史上最強クラスの雪と寒さが北半球を覆いつつある今
少し前までは、世界各地で「史上最も暖かい新年」というような、過ごしやすい冬を過ごせていたのですけれど、かなり一転してきたようです。
日本、アメリカ、ロシア、中国、そしてヨーロッパのかなりの部分、あるいは中東の一部などもそうだと思いますが、北半球は寒波一色となりつつあり、しかも、地域によって「ほとんど経験したことのないような寒波と大雪」が予測されています。
2016年01月22日のアメリカの報道より
アメリカでは、東海岸を中心に「 5000万人以上の人たちが大雪と猛烈な冬の嵐の影響を受ける」と予測されていまして、明日明後日あたりは大変なようです。報道によっては、「 100年に1度の大暴風雪になる」というように述べられています。
ワシントンDCでの歴代の降雪記録は下のようになっていますが、報道を見る限りでは、少なくとも、観測史上2位の 1899年2月12日の降雪量は超える可能性が出ているようです。
アメリカといえば、もうひとつの大国、ロシア。
こちらも大変です。
2016年01月19日のロシアのモスクワ・タイムズより
・Orange Weather Alert as Moscow Prepares for More Snowfall
下は 1月19日のロシア各地の気温ですが、気温のほうも、「マイナス 34度」などという数字も見えて、なかなか激しい天候となっているところが多いようです。
1月19日のロシアと周辺の気温
・intellicast.com
上の気温を見ますと、中国の北京もマイナス 10度となっていて、かなりの寒さに見舞われているようです。
今の大国といえば、アメリカとロシアと並んで、中国ということになり、「気温や大雪でも負けたくはない」という中国の想いもあったのかもしれないですが、念ずれば通じるようで、中国も広範囲の地域で今日あたりから大変な寒波と大雪に包まれることになるようです。
2016年01月20日の中国 CCTV より
・CCTV
中国の気象に関しての警報は、上から「赤、オレンジ、黄色、青」となっていますので、「青警報」はそれほど強い警報ではないですが、しかし、範囲が広いようで、場合によっては「香港に雪が降る?」というような予測も出ていました。
2016年01月21日日の中国メディアより
まあ、日本でも、「沖縄で雪が降るかも」というような予測も出ていますし、どこも通常とは少し違ってきているようです。
沖縄に雪?予報官「あり得る」 週末にかけ記録的寒さの恐れ
沖縄タイムズ 2016/01/22
沖縄にも雪? 強い寒気の影響で寒さが続く沖縄地方で降雪の可能性が出てきた。沖縄気象台によると、23日ごろから、強い寒気が低気圧に引っ張られるようにして沖縄地方へ入り込んでくるため、平年より気温がかなり下がる見込み。
沖縄本島中南部の24、25日の予想最低気温は8度。同気象台の予報官は「気温がぐっと下がることに加え、ぐずついた天気が続くことから県内でも雪が降る可能性がある」と説明する。
沖縄で降雪が確認されたのは、1977年2月17日に久米島で 1度だけ「みぞれ」が降ったことがあるだけだそうで、今回降れば、観測史上2度目ということになりそうです。もし、みぞれではなく「ちゃんとした雪」なら観測史上初ということになりますが、どうですかね。
それにしても、 1月24日(日)の気温の予測を見てみますと、「福岡や広島と、札幌あたりの気温があまり変わらない」というほど、西日本は冷え込むようですので、該当地域の方は、慣れない気温などにお気をつけ下されば幸いです。
1月24日の日本の天候と気温の予測
私は北国の出身ですけれど、日中の最高気温が氷点下近くというのは、どこの人でもかなり厳しく感じる気温だと思います。
何だか急に大変な寒波がやってきまして、「いつか」は来るのかもしれないミニ氷河期への予行演習的な側面もあるかもしれません。
先日、関東でも雪が降りましたが、首都圏というのは「数センチの降雪で麻痺する」という場所でありまして、仮にこのような降雪が頻繁に起きるようなことになってきますと、「常に都市機能が麻痺する冬」ということになるのかもしれません。
まあ、今後の雪の状況がどうなるのかはわからないですが、世界全体として、大気の流れや気象配置がものすごく変化してしまっている感じなのですよね。
昨年の、
・海の巨大な変化とミニ氷河期の関係(2):「温暖化が招く寒冷期」からの気温の回復に40年から100年かかるという気候モデルが提示される地球の海で成長する「モンスター・エルニーニョ」
2015/10/16
という記事などで書いたことがありますが、昨年以来、大西洋の海流が崩壊してしまっているようで、これなどを含めて、
「地球全体で暖かい気温の傾向が拡大しているために、その結果として、激しい寒冷化の未来を迎える」
という皮肉な科学的予測もあります。
崩壊しつつある大西洋の「南北方向鉛直循環」
そういうこと(海流の変化や崩壊)が本当に起こっているだとすれば、これからは、過去とは違った気象パターンに見舞われる地域がさらに多くなってしまうのかもしれません。あるいは、漁業などでの収穫の種類(とれる魚類の種類)も様変わりすると予想されます。
気候的には、これまで雪のあまり降らなかったところに大雪が降ったり、逆に、今まで大雪が降っていたことろに「降らない」とか、いろいろと今までとは道理が違ってくる面はありそうです。
そんなような「寒い冬の時代」を感じさせることになるかもしれないこれからの数日(あるいはその先)ですが、今回は、それらとはまったく関係のないことですが、フェイスブックで「 Our Universe 」と題されて、「人間と宇宙」のいくつかの類似を並べた動画が話題となっていて、それをご紹介したいと思います。
人体は宇宙そのものだということを難しくなく再認識させられること
そのフェイスブックのページでは、下のようないくつかの比較がなされていて、漠然とはよく思っていたことでも、こうやって改めて示されると、「ああ、そうだよなあ」と思ったりした次第でもあります。
少しご紹介します。後ろに日本語を入れた動画も貼っておきます。
私たちの宇宙
下が日本語を加えた動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=O4x_usSwido
私は、この中の「星の死」と「細胞の誕生」の形がリンクしていることに少し感動しましてですね。
宇宙で星が死んだ時に、地球では、新しい細胞が誕生(分裂)する時に同じ形を見せると・・・。
特に、人間の体というのは、神秘生云々を抜きにしても、なかなすごいもので、「人体についてあなたが知らない20の事実(20 Facts You Didn’t Know About the Human Body)」というページによりますと、その中には、
・骨はコンクリートの4倍強い
・人間の目は1千万色の色を見ることができる
・成人の人間の体内には、銀河系の星の数より多くの原子が存在する
・人間の鼻は、50,000種の異なる香りを覚えられる
・口の中の細菌の数は、全世界の人口のを超えている
などがありまして、「人間の体内の原始の数」というのは、調べてみますと、ちょっと曖昧かもしれないですが、
「 10000000000000000000000000000(10の27乗)」
ほどあるそうです。
ちなみに、銀河系の星の数は、ざっと 3000億程度といわれていますので、人体は、少なくとも銀河系よりもはるかに壮大で膨大なパーツから成り立っていることがわかります。
そういうことに思いを馳せながら、「そんな壮大な体と、そして思想を持っているはずのに、どうして人間社会は今ひとつ理想的には進んでいないように感じるのだろう」というようなことも思います。
この「すごさ」を自覚していないからなのかもしれないですし、別の理由なのかもしれないですし。
いずれにしましても、明日あたりからは地域によって寒さと大雪であまり派手な外出もできなそうでしょうし、そういうことを考えながら、今ではないにしても、いつか来たるべきミニ氷河期の時代の生き方を考えてみるのもいいかなと思ったり。
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