11月12日の IS による動画でのロシアに対しての脅迫声明
「物体WTF」が地球に衝突した前日の「追悼感」
2日前(11月12日)の朝、道を歩いている時に、特に理由はないはずなのですが、唐突に「追悼」を思う気持ちが沸き上がってきて、それと共に、あるロック音楽のイントロが繰り返し頭の中で鳴っていました。
小さな頃から…それこそ小学生くらいの頃から、ラジオで聞いたのか、キッカケは覚えていないですが、小さな頃から憶えている曲で、そのイントロをよく頭の中で再生していたものです。
追悼の意味がある歌かどうかはしらないですが、とてもそういう気持ちになる曲なのでした。
ところが、ふと、その曲を頭の中で口ずさんでいると(ヘンな表現だな)
「あれ?・・・この曲って、何というバンドの何というタイトルの曲だろう」
と思ったのです。
「忘れた」のではなく、「わからない」のです。
何十年も口ずさんでいて、よく知っていると思い込んでいる曲が、誰の何というわからないのです。
そして、さらに考えてみると、「これは・・・小学生の頃に聴いたものをそのまま憶えているだけで、最初から、誰の何という曲かを認識しないで、ずっと口ずさみ続けていたんだ」ということに思い至りました。
つまり、昔の民謡とか、そういうのと同じで「空気のように」自分の中に組み込まれていたことに気づいたのです。
しかし、さて困りました。
何十年かぶりにこの曲を聴きたかったのですが、おそらくはものすごく有名な曲なので YouTube にでも何にでもあると思うのですが、バンド名もタイトルもわからないでは、探しようがない。
インターネットの検索は「名称のあるもの」や「言葉で表現できるもの」には強いですが、「感覚的なもの」を検索することは非常に難しいです。
たとえば、今回なら音楽ですが、道か何かを歩いている時に「あ、これは何かいいメロディだ」と思ったメロディラインが流れてきたとしても、そのメロディから検索して曲を突き止めることは難しい(基本的にはできない)です。
先ほどの曲はイントロがオルガン系の音なのですが、
「ひゃ〜ららららららら、ぴーひゃららららら、という感じの曲」
で検索しても、曲名は出てこないはずです。
それで、どうにもならないと、その場は諦めたのですが、夜、奧さんに、
「そういえばさ、昔の、多分有名な曲でさ、ひゃ〜ららららららら、ぴーひゃららららら、ぴーひゃらららららら、という感じのイントロの曲、知っている?」
と聞きますと、
「あー・・・ちょっと待ってて」
と、奧さんはパソコンで YouTube にアクセスして、何事か検索しています。
「これ?」
と流してくれたのが、下の曲でした。
https://youtu.be/buSzOh84QX4
まさに、これでした。
プロコル・ハルムというバンドの邦題「青い影( A Whiter Shade of Pale )」という曲で、1967年のヒット曲だそうです。
しかし、やはり、このバンド名は聞いたことがないです。
ということは、小学生くらいの頃からずっと好きで、自分でこの曲のイントロのオルガンを演奏することもできるような曲のタイトルも演奏者の名前も知らないで、40年間以上いたということになるようです。
しかし、結局、音楽にしても、絵画などにしても、「感覚的なもの」に関しては、
「それを誰が作った(描いた)」
とか、
「それには何という名称が付けられているか」
というようなことは、その存在そのものとは関係ないことにも改めて気づきます。
先ほどの曲の演奏者とタイトルが、プロコル・ハルム「青い影」であろうとなかろうと、この曲の素晴らしさの価値とは本来は関係ないわけで、演奏者が左卜全で、曲名が「梅吉の恋」であったにしても、この曲はこの曲であるわけで、名称ですべてを牛耳っていると思い込んでいる今の私たちの感覚は「勘違い」であることにも気づきます。
どうも、私たちの今の生活は、「本来は抽象的なものを言葉で定義づけする」ことに慣れすぎているのかもしれません。
とはいえ、名称で分類できているから、いろいろな音楽をネット上で検索できたりすることも事実で、現在の社会は「すべてを名称で縛らなければ成り立たない」ということもあるわけではありますが。
えーと・・・なんで、こんな話になってる・・・。
ああ、そうです。
先日唐突に感じた「追悼感」から、こんな話になったのでした。
そして、「追悼」というイメージで頭の中に浮かんだのが先ほどの「青い影」という曲だったのでした。
そのことを思って過ごしていましたら、フランスのパリで、おそらくは西欧諸国で発生したテロとしては、2001年のアメリカ同時多発テロ以来の被害者を出してしまったと思われる事件が起きてしまいました。
あらかじめ知らされていたテロ攻撃
パリのテロは、一見すると何だか唐突に起きた感じもするのですが、実際にはそうでもなく、たとえば、冒頭の IS の「脅迫ビデオ」は、前日の 11月12日に出されたものでした。
そして、その動画には、FOX NEWS によりますと、下のメッセージもあったのだそうです。
IS の声明(2015年11月12日)
また、ロシアに対しては、
「間もなく血が海のようにあふれかえる。ロシアの町々は『アラーは偉大なり』と叫ぶ声に驚かされることになるだろう」(時事通信より)
と言っていたようです。
なので、当局者たちも、これまでの IS の姿勢から「何かが起きるかもしれない」と考えていたのかもしれないですし、違うかもしれないですし、そのあたりはわからないですが、それにしても、今年 2015年は、1月に入ったばかりの時の記事が、
・シャルリー・エブドは「最初の聖戦」:1000人の「フランス人イスラム国戦闘員」が過激思想と戦闘スキルを携えて母国に帰還する時
2015/01/10
というものでした。
この中に、イギリス情報局長官が、
「テロ組織が、欧米で、大量の犠牲者を出す攻撃を計画しており、情報機関にも阻止できない恐れがある」
というように「阻止できない」と、攻撃が起きる前から述べていたのが印象的だった記憶があります。下は AFP の記事からの抜粋です。
「欧米狙った大量犠牲攻撃」計画、MI5長官が警告
AFP 2015.01.09
英情報局保安部(MI5)のアンドルー・パーカー長官は、ロンドンで記者団に対し「シリアの国際テロ組織アルカイダの中心的グループが、欧米を標的に、大量の犠牲者を出す攻撃を計画していることをわれわれは把握している」と述べ、次のように付け加えた。
「各国と協力して最大限の努力をしているが、全てを阻止する望みはないことが分かっている」
今年の9月に、
・何となく憂鬱なカオス化を見せる世界 : シリア難民に紛れ込んでISのメンバーがヨーロッパに侵入していることが確認され…
2015/09/23
という記事で、中東やアフリカからの難民の問題を含めて、「大量の IS メンバー」がヨーロッパに入ってきている可能性を報じている記事などをご紹介したことがありますが、難民の人たちの流入は現在も続いています。
そして、IS などの組織の前述の脅迫が口先だけなかどうかは、もはや結論が出つつあり、もしかすると、ヨーロッパは・・・いや、世界そのものが、さらに混沌としてくる段階にきたのかもしれません。
ところで、最初に「一昨日、唐突に来た追悼感」と書きましたが、その原因は、もちろん予測的なこととは無関係で(私ほど先の予知や予測ができない人はいないと思えるほど、私は先のことは何もわかりません)、むしろ、このテロの起きた11月13日は、先日の記事、
・「何じゃこりゃ?(WTF)」と命名された宇宙の未確認物体の地球への衝突まで、あと1日…
2015/11/12
という記事で取りあげました「地球に向かう謎の物体」が地球の大気圏に衝突する日でした。物体は、日本時間の午後に実際に地球大気圏に衝突しました。
もしかすると、その出来事に対しての「追悼感」だったのかもしれません。
地球の大気圏に突入して爆発した謎の物体WT1190F
なお、WT1190F は上のように空中爆発しましたので、それが何だったかはわからないままです。
そして、その日を契機として、地球でわりと短い周期で繰り返される「追悼の時代」が、また始まってしまうのですかね…。
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