ノストラダムス 百詩篇 第10巻72番
1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
Sponsored Link
始まりは、ノストラダムスの「音でガンを治す」と話でしたが
なぜ、唐突に「ノストラダムス」などという人の名前が出てきたのかといいますと、先日、医療系の報道に下のようなものがあったのでした。
これは、西洋医学でのガン研究のトップにあるもののひとつであるロンドン大学ガン研究所(インスティテュート・オブ・キャンサー・リサーチ / Institute of Cancer Research、ICR)での研究の歴史についての記事で、ノストラダムスが 16世紀に書き残していた下の文章は、今ではガン治療の最前線になっているというようなものでした。
「患者に作用する固有の音の周波数を設定すると、その音波はガンを殺す。ガンは活動できなくなり、ガンの毒は体から消えるだろう」
つまり、「音によってガンを殺すという治療法を、16世紀にノストラダムスは述べていた」というような話でした。
その記事の冒頭をご紹介しますと、下のようなものです。
ノストラダムスのガン治療に対しての正しかった見識
著名なフランスの予言者は、かつて「音波でガンを治療する」という画期的な方法が編み出される可能性があることを述べたが、それは正しかったようだ。
ノストラダムスは、主に彼の悲劇的な予測が有名だが、哲学者でもあったノストラダムスが 16世紀に記したことと、現代の世の中で起きていることとの関連を研究している人たちは多い。
ノストラダムスが述べたことの中で、それは正しく、また印象的だと思えることがひとつある。それは、ノストラダムスが「音がガンを殺す」と予測したことだ。
ロンドン大学ガン研究所の研究者たちは、これが事実であることを証明している。
ノストラダムスはこのように書いていた : 「患者に作用する固有の音の周波数を設定すると、その音波はガンを殺す。ガンは活動できなくなり、ガンの毒は体から消える」
集束超音波治療法 HIFU(ハイフ)は、組織を破壊するために超音波エネルギーを使用する非侵襲的治療技術であり、音波によりガン組織を爆破する。
というものでした。
「へえ」
と思って調べてみましたら、この集束超音波治療法の HIFU(ハイフ)という治療法は、日本などでも導入されているもののようで、それらを少し読んでみますと、上にありますような「音でガンを殺す」というニュアンスとは違うような感じもありますが、最新治療法として存在はしているようです。
まあしかし、何となくノストラダムスの言っていた「音でガンを殺す」というのは、ちょっと違う意味だったのかもしれないなあとも思います。
以前、「人間の体と意識を変える《音》」に関しての記事はいくつか記したことがありましたが、たとえば、
・5000年前から「ソルフェジオ周波数」を駆使していたかもしれない古代人:イタリアのハル・サフリエニ地下墳墓で見出された正確な周波数の共鳴が鳴り響く完璧な設計の部屋 (2014/07/03)
・ジョン・レノンの曲に DNA を修復するといわれるソルフェジオ周波数 528Hz コード「だけ」で作られていたものがあることに… (2014/08/26)
などの記事があります。
ここでは詳しいことにはふれませんが、528Hz などが有名ないくつかの周波数は、人体や意識に有効に作用すると言われています。「言われています」という以上に書くことができないのは、現代社会で合理的に適用することに必要な大規模な証拠(エビデンス)が提示されていないからです。
しかし、先ほどのリンクの最初の記事では、地中海のマルタ島にある「 5000年前」の地下墳墓で、「 70Hzと 114Hzの相互の音響による強い重共鳴周波数の存在が検出された」ということを科学者たちが発見したことをご紹介したものでしたが、数千年前に、そのような「厳密な音波」を造り出す技術があったということは、「音の周波数に大きな意味があることを古代の人類は知っていた」ということの証拠だとは思います。
現代社会では、すでに「音の周波数のそれぞれに大きな意味がある」という概念は、ほぼ完全に忘れ去られていますが、いつの日かまた、それらに真剣に取り組む時代が来ればいいなとは思います。
まあ、これらは今回の話とは関係ありませんので、またふれられる時があればと思います。
「皆既日食と33度線のリンク」が18年の歳月を経て再び登場
さて、そんなようなわけで、「ノストラダムス」というような人の名前と久しぶりに接したのですが、もののついでに、英語でノストラダムスと検索してみましたら、最初のほうに、
・The Prophecies of Nostradamus: the Third Antichrist is Russian President Vladimir Putin? Alien UFO Invasion? Nostradamus Prophecies for 2017 to 2020
(ノストラダムスの予言の数々:3番目の反キリストはウラジミール・プーチン大統領なのか? 2017年から2020年までの予言)
というものがありました。
このタイトルにありますように、この記事を書いた人は、「プーチン大統領が、聖書的な意味で登場する反キリスト」だと考えているようです。
しかし、この記事の内容をご紹介しようというのではありません。ノストラダムスの詩の解釈は世に溢れていて、しかも、そこから年代を導き出すことに意味があるかどうかわからないからです。
その内容自体ではなく、このページにいろいろと書かれてある事実の中で、「あること」を知ったのです。
それは、以下の「3つ」の出来事のリンクでした。
まず、
・1999年8月11日に人類史上最も多くの人が観測した「皆既日食」が起きた
という出来事がありました。
そして、その2日前の 1999年8月9日にロシアでは以下のことが起きていました。
ウラジーミル・プーチンより
1999年8月9日 - ウラジーミル・プーチンが、エリツィン大統領により第一副首相に指名される(同日、ステパーシン首相が退陣したため、そのまま首相代行)。8月16日、首相。
1999年8月11日の皆既日食(パリで撮影)
この 1999年8月11日の皆既日食は、Wikipedia によれば、「人口過密地帯を通過したため、人類史上最も多くの人に観測された皆既日食」であったとのことで、その通過ルートは、
英国、フランス北部、ルクセンブルク、ドイツ南部、オーストリア、ハンガリー、セルビア北部、ルーマニア、ブルガリア、黒海、トルコ、イラン、パキスタン南部、インド
だったのだそう。
つまり、この 1999年の8月には、
・史上最大級の皆既日食イベント
・プーチン氏が実質的なロシアのトップに躍り出た瞬間
のふたつが重なるのです。
さきほどのページの作者は、ここでノストラダムスの「 1999年7か月、空から恐怖の大王が来るだろう」を引き合いに出していました。「 1999年7月の恐怖の大王」とプーチン大統領を結びつけて考えているようです。
なお、ノストラダムスの書く「1999年 7か月」というのは、グレゴリオ暦では 1999年 7月14日頃から 8月14日頃までをさしますので、1999年の皆既日食と、プーチン大統領の台頭の日が含まれます。
そして、先ほど「3つの出来事がリンク」と書いたのですけれど、その「3つめ」は何かといいますと、さきほどの「日食が観測されたルート」を地図で線を引いていましたら、あることに気づいたのでした。
下の地図でおわかりかと思います。
太いグレーの曲線が、1999年8月の皆既日食のルートです。
この「完全な日食」もまた、北緯 33度線をまたいで通過していったのです。
昨年以来、いくつかの記事でふれていますが、今年8月に「アメリカ合衆国だけで観測される皆既日食」という事象があるのですが、そちらも、下のように「北緯 33度をまたいで通過」していくのです。
こういうことに、どういう意味があるのかというと、合理的に考えれば、何の意味もありませんが、最近の記事、
・もうすぐ「2つの黒い太陽」が南と北「両方の33度線」を駆けぬけていく。その黒い太陽と33度線の双方が示唆するキーワードは……「大量の犠牲」 (2017/02/09)
・なぜ「完全な日食」を気にするのか… (2017/02/28)
などでふれたこともありますが、皆既日食という、どちらかというと珍しい事象において、今年は、すでに 2月26日に「南緯 33度」を通過していくという事象が起きています。
そして、今年 8月の皆既日食は、アメリカの通過場所と、観光を含めてそこに集まるであろう人々の数を含めて、1999年8月同様(あるいはそれ以上に)に「人類史上で最も大規模な日食観測イベントになる可能性」があるものなのです。
いずれにしても、どちらも北緯 33度線を通過するという意味で、
「 1999年8月の日食と 今年 2017年の日食は似ている」
と、合理的な意味ではなく、感覚的な意味で感じたのでした。
また、先ほどの日食のルートから、
・1999年8月11日の日食は、ヨーロッパを「分断」して北緯33度線に到達したように見える
・2017年8月21日の日食は、アメリカ合衆国を「分断」して北緯33度線に到達するように見える
というようなことも印象的でした。
先日の、
・ムルマンスクのムンク :「オーロラの叫び」的光の周囲はすでに軍事最前線。北欧スカンジナビア三国はすべて徴兵制が復活し、次第に地図は「真っ赤」に
2017/03/08
という記事でも少しふれましたけれど、現在のロシアと、ロシアに近いヨーロッパの国々との緊張状態はなかなかのもので、戦争が起きるかどうかはわからないですけれど、理由なく「この緊張が突然消えてなくなる」とも思えず、これからの世界の状況は、こんな感じが続いていくのかもしれないです。
現実としてどうなるかはともかく、
・33度線
・完全な日食
が、1999年と 2017年で、ほぼ完全に再現されるかのように繰り返されることを今日はじめて知りまして、その時に何があるということではないにしても、今年の夏以降は、「不穏が世界を支配する」可能性はありそうです。
ということで、今日知ったことを書かせていただきました。
まあ、合理的な意味はないですので、心配されるようなことでもないかもしれません。
それにしても、今回、ひさしぶりにノストラダムスのいわゆる「百詩篇」をいくつか読んでいて、それぞれがいつの時代の何を示唆するのかはわからなくても、「人類史というのは繰り返し繰り返し血塗られているものだなあ」とあらためて認識しました。
百詩篇は 1000以上の詩で構成されている詩集ですが、その中には、「どんな時代にでも適用できそうな光景」がいくつもでてきます。
百詩篇 第2巻89
二人の偉大な指揮官たちが軛 〔くびき〕 から解放され、
彼らの偉大な権力が増大するのが見られるだろう。
新しい土地は、彼らの高貴な部屋で、
血まみれの男へとその数字が語られるだろう。
百詩篇 第2巻100
島々で非常に恐ろしい騒擾が。
戦争に関する喧騒以外は何も聴こえないだろう。
略奪者たちの攻撃があまりにも激しいだろうから、
人々は大同盟に身を寄せることになるだろう。
ノストラダムスが生きていた 16世紀以降もこのような「戦争に関する喧騒以外は何も聴こえないだろう」という時代はたくさんあったでしょうけれど、これからもそうなのかなあ、とは思います。
しかし……何もなく、このまま未来に進むとも考えにくいことは確かで……。