セネフ博士再び
昨年ブログで取り上げたことのある科学者の方々が最近またさまざまにメディアに登場しています。
mRNA ワクチンの「配列改変の問題」について非常に厳しい論調の論文(こちらの論文)を昨年発表していた米マサチューセッツ工科大学・コンピューター科学人工知能研究所の上級研究員であるステファニー・セネフ博士が新しい論文を発表していました。
これは、mRNAワクチンが自然免疫システムに抑制をもたらす(つまり自然免疫が機能しにくくなる)ことを中心に、さまざまな弊害について書いているもののようなんですが、今回の論文は……まあ前回の論文もそうですが、とにかく難しい。
以下にセネフ博士の論文があります。
SARS-CoV-2 mRNA ワクチン接種による自然免疫抑制 : グアニン四重鎖、エクソソーム、マイクロ RNA の役割
Innate Immune Suppression by SARS-CoV-2 mRNA Vaccinations: The role of G-quadruplexes, exosomes and microRNAs
Stephanie Seneff
本文のほうは難解すぎてわかりませんので、論文の概要だけご紹介します。
ステファニー・セネフ博士の最新の論文の概要
mRNA SARS-CoV-2 ワクチンは、広く認識されている Covid-19 の公衆衛生危機に対応して市場に投入された。感染症の状況での mRNA ワクチン の利用は前例がなかったが、絶望的な時代には絶望的な対策が必要であるということなのだろうか。
mRNA ワクチンは、スパイクタンパク質をコードする遺伝子改変された mRNA を利用する。これらは、mRNA を細胞防御から隠し、タンパク質のより長い生物学的半減期を促進し、より高い全体的なスパイクタンパク質産生を引き起こす。
しかし、実験的証拠と観察的証拠の両方が、SARS-CoV-2 の感染に対する反応と比較して、これらのワクチンに対する非常に異なる免疫反応を明らかにしている。これから説明するように、これらのワクチンによって導入された遺伝子組み換えは、これらによる異なる反応の原因である可能性がある。
本論文では、自然感染とは異なり、ワクチン接種は I型インターフェロンシグナル伝達に深刻な障害を引き起こし、それが人間の健康にさまざまな悪影響を与えるという証拠を提示する。
そして、免疫細胞が、スパイクタンパク質を含む大量のエクソソームを、離れた場所にあるレシピエント細胞にシグナル伝達応答を誘導する重要なマイクロ RNA とともに放出するメカニズムを説明する。
タンパク質合成の規制管理とガンの監視における潜在的な深刻な障害も特定した。
これらの障害は、神経変性疾患、心筋炎、免疫性血小板減少症、ベル麻痺、肝疾患、適応免疫障害、腫瘍形成の増加、および DNA 損傷に直接的な因果関係があることが示されている。私たちは、これらの仮説を裏付ける VAERS (※ CDC のワクチン有害事象報告)データベースの有害事象報告からの証拠を示している。
私たちは、mRNA ワクチンの包括的なリスク/ベネフィット評価は、Covid-19 のパンデミックの状況においてさえ、これら (mRNAワクチン)は公衆衛生への貢献者として除外されることを確信している。 (authorea.com)
このようなものでした。
なお、セネフ博士の昨年の論文が最初に出てきたのは、以下の記事だと思います。
(記事) 脾臓とワクチン : mRNAワクチンが最も攻撃する脾臓の精神科学的な意味は?
In Deep 2021年5月17日
また、アメリカの医師ジョセフ・メルコラ博士が、このステファニー・セネフ博士と、内在性レトロウイルス等の専門家であるジュディ・ミコビッツ博士にインタビューをしたものを翻訳した記事は以下にあります。
(記事) 遺伝子コロナワクチンのさまざまな害についての「完全に科学的な側面から見たメカニズム」を、アメリカの三人の医学者と科学者が語ったその内容
In Deep 2021年6月24日
しかし、その後、少しずつ明らかになっていることとして、「ロットにより、毒性にバラツキがある」ことがかなりの現実としてあることが、CDC 有害事象報告のデータ解析により明らかになっており、セネフ博士の書かれてらっしゃるような問題が「表面化」するのは、
「少しずつ」
ということになると思われます。時間がかかるのです。
以下の記事に、メルマガでその「ロットにより、毒性にバラツキがある」ことを書いた一部を載せています。
(記事) 願望の実現
In Deep 2022年1月9日
ADE (抗体依存性増強)の問題を含めましても、「時間的にとてもわかりにくい進行」となっていくと見られます。
事態は非常に複雑化しています。
接種者は救えないのだから、子どもをマスクの害から救わないと
これから先、どのくらいの時間がかかって、先ほどの記事の「願望」が成し遂げられるのかが、時間軸的に曖昧になってきているような感じで、そのこともあり、最近なんだか、やや投げやりな気分ではあります。
これからずっと、こんな生活なんですもん。
少しずつ少しずつ人口が減るだけで、生活自体はずっとこんなんです。
マスク(私は肺が悪いので、しないですが)とブースター接種、あるいは接種の恒久化。今のように感染数が増えれば、行動制限や「飲食と娯楽の剥奪」が繰り返されるだけで、それがいつまで続くかわからない。何度も書いていますので、くどいかもしれないですが、最善の対策は「何もしないこと」の他は考えつきません。
ワクチンとマスクは論外ですが、手洗いも消毒も検温も PCR検査も行動制限も社会的距離も全部「逆に作用」します。これまでの 2年でそれはおわかりかと思います。
しかし、現実としてこれが何年続くかわからないとすれば、やや投げやりにもなりますわね。
上の記事の「0.5%」で計算してみたら、これから長いこと長いこと(大ざっぱには 2025年にまだ終わっていないです)。
こうなってくると、緊急の最大の問題はマスクなんですよ。特に子どもへの影響について。
「マスクに殺される子どもたち」の問題は時間の経過と共に拡大します。
最近以下の記事を書きましたが、すでに「言葉と認知を奪われた子どもたち」が現実として劇的に増えています。
(記事)マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明
In Deep 2022年1月20日
一昨年からくどいほど「子どものマスクはダメだ、ダメだ」と言い続けていたのは、もともと、In Deep というブログを書いている中で、10年以上前の記事を含めて、
「赤ちゃんの成長は自然(普通ということ)の環境そのものに依存している」
ことを何度も論文や研究で知りました。
たとえば、「赤ちゃんがどのように《この世の形》を認識していくか」というと、
「音」
によるのです。正確には「母音」です。
お母さん、あるいは周囲の人たちの言葉の「母音」で、赤ちゃんは最初の世界の認識を始めるのです。
これは以下の記事で、米国科学的心理学会の 2011年7月のプレスリリースをご紹介しています。11年前の記事です。
(記事) 人間は生まれた時に「音」で世界の形を学習していた
In Deep 2011年07月12日
人間は赤ちゃんのときから、母音と物の形の認識が直結していることがわかったというような話です。
たとえば、「大きな物体」と「小さな物体」がある場合、
・母音の「 I (イ)」と「 E (エ)」では小さな物体に視線がいく
・母音の「 O (オ)」と「 A (ア)」では大きな物体に視線がいく
ことが明確になった研究です。
この研究は、母音が日本語と同様に五音のスペイン語で行われましたので、日本語にも当てはまると思われます。
そして、当然ながら、赤ちゃんたちは、その「母音を含む言葉」を発しているお母さんなどの「口」を見ていると思いますが、今はそれが外では見えない。
大きなものを意味する「ア」という口の形がわからない。「イ」の口の形がわからない。
ここでまた、「赤ちゃんの最初の世界に対しての認識がひとつ削られる」ことになると思われます。
先ほどリンクしました先日の記事で、フロリダの言語聴覚士の方が、以下のように述べていました。
「赤ちゃんや小さな子どもたちは周囲の大人たちの口を見ています。それによって話すことを学ぶのです」
そして、話すことを学ぶと同様に「世界の形」もこのお母さんなどの言葉の「母音」から学び、赤ちゃんは「この世界の形」を認識していくと見られます。
ちなみに、赤ちゃんというのは、特に最初の 6ヵ月くらいの情緒の成長というものは著しいもののようで、2019年のイスラエルの研究では、
「生後 6ヵ月の赤ちゃんも、慈悲の感情を持っている」
ことがわかったということがありました。
以下の記事でご紹介しています。
(記事) 赤ちゃんは、1歳に満たない時にすでに「慈悲の感情」と「いじめられている者への共感」を持っていることがイスラエルでの研究で判明。混沌とした時代だからこそ、この意味を考える
In Deep 2019年8月3日
これらというのは、「生まれたばかりの時にはない」のです。
最初の数ヶ月などの成長の中で、これらの「慈悲の心」が、おそらくは「周囲の人たちの愛情と接して育つ中」で育まれていき、生後数ヶ月で、赤ちゃんもまた「慈悲の心を持つ」ようになる。
オールマスク社会はこの「赤ちゃんに慈悲の心が芽生えることも阻害している」と私は思います。
慈悲だけではなく、人間の顔からうかがうことができるあらゆる感情の変化を読むことができなくなっている赤ちゃんがすでにたくさん出ていると思われます。
また、今は「人と人との接触が否定される」時代ですが、赤ちゃんに関しては、「触れられれば触れられるほど健康になる」ことが、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の 2017年の研究でわかっています。
(記事) 赤ちゃんは「抱っこ」など肉体的接触を数多くされるほど「DNAが良い方向に変貌する」ことをカナダの研究者たちが突き止める。その影響は「その人の健康を一生左右する」可能性も
In Deep 2017年12月3日
これは曖昧な研究ではなく、親との身体的接触による遺伝子の変化の影響を調査したもので、「 DNA メチル化」と呼ばれる DNA の生化学的変化を調べた結果のことです。
ものすごく簡単に書きますと、
「親や周囲の人々に身体的に触れられれば触れられるほど、その赤ちゃんは将来、健康になる」
ということがわかったというものです。
なんでもかんでも自然(普通)が一番なのです。昔からの普通の状態が一番なのです。
赤ちゃんがいれば、親はもちろん、周囲の人たちがみんなその顔をのぞき込んで話しかけ、抱っこをして、という普通の状態以外に「いい赤ちゃんの育て方などない」です。
それが根本的に阻害されているのが今の社会ですので、今の赤ちゃんたちの将来の健康は厳しいと考えざるを得ません。
とにかく「普通」に戻さないといけない。
しかし、そんな気配はまったくない。
さらには、先日の以下の記事にも書きましたけれど、ぶっちゃけオミクロン株は、現時点での史上最強のコロナ株ですので、今後も社会が平常に戻る、あるいは誰もマスクをしなくようになるなんてことが想像できないです。
(記事) オミクロンが軽い病気? 欧州各国のデルタを超える死亡数、そしてすでに出現しているオミクロンの新変異種による「永遠の再感染のループ」が導くもの
In Deep 2022年1月22日
感染拡大に最も良くないものはワクチンと、現状ではブースター接種で、これはもうグリグリのガチですが、マスクも良くない。マスクは感染を拡大させます。
以下の昨年の記事など「マスクが感染を拡大させていることを示すデータ」は山ほどあります。
(記事) マスクに感染症対策への有効性は「何もない」ことを改めて。マスクは今ではすでに単なる政治的統制ツール
In Deep 2021年4月6日
ワクチンの追加免疫をやめて、全員がマスクをやめれば、少しは感染拡大もおさまるとは思いますが、ただ、ワクチンの感染拡大への寄与が大きすぎて、マスクの害は、ややかすんでいます。
ブースター接種の感染拡大への寄与の威力は最近の以下の記事などをご参照くださればと思います。
ブースター接種率が世界最高級のシンガポールで、前回の波を大幅に上回る「 1日の感染者が1万人超」を記録
地球の記録 2022年1月23日
ブースター接種率が世界最高クラスの、イスラエルもデンマークもシンガポールも感染の拡大が無制御でボロボロです。イスラエルとデンマークでは、死者数も過去半年で最高に迫っています。
やってることが単に狂気なんですよ。
当局は、今さら前言を翻すことなどできないとしても、「なぜこれが狂気だと気づかない?」とは思います。
それで、子どもが犠牲になっている。
放っておけば、もうすぐ日本でも 5歳からのワクチン接種が始まってしまいます。
マスクとワクチンの組み合わせなどでは小さな子どもは健康を保つことは難しいです。
ストレートに書けば、「早くに死んでしまう」ということです。
親がそれを目指しているというのならともかく、そうではないのなら、今の狂気には積極的に背を向けないとダメな気がします。
先ほどリンクしました昨年のマスクの記事は 5月のもので、その締めで以下のように書いています。
> 少なくとも、小さな子どもへの長期間のマスク着用は、「その子どもの人生を破壊する」ものです。
>
> そして、おそらくもう破壊されています。
>
> この約1年という期間は、幼児や小さな子どもにとっては、脳の認識とコミュニケーション能力が破壊されるには十分すぎる長さです。 (In Deep)
この昨年の春のときでさえ、小さな子どもへの負荷は限界だと思っていましたのに、もうすぐ、これから1年になるのです。ずっと狂気が続いている。
2019年までのように普通に生活していれば、それでよかったものが、こんな完全な狂気に子どもたちが巻き込まれている。
最近の子どもは従順ですので、従う。
そういえば、やはり以前記事でご紹介したことがある、アメリカ外科医協会の前会長のリー・メリット博士が最近インタビューを受けていて、「マスク」のことについて述べていました。
リー・メリット博士の記事は以下にあります…って、これもう1年前の記事か……。この時は、日本までもこの凄惨なワクチン展開にここまで全面的に巻き込まれるとは想像していませんでした。
(記事) コロナ第三波あるいは四波が「ADE(抗体依存性感染増強)による修羅場になる」という予測が台頭する中、アメリカ外科医協会の前会長が「このワクチンは生物兵器だ」と非難
In Deep 2021年2月15日
リー・メリット博士は、アメリカ海軍で 9年間外科医として働いた経験があると共に、海軍で生物兵器の研究も長く続けていた方で、生物兵器のスペシャリストでもあります。
そのリー・メリット博士のインタビューの話から抜粋してご紹介して締めさせていただきます。
ここからです。
リー・メリット博士は「マスク着用はウイルスを制御するためではない」と述べる
Dr. Lee Merritt: Mask wearing was never about controlling the virus
naturalnews.com 2022/01/21
有名な外科医であるリー・メリット博士は、マスクの着用は決してウイルスを制御するためではないとインタビューに語った。「これは人間の制御と関係していることです。これはコントロールです。マスクは従順さの象徴なのです」と彼女は 1月 19日に Brighteon.TV で述べた。
以下は、リー・メリット博士の言葉からの抜粋だ。
私たち大人が、たとえば 6か月間マスクを着用したとしても、私たちはそれほど大変に思わないかもしません。しかし、小さな子どもたちにとっては、6ヵ月というのは人生の中での長い期間です。マスクの後ろで、子どもたちは心理的に損傷を受けています。
私たちは人間です。
お互いに顔を合わせて交流する生き物です。
子どもたちはそれにより母親を認識し、父親を認識し、家族を認識し、そして他の人々を認識する必要があります。子どもたちは彼らが見ているときにその人が実際に何を考えているのかを理解する方法を学ぶ必要があるのです。
最初からこの恐怖のパンデミック全体の最大の犠牲者は子どもたちだったと私は思っています。 2020年 5月にカリフォルニア州オレンジ郡の教育委員会の会議で私が最初に言ったのは、私たちは子どもたちを失望させたということでした。親として、そして子どもたちの保護者としての役割を果たせなかったということです。
学校でのマスクの着用義務は子どもたちの生活の正常な発達段階を奪っています。これは、彼らが健康的な状態で成人期に達するために非常に重要です。
人口のほぼ 100%が完全な 100%の自然免疫を発達させています。それなのに、いまだにブースター接種を推進し、集団予防接種を推進しているのです。
子どもたちは苦しんでいます。子供たちはまだ不安を感じています。そして落ち込んでいます。
社会的距離に加えて、マスクを長期間着用すると、若い世代のトラウマや、発達の遅れにつながる可能性があります。
社会的距離やマスクは、私たちを仲間の人間から引き離すことによって、私たちの基本的な人間性を傷つけています。これでは正しく成長しません。幸せではありません。
マスクを着用している膨大な数の人々に恐怖の認識がある兆候があります。
この混乱はどこから来たのでしょう。最初、ファウチ博士は、「一般の人たちはマスクを着用する必要はありません。マスクは医療関係者だけのものです。病院内専用です」と言った。しかし、その後、ファウチ博士は「誰もがマスクを着用する必要がある」と述べ始めました。
恐怖に混乱を加えると、不安が生まれます。
しかし、人々はそのような不安地帯で生きることはできません。ですので、あなたが不安になったときには、あなたは、なんらかの方法でその不安から抜け出さなければならないのです。
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