] 東京大学等や大阪大学の異なる論文に見る「ワクチンによる逃げ道はナシ」という実感…
In Deep 2021年9月11日
先ほどの ADE の記事では、アメリカの分子生物学系バイオテクノロジー企業を経営している科学者の文章をご紹介していますが、そこに以下のようにあります。
> ワクチンは最初は危険ではない可能性がある。
>
> 集団予防接種は、おそらく各国で人口の大部分に施されるだろう。そして最初の 1、2年は、安全性の問題はないように見えるかもしれない。
ここにありますように、ADE の問題は「数年後からが本格的になる」ものです。
猫のコロナウイルスの実験では二年後までに全滅しましたが、人間は少し複雑な免疫システムを持っているかもしれないですので、「全滅」はないでしょうし、「水ワクチン問題」などもあり、将来的な死亡数は不明確ですが、ある程度の mRNA 濃度のロットを接種した人の場合、現在の医学では、
「極めて高い確率で死が訪れる」
としか考えられません。
「死」です。
こういう責任をヨーロッパの当局は負うことができるのかということです。ヨーロッパというか全世界ですが。
ファイザー社の 30万ページに及ぶともされるコロナワクチンの全資料が明らかになれば、ロットごとの mRNA濃度と、その後の副作用ならびに ADE での死亡事例のデータを照会することが可能となり、それにより「それらの死はワクチンの影響である」ということが明確になれば、
「そのようなものを展開させた人たちの責任は免れない」
はずです。
第二次世界大戦後の戦争裁判なら極刑ですが、今はそういうシステムがあるのかないのかわかりませんし、別に死で償ってほしいとも思わないですが、「責任」そのものは確実に存在します。
今のヨーロッパで行われている「ちぐはぐな規制解除」の背後には「何かがある」あるいは「何かが進行している」とも感じますが、それが何かはわかりません。
大きな動きが迫っているような気もしますが、しかし、誰がどんな責任を取らされたとしても、「接種した人たちの一部の死はもはや免れない」のです。
理論的に ADE による大量死が回避できるとは思えません。
それは必ず起きることです。
今回のヨーロッパの制限解除の話を知り、現地の人々は喜んでいるのかもしれないですが、このように曖昧に終わらせていくという「不気味性」だけが浮かび上がっている状況にも思います。
単に黙示録的世界に突入したというだけのことなのですが、しかし、これはもう今さら何かできるものではないですので、今回の本題に入りたいと思います。
イスラエルとドイツの「オミクロン感染者と重症者」に関しての新たなデータについてです。
ほぼ接種者
イスラエル政府が先日、「ワクチンパスポートを廃止する」という声明を発表しました。以下の記事で取りあげました。
[記事] イスラエルで「ワクチンパスポートが廃止」される。コロナ死者数が最大の日に政府が発表
地球の記録 2022年2月6日
結婚式など一部の集会を除けば、今後イスラエルでは、どこへ行くにも、どこに入場するにしても、「ワクチンパスポートの提示は必要なくなった」のです。
ワクチンパスのために、いやいや打った人は、まさに「打ち損」であり、そのワクチンパスは基本的に「存在しないものになった」のです。
そのイスラエルの「コロナ重症者の現実」が見えてきました。
イスラエル最大の病院複合施設のひとつであるイチロフ病院のコロナウイルス病棟所長であるヤアコフ・ジェリス教授という方が、イスラエルのテレビ局に以下のように語ったことが、イスラエルの大手メディアで報じられています。
「現在、私たちの病棟の重症者のほとんどはワクチン接種を受けた方々です。彼らは少なくとも3回の接種を受けています。深刻な症例の 70〜 80パーセントが 3回のワクチン接種を受けた人たちなのです」 (Israel National News 2022/02/03)
重症患者の 80%ほどが、「ブースター接種を受けた人たち」であることを、この病院のコロナウイルス病棟所長は述べているのでした。
また、ドイツ政府の機関であるロベルトコッホ研究所が 12月30日に発表した論文では、「オミクロン株に感染した人の約 80%が二回のワクチン接種を受けた人たち」であることが見出されています。
このドイツ政府の論文は、最初に発表された時の数値では「感染者の 95%が二回のワクチン接種を受けた人たち」となっていましたが、その後、サイレント修正されています。
いずれにしましても「 80%」という数値は、「ほとんど」という冠をあててもかまわないと思われますが、イスラエルでもドイツでも、
「重症者、感染者のほとんどがワクチン2回、3回の接種者だった」
ということが今にして明確になっています。
それぞれの報道をご紹介して締めさせていただきます。
壮大なワクチン展開計画の茶番性が世界的に明確になってきており、しかも、それは「人の命を踏みにじる茶番」という意味で重大です。
ここから報道です。
まずはイスラエルについての報道です。
イスラエル:コロナ重症者の80%がワクチン接種を受けていた
Israel: 80% of serious COVID cases are vaccinated
WND 2022/02/03
イスラエル最大の病院複合施設の 1つでのコロナ重症例のほとんどが、少なくとも 3回のワクチン接種を受けた人々であることをコロナウイルス病棟の所長がイスラエルのメディアに述べた。
イスラエルは、世界で最も高い予防接種率を持つ国の 1つであり、すでに、4回目のワクチン接種が大規模に展開されている。すでに、コロナに対してリスクの高い人々が 4回目の接種を受けている。
その中で、コロナウイルス病棟所長のヤアコフ・ジェリス教授は、イスラエルのチャンネル13ニュースに、「私たちの病棟の重症例のほとんどはワクチン接種を受けている方々です」と語ったことをイスラエル国立ニュースは報じた。
「現在、私たちの病院の重症者のほとんどはワクチン接種を受けた方々です。彼らは少なくとも3回の接種を受けています。深刻な症例の 70〜 80パーセントが 3回のワクチン接種を受けた人たちです」とジェリス教授は述べた。
「したがって、コロナワクチンには重症化を防ぐことに関しては大きな意味はないようです。ワクチンを接種していない重症患者は全体のわずか 20〜 25パーセントです」
2月2日におこなわれたイスラエル政府の内閣会議において、ジェリス教授は コロナ症例の報告方法に関する混乱を解消しようとした。
「重症患者を定義することは問題がある」と教授はイスラエルの保健大臣に語った。「たとえば、慢性肺疾患を持つ患者は常に低い酸素レベルですが、コロナウイルス検査の結果が陽性となれば、それは技術的には、コロナ重症患者ということになります。これは正確な報告ではありません」彼は言った。
イスラエル保健省から発表された報告によると、今年 1月にイスラエルで確認された COVID-19 の症例数は、2021年の1年間全体よりも多かったとタイムオブイスラエルは報じた。
また、先月、イスラエルで発表された研究の予備的な結果によると、4回目のブースターショットは、オミクロン株への保護には部分的にしか効果がなかった。
この研究は、国内で報告されたオミクロン変異体の症例の 95%以上がワクチン接種を受けた人たちであったことを発見したドイツ政府の報告と一致している。
ここまでです。
次はドイツに関しての報道です。
ドイツ政府の報告によれば、オミクロン感染者の約 80%がワクチン接種を受けた人々だった
REPORT: Nearly 80% of Omicron Cases are in Vaccinated People
National Pulse 2021/12/31
ドイツ連邦政府からの新しい報告によると、ドイツで報告されたオミクロン変異体の症例のほぼ 80%は、完全にワクチン接種された個人で発生していた。
ドイツの機関「ロベルトコッホ研究所」が 12月30日に発行したこの論文には、コロナウイルスの新しい亜種オミクロン株に感染した 4,206人のワクチン接種状況に関する情報が含まれていた。
最初に発表されたデータでは、この研究でオミクロンに感染したと報告した 4020人(全症例の95.6%に相当)は、少なくとも 2回のコロナワクチンの接種を受けていたことが示されていた。
その後、ドイツ政府から改訂されたデータが発表されたが、それでもオミクロンの症例の 78.6パーセンがワクチンを接種した人たちだった。これは、ワクチン接種を受けた人がオミクロン変異体に感染する可能性が 3.7倍高いことを意味する。
しかし、検査でオミクロン株に感染したと判定された約 7000人の中で、重症化した人たちはほとんどいなかった。報告には以下のようにある。
「これらの 6,788例について、症状に関する情報が提供されたが、ほとんどの場合、無症状か軽度だった。124人の患者が入院し、4人が死亡した」
このドイツ政府が示しているのは、ワクチンがオミクロンの感染を防ぐことに何の利点もなかったということだけなのかもしれない。
ここまでです。
ちなみに、これは昨年 12月の報告ですが、ドイツでは、今年に入ってから感染拡大が加速していまして、2月3日には、1日の新たな感染者数が 24万8000人に達したことをデータは示しています。ドイツが、仮にイスラエルの例に倣うとするなら、重症者も2回のワクチン接種者が大多数となっていることが見込まれます。
そして、オミクロン株「以後」の新たな変異株でも再感染が続く可能性があり(参考記事)、感染の波が収まっても、またすぐに新たな流行が始まる可能性があるかもしれません。
その中で、少しずつ ADE による死亡者が増えていくことになりそうです。
ヨーロッパ当局が喜々として制限を解除している中、実際には単に泥沼の第一弾が始まったというだけにしか見えません。
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