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植物は「ストレスの中で悲鳴を上げる」ことがイスラエルの大学の研究により判明

投稿日:2019年12月7日 更新日:


earth-chronicles.ru




 

植物の新しい事実がまたも判明

植物が、状況や環境に対して様々な反応を起こすことは知られていますが、イスラエルのテルアビブ大学が最近、

「ストレス下で、植物は悲鳴を上げる」

ことを発見したことが報じられていました。

「悲鳴」という言い方となっていますが、つまり、「高い音を発する」のです。

それは 20キロヘルツから 100キロヘルツという非常に高い周波数(人間の高音の可聴域は最大で 20キロヘルツほど)で、人間が聞くことのできる音域を超えているため、私たち人間には直接は聞こえないのですが、実験では、

・ストレスを受けると音を出し

・何もなければ音を発しない

という植物の生態が明らかになっています。

まず、そのテルアビブ大学の研究を紹介していたライブサイエンスの記事をご紹介します。

 


Plants 'Scream' in the Face of Stress
Live Science 2019/12/07

植物は、ストレスに直面すると「悲鳴を上げる」

イスラエルのテルアビブ大学の科学者たちによる新しい研究で、水がない状態や、自身の物理的損傷によってストレスを受けている植物は、「超音波のきしみ音を発する」ことが示された。

人間の場合、激しいストレスに直面した時に悲鳴を上げる場合があるが、この研究では、植物も同じかもしれない可能性が示されている。

植物の叫び声は、人間の叫び声とは異なり、それは、私たち人間が聞くには高すぎる周波数だ。

テルアビブ大学の研究者たちは、ストレスのかかったトマトやタバコ草の近くにマイクを設置し、植物たちの音を拾い上げる試みを行った。

その結果、録音装置は、植物から約 10センチ離れたところから植物が発する「超音波のきしみ音」を拾い上げた。ノイズの周波数は 20〜 100キロヘルツの範囲内に収まった。

あまりにも高い周波数であるため、この「植物の悲鳴」は、人間は聞くことはできないが、しかし、一部の生物では、数メートル先でも聞こえる可能性があるという。

この音を聞くことができる動物は、その植物の静かな叫び声を検知し、それに反応するかもしれない。人間の場合も、適切な器具や装置があれば、植物の叫び声を検知することができる可能性がある。

動物と同様に、植物はさまざまな方法でストレスに反応することが知られている。

たとえば植物は、水がない状態や、草食動物から噛まれた際には悪臭のする化学物質を放出する。そして周囲の動物たちはこれらの植物ストレス信号を認識して反応しているように見える。

あるいは「植物同士」でさえ、このような他の植物から漂う匂いを検知して、反応している可能性が示されてきた。

しかし、これまでの研究では、ストレス下において、植物が検出可能な「音」を発するかどうかはわかっていなかった。

以前の研究では、研究者たちは、録音デバイスを直接植物に取り付けた。そして、植物の茎の中に音が生じていることを見出した。水不足の状態でストレスを受けた植物では、茎の中に気泡が形成され、それが飛び散り、通常は植物の茎に水を運ぶ組織内で振動を引き起こしていた。

しかし、これは植物内部にとどまる音であり、外に放出される音ではない。テルアビブ大学の研究者たちは、植物の音が、外に放出されているかどうかを確かめたかった。

研究チームは、防音ボックスまたはオープンな温室スペースに置かれた、ストレス下にあるトマトとタバコ草の近くにマイクを設置し、 1組の作物を水不足の状態にし、もう 1組の作物を物理的損傷(茎に切れ目を入れる)にさらした。3番目のグループは、比較対象として何もしない植物のグループとした。

観察の記録から、ストレス要因に応じて、異なる植物種が異なる速度で異なる音を出すことが明らかになった。

水がない状態のストレスに曝されているトマトは、平均で 1時間あたり約 35回の超音波のきしみ音を発し、茎に切れ目を入れられたトマトは、 1時間あたり約 25回の音を発した。

それに比べ、何もしない植物のグループから放出される音の平均数は 1時間に 1回を下回った。

この研究では、病気にさらされた植物や、過剰な塩分レベル、または植物には適切ではない温度の中にいる、などの場合も音を発するかどうかの調査はされていないために、ストレスを受けた場合、植物がすべて悲鳴を上げるかどうかは不明だ。

しかし、刺のあるサボテンや、いくつかの雑草など、他の切り傷や乾燥に強い植物でも同様の音が記録されている。

研究者は、植物に産卵するような昆虫、たとえば一部の蛾のような昆虫は、植物の状態を知るために、この「悲鳴」を聞いている可能性があると推測しているが、これに関しては、実際に植物の悲鳴に他の生物が反応するかどうかの研究がおこなわれるまでは推測のままだと研究者は述べる。


 

ここまでです。

論文にあるグラフを見ますと、「水不足(乾燥した状態)」と、「茎を切られる」ことには以下のように反応したようです。


biorxiv.org

上の記事にもありますが、「何もストレスを与えていない植物からは音はほとんど発せられなかった」ということで、「悲鳴」が、ストレスへの反応であることは明らかなようです。

水がなかったり、体が傷つくと、植物は「キーッ」と高周波で叫んでいるということになるようです。

私も家には植物がけっこうありまして、こういう冬のシーズンになりますと、家の中に取り込んだりし始めるのですが、そのままだと部屋に入りきらないですので、枝や葉をかなり切り落としたりするのですが、そのたびに「ギャーッ」と叫んでいたのだなあ、と知りました。

 

今回は、「植物のストレスへの反応」が、またひとつわかったということなんですが、今では多くの実験から、生体的な反応だけではなく、

「植物は、意志体系を持っている可能性が高い」

とされいます。

しかし、「植物には脳もニューロンもない」わけで、では「意志はどこから生じるのか」ということが数年論じられています。

2013年12月の米ニューヨーカーというメディアでは、このことを非常に長く取り上げています。

その見出しには、

植物には電気的および化学的シグナル伝達システムがあり、そして記憶があり、脳のない状態で脳のような行動を示す。

とありまして、

「植物には記憶がある」

あるいは、

「植物には意志がある」

ということがほぼ確実になってきているようではあります。

日常でも、たとえば、野菜なんか食べるときにも、それなりに私たちは「植物の感情と対峙している」ということは言えるのかもしれませんね。

しかし、植物の構造には、そういうことを発生させる、脳だとか伝達細胞などは「ない」ですのですよね。

ですので、「意志」とか「記憶」あるいは「反応」というものが、私たちが通常考えるようなものとは違う形で存在している可能性があるのかもしれません。

しかし、以下の記事などで取りあげましたように、その植物は「ものすごいペースで地球から消えていっている」ということも事実であります。

地球の植物は、予測されていたより「500倍の速度で絶滅し続けて」いる。そのような大量絶滅局面の中で「人間の最大の共生者としての植物」を振り返る

最大の人間のパートナーであり「意識がある」植物が健全であり続けるといいのですけれどね。

 
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