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赤ちゃんは、1歳に満たない時にすでに「慈悲の感情」と「いじめられている者への共感」を持っていることがイスラエルでの研究で判明。混沌とした時代だからこそ、この意味を考える

投稿日:2019年8月3日 更新日:

2019年7月29日のイスラエルの報道より


breakingisraelnews.com




人と人の対立と分裂が極限に達しようとしている時に

何だか混沌とした世になってきましたね。

聖書の一節がまさに具現化しつつあるとも言えます。

新約聖書「マタイによる福音書」 24章 06節

民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。

しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。

現在、対立している国と国、あるいは地域と地域がどのくらいあるのかは、もう数え切れないほどですが、日本も今、韓国といろいろあります。

昨年、以下の記事で、「世界が対立と分裂の波に飲まれようとしている」ことについて書かせていただいたことがあります。

全部が「まっぷたつ」になる寸前の世界で : 感染症のように伝染していく対立と分裂の中で、人々はどこまで割れていくのだろう

この中で、2018年11月の韓国の朝鮮日報のコラムを少しご紹介していました。

それは以下のような文言を含んだものでした。

2018年11月18日の朝鮮日報のコラム「葛藤と分裂の大韓民国」より抜粋

文在寅政権が発足すれば、デモくらいはなくなると思っていた。少なくとも減るのではないかと思っていた。ところがデモが行われなかった日は、1日たりとも存在しない。ソウル市光化門は、デモ隊に乗っ取られて久しい。

先週末(2018年11月中旬)、光化門一帯には計 22件のデモに 3万- 4万人の群衆が詰め掛けた。昨年 1年間、ソウル市鍾路区一帯で行われたデモは 2563件で、2016年よりも 43%増えている。

文在寅政権が発足してからは 31%も増加しているという。(略)

50年以上にわたって私は、韓国社会の多くの葛藤と分裂をこの目で見て経験し、取材してきた。しかし、このように社会のほとんど全ての価値感がまるで瓶をひっくり返したかのように変化するのは初めてだ。

世の中がここまで急激に分裂するのを初めて目にした。

 

現在の韓国の政権は、このような事態を、「反日」というような概念を用いて、国民たちの思想的な統一を目指せるのなら、実は今回のことは現在の韓国の政権には、渡りに船というような慶事だったのだと思います。

厄介な話ですが、現代社会は、「困ったら、敵を作れ」という理論が、どのような国でも民族でも、一般的な方法論となっています。

 

なお、私自身の考えは、どちらかというと過激でして、日本人という存在は、周辺のあらゆる諸国の民族とも一致した価値観を持つことはできないと考えています(他の国や地域全部)。ですので、最も理想的な状態は「鎖国」だと真面目に考える人間です。

まあしかし、現実として、そのあたりは狂気の領域の話でもありまして、メルマガなどでは正直に極論を書くこともありますが、いずれにしましても、今はほんの少し、世界全体が「グローバル」などという幻想の概念から離れる時期に近づいているようにも思います。

 

さて、そのように、社会は今いろいろと大変な感じですが、今回ご紹介しますのは、それとは関係のない冒頭の科学記事でして、

「人間の良心」

と関係する話です。

イスラエルの大学による研究で、「 生後6ヵ月などの小さな赤ちゃんも、他者の苦痛に慈悲と共感を持っている」ことがわかったという記事をイスラエルの報道で見まして、それをご紹介したいと思います。

これは、報道や、コメントなどを見ますと、「そんな小さな赤ちゃんがすごい!」というような驚きを持って伝えられている部分があるのですけれど、私自身は、そういう驚きはなく、

「これが人間の本質なんだよな」

と思ったのですね。

本来の人間は、生まれついて「本能的に良心」を持っていると。

人間が持つ良心は、成長していく中で、「教えられるものではなく」、本来、生まれて以来ずっと持っている。

しかし、

「その本来の人間の《良心に基づく生き方》ということが《否定される時代》に生まれた場合には、成長と共にそれは消えていく」

と。

それはたとえば、どんな時代かといいますと・・・。

 

今でしょ(あー古い)。

 

いずれにしましても、人と人の対立にしても、国と国の対立にしても、対象への慈愛や共感が「ない」多くの事柄が、今の世の報道にはたくさん出てきますが、

「これは本来的な人間の性質ではない」

ということを、今回のイスラエルの研究から思います。

人間が生まれついてから持っている「良心」と「慈愛」を、そのままの状態で、赤ちゃんから大人になるまで成長させられるような世の中になれば、こんなに様々な苦労や大変は経験しなくてもいい社会になりそうなのですけれども。

その第一歩は、当たり前のことなのでしょうけれど、以下の記事でもご紹介させていだきましたような、「とにかく赤ちゃんを可愛がる」というところから、その人の心は作られて、そして、その人たちが生きる社会が作られていくのだと思います。

赤ちゃんは「抱っこ」など肉体的接触を数多くされるほど「DNAが良い方向に変貌する」ことをカナダの研究者たちが突き止める。その影響は「その人の健康を一生左右する」可能性も

あるいは、以下の記事でご紹介しました「ほぼすべての民族は、同じような道徳的な規範と良心を持っている」ということも思い出します。

地球の異なるすべての民族が「良心に基づく同じ道徳的規範を共有している」ことが史上最大規模の研究により判明。その本来の人間の「善性」はなぜ損なわれ続けてきたのか

今の世界の多くの世の中は、「本来の人間性とは関係のない価値観」が、あまりにも支配的で、それがこのような世界を創り出しているということなのかもしれません。

ここから、イスラエルの報道記事からです。

なお、この研究を主導したフロリナ・ウゼフォフスキー博士は女性の科学者です。

 


Babies Show Empathy for Victims of Bullying as Early as Six Months, Beersheba Researchers Say
Breaking Israel News 2019/07/29

生後6ヶ月という早い時期に、すでに赤ちゃんは、いじめの被害者に感情移入を示していることがイスラエルの大学の研究者によって見出された

赤ちゃんという存在は、非常に幼い段階でも、信じられないほど賢い。イスラエルのベエルシェバにあるネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究者たちは、わずか 6ヶ月の赤ちゃんたちでさえ、いじめられた被害者たちに共感を示していることを発見した。

ベン=グリオン大学心理学科の上級講師であるフロリナ・ウゼフォフスキー博士(Dr. Florina Uzefovsky)は、同大学にある神経科学センターの同僚と共に、2つの実験を行った。その調査結果は、赤ちゃんたちは、生まれて 1年以内に、共感の感情に関する能力を発達させているという理論の発見に貢献した。

研究は、心理学の専門誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・サイコロジー (British Journal of Psychology)」に発表された。

ウゼフォフスキー博士は、以下のように述べる。

「調査結果は、赤ちゃんが生後 1年以内の間でさえ、すでに他人の感情に敏感であり、人の特定の感情の表出について、複雑な結論を導き出すことができることを示しています」

「生後 1年以内の乳児でも、相手が “自分たちが共感するにふさわしい人物か“、あるいは、 “ふさわしくない人物か“を識別することができたのです。相手の苦痛に正当性がないように思われる場合、共感は示されませんでした」

最初の実験では、研究者たちは、生後 5ヶ月から 9ヶ月の乳児たちが、いじめの被害者たちに対して明らかな共感を示していることを見出した。

研究者たちは 27人の乳児に、2本のビデオクリップを見せた。

最初のビデオでは、目が描かれた正方形の人形が丘を登っているもので、人形は、丘を登る途中で、目が描かれた丸い形の人形と出会う。この丸い人形は友好的に振る舞い、それから、この2つの人形は一緒に丘を下りていく。

それを見ている間、乳児たちは、ずっと明確な肯定的な感情を示すか、ニュートラルな感情を示した。

ところが、2番目のビデオでは、先ほどと同じ丸い形の人形は、出会った正方形の人形を殴り、そしていじめる。それが丘を下りるまでずっと続くのだ。

このビデオを見た時、乳児たちは、泣き出し、そして、激しく泣くことで苦痛を示した。

この研究では、さらに、苦しんでいる他の人に対して、乳児が感情的に敏感であるか、そして、それはどのようなタイミングで敏感なのかも調べた。

ウゼフォフスキー博士は、強制選択パラダイムによる 2つの実験を使用して、以下のように説明した。

「最初の実験では、生後 5〜 9ヶ月の乳児たちが、明らかに、いじめの被害者たちに共感を示していることがあらわされました。乳児たちは、中立のパーソナリティを選ぶのではなく、身体的に傷つけられ苦しんでいるほうのパーソナリティに共感を示したのです」

「 2番目の実験では、苦しんでいる他者に対する幼児の共感は不変ではないことを示しました。それどころか、状況によることがわかったのです。つまり、同じように苦痛を現している対象であっても、苦しむ理由が明確ではない場合、その対象には共感を示さなかったのです」( ※ 訳者注 / これは、たとえば「苦しくなった理由がないのに、ただ苦しいふりをしている」というような対象には共感を感じないということだと思います)

これらの発見は、人間の同情と道徳観念の初期の発達の研究に影響を与えるものだ。

しかし、乳児たちが傷つけられた他者に対しての、この共感と前向きな態度を、どのように発達させているのかはわかっていない。

いずれにしても、今回の研究で示されていることは、他人の苦痛に関して、幼児でさえ、「なぜ苦痛に至ったか」ということや「苦痛の意味」を、その考慮に入れていることを示している。





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