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赤い空と地震の関係 : 2017年の大地震の直後に「空が真っ赤」になった南米チリで、またも大地震の後に「空が異様なほど真っ赤」に染まる

投稿日:

4月10日 南米チリのラ・セレナの「M6.2の地震の直後」に真っ赤に染まった空


Red Climatica Mundial

約1年前の2017年4月24日 チリのサンティアゴで「M7.1の地震の後」に急に赤くなった空


David de Zabedrosky

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何がどうしたというようなことではないかもしれないですが、ちょっと気になったことがありましたので、記しておたきいと思います。

日本時間では昨日となりますが、現地時間では 4月10日に南米のチリで、マグニチュード 6.2の地震が発生しました。

環太平洋火山帯であり、日本とも似た地震国であるチリにおいて、マグニチュード 6.2という地震の規模そのものは、大きな地震ではありますけれど、地震に慣れたチリにおいては特筆すべきものではありません。実際、被害は報告されていません。

震源は大体下の位置になります。

首都サンティアゴのやや北に位置するラ・セレナという場所の沖合で発生した地震でした。

2018年4月10日の地震の震源

Google Map

さて、冒頭にも載せていますけれど、ほぼ1年前の 2017年4月24日、大体ここと同じような場所を震源とした、やはり大きな地震が発生しました。

その際と同じ「現象」が起きていることが SNS などで話題となっているのです。

その現象は、

「大地震の後に空が真っ赤になった」

というものです。

これは、最初は下のような内容が投稿されていたものでした。

2018年4月10日のSNSへの投稿より


David de Zabedrosky

これを見まして、「あー、なんかあったな、そういうの」と、探してみますとと、地球の記録の下の記事で、その 2017年4月のサンティアゴの「地震と赤い空」について取りあげていたことを思い出したのでした。

南米チリで発生したマグニチュード6.9の地震の直後「空の色が赤く染まった」

この時に、なぜこのことを取りあげたのかといいますと、「どうやら夕焼けとは違うものだったらしい」という感じがあったのです。

当時のチリの SNS への写真の投稿などを見ますと、

「マグニチュード 6.2の地震の後、数分間のうちに空の色が赤くなっていった」

というようにとれるのでした。

下はその時の連続写真です。

2017年4月24日のサンティアゴの空の色の変化

David de Zabedrosky

 

今回のチリでまた、「地震の後に空が真っ赤になった光景」が広がったという次第です。

この光景はいろいろな人たちによって SNS などに投稿されているのですけれど、単に太陽光での通常の現象(夕焼けや朝焼けなど)としては「赤すぎる」というふうには思います。下は今回のチリの他のいくつかの写真です。

4月10日のラ・セレナ


Red Climatica Mundial


Red Climatica Mundial

そんなようなことで、以前ご紹介したことのある「地震と赤い空」の関係が、またも出現したということで、簡単にご紹介させていただきました。

因果関係はわかりませんが、これらの「赤」はその色としても非常に象徴的だとは思います。

このように「空が異様に赤くなる」ということで最近、最も印象に残っているのは、2017年12月のクリスマスイヴの直前にイングランドのサンダーランという場所の空を「真っ赤に渦巻くような雲が覆い尽くした」という事象です。

2017年12月23日 イングランドのサッカースタジアムにて


イングランドでサッカーの試合中にスタジアム上空にみるみる広がった「地獄の門」のような…

実際こういう「何だかよくわからないけど、空が自然現象を超越したように赤くなるという現象」は現実としてあるわけで、太陽光線や雲やいろいろな条件下では出現するということになるのかもしれません。普通の日常の中では、ほぼ出現しないと思いますけれど。

ちなみに、夕焼けなどを含めて、一般的な意味での空が赤くなる理由については、光の反射や角度、距離などの物理的な法則で数多く説明されていますので、それについては特に記しませんが、ただ、

「それらの理論だけでは、ここまで赤くなる理由を見出すのは難しい」

とはいえそうです。

一般的な大気中の光学の原理「プラス何か」の要素が加わらないと、ここまではなりにくいと思われます。

その「プラス何か」が、風景がかすむほどの大気汚染(一時の北京のような)によるもののようなわかりやすいものならいいですが、今回のチリもイングランドも、風景がかすむような大気汚染には見舞われていません。

 

そして・・・もうひとつ今回のチリの地震と「赤い空」を取りあげた理由は、この地震の震源が、「 33度線(南緯)」に極めて近いということもあります。

空が赤くなった2017年4月と2018年4月の地震の震源と33度線

今回の地震にも近いチリのサンティアゴは、今からほぼ 2年前の 2016年3月に、「真っ赤な太陽」が、空に昇った地でもあります。

2016年3月9日 チリ・サンティアゴで撮影された赤く染まる太陽


strangesounds.org

これについては以下の記事でご紹介させていただきました。

「南北2つの33度線」のそれぞれに出現した真っ赤な血のような、あるいは鮮やかなマゼンタ色の太陽たちが物語る2016年

ちなみに、この時に太陽が赤くなった理由は、サンティアゴの近郊で起きていた山林火災の煙によるものとされています。

いずれにしましても、「赤」という色はいろいろと象徴的な、あるいは示唆的な意味を感じさせるものではあるだけに、それが自然現象の中にこれだけはっきりと提示されると、どんな人でも多少は「その意味」を考えるものなのかもしれません。

人間の血は赤く、それがどうして赤いかというと、その赤は鉄であり、そのために人体は磁気に反応する……というような部分も含めて、赤は地球と人間のあり方を考えさせてくれる色でもあります。ちなみに「血が赤い理由」については下の過去記事に比較的詳しく書かせていただいたことがあります。

「赤」の意味: DNA を持たずに増殖する「赤い雨から採取された細胞」とつながる人間の赤血球





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Oka In Deep

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