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10月4日にメルマガ太陽の50年ぶりの目覚めの中でを発行させていただきました。

人類の未来 人類の覚醒と真実 未来の地球

地球の植物は、予測されていたより「500倍の速度で絶滅し続けて」いる。そのような大量絶滅局面の中で「人間の最大の共生者としての植物」を振り返る

投稿日:

2019年6月11日の科学メディア「ライブサイエンス」より


livescience.com




 

人類の最大の共生者である植物は今

今はいろいろな生物が絶滅していっていまして、昆虫も両生類も哺乳類も鳥類も魚類も何もかもが、かつてない速度で絶滅しています。

山も海もどちらも、大変な速度で環境が変化していっており、多くの生物種にとって、今の地球の多くの場所は、「生きる極限の環境を越えてきている」ことを示しているのかもしれないです。

しかし、今年 2月に、以下の記事を書かせていただきました。「過去の大量絶滅は、まず植物から先んじていた」ことがアメリカの研究で判明したというもので、つまり「植物が絶滅の徴候を見せていない限りは大丈夫」だと思っていました。

[衝撃] 2億5000万年前の地球史上最大の大量絶滅では「まず植物が先に絶滅」し、それから他のすべての絶滅が始まったことが判明。そこから思う「今まさに進行している地球の6度目の大量絶滅事象」

ところが、実は、

「植物が最も早いペースで地球から消えていっていた」

のでした。

絶滅率の、他の生物種との正確な比較は難しいにしても、このことを取り上げていた英国テレグラフは、以下のように「植物は、動物や両生類などの2倍の速さで絶滅している」と記していましたので、他の動物と同様、あるいは、さらに早いペースで植物は絶滅していっている可能性が高いようです。

英国テレグラフの報道より


Plants driven to extinction at twice rate of mammals, birds and amphibians

こうなってきますと、「現在の地球が、六回目の大量絶滅の渦中にある」という説が、信頼性のある話ともなってくるわけでもあります。今回の植物の絶滅に関しての研究は、かなり細かくなされたもので、数値としては、ある程度の信頼を置けるものだと思いますが、ただ、ご紹介するライブサイエンスの記事にもありますが、この数も「過小評価されている」可能性が高いです。

おそらくは、もう少し高い率で、植物は消えていっているように思われます。

いずれにしましても、いよいよ本格的に、地球は「新しい段階に移行するため」の最終局面にさしかかっているのかもしれません。

まずは、冒頭のライブサイエンスの記事をご紹介します。その後は、植物に関して、ちょっと科学とは方向性の違うことを付け加えさせていただこうと思います。


The World's Plants Are Going Extinct About 500 Times Faster Than They Should, Study Finds
Livescience 2019/06/11

世界の植物は予想より約500倍早く絶滅している

6月10日に科学誌「ネイチャー エコロジー&エボリューション (Nature Ecology&Evolution)」に発表された新しい研究によれば、今、地球は「植物を生かせておくことができない病」に苦しんでいる。

世界中の 33万種を超える種子を持つ植物の個体数を分析した後、研究者たちは、西暦 1900年以来、地球上で、毎年約 3種類の植物が絶滅し続けていることを発見した。

この絶滅の率は、自然に植物が絶滅するとされる率より 500倍高い。ここには、ほとんどの木や花、そして果実をつける植物が含まれている。

当然のことながら、この非常に高い絶滅率には、人間活動が大きく関与している。

研究者は以下のように言う。

「この現代の植物の絶滅の地理的パターンは、動物の絶滅の地理的バターンと驚くほど類似しているのです」

研究チームは、報告されたすべての植物の絶滅の約半数は、人間の活動によって引き起こされた環境の変化に対して植物種がより脆弱な、孤立した島々で起こったことを見出した。

たとえば、ハワイ島では、1900年以来 79種の絶滅が報告されており、ハワイ島は、植物種にとって最も危険な場所であることが証明された。

他に植物の絶滅率が高いのは、南アフリカのケープ州、モーリシャスの島々、オーストラリア、ブラジル、インドなどだった。

これらの結論に達するために、研究者たちはあらゆる科学誌と植物のデータベースを徹底的に調べた。それは、先駆的な植物学者であるカール・リンネによる 1753年の植物概論『植物の種』から始まり、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種を定期的に更新するレッドリストにまで至る。レッドリストは、世界中の絶滅の危機に瀕している動植物の包括的なリストを示すものだ。

さまざまな絶滅報告を組み合わせてクロスチェックした後、研究チームは、その結果を植物の自然な状態での絶滅率と比較した。

2014年の調査では、植物の自然の状態での絶滅率は、1年間で 100万種あたり 0.05から0.35になることが計算された。

1753年以来およそ 1,300の種子植物が絶滅の危機にあると宣言されていたが、それらの主張の約半分が最終的には誤りであることが証明されたことも研究者たちは見出した。

その時代からの過去 250年間に、絶滅したと考えられていた 400種以上の植物が再度発見されており、他の 200種が他の生物種として再分類されている。

これにより、過去 250年間で約 571種の絶滅が確認され、年間 100万種あたり約 18〜26種の絶滅が起きていると計算された。

そして、この研究が示す、もっと厄介なことは、研究者たちが見出したこの高い植物の絶滅率は、すでに絶滅したか、または絶滅の危機に瀕している植物種の実際の数として過小評価である可能性が非常に高いことだ。


 

ここまでです。

今回の話は純粋に科学の話ですが、植物に関しての、ちょっと「逸脱した話」を書き添えておきたいと思います。

昨日、発行させていただいた「太陽は本当に存在しているのか」というタイトルのメルマガでは、太陽の科学的考察と共に、「太陽と人間の関係」について、まあ、オカルトといえばオカルトの観点から書かせていただいたりしたのですけれど、その地上にあるものではない太陽に対して、

「植物は地球上にある」

という中で、私には「植物は地上の太陽」的な考えがあります。

そして、私にとっての、植物と人間の関係というのは、「表裏一体」だとも考えています。

もうずいぶんと以前の記事となりますが、以下の記事で私は、

植物が緑色である理由は、「植物は人間と共生するために存在しているから」

というようなことを書かせていただきました。

植物が「緑色」であり続ける理由がわかった! そして人間の生活システムの完成は「植物との完全な共生」にあるのかもしれないことも
 In Deep 2015年07月06日

なぜそういう理屈になるのかという部分に関しては、要約さえできないほど長いものですので、ご興味のある方は、上の記事をお読みいただければ幸いです。

 

そして、この記事を書きましたずっと以前に、私にこのような考えをもたらしてくれたであろう(最初で最後の)唯一のキッカケは、今から 10年ほど前に、ある方が、私のブログのコメント欄に書いて下さったコメントだったのです( 2009年頃までは、ブログにコメント欄がありました)。

その方は、薔薇十字とシュタイナーの研究者の方ですが、「植物とは何か」ということを、神秘学的な観点から書いて下さっていたのですね。

それを読んだ時の当時の私は、実は「シュタイナーという人さえ知らない」というムチムチの無知でしたが、それでも、そこに書かれてある言葉が、とてもすんなりのお腹の中に収まっていく感じでした。

その後の私は、漠然とですが、

「人間 - 宇宙 - 言葉 - 植物 - 秩序」といったようなものが、地上において、植物と人間が両方の極点にある形で進行している

というような錯覚を持つようになりました。

とにかく、「植物が健全でない地球は、何もかも健全ではない」と。

今、その「植物が健全ではない状態」が地球に出現しつつあることを、私たちは、あまり感情をたてずに冷静に受け止めるべきだとは思います。

何しろ「打つ手はない」ですから。

悪化し過ぎています。

これまでも何度か記事にしてきましたような、特に薬や化学薬品や除菌殺菌製品のたぐいの地球規模の蔓延が、微生物と共生してもいる植物たちに良い環境のわけがなく、また、それらの物質を地球から除去する方法も簡単ではない上に、そもそも、そういうものを減らしていく方向もまったくありません。

今の植物と昆虫の絶滅のペースの速さを見ていますと、このペースでさまざまに絶滅が続いていけば、過去のどの大量絶滅よりも、ずっと早いペースで地球の多くの生命は大量絶滅に向かうと思われます。

ただし、それを悲劇だと考えるかどうかは何ともいえません。

どういうことかといいますと、過去の地球で5回の大量絶滅があったのは事実だとしても、「しかし今、私たち人類はこのように地球に存在している」からです。

むしろ、5回の大量絶滅がなければ、現世人類は登場できなかったかもしれないです。

地球では、大量絶滅が起きるたびに、次に登場する生命たちは大なり小なり進化して登場してきました(系譜は、それらの生命は、ダーウィン的な進化をしたのではなく、「すで進化して登場」していることを示しています)。

そして、地球には、歴史の中で、そういう段階が節目節目で訪れると。

すべてが刷新される時が近づいているのかもしれません。

というわけで、先ほど書きました、たった1度だけのコメントで、私の植物観念が大きく変わったそのコメントを全文掲載させていただき、今回の記事を締めさせていただきます。

この文章は、現代の観念から言えば、合理的なものでも科学的なものでもありません。

ここからです。


2010年5月のブログ記事へのコメントより

シュタイナーが言う体内における光合成の件、これは明らかにオカルトに聞こえますが、薔薇十字の伝統に生きる者は本気でこれを実践します。

狂気の沙汰と言われようと、呼吸による身体内の炭素の把握は最重要の関心事です。これは呼吸の行とよばれます。

薔薇十字の徒は人間の本来のバランスを取り戻そうとします。
呼吸の行というのは人間である自分と植物との共生の問題です。

人間は生きているだけで大気中に二酸化炭素をばら撒きます。そして「どれだけ二酸化炭素を排出しないか」という冗談みたいなことが、薔薇十字の修行者にとっては真面目な課題です。

古神道の大国隆正という人の『本学挙要』という本の中に人と稲が逆さに並べて描かれている図があります。これはフトマニの区象といって、人間は逆さまになった植物であり、互いに共生しているという旨を説明するものです。

西洋でも東洋でも霊学ではこれは一般的な認識です。

薔薇十字でもおなじです。

植物というのは、体内に緑色の血が流れ、太陽に向かって真っすぐに成長する地上の存在としてはピュアなあり方のお手本みたいなものです。

ゲーテには「原植物」という理想的な植物の概念があります。つまりあれが人間として目指すべき理想であり、最高の元型です。

鉱物の中にも例えば水晶のように炭素が純化された存在として理想的な存在たちがいます。植物や鉱物というのは本来の意味において頭上の天体運動の鏡像みたいなものです。

薔薇十字の理想は、赤い血の情熱を保ちつつ植物のように上へと向かうことです。そして太陽に向かうことです。これが重要な点です。

天体のなかで西洋神秘学でロゴス(言語)と呼ばれるものの象徴が「太陽」です。

でも現在の宇宙で頭上に輝く太陽が人間にとっての「言語」の象徴に過ぎないとすれば、物理的に把握されるただの象徴である太陽より、植物のほうが先に創造されるというのは自然ですよね?

その前に「言語」は既に存在している、というより、むしろこの宇宙の原初には「言語」が先にあったのですから。

それ自体は植物の誕生よりずっと昔だというわけです。「言語」という表現がいけませんね。ロゴスとは「秩序」のことです。

人間によって認識される物理的な宇宙が誕生したのは、つい最近のことです。

それを観察する科学が人間中心であるのは当然といえば、当然かも知れません。

ロジックによって把握する対象として宇宙が存在を開始したのは、ロジックを駆使するようになった人間の大脳の誕生と密接に関わりがあります。

人間はそれ以前に存在していた "見えない" ロジックの宇宙を "見える" ロジックとして観察することが出来るようになりました。

これは物理的な脳が誕生したおかげです。

人間のロジックは宇宙のそれの模倣に過ぎませんが、でもこの模倣を可能にする大脳という精密な器官を作り上げるために、宇宙はとてつもない長い時間と労力を費やして来ました。だからある意味、科学的な認識手法というのはこの宇宙の最大の成果であると言えます。

それ以前の宇宙は、光があっても太陽がないようなものでした。内的な光で認識されただけです。

しかし実際、太陽が出現し、またこれによって眼という器官が形成され、そして脳が作り出されました。人類がこの能力をどう利用したかは別として、人間における理知的な行為を可能にする完成された脳神経系は、どう見積もっても神の最高傑作であるに違いありません。

そして人間に与えられたこの認識力の限り、ロゴスの象徴である太陽のなかに根源的な神性を知ることこそ、霊的な伝統のいずれの系譜においても追求されてきた共通の課題でした。

気の遠くなるような昔から過去の賢人たちはそのために気の遠くなるような努力によってその道を準備して来ました。宗教とは、そのようなものの大成です。

太陽へと向かう植物のようにしかも自由への衝動を内に担いながら上へと成長しようとする、地上では類をみない神聖な存在として人間存在が語られ、そしてその正しい道が古今東西どの流派に限るとなく実践されて来ました、、、、、と、このようなことを信じる、信じないは別として、いずれにせよこれが宇宙と人間の歴史に対する薔薇十字の伝統の解釈です。





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