ウイルスの主張
昨日の夜、急速に胃のあたりがムカムカとしてきて、尾籠な話ですが、まあ戻してしまいまして。
普通はそういう場合、それで吐気というのは収まるものなんですが、まったく収まらず、結局、胃の中のものが全部出たような状態でも、まだムカムカし続けている。
首のあたりをさわってみましたら、体温を測ってないですので何度だったかはわからないですが、まあ「やや熱い」と。
「ああ……ノロかなんかか」
私はここ十数年は、風邪とかインフルエンザのようなものは全然かからないのですが、ノロ(みたいなの)は結構毎年のようにあるんですよね。検査を受けるわけでもなく、それぞれ本当の原因はわからないですので、「ノロみたいなもの」としていますが、パンデミックになった年の冬にも同じようなものになりました。
たいてい軽いですので、しばらく横になっていればいいんですが、こういうノロみたいなものの症状の厄介なのは、「胃が気持ち悪くてよく眠れない」ということがあります。
眠ったり目覚めたりしているうちに、夢でノロウイルスと対話している自分に気づきました。
ノロ 「最近はコロナとかインフルとかの話ばかりで、僕のことを忘れてるのでは?」
私 「忘れてはいないんだけど、君の場合は症状もショボいし忘れがち」
ノロ 「キーッ、くやしい…」
私 「いや、でも、こうやってちょっとだけ苦しんでるし」
ノロ 「もっと苦しんでください」
私 「いい加減にしろ。……しかしどこで感染したかなあ」
ノロ 「感染?」
私 「ノロくんは感染力強いっしょ」
ノロ 「オカさん……あなたは風邪やインフルエンザウイルスは水平感染しないという主張ではないのですか?」
私 「あー、まあそうだけど」
ノロ 「なのに、ぼくは水平感染すると?」
私 「そう言われればそうだけど」
ノロ 「あなたはアイザック・ニュートンの言葉を忘れたのですか」
私 「え? 何々?」ノロ 「…万象は一者の観照によって一者によって起こり来たれるのであるから、万象は一つのものから適応によって生じたのである…」
私 「あー、エメラルド・タブレット」
ノロ 「すべての現象はひとつのものから適応によって生じたものが、感染メカニズムという根本的な部分に差異が出るでしょうか?」
私 「きみは、ノロウイルスが水平感染しないって言うのかい?」
ノロ 「それは自身で学ぶことですよ、オカくん」
私 「急に上から目線かよ」
ノロ 「しっかり学べ、オカよ」
私 「ここで呼び捨てかよ」
……と、このあたりで声は聞こえなくなったのですが、なるほど、私は、少なくとも風邪やインフルエンザなど、あるいはコロナウイルスの水平感染(人から人にうつる)は信じていないです (コロナウイルスの場合、スパイクタンパク質そのものの毒性はあるでしょうけれど)。
以下のような過去記事にもあります。
・なぜ私はウイルスのヒトからヒトへの水平感染を信じなくなったのか
・社会を崩壊させたウイルスの水平感染神話 :しかし現実として「感染症が人から人にうつるという概念は幻想」
症状は「身体の状態の酸性への偏りが主因」である可能性
ちょっと話が逸れるかもしれないですが、2月3日のメルマガ「風邪という感染症の真実、そして重曹」というものでは、今からほぼ 100年前となる 1927年の、
「風邪」 その病因、予防および治療
"The Common Cold" Etiology, Prevention and Treatment
という論文をご紹介しました。
論文はこちらにありますが、古い書類ですので、自動翻訳はできません。
この途中のセクションに「風邪は感染しない」という章があります。
一部を抜粋しますと、以下のように書かれてありました。
(1927年の論文「風邪」より)
> 私が最初に反対したいのは、「風邪が急性の感染症である」という概念だ。
>
> 私は、急性の風邪をひいた人の分泌物を、風邪をひいていない多くの人々に接種する実験によって、これ(「風邪は急性感染症だ」という概念)を反証することができた。
>
> 一般に感染症は潜伏期または初期段階で最も伝染性が高いため、接種には分泌物が最も豊富な時期を選んだ。
>
> しかし、この実験で風邪をひいた例は一度もなかった。
(ここまでです)
そして、この 100年前の論文の著者は、ついに、
「ウイルスを媒介しない風邪の発症を作り出すことに成功した」
のです。
ウイルスに感染していないのに、です。
風邪を引いている人たちに共通していたことが、
「尿の酸性度が正常値よりも高い」
「鼻と喉の分泌物が、通常よりもアルカリ性が低い」
ということで、「体の酸性度と、アルカリ性度の違い」に着目したのです。
(1927年の論文「風邪」より)
> 塩化アンモニウムと塩化カルシウムの投与による人為的なアシドーシス (※ 体内に過剰な酸が発生すること)の誘導によって、単純な鼻風邪から「インフルエンザ」までさまざまな程度の風邪のすべての症状を誘発することができた。
>
> 症状の重症度は、誘発されたアシドーシスの程度と正比例していた。
>
> より深刻なアシドーシスでは、微熱を含め、「インフルエンザ」のすべての古典的な症状が見られた。
次に、「風邪の進行を止める治療」というセクションに入ります。
(1927年の論文「風邪」より)
> 鼻炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、インフルエンザ、肺炎などの風邪とその後遺症は、一般的に病気は感染性であると考えられているが、感染性ではない。
>
> アルカリの蓄えまたはバランス(酸の基本平衡)の乱れによるものだ。 障害の程度が深刻であるほど、病気はより深刻になる。
>
> 軽度のアシドーシスを引き起こしたり、血漿の「緩衝」作用を妨げたりする条件は、風邪の原因となる。
>
> バランスの悪い食事、運動不足、疲労、便秘、体のどこかの部位の感染症などだ。
>
> 風邪は、適切な食事、運動、および炭酸水素ナトリウム (重曹)またはアルカリ水を注意深く使用することにより、アルカリバランスを維持することによって防ぐことができる。
> …大量の重炭酸ナトリウム (重曹)によってアルカリ化が開始されたときに病気が攻撃され、「風邪」はいつでも進行を止める。
(ここまでです)
ちなみに、今回の記事では、この「重曹」というのを特にピックアップするつもりではないのですが、今回、軽いノロ(みたいなの)にかかり、ノロウイルスと対話している時に、半分眠りながら、
「そういえば、ノロウイルスに対しての重曹での不活性化というのがあったような」
と、起きてから探してみましたら、国立医薬品食品衛生研究所による「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」という書類がありました。
これは、もう考えられるあらゆるものの「ノロウイルスの不活性化についての研究」が記されていまして、執念を感じさせるものですが、ノロウイルスにしても、先ほどの 100年前の風邪ウイルス研究と同じに、
「アルカリ性に傾くと不活性化する」
ようです。
以下に出てくる「ネコカリシウイルス」というのは、ノロウイルスの代替として研究でよく使われるものだそうです。
ph が「 7より小さいと酸性」で、「 7より大きいとアルカリ性」と説明されています。
大きければいいというものではないかもしれないですが、数値が大きいほどアルカリ性になっているということになりそうです。
(「ノロウイルスの不活化条件に関する調査」 9ページより)
> pH 安定性試験(感作時間30 分)で、ネコカリシウイルスは pH2 以下および pH10 以上で検出限界(5log10)以下に、ネコカリシウイルスは pH9…感染価が低下し…
>
> …ネコカリシウイルスはイヌカリシウイルスと比較して、アルカリ側で不安定、酸性側で安定している傾向が報告されている。
mhlw.go.jp
ここにあります、
> アルカリ側で不安定、酸性側で安定している
というのは、ノロウイルスは酸性の環境では強い状態で、アルカリ性だと構造的に不安定になるということで、風邪ウイルス同様、ノロウイルスも、
・酸性の環境が好き
・アルカリ性の環境は嫌い
といえるのかもしれません。
また、以下のような部分もありました。
(「ノロウイルスの不活化条件に関する調査」 10ページより)
> 重曹(炭酸水素ナトリウム)では、10%(pH8.3)の濃度で 10 分の作用により、ネコカリシウイルスは検出限界(4log10)以下となったと報告されている。
>
> また 1%重層に 1.3%グルタールアルデヒドまたは活性化ジアルデヒドを併用することにより、4log10程度の不活化効果が観察されている。
mhlw.go.jp
まあ、これは飲用とするということではないでしょうが、重曹には、ノロウイルスを不活性化する効果があるようです。ですので、感染者がご家庭内などで発生して、「水平感染」が気になるご家庭などでは、掃除に重曹を使うのもいいのかもしれません。
ちなみに、新型コロナの感染力も酸性やアルカリ性に強く依存しています。
キプロスにある「ダヴィンチ・ホリスティック医学研究所」の自然腫瘍学教授である、マーク・ サーカス博士という方の文章を、2021年6月にご紹介したことがあります。
コロナウイルスは、「酸性では非常に安定 (ウイルスとしての感染力などの機能が強い)している」のですけれど、「アルカリ性では不活性化 (機能が弱くなる)される」ことが述べられています。
ブラジルのオズワルドクルス財団と、ブラジルのアクレ大学による 大規模な研究について取りあげたページでした。
その中に以下のようにありました。
(マーク・ サーカス博士のページより)
> コロナウイルスの感染力は、実際にはpHに非常に敏感だ。
>
> コロナウイルスのMHV-A59株は、pH 6.0(酸性)では非常に安定しているが、pH 8.0(アルカリ性)で短時間処理すると、急速かつ不可逆的に不活化される。
drsircus.com
しかし、このページの最後のほうには、
「重曹に関するこの情報は、悲しいことに、主流の日の目を見ることはないだろう」
と書かれており、これはもうそろそろ 2年近く前のものですが、確かに重曹というのか、
「新型コロナの感染力は、酸性かアルカリ性かによって大きく異なる」
ことは、ほとんど日の目を浴びませんでした。
それはともかく、ここまでの、
・風邪のウイルス
・ノロウイルス
・新型コロナウイルス
のすべてが「 pHに非常に敏感な存在」であり、アルカリ性に傾くと、その感染力あるいは機能を急速に失うということは事実のようで、
「今後の社会では知っておいてもいいこと」
だと思います。
風邪ウイルスがそうであるなら、インフルエンザウイルスなどを始めとした気道感染症全般にも通じる「かも」しれません。
……って、水平感染の話を書こうとしていたのですが、話がどんどんズレてますね。
そういえば、「重曹」というものの可能性はかなりのものであることを、ずいぶん以前、現役の医師の方から教えていただいたことがあります。
ただ、話が逸れすぎますので、これは著作をご紹介しておくにとどめたいと思います。
(著作)『イタリア人医師が発見したガンの新しい治療法 重曹殺菌と真・抗酸化食事療法で多くのガンは自分で治せる』
ウイルスの意味
先ほどの 100年前の論文「風邪」を読んでいますと、
「風邪は、過剰な酸性に傾いた時に起きる単なる身体現象」
だとあるのですが、そうだとするならば……もしかすると、ノロも……あるいは新型コロナも……同じ……という考えも思わないではない部分はあります。
しかし、最大の問題は、
「これらすべての疾患に、ウイルスそのものは確実に存在する」
ということなんです。
そして、個別のウイルスには、確かにそのウイルス固有の症状を引き起こす機能が備わっている。
この「ウイルスの役割とは一体何なのか?」というあたりで、メルマガでも止まってしまったんですが、ただ、昔の偉人賢人たちの話を読み返していると、
「周波数などの外部からの干渉」
という部分はそれなりにあると確信される部分があります。
細菌学の開祖などといわれることもあるルイ・パスツールさんは、実は初期の頃の研究は、後期の頃とかなり違うことをしていました。
たとえば、以下は、1870年のパスツールの手紙からの抜粋です。
(1870年のルイ・パスツールの手紙より)
> …私は、生命には不可欠な原理の分子組織を絶えず、そして自然に支配する宇宙の非対称の影響があると確信しています。
>
> そして、その結果として、それらの構造、それらの形態、それらの組織の配置によって、宇宙の動きと明確な関係を持っています。
>
> …私は組織全体に影響を与える別の影響を信じています。なぜなら、それは生命の化学成分の、固有の分子の非対称性の原因になるからです。
>
> 私は実験によって、この大きな宇宙の非対称的な影響の性質に関するいくつかの兆候を把握したいと思っています。
>
> それは、電気、磁気かもしれません。
In Deep
あるいは、亡くなられたノーベル賞科学者のリュック・モンタニエ博士は、多種多様な微生物 DNA から「特定の電磁波放出の周波数」を見出し、それを治療に応用しようとしていました。
(2022年2月のグローバル・リサーチの記事より)
> モンタニエ博士は、多種多様な微生物 DNA からの電磁波放出の周波数の多くが、インフルエンザ、C型肝炎、および多くの神経疾患に苦しむ患者の血漿にも見られることを発見した。
>
> パーキンソン病、多発性硬化症、関節リウマチ、アルツハイマー病なども影響を受けていた。モンタニエ博士の研究チームは、自閉症や数種類のガンを患っている人々の血漿中に特定の信号を発見している。
以下の記事で翻訳しています。
[記事] 「生体の光」「水の記憶」「DNA」で人間の多くの病気を治癒する技術をほぼ完成していた矢先のモンタニエ博士の死。その「光学生物物理学」の歴史
2022年2月19日
ここまで書かせていただいたこととしては以下のようになります。
・個別のウイルスは確かに存在する
・しかし、そのウイルスが個々で水平感染するだけでは病気は発生しない
・いくつかの病気の出現には、酸性とアルカリ性の状態が関係する
ということがあり、そこにモンタニエ博士の言うような「特定の周波数」のようなものが絡むのかもしれないですし、そうではないのかもしれません。
最近、これらのことから、風邪だけではなく、
「すべてのウイルスは、個々で水平感染して発症するものではないのではないか」
と確信し始めるようになりました。
ノロウイルスくんは、エメラルド・タブレットのことなんかに言及していましたけれど、確かに、この世というのは本来極めて精緻であり、たとえばウイルスの種類によって、病気になるメカニズムが「根底からバラバラ」では、この世は単なるカオスになってしまう。
このエメラルド・タブレットについては、最近の記事では、以下などにあります。
[記事] 「夜空の月と、地上の月」 : ワクチンでの月経異常の拡大から思う「古代からの月のサイクルと女性のサイクルのリンク」の崩壊
In Deep 2022年10月16日
以下はその 10年前の記事です。
[記事] エメラルド・タブレット(1) : そして夢が教えてくれた「ビッグバンと宇宙有限理論は人類にとって有害」だという事実
In Deep 2012年03月03日
なお、過去におこなわれた「インフルエンザの複数の水平感染実験」について最近知ることができまして、それはまた今度ご紹介させていただこうと思います。
1918年のスペインかぜの時に、すでに「強制的な人から人へのインフルエンザの感染実験」は複数おこなわれていました。
しかし、「誰一人として感染 (発病)しなかった」ことが示されています。
何をどうしようと、感染しない人にはしなかったのです。
これについては、菊川征司さんという方のこちらの 2022年6月の著作 (P.189)にあります。
今後また何らかの感染症のパンデミック…とは言わないまでも、流行が発生しないとも限りません。
その場合、「うつることを防ぐため」に、またも社会活動を閉ざしたり、マスクが推奨されたりというようなこともあり得ないことではありません。
しかし、社会がどうなったとしても、今回書かせていただいたことなどからは、病気の流行に対応する「方法」は意外に単純かもしれないとも思います。
今回はノロのようなものは、半日くらいで治りましたが、いろいろと新たに考えさせてくれる面があったというのは、かかってよかったです。かかった根本的な理由はわからないままですが。
健康のためというより、本当のところを知りたい願望が最近はあります。
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