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2015年からの世界 地球という場所の真実 宇宙の中の地球

狂乱と饗宴が続く世界の空:大陸間弾道ミサイルが作り出す光景、激増する「美しき緑の火球」の爆発、そして、空から降り続ける人工物たち

投稿日:2015年11月9日 更新日:

11月7日 カリフォルニア州上空に出現した光景(写真はロサンゼルス)

Missile-Trident
▲ 2015年11月7日のサンディエゴ・ユニオン・トリビューンより。




 

核弾頭搭載の ICBM が作り出す光景の美しさのパラドックス

土曜日の夜に、カリフォルニア州からネバダ州に至る広範囲の地域で、空に冒頭のようなものが目撃されたのですね。

あるいは、場所によっては、下のように目撃されたり。

Missile-Trident-02Strange Sounds

 

それで、目撃されたどこの地域でも、「あれは一体何だ?」ということになったようなのですが、今回の場合は、すぐに正体が判明して、これは、米軍によるミサイル・テストだったようです。

冒頭のサンディエゴ・ユニオン・トリビューンの記事によれば、ミサイル試射は、南カリフォルニア沖の太平洋上で、オハイオ級原子力潜水艦というアメリカ海軍の戦略ミサイル原子力潜水艦から発射された「トライデントII(あるいは、トライデントD5 )」と呼ばれる弾道ミサイルだったようです。

トライデント II

Trident_II_missile_image

・Wikipedia

 

このトライデントII というのは、Wikipedia によりますと、

アメリカ海軍では艦隊弾道ミサイルと呼ばれ、核弾頭を装備し、原子力推進弾道ミサイル潜水艦から発射される。トライデントはアメリカ海軍で現役の14隻のオハイオ級原子力潜水艦にアメリカ製核弾頭付きで、イギリス海軍では4隻のヴァンガード級原子力潜水艦にイギリス製の核弾頭付きで搭載されている。

というもので、基本的には「核弾頭」を装備しているミサイルのようですので、核戦争などに至った場合にも使用されるものだと思われます。

そして、その際には、実戦でも、冒頭の写真と同じような美しい光を放ちながら核と共に飛んでいくことになるはずです。

皮肉な話ですが、このトライデントII に限らず、弾道ミサイルの打ち上げの際の光や軌跡や雲は驚くほど美しかったり、あるいは極めて独特の形状を描くものが多いのです。

下の写真は、アメリカ軍の大陸間弾道ミサイル( ICBM )「ミニットマン III 」の 2002年の打ち上げの時の様子です。

ICBM ミニットマン III の打ち上げ時のミサイル雲

minuteman3-youngNASA Astronomy Picture of the Day

 

天使が飛び立つかのような光景ですが、飛び立っていくのは核爆弾です。

「全面核戦争」などという事態になった場合は、あちこちの国の空でこのような光景が見られるようになり、そして、それは同時に、一種の文明の終焉の象徴でもあるというのは、何というか、難しい理解です。

下は 2013年10月に、ロシアの大陸間弾道ミサイル「 Topol / SS-25 」が打ち上げられた際に、国際宇宙ステーションから撮影された光景で、つまり、大陸間弾道ミサイルというのは、「宇宙空間にまで模様を描き出す」ことがわかります。

ロシアの大陸間弾道ミサイルの打ち上げ時の地球上空の宇宙空間

topal-ss-25Russian strategic nuclear forces

 

これらを見直してみますと、先日の記事「…ハロウィンの日に中国の上空に出現したものは何だったのかの下のものも、中国軍の秘密基地などからのミサイル発射だった可能性が高いかもしれないですね。

10月31日に中国新疆ウイグル自治区上空に出現した光景china-cloud-02b




 

美しき緑の・・・火球の爆発

空つながりの話題ですと、今、「おうし座流星群」という流星群の時期なのですが、スペースウェザーによりますと、今年のおうし座流星群は、彗星(エンケ彗星)からの塵(ダスト)の中に流星群が飛び込んでいっているために、その塵と流星が衝突する場合が多く、結果として、

「今年はいつもの年より 10倍、火球が多い」

のだそうで、空では火球の爆発が起き続けているようなんです。

火の玉だらけの11月4日のチェコ共和国の夜空

Martin-Popek-CrechVery Bright Taurids Meteors

スコットランドのアバディーンシャー州で撮影された非常に明るい火球

aberdeenshire-fireballSpaceweather

 

上のなどは隕石にも思えるほど明るい火球ですが、隕石らしきものといえば、先日、タイのバンコクで、ものすごく大きな火球の爆発が目撃されています。

11月2日 タイ・バンコク

bangkok-fireball-1102guardian

 

このタイのなどは空中で結構大きな爆発を起こしていますので、タイミングと、降って来たもの(隕石だとは思いますが、不明といえば不明です)の大きさなどがちょっと違っていれば、被害レベルのものになっていたかもしれません。

それにしても、さきほどのスコットランドのものにしても、バンコクのものにしても、どうして、こうも美しいグリーンに光るのだろうなとは思います。スコットランドの場合は、周囲の雲などをエメラルドグリーンに染めていますし、バンコクのは、街そのものを緑の光で染めています。

ちょっと調べてみますと、こちらのページに、

大きな流星は、高温になるため大気が電離してプラズマになります。
酸素の場合、青緑色です。
オーロラが青緑色に見えることがあります。やはり、酸素のプラズマの色です。

とのことで、緑に光ること自体の道理はわかりましたが、しかし、これを書かれた方は、

私は、天体観測を始めて40年以上になりますが、緑色の流星を見たことがありません。

とありますので、わりと珍しいものなのかもしれません。

 

今日は「空関係」の最近の出来事をもう少しご紹介してみたいと思います。

 

そして、空から落ちてくるもの

先日、スペインに久しぶりのアレが落下してきました。

space-object-spain

▲ 2015年11月5日のスペイン EL PAIS より。

 

11月3日に、スペインのムルシアという場所の牧場で、空から落ちてきたと思われる上の球状の物体が発見されました。

上の人は、物々しい服装をしていますが、放射性物質が発せられている可能性を考えての放射能防護服のようです。結果として危険物質は検知されませんでした。

昔の記事を覚えて下っている方は、上の物体が何であるのかおわかりでしょうか。

ブラジルで謎の物体が爆発音と共に落下
 2012/02/27

という記事などで書いたことがありますが、断定はできないにしても、スペインで空から落ちてきたものは、人工衛星などに使用される部品のひとつ「複合外装圧力容器 ( COPV )」というものの可能性が高いです。

NASA が人工衛星に使用している COPV

copv-nasa・NASA

 

この COPV と思われる物体は、世界各地で本当によく落ちていて、よく被害が出ないものだと今でも思います。

COPV らしきものの落下例

2008年 ブラジル
copv-brazilDiscovery

2000年 南アフリカ
Space-debris-A-metal-ball-001guardian

2003年 オーストラリア
Space-debris-Fallen-Space-011guardian

2003年 アメリカ・テキサス州
object-texasoobject.com

2011年 ナミビア
1-namibia世界中の空から次から次へと「謎の物体」が降ってくる

 

他にも空から降ってくる人工物の数はものすごいものがあり、大体は推測可能なものが多いとはいえ、こういうものの中には、「それが何かわからない」ものも、稀に含まれることも確かです。

飛行機も人工衛星も上空にないのに部品が空から降ってくるとか。

今年8月には、インドのチャッティースガル州というところで、ドーンと大きな音が聞こえた後に、以下のような物体が落ちていたという報道がありました。

2015年08月10日のインドの報道より
india-object-augustLiverpool VS

 

この見出しは、UFOも人工衛星も飛行機も一括りにしているあたりが、インドの人たちの大胆さを伺わせますが、どう見ても飛行機のようなものの部品には見えるのですが、「はっきりと該当するものがない」そうなんですね。仮に飛行機で、これだけの部品を上空で落としてしまった場合、よくはわからないですが、何らかのトラブルに結びつきそうですが、それらを含めて、結局、何であるかの公式な発表はないままでした。

何はともあれ、

インドとマレーシアで1日違いで目撃されたと報じられた「巨大な半透明UFO」を巡るいくつかの考察
 2015/10/16

という記事以来、空は賑やかです。

関係ないですけれど、大陸間弾道ミサイルが描き出した「美しい光景」を見ていて、ふと「終末感」に見舞われてしまい、英国のブライアン・イーノという音楽家の曲で、死ぬほど好きな「エンディング / An Ending (Ascent) 」という曲を 432Hz に変換したものを何時間も聞いていましたら、元気になりました。

この曲は、私が「見た映画の中で最も感動したエンディング」だと今でも考えている 2000年の『トラフィック』という映画の最後のそれこそエンディングに使われています。

『トラフィック』のエンディングは何度見ても涙が出るものですが、「この映画に感動した」のではなく、「このエンディングに感動」したのです。

その感動は、

「人間は本来は、損得勘定ではない、純粋な良心の上に生きている」

ということを唐突に知らされ、本当の意味で「心が洗われる」のでした。

あるいは、「純粋な良心が他の何よりも重要なこと」だということを突きつけられるのです。

いくら終末感があったとしても、そのこと(人間は本来、良心が最前面にある)を考えれば、まあ、いつかは(何百年も先であっても)地球は良くなると思います。
 

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