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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

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オミクロンが軽い病気? 欧州各国のデルタを超える死亡数、そしてすでに出現しているオミクロンの新変異種による「永遠の再感染のループ」が導くもの

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オミクロン株の死者数はじきにデルタを超える見込み

日本でも世界でも「オミクロン株は従来のコロナに比べて重症化しない」という意見が一般的になっているようです。そういう日本の記事もよく見ます。

しかし私自身は、オミクロン株とそれに続く変異株は大変に厄介なものだと確信しています。特にワクチンを接種した人たちにとって、今後厳しいフェーズとなっていくとは思っているのですけれど、まあワクチンのことは今回はいいです。

オミクロンの厄介性を思うのは、「この株がマウスの体内で生まれたもの」だからということもあります。以下の記事で取りあげています。

(記事) マウスの体内で作られたと見られるオミクロン株はどのように最初に出現したか。そして、中国科学アカデミーの論文に見る壊滅的な先行き
 In Deep 2022年1月6日

私自身はオミクロン株が自然に変異したものだとは考えていないですが、それを言い始めたら、もともとの武漢型もその可能性が極端に高いですので、この話もまあいいです。

そういう話ではなく、単純に現在のデータから見る

・おそらくオミクロンが歴代のコロナで最も多くの死亡事例を生む

という可能性と、

・オミクロンはきわめて再感染しやすい

という英国やフランスの複数の論文、証言をご紹介したいと思います。フランスのパスツール研究所や、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの科学者による別の研究では、オミクロンは、「再感染する」という可能性が高いものであるようです。

流行の波が収まっても何度も何度もピークが訪れるという可能性です。

 

まず、データですが、日本はオミクロンの流行が始まったばかりですが、現在までにすでに1ヶ月以上、オミクロン株の流行に見舞われているヨーロッパは、大変な感染状況が続いています。

(参考記事) ヨーロッパでの1日の新たな感染確認数が初めて100万人を突破
 地球の記録 2022年1月16日

 

そのいくつかの国のデータを見ていますと、「オミクロンは軽い」というように言える部分がないようなところがないでもないのです。

たとえば、以下は、1日の感染者が 20万人を突破しているイタリア(人口約 6000万人)の「死亡数の推移」の 7日移動平均です。

デルタ株が世界的な流行となったのは昨年 9月からですので、デルタとオミクロンの比較ということで、過去半年分です。

イタリア (オミクロン占有率 88% / ワクチン接種率 70% / 人口約6000万人)

ourworldindata.org

デルタ株の時期と比べると、オミクロン株のほうが死者数の増加グラフが急激になっていて、死者数そのものもデルタの数倍となっています。

感染確認数そのものが、オミクロンはデルタの 10倍から数十倍となっているわけですので、「致死率」というような概念を持ち出せば、オミクロン株はデルタ株より「軽い」のかもしれません。

しかし結局、人間が死亡している事由ですから、死亡率より「実数」のほうが重いと思われ、結局のところ、イタリアが単に示しているのは、

「オミクロン株により、デルタ株より多くの人が亡くなっている」

という事実だけとなると思われます。

他のヨーロッパの主要な国を見てみます。7日移動平均での死者数です。

 

ヨーロッパの国の死者数の推移 (過去半年)

英国 (オミクロン占有率 99% / ワクチン接種率 70% / 人口約6700万人)

ourworldindata.org

フランス (オミクロン占有率 89% / ワクチン接種率 75% / 人口約6700万人)

urworldindata.org

スペイン (オミクロン占有率 85% / ワクチン接種率 81% / 人口約 4700万人

ourworldindata.org

ポルトガル (オミクロン占有率 83% / ワクチン接種率 90% / 人口約 1000万人)

ourworldindata.org

スウェーデン (オミクロン占有率 78% / ワクチン接種率 73% / 人口約 1000万人)

ourworldindata.org

ヨーロッパの主要な国でこのようになっている国々が複数あり、現時点でのデータで、まさに「今」、直近で最大の死者が出ています。

もちろん、このようになっていない国(ドイツオランダなど)もあります。

しかし、全体としてはこのような国が多く、現時点で、デルタ株の流行とは比較にならないほどの死者が出ている場合が目立ちます。

アメリカでも、1月19日に、1日の新たな死者数が 3,810人となりデータ、過去半年で 2番目の多さとなっています。

なお、米ペンシルバニア州立大学のカトリアナ・シェイ博士という方は、これまでのパンデミックのモデリングから、アメリカでのオミクロン株による死亡のピークは 1月下旬から 2月上旬に来ると見られるとして、

「オミクロンによるアメリカでの死者数は、デルタを超える可能性があります」

と述べたことが報じられています。

先ほどのヨーロッパの国のグラフは、いまだに「頂点を示していない」ですので、可能性としては、まだまだ上昇し続ける可能性はあります。

また、以下の記事でも書きましたが、オミクロン株は「死亡が遅延して起きる」ことが、南アフリカなどのデータで示されています。

(記事)数ヶ月後に開くかもしれない「新たな」扉 : オミクロン変異株は結構厄介かもしれないということを南アフリカの専門家の報告とドイツの論文から知る
 In Deep 2022年1月18日

以下は南アフリカのパンデミックのすべての期間の「感染数」と「死者数」の推移です。黒いラインが感染確認数で、赤いラインが死者数ですが、オミクロン株の流行時には、従来のコロナで見られた感染数と死亡事例の曲線の相関性が崩壊しています。


ourworldindata.org

この南アフリカのような「遅延」が他の国でも起きるのだとすれば、ヨーロッパにしてもアメリカにしても、感染のピークを打ったのはごく最近(まだピークを打っていない国もあります)ですので、今後 1ヵ月、2ヵ月というものがどうなるのかはわからない面があります。

あるいは、現在、上昇局面にある日本や韓国などもそうです。

ただ…「人種による重症率の差」の問題というのは、コロナでは常に存在したものですので、アジアに関しては何とも言えないです。もしかすると日本は大したことにはならないのかもしれませんし、それはまったくわかりません。

いずれにしましても、今後次第ですが、少なくともヨーロッパやアメリカでは、上に見られるような

「オミクロンがこれまでのコロナで最も多くの死をもたらす可能性がある」

ということは確実となっています。

それと共に、「オミクロン株は再感染しやすい」という複数の専門家の発表が昨年から英国やフランスなどでなされていまして、それを少しご紹介して締めさせていただきます。




すでにオミクロンの新しい変異種は複数検出されている

パスツール研究所の感染症の専門家であり、フランス政府の諮問機関のメンバーである科学者アントワーヌ・フラハウト教授は、フランスでの感染数が減少しない理由は、

「新しいオミクロンの亜種がフランスで拡大しているためだ」

SNS の他、フランスのメディアで述べていることが報じられています。

これは BA.2 と呼ばれる新しいオミクロンの亜種で、フラハウト教授は以下のように述べています。

「英国では、新たな COVID の症例数は 7日ごとに半減しています。フランスでも 2週間遅れて、英国の状況に従うと予想していました。しかし実際にはそうではありませんでした。この新しい変種 BA.2 が、フランスで現在見ているごく最近の感染の増加の原因である可能性があります」 (アントワーヌ・フラハウト教授)

 

そして、フラハウト教授は、デンマークなど、感染のリバウンドが起きている国で、次第に感染の主流は「オミクロンから、この変異種が過半数になっていくだろう」と述べています。

なお、この変異種は、オミクロンより 28個多い変異を持つとのことで、「さらに感染しやすくなっている」ようです。

そして、フランスとデンマークの医師たちは、臨床の現場から以下のように述べています。

 

「 4〜6週間前にオミクロンに感染し、回復したと見なされた人たちが、今や再び症状を有する発症となっている。これは変異種 BA.2 が再感染を引き起こしている可能性が非常に高い」 hailandmedical.news

 

この「感染の繰り返し」が今後起きていく可能性があるようなのです。

感染して、治って、そして 4週間から 6週間後に「また感染して発症する」

変異種が出るたびにこの繰り返しが見られる可能性があります。

そのような再感染の人たちが出る確率は、後に英国の研究の数値を掲載します。

現在は変異種の登場のスピードが劇的に早くなっており、感染拡大が収まったと思うと、またすぐに始まる可能性さえあります(今のデンマークがそうです)。

 

デルタ株でさえ、ある程度は見られた「感染することによる免疫獲得」が、

「オミクロン株には存在しない」

可能性があるのです。

何度でも何度でも感染する可能性がある。

仮に、「そのたびに ADE (抗体依存性増強)による重症化リスクが高くなっていったらどうなるか」という懸念もあります。

ADE はコロナワクチンの既知の中長期の副作用のひとつです。

この ADE に関しては、以下のような過去記事をご参照いただければ幸いです。

(記事) 人類の大量死につながる可能性を否定できない ADE (抗体依存性増強)についてのメカニズム。そしてそれを避ける方法は「永遠のワクチン接種のループ」しかないという絶望
 In Deep 2021年4月27日

(記事) ジェノサイド後の世界 ADE編
 In Deep 2021年9月19日

オミクロンの「再感染率」については、英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンが、12月に大学のニュースリリースで研究を発表しています。以下です。

 

オミクロンは、過去の感染または2回のワクチン接種による免疫を大幅に回避する
Omicron largely evades immunity from past infection or two vaccine doses
Imperial College London 2021/12/17

 

この研究の数値だけを書きますと、以下のようになります。

 

オミクロンの再感染率はデルタより 5.4倍高い

過去にコロナに自然感染した人の防御率は 19% (※ 81%が再感染する可能性)

コロナワクチン2回接種の防御率は 0% - 20% (※ 接種者の 80%以上に感染の可能性)

 

過去のコロナの自然感染も、2度のワクチン接種も「ほぼ何の免疫にもならない」という可能性を示しているものですが、ただし、これは、まだオミクロンの新しい変異種が検出される前の昨年 12月のものですので、新しい変異種が明らかとなった現在の数値はさらに変化していると見られます。

 

この「再感染のループ」が今後延々と続いていった場合どうなるのかということでもあります。

まして、その中で「ブースター接種」が繰り返されたらどうなるのか

元ゲイツ財団のワクチン開発局長の科学者が、「どのように人間の免疫が破壊されるか」ということを述べていたことを昨年 5月の記事で取りあげています。

(記事) 「新型コロナワクチンは人間のすべての免疫能力を破壊して人を死に導く」:元ゲイツ財団のワクチン開発局長のボッシュ博士は人類の存続のためにワクチン使用停止を訴え続ける
 In Deep 2021年5月5日

あるいは、同じ抗原を繰り返して接種することの危険性については以下の記事で取り上げています。

(記事) 「6回目ぐらいで全部死んでしまう」 : 村上康文 東京理科大学名誉教授の言葉から見えるブースターによる、すぐそこにある終末
 In Deep 2021年12月29日

これらにありますような、これまで専門家たちが懸念していたような事柄に加えて、「永遠の再感染」という概念まで加わってきて、事態は非常に困難さを増していると思われます。

かといって、何か打つ手はあるのかというと、それはないようにしか思えません。

抗体依存性増強に関する限り、接種してしまった身体を完全に元に戻すことはできません。

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