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2017年からの世界 人類の覚醒と真実 日本の未来

「グレートリセット」 : アフリカ、アジア、そして日本? …… それはシュタイナーが言っていた「東洋が西洋文明を拒絶する」新しい時代の前兆になり得るだろうか

投稿日:2017年3月6日 更新日:


zerohedge.com




 

102年前のルドルフ・シュタイナーの講演『第一次世界大戦の霊的背景』より

第六文明期の課題は、物質的周囲における精神認識を用意することです。それは、精神を純粋に元素的な生命において認識する古い先祖返り的な力が蓄えられていないと、達成困難になります。

しかし、激しい戦いが生じるでしょう。白人は、精神をますます深く自らの存在のなかに受け取る途上にいます。黄色人種は、精神が身体から離れていた時代、精神が人体の外に探究された時代を保っています。

そのため、白人がさまざまな地域の有色人類と激しく戦うことで、第五文明期から第六文明気への移行がなされます。白人と有色人類とのあいだでなされるこの戦いに先行するものが、白人と有色人類とのあいだの大きな戦いの決着がつくまで歴史を動かしていくでしょう。

 

冒頭の記事は、アメリカの人気サイト「ゼロヘッジ」が、英国テレグラフの記事を引用して紹介しているものです。

今回は、その引用元となったテレグラフの記事をご紹介しようと思います。

 

「グレート・リセット」

そのテレグラフの記事のタイトルは「南アフリカのズマ大統領が、補償なしの白人の土地の没収を呼びかける」というもので、どうやら当地では、白人から土地を取り戻せというような機運が高まっているようなのです。

南アフリカの歴史は複雑ですが、広大なアフリカ大陸そのものが、ほんの 100年ほど前から「全部が白人たちに植民地統治されていた」という事実があります。

下は、2014年頃のアフリカの統治の状況です。

2014年のアフリカ

Geographico!

アフリカでホワイトピープルの国の植民地にならなかった国は、エチオピアとリベリアだけというようなことになっています(ただ、共に支配はされていました)。

上の地図では、南アフリカは独立国となっていますが、イギリスの自治領としてのものです。

冷静に考えると、これに加えて「奴隷貿易」などを長く続けていたわけですから、なかなかの非道ぶりですが、アジアに対しても、その無軌道ぶりは同じようなもので、諸説あるにしても、「世界でホワイトピープルたちの植民地にならなかった国」は、アジアの日本やタイ、アフガニスタンなどを含めて、ごくわずかではあります。日本にしても、戦争で「世界で最も破壊された国のひとつ」となり、その戦後も実質いろいろと支配下にあるわけで、アフガニスタンにしても、何だかもうひたすら大変な歴史となっていたりします。

[参考記事]…タリバン占領以前の「楽園」だったアフガニスタンを見て、自分の国の現在と将来がその姿と重なったり (2016/01/20)

 

要するに、この数百年の歴史の中で、「白い文明に蹂躙されなかった国や地域など、ほぼない」ということも言えそうです。

アメリカではそういう非道の代表的な人物であるコロンブスの記念日などが今でも祝日だったりもします。

[参考記事]虐殺の祝日コロンブス・デー:彼らは「理想的な人類像」を破壊し、そしてそれは「4回続く皆既月食」の渦中で起きた (2014/10/14)

 

まあしかし、過去はともかくとしても、問題は、「現時点でもなお、様々な国や地域で、その負の影響が続いている」ということなのかもしれません。

そのホワイト・・・ああ、何だか長いので、略そうと思ったら、ホワイトピープルを略したら「ホピ」じゃないかよ・・・。あー苛つく。

というわけで、ホピの人たちは(それ使うのやめろよ)、あ、略語はホッピーでいいや。現代のホッピーの人々は今日もハッピーで暮らすヒッピーたちなのかもしれないですが、我々の記憶はそうそう簡単には消えません。

それでまあ、今回は、英国テレグラフの記事をご紹介しようとおもっているのですけれど、実際の話として、南アフリカの人種対立に興味があるというわけではないです。

私の興味の対象はいつでも、「日本」です。

この南アフリカに関しての記事から、どういうようにそれが結びついたのかといいますと、冒頭のゼロヘッジの記事には多数のコメントが寄せられているのですが、そのコメント欄を見ていましたら、下のような投稿があったのです。

ゼロヘッジ「宣戦布告:南アフリカ大統領が白人の土地の没収を呼びかけ」へのコメントより

そして、「グレート・リセット」が地球上にやって来る。

それは自然秩序の一部であり、誰にも止めることはできないが、それは今すぐというわけではないだろう。

ズマ大統領は単なる代理人であり、「植民地時代の土地利用と職業パターンの土地監査」に関する彼の発言は規定されたものにすぎない。

しかし、この方法論が北米やヨーロッパ、そして、南米、オーストラリア、太平洋諸島、アジアの大中小国で実施された場合、その結果は、これまでの千年間の文明社会の成果の大半を減少させることになるのだ。

グレート・リセットはすべての面で熱狂的な勢力を支配する力によって推進されるだろう。

つまり、「過去の白人文明の影響に対しての大きなリセットがアジアやアメリカにまで及んだ時に、それは大変なことになっていく」ということで、書いている人は、それに対しての危機感などの書き込みもしていました。

 

ここ数年は、「古き日本」についてのことをたまに書きました。

そして、もう今の日本は「後がない」ところまで人々は精神的に追いつめられていますが、その理由は、「本来、日本人に合わない西洋的価値観を根底に据えた文明スタイルを維持しようとしているから」に他ならないと私自身は考えています。 渡辺京二さんの名著 『逝きし世の面影』などを読んでいますと、この考えは間違いないと確信しています。

冒頭に、シュタイナーの 1915年の講演の内容を載せたことにも、意味があります。

シュタイナーは、その際に、

「東洋が、西洋文化を拒絶し始める」ときから新しい文明時代に入る

と宣言しているのです。

このシュタイナーの講演については、『天地の未来 : 地震・火山・戦争』に収められています。

また、日本の未来についての最近の記事としては、昨年 12月の、

2017年は、私たち日本人が西洋文化を拒絶し「オリジナル日本人」に戻ることができる始まりとなり得るだろうか。それは東洋と日本の存亡に関する最後の砦のはずですが
 2016/12/25

などでもふれていますので、ご参照下されば幸いです。

別に、西欧に暮らす現在のホッピーたちに恨みがあるわけではないですが、彼らの文明価値観は私たちに合わないですので、これ以上の概念的な侵略は勘弁してほしいということです。

また、先ほどもふれましたが、 『逝きし世の面影』などで、かつての日本のことにふれることもいいことだと思います。本当に素晴らしい国だったんですから。

なのに、たった 100年ほどで、今はもう自尊心も道徳観も精神状況もボロボロです。

ちなみに、「グレート・リセット(The Great Reset)」という言葉そのものは肯定的な意味で使われるもののようで、英語での意味は、「旧態依然とした仕組みが崩壊することで、大いなる可能性が生まれるという希望を表現したフレーズ」とのことです。

そういうわけで、そんなことをふと思わせてくれました英国テレグラフの記事をご紹介します。


Jacob Zuma calls for confiscation of white land without compensation
Telegraph 2017/03/03

ズマ大統領、補償なしでの白人の土地の没収を呼びかける

南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領は、補償なしでの白人所有の土地の接収を許可できるように南アフリカ憲法を変更するよう議会に求めた。

3月3日の演説で発言したズマ大統領は、法律を変更する前に「植民地前の土地利用と職業パターンの土地監査」を確立したいと述べ、同時に、「南アフリカ憲法の変更には議会の 3分の2超の賛成を必要とするため、議会議員たち、特に黒人の当事者たちは結束すべきだという現実を受け入れる必要がある」と述べた。

2016年8月の選挙は、2009年にズマ大統領が選出されて以来、いくつかのスキャンダルの中で、アフリカ民族会議(ANC)にとって最悪の選挙結果だった。

ズマ大統領が党首をつとめるアフリカ民族会議は、ヨハネスブルグや首都プレトリアで、野党民主同盟党に敗北し、1994年のアパルトヘイトの終結以来の悪い選挙結果となった。

また、アフリカ民族会議は、ジュリウス・マレマ(Julius Malema)氏が率いる急進的な政党「経済自由闘士党(Economic Freedom Fighters)」からも圧力を受けている。

経済自由闘士党のマレマ氏は、南アフリカの土地を白人の侵略者と「オランダ人のならず者たち」から奪い返すように促しながら全国を飛び回っている。

マレマ氏は議会に、南アフリカの黒人は団結して、補償なしで土地を白人から接収できるようにすることを経済自由闘士党は望んでいると語った。

氏は議会で、「南アフリカの美しい土地はあなたたちのものだ。取り返し、自分たちのものにするのだ」と訴えかけた。

南アフリカでは黒人への財産移転が進展しているものの、土地所有はアパルトヘイトの終了後 20年以上にわたって白人の支持を得て歪んでいると考えられている。

独立調査機関の人種問題研究所(Institute of Race Relations,)は、南アフリカの農村地主の人種差別を解消することは「ほとんど不可能」であると述べた。

南アフリカで4万人のメンバーを擁するボエア・アフリカネル・ヴォルクスターダ(Boer Afrikaner Volksraad)のメンバーたちは、補償なしの白人の土地の接収に関して「宣戦布告だ」と述べた。

同グループの会長であるアンドリー・ブライテンバッハ氏は「我々は戦う準備ができている。我々と政府の間の緊急の調整が必要だ」として、以下のように言う。

「これが始まると、人種戦争に変わるだろう。私たちはそれは避けたいのだ」

ズマ大統領は2月の議会開会の際には土地の収容を言及したが、3月3日には「まず法改正が必要」だと要求し、この発言が農家の人たちの怒りを買っている。

大統領は、2月にケープタウンの街で、軍隊に「法と秩序」を維持するように治安維持の命令を出した。大統領が議会で安全保障を提供するように命じたことは、アパルトヘイト時代を含む南アフリカの歴史の中で初めてのことだ。

 

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