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3月15日にメルマガニネベの年に起きること。そしてガンと寄生虫の関係を発行させていただきました。

2016年からの世界 地球という場所の真実 未来の地球

黒くぬれ! : 世界中の遺跡や記念建造物が「除去の方法がわからない微生物によるネバネバした謎の黒い構造体」に覆われ始めている

投稿日:

2016年8月10日の英国テレグラフより

washinton-black-slimeTelegraph

いやいやいや。

先日、

オカ某、北海道を脱出できるか!? カオス台風の中で彷徨う漂流家族
 2016/08/22

という 8月22日の記事というか日記で、帰省先の北海道の新千歳空港で足止めとなっていたことを書いたのですけれど、まあ、個人的なことですので、あまり詳しく書かないですが、結果として、その後は以下のようになって、何とか現在に至っています。

・8月22日午後8時頃 旅客機は約6時間遅れで成田空港に向けて出発(航路は台風に突っ込んでいく進路)

・機中アナウンスで「成田空港は、京成線、JR線等、ほぼすべての交通機関が止まっていると報告を受けています」ということを知る。

・8月22日午後10時頃 成田空港着。空港は、国内線到着、国際線到着双方の人たちが行き場を失い、阿鼻叫喚地獄絵図の状態。バスはすべて運行終了。鉄道はたまーに出ている模様。しかし、タクシー乗り場と共に数百・数千の人の群でどうにもならず。

・深夜12時を過ぎ、空港内にいる人々に寝袋と飲料水が配られ、サバイバル色が強くなる中、奥さんが体調不良で空港泊は危険と判断。

・その後、いろいろと手を尽くして、知人の手を煩わせてしまいながら、深夜 3時過ぎに東京都某所に到着。さらに、いろいろと手を尽くして、宿泊場所を獲得。

・8月23日午後12時頃、前日に洪水に見舞われていたという埼玉県・所沢に到着し、近くの居酒屋のランチで刺身盛り合わせ定食(刺身5種類)を頼み、大満足の旅を終える。ただし、子どもは「ややおかずが足りない」と述べる。

というようなことで、北海道の実家を出たのが一昨日の午前でしたので、所沢に辿り着くまでに 30時間ほどかかるという、船旅のような大変な帰途でした。

まあしかし、深夜の成田空港で床に座って見ていた光景は、考えてみれば、初めて見るもので、周囲にはいろいろな国の人々が床で眠ったりしていて、ちょっとした映画の中にいるような気分になり、自分へのオミヤゲとして買った「北海道さつまいも焼酎」というものを空港の床の上でストレートで飲みながら、その光景を楽しんでいたのも事実ですが。

ちなみに、アナウンスは何やら外国語が多かったようで、寝袋の配布が始まったのを教えてくれたのも、隣で横になっていた中国系の5人くらいの家族のお母さんでした。どうやら中国語でアナウンスが入ったもののようで、私に「水とシュラフが配られるようですよ」と言ってくれました。

まあ、今後の世の中も、自然の影響で、こういうようにいろいろな目に遭うことはますます多くなるでしょうし、なるぺく多く困難を経験していおくのもいいのかもしれません。

というわけで、とりあえず戻ってまいりました。

少し前の記事の頃から、ツイッター上で姿を消していましたエドワード・スノーデンさんも唐突に戻ってきましたし、みんな戻ってきています。

ツイッターで発信を再開したスノーデンさんらしき人の書き込み(写真の人物は?)
snowden-comeback-0815Esward Snowden

さて、今回の記事は、アメリカの様々な記念館や、世界各地の遺跡や記念墓地などを含む非常に多くの「石で作られた遺跡や記念物の表面」が「除去法がわからない黒くてネバネバした微生物のコロニーに侵略されている」というものです。

たとえば、下はカンボジアのアンコールトムの遺跡ですが、黒くなっているところは、これは「微生物のコロニー」となっているのです。

アンコールトムの遺跡(カンボジア)

angkol-tom-blackDaily Mail

下は、ワシントンDC にあるアメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンを記念して建立されたジェファーソン記念館の壁ですが、窓の下の黒くなっている部分も、単なるよごれではなく「微生物による」ものです。

ジェファーソン記念館の壁(米国)

biofilm_covers_JeffersonTelegraph

専門家たちによれば、これらの「微生物による黒い粘体コロニー」は、世界中の遺跡や墓地建造物に広がっていて、そして、今のところは「恒常的に除去する方法が存在しない」のだそうです。

そして、この黒くなった場所は、「微生物たちの住む場所(家)」として機能しているために、「自然に元の色に戻る」という可能性はなく、そうではなく、むしろ今後、「黒い部分がどんどん拡大していく」という可能性が高いのです。

つまり、このままだと、時間の経過と共に、

「世界中の名だたる遺跡や記念碑が真っ黒に染まっていく」

という可能性もないではないような感じです。

今回は、最初に翻訳記事を載せておきたいと思います。

英国デイリーメールの記事です。

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The 'creeping black slime' taking over historic building around the world: Researchers reveal monuments from Washington to Angkor Wat now hit by impossible to remove biofilm
Daily Mail 2016/08/23

世界中の歴史的な建物を占拠する「忍び寄る黒いスライム」 : 現在、アンコールワットからワシントンの記念館までに及んでいるこれらのバイオフィルムを除去することは不可能だと専門家たちは明らかにした

これらのバイオフィルム(微生物により形成される構造体)は、以前はエジプトで見られたが、今は、ハドリアヌス別荘(イタリア)や、アンコールワット(カンボジア)、そして、ワシントンのジェファーソン記念館(米国)まで広がっているという。そして、これらを永久に除去する方法は存在しないと専門家たちは言う

angkor-wat-01▲ 黒いバイオフィルムで覆われたアンコールワットの建造物。

 

これらの「黒い微生物の構造体」は、以前は、リンカーン記念館や、ワシントンD.C. にある連邦議会墓地の墓石で見つけられていた。

しかし、現在、これらのミステリアスな黒い粘体は、着実に世界中の墓石や遺跡に広がっている。

専門家たちは、アメリカの歴史的建造物の数々を黒く塗りつぶしているこれらのバイオフィルムは、イタリアのハドリアヌス別荘や、カンボジアのアンコールワットを含む、全世界の何千もの場所で見出すことができると述べる。

これらの謎の「スライム」は、微生物のコロニーで構成されており、それらを永久的に除去する方法はいまだに発見されておらず、研究者の挑戦が続けられている。

国立公園局によると、これらのバイオフィルムは、石の表面に付着する。

そして、雨がゆっくりと浸食していくように、もともと滑らかだった石の表面に穴を作っていき、それは微生物たちが群生するのに適した場所となる。それが、たとえば、ジェファーソン記念館のような建物に拡大していく。

これらは、ジェファーソン記念館のドームでは 2006年から確認されていて、エジプトの建造物にも見出されている。

専門家たちは、過去2年間、ジェファーソン記念館のバイオフィルムの成長を研究するために力を合わせているが、しかし、作業は容易ではないだろうと彼らは言う。

ナショナル・モール国立公園と記念館の管理責任者であるキャサリン・デューイ(Catherine Dewey)氏は以下のように言う。

「これらを除去するための恒久的な方法が存在しないので、バイオフィルムの除去はとても困難です」

「もちろん、これらの黒い微生物群のさらなる拡大を防ぐ必要はあるのですが、除去するためのいくつかの方法は、建物の大理石にさらなるダメージを与える可能性があることを私たちは確認する必要があります」

「私たちは、環境や建物への安全を確保しつつ、コストに関しての問題もクリアできる何らかの方法を発見するためのテストを続けています」

国立公園と記念館の管理機構(NPS)は、最近、ジェファーソン記念の基部にある小さな領域上で 10の異なる化学殺生物剤のテストを開始した。

今後数週間にわたって、これらの影響を監視する。

これに伴い、レーザーの光照射やオゾン水の使用など、伝統的ではない方法の検討の開始も始めている。

これらの黒いスライムは、アーリントン国立墓地、ワシントン記念塔、および米ワシントン議会墓地の墓石上にも出現している。

また、これらの「黒いネバネバ」は、実際には乾燥していることを、CBSニュースのキャスターが、現地を訪問した際に指摘している。

そして、この乾いているという特性のために、その場所をきれいにすることがより困難となっているのだ。

公園局のマイク・リタースト(Mike Litterst)氏は、以下のように語る。

「これは非常にイライラさせられるものです。私たちはこれまで、いろいろな方法や考えを提示してきましたが、今なお、現在まで、これらのバイオフィルムを恒常的に取り除くための解決策が存在しないのです」


 

という感じです。

このような、世界中のモニュメントの「黒化」が、

> 全世界の何千もの場所で見出すことができる

というのは、何というか、「地球の歴史的な物質的価値が黒く塗られていく」というような意味でもありそうで、まあ、むしろ「歴史の精算」的な意味としては、すがすがしい感じさえします。地球の微生物たちが「人類史のモニュメントを黒く塗りつぶそうとしている」というような感じというのか・・・。

次第におじいさんバンドと化しつつありますが、イギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」の 1966年の曲に「黒くぬれ!」 (Paint It, Black) というものがあります。

これは、ローリング・ストーンズのリーダー的存在が、ブライアン・ジョーンズという人だった頃、彼がシタールの音を初めてローリング・ストーンズの音楽に取り入れた曲で、その音が印象的でした。

「黒くぬれ!」でシタールを演奏するブライアン・ジョーンズ

sitar-pibThe Rolling Stones - Paint It Black (1966)

この曲は、ベトナム戦争を描いたスタンリー・キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』(1978年)のエンディング・ロールでも使われ、映画の中での兵士たちによる「ミッキーマウスの歌」の大合唱の直後にこの曲が大音量で響き渡るのが印象的でした(フルメタル・ジャケット・エンディング)。

「黒くぬれ!」は大体以下のような歌詞の曲でした。

黒くぬれ! 訳詞

赤い扉を見ると黒く塗りつぶしたくなる

どんな色でもすべて黒く塗りつぶしたくなる

夏服を着た少女が歩いているのが見える

俺はまともな頭に戻らなければならないんだ

道に並ぶ車がすべて黒く塗りつぶされているのが見える

俺にはもう花も愛も戻ってこない

道行く人々が俺から目を背けるのが見える

俺の心の中が黒く汚れているのが見える

そういえば、この歌詞に「扉を黒く塗りつぶしたくなる」とありますが、先日、イギリスで、

「用途不明の黒い扉が橋の下に出現する」

という出来事が報じられていました。

8月中旬に英国オックスフォードシャーに出現した用途も製作者も不明の「黒いドア」

Mysterious-door-appears-on-bridgemirror.co.uk

地元のアーティストによる作品ではないかとされていますが、今のところ、誰が設置したのかは不明のままです。

何というか、いろいろと黒く塗りつぶしたくなる昨今の世の中ということなのかもしれません。

そして、微生物の力というものを考えますと、世界中の遺跡や記念建造物が「真っ黒」に染まる日も、それほど遠い日のことではないのかもしれません。





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Oka In Deep

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