中国新疆ウイグル自治区の焉耆(えんぎ)上空に出現した光景
・人民日報より。
中国の空に謎光景が出現した新疆ウイグル自治区には秘密がいっぱい
先日、
・2015年のハロウィンの日に : ベルギーで原子炉が爆発し、ロシア機が空中爆発。コロンビアでは川が血の赤に変色し、世界一乾燥するアカタマ砂漠は色とりどりの花に取り囲まれて
2015/11/02
という記事で、「ハロウィンの日に起きたこと」として、いくつかの事柄をピックアップしてご紹介したりさせていただいたのですが、そのハロウィンの日の 10月31日(北京時間では 11月1日)、冒頭のようなものが空に出現したことが、中国のいくつかのメディアで報じられていました。
拡大すると、下のようなものです。
この記事によりますと、中国新疆ウイグル自治区にある街で、朝の7月55分、北東の空にこのものが出現したということで、目撃した人々の話によりますと、大変にカラフルで美しいものだったそうです。
その後、午前8時過ぎから、この光は拡大していき、約1時間後の午前9時頃に、この光景は消滅したそうです。
さて、これは何かといいますと、わからないのですね。
上の人民網の記事でも、
「花火? UFO? エイリアン? オーロラ? 神?」
というような記述があり、このうちの「神?」という文言には驚きましたが、いずれにしても、結局これが何かはわからなかったようです。
個人的に思う分には、一番可能性が高いのは「ロケット雲」と呼ばれるもので、ロケット(場合によってはミサイルも)を打ち上げた際に、その燃料や大気の状態によって、時に驚くような形の雲が出ることがあります。
NASA が ATREX ロケットを打ち上げた際のロケット雲
・SpaceNews
ロシアのゼニット・ロケットの打ち上げの際のロケット雲
・Launch as Seen from the Windows in Russia
ただまあ・・・冒頭の中国のものは、写真を見ましても、目撃した人たちの「カラフルで美しかった」という証言があるように、やたらと色で綾取られている様子があることや、何より、事前アナウンスもなしに、早朝7時にロケットの打ち上げをするものなのかな、とは思います。
とは思いますが、この中国の新疆ウイグル自治区というのは、「いろいろなものがある可能性」を秘めた場所ではありまして、過去記事、
・ グーグルアースで見つかった中国ゴビ砂漠の正体不明の巨大な建造物
2011/11/16
という記事や、
・米国CIAの元分析官が「中国の砂漠にある謎の巨大建造物エリア」をグーグルアースで発見
2013/01/14
などでご紹介したことがあります下の写真のような「正体不明の巨大建造物」や「基地のようなもの」が、たくさん存在しているようなのですね。
元CIA分析官がグーグルアースで見つけた中国の秘密施設
上の記事でご紹介しました、WIRED の記事には以下のようなものでした。
グーグルアースで中国の砂漠に確認されたものは何なのか? CIA の元分析官もわからないと述べる
What Did Google Earth Spot in the Chinese Desert? Even an Ex-CIA Analyst Isn’t Sure
WIRED 2013/01/09
米国CIAの元分析官、アレン・トムソン( Allen Thomson )氏は、好奇心から中国南西部のカシュガル周辺をグーグルマップで調べていたところ、偶然にも大量の建造物群を発見した。
トムソン氏は、 1972年から1985年までCIAで勤務し、その後も、1996年まで米国国家情報会議にコンサルタントを務めた衛星画像の分析のスペシャリストだ。また、グーグルアースで秘密施設を発見することにも長じている。
トムソン氏は、グーグルアースで、2008年にイランのロケットセンターと思われる施設を発見し、2011年には中国ゴビ砂漠で「地下バンカーミサイル基地」だと考えられる施設を発見している。
しかし、トムソン氏は、今回発見したものが何か「見当がつかない」と言う。その巨大さと、そして、見たことのないような形状、そして、驚くほど急速にできたと思われることなどを挙げ、現在のところは推測できないとしている。
というような「専門家が見ても謎の施設」のようなものがたくさんありそうな場所でもあるようなのです。地下などにも何かありそうですし、新疆ウイグル自治区周辺では、どんなものが出現しても不思議ではないのかもしれません。
まして、最近の中国では、
・半透明UFOに続き、中国に出現した「空中巨大都市」に驚きつつも、それらもまたホログラムかもしれないという世の中で
2015/10/13
に書きましたような「巨大浮遊都市」が出現したばかりでもあります。
中国広東省仏山市の上空に出現した光景
何が現実で何がフェイクかがわかりにくくなっている感じもありますが、それにしても、相変わらず「視覚的な現象」が増えている感じはあります。
ところで、上の話とは全然関係ないですが、「視覚的」という意味で、サウジアラビアで大変印象的なことが起こりました。
「氷」の洪水が起きたのです。
▲ 2015年11月02日の sott.net より。
大巡礼の大悲劇の起きたサウジアラビアで起きた前代未聞の現象
「氷の洪水」とはどういう意味かといいますと、今、中東の広範囲で非常に悪天候が続いているようなんですが、中でもサウジアラビアはひどい天候のようで、テニスボールサイズ大のひょうが大量に降り、それと同時に、後述しますが「信じられないほどの豪雨」にも見舞われる中で、それらが、
「氷の鉄砲水」
として、広範囲で流れたようなんです。
動画もあるのですが、画質が極めて悪いものしか見当たらなく、申し訳ないのですが、下がその動画です。
https://youtu.be/WXQn_HUP6Mo
画像は荒いながら、テニスボール大のひょうが降っているらしきこと、氷の洪水が発生しているらしきことが何となくですが、わかります。
ちなみに、本当に寒いところでしたら、氷の「洪水」とは違いますが、海峡などが凍ったことによって詰まり、それが噴出してくるアイス・ジャム( Ice Jam )という現象もあります。
その場合は、わりと終末的な光景を見せることがあるようです。
アイス・ジャム / 米国バーモント州タンブリッジ 1999年
サウジアラビアでは、雨もすごいようで、報道によれば、気象学者は、アラビア海上に、
「8年間分の雨が2日間で降る」
と予測しているとあり、何だかものすごい気候となっているようなのです。
イラク、イラン、サウジアラビアで、すでに洪水や豪雨により 10月30日までに 19人が死亡しています。
このサウジアラビアでは、9月に、イスラム教の大巡礼での「悪魔に石を投げる儀式」の渦中に将棋倒しが発生し、多くの方が亡くなったことについて、
・テトラッドの4回目の「赤い月」は、33年ぶりの「スーパームーンと皆既月食が重なる日」だった。そして、その直前のイスラム教の「犠牲祭」の日に起きた大巡礼の悲劇
2015/09/25
という記事などに書いたことがありますが、その際には、死者は 700人ということになっていましたが、その後さらに被害者の数は大幅に増え、1500人を越えています。
サウジアラビア政府が正確な被害者数を出さなくなってしまったために、各国の政府や報道期間が、自らの国から大巡礼に行って死亡した人の数を集計し直したところ、下のようなことになってしまっていることがわかったものです。下は AFP の記事からの抜粋となります。
サウジ大巡礼の圧死事故、死者1535人 過去最悪に
AFP 2015.10.12
サウジアラビア西部にあるイスラム教の聖地メッカ近郊で先月、大巡礼「ハッジ」の最中に大勢の巡礼者が死亡した事故で、各国当局の発表を集計した結果、死者は少なくとも1535人となり、過去最悪の事故となることが明らかになった。
サウジアラビア政府は9月24日の事故の2日後に769人が死亡したと発表して以来、最新の合計死者数や国籍別の死者数を公表していない。また事故後、数百人の巡礼者の安否が不明となったままだ。
しかし、犠牲者が出た国の多くは死亡した巡礼者数を発表。AFPがこれを集計したところ、1990年にトンネル内で1426人の巡礼者が死亡したこれまでで最悪の事故より100人以上、上回る結果となった。
ということで、イスラム教の犠牲祭の日に起きたイスラム大巡礼の事故は、史上最悪のものとなってしまったようです。
そんな中で起きた「氷の洪水」というのは、意味のつながりがあるわけではないにしても、印象的な感じはします。
最近のサウジアラビアといえば、例えば、こちらの記事でご紹介したように、今年1月には異例といえる大雪が降った際に、
「雪だるまはイスラム教で禁じられている偶像に相当するので作ってはいけない」
とする宗教的な禁止勧告が出されて、国内で騒動になるなど、最近の気候そのものの変化も著しい国でもあります。
思わぬ大雪でサウジアラビアの男性たちの多くがこのように(2015年1月)
いずれにしましても、今回のサウジアラビアで起きた「氷の洪水」、あるいは、
「冷たい洪水」
というキーワードは今の時代と何となく適合するものなのではないかなあと思ったりもしました。
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