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アメリカの憂鬱 地球という場所の真実 拡大する自然災害

イエローストーン近くの川が「沸騰」してから4カ月後の夏、周辺の川では1万匹にのぼる魚が大量死。空には燃え続ける山林火災で浮かび上がる「血の月」も出て

投稿日:2016年8月18日 更新日:

米国モンタナ州のパラダイス渓谷を走るイエローストーン・リバー

Yellowstone River

inforum.com

投稿する少し前、この記事を書いている時に、おそらく悪天候によるものだと思うのですが、本当に久しぶりに「停電」を経験しまして、東京電力を見てみましたら、ほとんど私の地域のピンポイントなのでありました。

2016年8月18日の東京電力「停電情報」より

停電情報

この「埼玉県 2800軒」の内訳は・・・。

というように、私の住む所沢市のみ。

しかも、所沢市は 15万世帯以上あるので、この数値だと「所沢市の中の 1.8%の直撃」

この停電で、書いていた原稿が少し飛んでしまい、インターネットの接続機器も使えなくなり、しばらくアップできませんでした。やられた・・・(誰にだ)。

まあ、ものすごいゲリラ豪雨だったんですけどね。雨の中に立つと、3秒で全身びしょ濡れになるたぐいのゲリラ豪雨でした。

という余談から始まります。

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2016年8月のイエローストーン国立公園で

アメリカのイエローストーンについては、その話題をたまに取り上げることがあります。

前回は、今年4月に、

北朝鮮の超巨大火山「白頭山」が目覚める公算が大きくなる中、マグマ溜まりが極限かもしれないアメリカのイエローストーンにも新たな異変
 2016/04/19

という記事で、イエローストーン国立公園近くの川が「沸騰」しているということをご紹介したことがありました。

Mysterious Universe

そんなイエローストーン国立公園を流れるイエローストーン・リバーで、かつてない規模の「魚の大量死」が発生していることが、アメリカの多数のメディアで報じられています。

2016年8月17日の米国報道より

Yellowstone River fish kill likely more than 10,000

冒頭の写真のように、イエローストーン・リバーは、イエローストーン国立公園のかなり広範囲を流れているようなのですが、そのすべての流域で魚が死んでいるのが発見されているようです。

最初は 1.000匹ほどの大量死だと思われたのですが、後に、モンタナ州の魚類野生動物公園局(Montana Fish, Wildlife and Parks)は、「その 10倍が死んでいる可能性がある」と発表しました。

この川では、前代未聞の大量死だそうです。

原因はまだわかっていませんが、多くにおいて、水中での大量死の原因は、

・藻の大発生を含む酸素の欠乏
・水温の異常(高すぎる、低すぎる)
・化学物質など

などですが、時に、これらのどれにも属さない「原因が不明」の大量死も、しばしば見られます。

場所がイエローストーンですので、こういうことが起きると、いろいろな話が飛び交います。

当然、下のような「これは噴火と関係しているのではないか」というような投稿も SNS などで多少飛び交っています。

ツイッターより

Rainn with two n's

 

しかしまあ、さすがに、イエローストーンほどの巨大な火山の噴火の前兆だと、この程度のものとも思えないです。

ところで、最近、そのイエローストーンで、何というのか、イメージ的に「噴火」というキーワードを誘発する光景がありました。

それは「火災」の光景でした。

 

噴火のような煙を上げながら続く山林火災に浮かび上がる赤い月

先日、

まるで噴煙のような煙が : イエローストーン国立公園で次から次へと山林火災が発生中…
 地球の記録 2016/08/13

という記事で、イエローストーン国立公園で山林火災が続いていて、その火災の煙が、まるで「噴火の煙のよう」に見えるものがあり、写真を載せさせていただいたりいたしました。

下がその写真です。

煙を上げるイエローストーン国立公園(8月7日)

yellowstone-fire-2016

KBZK

火山の噴火の光景もいろいろとタイプがありますが、火口から噴煙が上へ昇ると共に、溶岩や火砕流が山肌を焼きながら下っていくというタイプの噴火だと、上のイエローストーンの火災のような光景になりやすいような気がします。

ちょうど、2日前に噴火して、噴煙が 5000メートル上空にまでのぼる大噴火となったグアテマラのサンタマリア山の噴火は、そのような噴火です。

サンタマリア山の噴火(8月16日)

santa-maria-eruption

vk.com

相変わらず世界中で火山活動が活発です。

8月16日には、メキシコのポポカテペトル山が「 24時間以内に 4回の大噴火」を起こしたことが報じられています。

2016年8月16日のポポカテペトル山

el-popo

Express

 

話をイエローストーンに戻しますと、イエローストーンでの火災は、8月の上旬に小さな山林火災が発生して以来、イエローストーン国立公園の各所で火災が発生し続けているようで、続く火災のため、イエローストーン周辺の大気の状態が非常に悪化していて、人々の健康問題と関係してくるレベルとなっているのだそうです。

煙に包まれるイエローストーン国立公園周辺

haze-ys-2016

billingsgazette.com

広範囲が煙に包まれると、そのような大気を通して見る月や太陽が「真っ赤」となったりすることがありますけれど、今回の火災でも、相当長く広い範囲で、煙が広がり続けていますので、「イエローストーンの周辺でも月が赤く見えたりしているのではないかな」と、いろいろ投稿を探してみましたら、ワイオミング州のキャスパーという街から SNS に投稿された下の写真がありました。

米国ワイオミング州の真っ赤な月(8月16日)

red-moon-wyoming02

Blood Red Moon Looms Over Casper

写真には「血のような月」というタイトルが添えられていました。

今のアメリカは、カリフォルニア州で山林火災で非常事態宣言など、火災も非常に多く、煙が大気中に漂っている地域が多いですので、「血のような月」が見られる場所がとても多いと思います。

以前、チリの山林火災では、「ピンクの太陽」というのも観測されていますし、煙は光をいろいろな色彩に変えます。

山林火災の影響と見られるチリのピンクの太陽(3月9日)

pink-sun-chile

・過去記事「何となく呪われ感の強くなっている南米に浮かんだ光の原色を思わせる「ピンクの太陽」の場所…より。

 

最近、米国ヴァンダービルト大学の科学者が「イエローストーンを含む超巨大火山の噴火を1年前までに予測できる可能性」を発表したことが報道されていました。

しかし、できるではきないはともかくとして、自然災害の予測というのは、その効果は微妙です。

というのも、地震の予測などでも言えることですが、たとえば、「あと1年のうちにとても高い確率でその火山は噴火します」と言われて、その周辺の住民すべてがすぐにその地を去り、他へ移住する・・・ということがあるかな、ということです。

もちろん、即座に移住という行動を取る人たちもいるでしょうけれど、私も含めて、多くはとりあえずそのまま住み続けそうです。

「東京直下型地震は必ず来る」と言われて久しいですが、何百万人の人がそのまま住んでいますし、私も関東に住んでいます。

これが以前災害の「曖昧な予知」に体しての多くの人たちの態度の実際で、現状ではそれ以外にないのも思います。

そもそも、「安全なところに移住」といっても、「その安全なところはどこ?」という答えに明確に答えられる人はあまりいないように思います。日本国内はもちろん、全世界どこであっても、その答えはないも同然だと思います。

結局、災害に対しては予知予測よりも、どう対応するかということのほうが大事な気がいたします。

地球はすでに「苦難の時」に突入していて、これから本番を迎えていくのだと最近は思います。





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Oka In Deep

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