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「大地震は《地球の裏側》に別の地震を誘発する」 : 2018年の北海道地震を誘発させたペルーの地震の震源に近い場所で「M8の大地震」が発生。またも連動は起きるのか?

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USGS




2018年に科学誌ネイチャーに発表された「大地震は地球の裏側に地震を誘発する」説を思い出し

昨日(5月26日)、ペルーのユリマグアスという町の近くを震源とするマグニチュード 8.0の地震が発生しました。

この「マグニチュード 8.0」というのは、規模だけで見れば大地震であり、また、2018年から 2019年を通して最もマグニチュードの高い地震でした。

しかし、地震の速報を見たときに、震源の深さが 110キロメートルというかなり深い場所だったために、それほど甚大な被害はないだろうなとは思っていました。

もちろん被害は出ていまして、現時点までに 1名の方が亡くなり、11名の負傷者が発生したことが伝えられていますが、M8.0という地震の規模と比較すると、大惨事ということにならなかったことは幸いかもしれません。

さて、この南米ペルーでの地震ということで思い出すことがありました。

これは順序を正しくご説明しないと、単なるオカルトだと思われるかもしれないですので、できるだけ丁寧に書きたいと思いますが、昨年 2018年9月6日、北海道で M6.8の地震が発生しました(北海道胆振東部地震)。

マグニチュードこそ 6.8 と、巨大地震といえるものではなかったですが、この地震の揺れは震度 7 (日本の規定上最大)に達し、ブラックアウトやインフラの停止が発生したり、土砂崩れや液状化現象が相次いで発生し、大きな被害を出してしまいました。

 

この北海道での地震が発生した翌日、私は以下のような記事を書かせていただいています。

南米と日本の「地震のラリー」を見続ける中、科学誌ネイチャーに掲載された論文《大地震は地球の反対側の地震を誘発する》という最近の学説を思い出す

これは、簡単に書きますと、この年の 8月に、科学誌ネイチャーに、

「大地震は《地球の反対側》の地震を誘発する」

という調査結果が発表されたことをとりあげたものでした。

米オレゴン州立大学の研究者たちによる発表です。

なぜ、そのことを取り上げたかというと、

「この 2018年の北海道地震は、まさにその通りになっていた」

からでした。

南米ペルーあるいは、その周辺の国と日本の位置は以下のようになります。

日本と南米地域は、「地球の反対」同士

Google Map

2018年の北海道地震の時の状況を文字で記しますと、このようになっていました。

・2018年08月24日 ペルーでマグニチュード 7.0の地震が発生

・2018年09月06日 北海道でマグニチュード 6.7の地震が発生

・2018年09月07日 ペルーの隣国のエクアドルでM6.2の地震が発生

このように、そのネイチャーに掲載された主張そのもののようなことが起きていたのでした。

そして、昨日 5月26日のペルーの地震もまた、昨年のペルーの地震の震源と比較的近い場所で起きており、以下の場所で発生しています。


USGS

冒頭に載せました図をふたたび掲載します。


USGS

何だか昨年と似たような感じとなっているのですよね。

参考までに、そのネイチャーに掲載された論文の内容を紹介している科学メディアの記事の概要を掲示しておきたいと思います。


Earthquakes can systematically trigger other ones on opposite side of Earth
sciencedaily.com 2018/08/02

地震は、地球の反対側で起きる別の地震を誘発させる力を持つ

新しい調査によると、大きな地震は予震を誘発するだけでなく、地球の反対側にも別の地震を発生させる可能性があることがわかった。

米オレゴン州立大学の科学者たちが、過去 44年間の地震データを調べ、マグニチュード 6.5以上の地震が、別のマグニチュード 5.0以上の地震を引き起こすという明確な証拠を発見したのだ。

従来、余震は、大地震が起きることによる断層擾乱の後、周囲の地殻が調整されることよる、主に同じ地域での本震より小さなマグニチュードの地震のことだと考えられてきた。

しかし、オレゴン州立大学の研究者たちによる 1973年から 2016年までの余震域のデータを除外した地震のデータの解析によると、大きな地震の 3日後に他の大地震が起こりやすく、また他の、より小さな地震も発生しやすくなっていたことがわかったのだ。

研究では、マグニチュードが高いほど、別の地震を起こす可能性が高くなることもわかった。

また、そのように誘発されて起きる地震の発生場所は、最初に大地震が発生した位置から対角で 30度以内となる可能性が高いことが判明した。これはつまり、最初の地震が起きた「地球の反対側周辺」で別の地震が誘発されやすいということだ。

地震がどのようにして、地球の反対側で、しかも極めて離れた距離の場所において別の地震を起こすかというメカニズムについては、現時点ではわかっていない。


 

ここまでです。

この記事を書いた時に、その頃の日本の顕著な地震について調べてみました。

すると、たとえば、2016年の「熊本地震」では、このような感じでした。

・2016年 4月14日 日本・熊本   M 6.8
  ↓ (2日後)
・2016年 4月16日 中米ニカラグア M 6.1
  ↓ (当日)
・2016年 4月16日 日本・熊本   M 7.0
  ↓ (当日)
・2016年 4月16日 南米エクアドル M 7.8

ニカラグアもエクアドルも、日本からの位置は、上の記事にある「対角で 30度以内」にあたります。つまり、「およそ日本の裏側」ということになりますが、以上のように激しく連動していたことがわかりました。

そして、2011年の東北の大地震の時も、以下のようになっていました。

・2011年 03月06日 南米チリ M 6.2
  ↓ (5日後)
・2011年 03月11日 日本・東日本大震災 M 9.0

ちなみに、ペルーの地震の記録を見ますと、1970年に「死者 6万7000人」という壊滅的な大地震が発生しています。

この前後を日本と照らし合わせてみますと、やはり以下のようになります。

・1970年 05月27日 日本・小笠原諸島 M 7.1
  ↓ (4日後)
・1970 05月31日 南米ペルー M 7.7

このペルー史上最悪の人的被害を出した地震も、その直前に「地球の裏側の日本の領域」で大きな地震が発生していたことがわかるのです。

そんなこともあり、今回ペルーで発生した、規模だけでいえば、マグニチュード 8.0というペルーの歴史の中で最大規模の地震が起きたということは、

「地球の反対側の《日本》で地震が誘発されても不思議ではない」

ということを書かせていだたこうと思った次第です。

 

ただ、少し調べてみますと、決して「必ず連動しているわけではない」こともわかりました。

しかし、不思議なことに、「 21世紀に入ってからは連動率が高い」のです。

20世紀のデータを見ますと、それほど連動や誘発のバターンは多く見られません。

ところが、21世紀になってからは、「地球の反対側の地震連動」の傾向がわりと顕著です。

特に、今回のペルーの地震は「マグニチュード 8」という途方もないエネルギーが放出されたわけです。ネイチャーで発表された内容には、

> マグニチュードが高いほど、別の地震を起こす可能性が高くなることもわかった。

というようにありますことからも、

「誘発が起きやすい」

と思います。もちろん、先ほど書きましたように、その誘発と連動がない場合も数多くありますので、必ず日本や周辺領域で地震が起きるというようなことを書くつもりはないですし、日本の領域は、海域も含めるとそこそこ広いですから、起きるとしても、どこで起きるのかは想定しようがありません。

まあしかし、どうもここのところ、環太平洋火山帯において、火山を含めた活動が活発になってきている感じはしますので、「地震の誘発」というような事態が起きても不思議ではないとは感じます。

なお、地球の裏側に、新しい地震が誘発される時期で最も多いのは、平均として、最初の大地震から 3日後とあります。





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