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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

2017年からの世界 人類の未来 軍事的カオス

イスラエル発の終末予言第三弾 : 著名なユダヤ教神秘思想家とラビが、旧約聖書の解釈から「金正恩はアルマゲドン戦争をしかけるゴグとマゴグ」だと声明

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5月5日のイスラエルの英字メディアより

breakingisraelnews.com

実感のないまま連休も終わりに向かいつつありますが、昨日 5月5日は、日本ではコモドの日(違うだろ)でしたが、その前日頃、インドネシアでは、コモドオオトカゲが「 43年ぶりに観光客を襲う」というニュースなども報じられていました。

5月5日の英国インディペンデントより

independent.co.uk

現地の警察によれば、「幸いなことにかみついたのは小さなコモドだった」ということで、まだ子どものコモドだったようです(それが言いたかったのか)。

もしかすると、今は、どこも子どものコモドばかりなのかもしれません。

さて、軽快なゴールデンウィークギャグがスマッシュヒットしたところで(むしろ空気が重いぞ)、本題に入りたいと思います。

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ゴグとマゴグの時代に

最初は 4月の終わり頃でしたが、イスラエルのメディアで、「北朝鮮がイスラエルの脅威となるだろう」と 23年前に語っていたイスラエルの高名なラビ(宗教的指導者)の話をご紹介しました。

すると、少し後に、「1500年前のイスラエルの預言書に、最終戦争をもたらすのは北朝鮮だ」という解読がなされた(まあ、ひとりの人物によってですが)という記事が出まして、同じメディアの記事ということもあり、流れとしては、これもご紹介しないとバランスがとれないと思いご紹介しました。

それぞれ下の記事です。

[北朝鮮関連のイスラエル発終末予言 第一弾]23年前のイスラエルの宗教的指導者の予言を思い出す春の夜 : 「イスラエルの最大の脅威はリビアでもイランでもイラクでもシリアでもない。それは北朝鮮になるだろう」 (2017/04/25)

[北朝鮮関連のイスラエル発終末予言 第二弾] 今度は1500年前の秘密の預言書に「最終戦争と北朝鮮の関係」が記述されているというのですが (2017/05/04)

 

そうしましたところ、日本の子どもの日に、イスラエルの同じメディアで、またしても、

「北朝鮮が聖書に出てくる最終戦争をもたらす存在だと、ひとりのカバリストが特定した」

という「北朝鮮=最終戦争」関係の記事が出ていたのです。

どうやら、このイスラエルのメディアは、「何が何でも、北朝鮮に最終戦争をもたらしてほしくて仕方ない」といった風情がたっぷりですが、いずれにしても、この記事も、ここまでの流れとしては、ご紹介しないのもバランスが悪いですので、ご紹介しようと思います。

ところで、その北朝鮮の金正恩が「本国の一般住民からどのような扱いを受けているか」ということについて、やはり、昨日の子どもの日に、韓国のラジオ・フリー・アジアに記事が出ていました。翻訳します。

“사석에서 김정은 존칭 안 쓰는 주민 늘어”

プライベートの場ではキム・ジョンウンに尊称を使わない北朝鮮住民が増えている

北朝鮮では、キム・ジョンウン委員長に尊称語を書く住民や学生が徐々に減っているようだ。友人や隣人同士では、キム・ジョンウンという名前さえ呼ばず、あだ名で呼ばれていると北朝鮮の消息筋は伝えている。

咸鏡北道に住むひとりの消息筋は、「今、周囲の人々は誰でも、キム・ジョンウンへの尊称語は公共の会場やフォーマルな場でのみ使われており、友人同士や隣人同士の場で、名前の前に尊称語をつける人はいません」と述べる。

消息筋はまた、 「最高指導者に尊称語を付けないこの行為は、突然始まったものではなく、(前最高指導者の)金正日が生きている時から、友人や近くの隣人の間では多くありました」と述べる。ただ、「キム・ジョンウン時代に入りってから、ますますそれが露骨になってきているのです」と指摘した。

それとともに消息筋は、「北朝鮮の国政からの配給が途絶え、国家が人民に何の益も与えられていない中で、指導者の尊称語も自然に消えています。また、商売行為が合法化されたことで市場が活性化され、キム・ジョンウンの存在感はさらに失われているのです」と分析した。

これと関連し、平安北道の消息筋は「キム・ジョンウンへの尊称語をつけない現象は、最初、北朝鮮の政権幹部から始まったと聞いています。地方の党員、司法機関の幹部らも親しい知人の間の会話では、キム・ジョンウンを尊称語なしで呼んでいるようです」と主張した。

その息筋は、「キム・ジョンウン政権も、その初期には、若い指導者が北朝鮮の国を良い方向に導いていくという国民たちの期待感がかなりあったのです。しかし、その期待は次第に消えていき、そして、叔父である張成沢を処刑した事件により、住民たちはキム・ジョンウンに対する幻想から目覚めました」と説明した。

しかし、北朝鮮には、住民たちの行動や言動を秘密裏に監視するエージェントたちが各所におり、その監視の目はプライベートの場にも及んでいる。なので、親しい隣人同士などの間の会話でも、キム・ジョンウンに尊称語を使わなかったことがわかれば、処罰の対象になるはずだ。

それについて消息筋はこういう。

「それでもなお、キム・ジョンウンに尊称語を使わなかったという理由で処罰を受けた人はいないのです。これは、内部的にキム・ジョンウンの偶像化システムが崩壊してきていることを意味すると考えられます」と強調した。

というわけで、北朝鮮では、とても不人気なメタボ指導者ですが、しかし、現在のイスラエルの今回ご紹介するような一部の宗派の人々には「大人気」です。

何しろ、イスラエルのその人たちは、

「とにかく終末の日が来てほしい」

のですから。

そして、そうすれば、救世主が救ってくれると(おそらく大部分は、ある程度本気で)信じているのですから。

アルマゲドン気配が消えつつあった世界に咲いた一輪のキム・ジョンイル花……ではなく、その子息のキム某への注目は高まるばかりです。

ちなみに、わたくしは、前総書記の金正日委員長に関して呼び捨てで書くことは1度もなかったですが、ご子息のこの人は、平気で金正恩と呼び捨てにできるあたり、何だかそういう面はあるのかもしれません。

最近、1年ほど前の英国エコノミストの「核の悪夢」というタイトルの誌面の表紙を見て、「ああ、なるほどなあ」と思ったものがありました。

エコノミスト 2016年5月28日の表紙より

economist.com

この深刻な問題を、髪型と核爆発のコラージュで示しているあたり、「本当に終末的だなあ」とも思ったり。

というわけで、ここからイスラエルの記事をご紹介いたと思いますが、記事中にユダヤ教やキリスト教以外では何のことだかよくわからない言葉がたくさん出てきますので、記事の前に簡単な解説を載せておきます。

翻訳中に出て来るユダヤ教関連の用語

ゴグとマゴグ
ゴグとマゴグは、主に旧約聖書のエゼキエル書と新約聖書のヨハネの黙示録に登場する神に逆らう勢力。
 

超正統派 (ユダヤ教)
超正統派、ハレーディーとは、ユダヤ教の宗派の一部。ユダヤ教の最右派でイスラエル人口の10%近くが信仰しているとみられている
 

イザヤ書
旧約聖書の一書で、三大預言書の一つ。
 

サンヘドリン
ローマ帝国支配下のユダヤにおける最高裁判権を持った宗教的・政治的自治組織。
 

第三神殿
「第三神殿」とは、旧約聖書の教えの中にある、エルサレムの「神殿の丘」に再建されると預言される神殿。預言によると、第三神殿の再建はイスラエルと反メシア勢力との最終戦争が起きる直前に行われる。

というわけで、ここから翻訳記事です。


Kabbalist Identifies Korea’s Kim Jong-Un as Leader of Apocalyptic Gog and Magog War
breakingisraelnews.com 2017/05/04

北朝鮮の指導者である金正恩こそが、黙示録の最終戦争を引き起こすゴグとマゴグだと、ひとりのカバリストが特定した

北朝鮮を取り巻く状況がいっそう激しくなり、すべての視線がアジアに集まる軍隊に向かう中、ひとりの著名なカバリスト(ユダヤ教の神秘思想家)が、北朝鮮の独裁者である金正恩を、予言されたゴグとマゴグの最終戦争の指導者と特定した。

この見解について、他のラビも同意を示したが、この主張は難解な概念に根ざしており、現在の出来事を考える際には、その概念を深く理解する必要があるとも指摘した。

これが最初に報じられたのは、イスラエルに拠点があるユダヤ教の「超正統派(ハレーディー)」の信徒のためのヘブライ語メディア「クーカー(Kooker)」で、5月1日に、その著名なカバリストを引用した内容の記事を発表した。

クーカーの記者であるモッシェ・ヘルマン氏は、以下のように述べた。

「そのカバリストは終末の日についての説教をしているが、現在の北朝鮮の状況は、多くの人々が理解するより、はるかに深刻であると語っています。これは実際に非常に深刻であり、メシア(救世主)が現れる前の最後の戦争になるだろう、と警告しています。つまり、これは聖書に出て来るゴグ・マゴグの最終戦争だというのです」

「彼の主張は、イザヤ書(旧約聖書の三大予言書のひとつ)の予言に基づいています。イザヤの予言では、ゴグ・マゴグの最終戦争は東から始まります。カバリストは、それをアジアと解釈したのです」

イザヤ書 59章 18-19節

主は人の業に従って報い/刃向かう者の仇に憤りを表し/敵に報い、島々に報いを返される。

西では主の御名を畏れ/東では主の栄光を畏れる。主は激しい流れのように臨み/主の霊がその上を吹く。

主は贖う者として、シオンに来られる。ヤコブのうちの罪を悔いる者のもとに来ると/主は言われる。

カバリストは、終末の日に関連した数々の奇跡が、アジアでの戦争での最初に現れるだろうと語っている。

記者ヘルマン氏は、ラビの言葉を引用して次のように述べた。

「戦争の世界的な状態にもかかわらず、イスラエルは奇跡的に救われるでしょう。ゴグとマゴグの軍勢は、川のようにやってきて、そして、神の軍勢は最初は踏みにじられることになるでしょう」

ラビは、この戦争の終わりに関して、旧約聖書エゼキエル書を引用した。

エゼキエル書/ 39章 2節

わたしはお前を立ち帰らせ、お前を導いて北の果てから連れ上り、イスラエルの山々に来させる。

「最終的には、洪水の川の水のように、すべての国が戦争によって持ち上げられ、エルサレムの神の山に連れて行かれます。預言されているように、戦争の焦点は、アジアからイスラエルに移り、そこで救済者が明らかになるのです」と記者ヘルマン氏は言う。

そして、この難しい時は、サンヘドリン(ローマ帝国支配下のユダヤにおける自治組織)と第三神殿(ユダヤ人がエルサレムで再建しようとしているユダヤ教の神殿)を現実のものにさせ、そして、それは効果的に戦争を終結させるのに役立つとカバリストは言っているという。

ダビデ王家(Davidic Dynasty)でのサンヘドリンのメンバーの子孫にあたる高名なラビ、ヨセフ・ダヤン師(Rabbi Yosef Dayan)は、金正恩が、預言に出てくる最終戦争をもたらす支配者であるという解釈に一応の同意は示したが、しかし、それと同時に、この預言を出したラビとカバリストに対して警告を発した。

それは、聖書で役割を演じる国を具体的に特定する場合には、さらに厳しく最新の注意を払わなければならないというものだ。

ダヤン師は以下のように私たちに語った。

「聖書の状況を使用するには、それは正確であることが重要なのです。アマレク人(イスラエル民族の敵とされた民族)、あるいはゴグとマゴグのように行動している国や、あるいは支配者がいる国がいくつかあります。しかし、これは必ずしも預言者が話した主体であるとは限りません」

さらにダヤン師は以下のように言う。

「北朝鮮は、確かにユダヤの書に書かれているゴグとマゴグのように自分たちを導いていますが、しかし、今日、それが完全にそうである(金正恩はゴグ・マゴグだ)と確信を持って言うことができる人はひとりもいないと思っています」

「もし、それが真実なら、今後、急速な速さで、このことが絶対的に明らかとなっていくでしょう」

確かに、多くのカバリストやラビたちが、現在の状況に応じて、北朝鮮とその指導者である金正恩が、伝説のゴグとマゴグの役割を演じているのではないかと述べ、あるいは、特定している。

22年前に、著名なラビであるナチャマーニ師が、北朝鮮を「終末の日」をもたらす役割を果たす国として特定した。

最近では、100歳を超えるカバリストであるハコエン師が、金正恩が終末を示しているとして、1500年前の難解な預言を解釈した。

ダヤン師は、「終末の日」に起こる出来事の枠組みは、何千年もの間、知られてきたと述べている。

現在の出来事はこれらの預言的な教えを考慮して正当化されている。

「これらの預言は、今後のある日に起きる本当の出来事に関するものなのです」

ダヤン師はそう語った。





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Oka In Deep

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