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南米先住民族の伝統的な幻覚剤DMTが「私たちの脳の松果体の中に存在している」ことが判明。人間の神秘体験や臨死体験を作り出しているのは、これである可能性

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ペルーの画家パブロ・アマリンゴ氏が天然の幻覚剤DMTによる視覚体験を描いた作品のひとつ

Pablo Amaringo




 

脳の中には異次元をもたらす神経伝達物質がもともと存在する

何か「幻覚剤」というような言葉が出てきますと、LSD などに代表されるようなサイケデリック系ドラッグなどをイメージされる場合が多いと思いますが、今回の話題の中心となる「ジメチルトリプタミン (通常、DMT と表記)」というものは、そういうものとはまるでカテゴリーの違うものです。

この DMT というのは、もともとは南米アマゾンの先住民族社会で伝統的に使われていたもので、そこでの名称は「アヤワスカ」となります。

これは今では、人間の「臨死体験」や、あるいは「神秘体験」などの視覚体験と関係している可能性が高いと科学的に調査が続けられているものであり、また、うつ病の治癒に劇的な効果を上げており、その面でも研究が続けられているものです。

これについて、Wikipedia などからいくつかの記述を抜粋します。

説明そのものは、

ジメチルトリプタミン(DMT)は、トリプタミン類の原型となるアルカロイド物質で、自然界に発生する幻覚剤である。

で済むものですが、例えば、以下のような研究結果も記載されています。

ジメチルトリプタミン(DMT) - Wikipediaより

ニューメキシコ大学の精神医学教授リック・ストラスマンによれば、1995年までに合計60人以上の被験者に対し400回以上に渡って、DMTを静脈注射で投与したところ、被験者の半数近くが地球外生物に遭遇したと主張している。

実験はアメリカ食品医薬品局の許可を得て行われた。ストラスマンは、人間の脳内にある松果体においてDMTが神経伝達物質の一種として生産され、宗教的な神秘体験や臨死体験と関連しているという推論を唱えている。

あるいは、冒頭に絵画作品のひとつを載せましたペルーの画家パブロ・アマリンゴさんについては、以下のように記載されています。

日本でも、1994年に放送されたNHKスペシャル『驚異の小宇宙 人体II 脳と心』(第6集:果てしなき脳宇宙―無意識と創造性)にて、アヤワスカを飲んだ時の世界をキャンバスに描くパブロ・アマリンゴを取材し、彼はアヤワスカが、植物のささやき、宇宙、体内、超生命体、霊的なものを見せる全世界の目であると語った。

アヤワスカ - Wikipedia

パブロ・アマリンゴさんの描いた視覚体験のひとつ

Pablo Amaringo

もう少し正確に、その視覚体験を書けば、以下のように書かれてあります。

アヤワスカ - Wikipediaより

視覚に及ぼす作用が特徴的で、目を閉じると、鮮やかなイメージが夢を見ているかのように連続して現れる場合が多い。

訓練を積んだシャーマンが体験する「ヴィジョン」と呼ばれるイメージにはおおむね段階があり、まず幾何学模様が現れ、植物、動物、幻想的な建築物や都市という順序で展開するという。

ヘビ、ジャガーなどのネコ科動物、裸の黒人女性などのイメージが多く報告されている。シャーマンは アヤワスカの幻覚効果を通じて、はるか彼方の惑星を見たり、遠方に住む親戚の健康状態を知ったり、紛失した物の在処や、配偶者の浮気相手、患者を病気にした呪術師の身元をつきとめたりする。

このようなものらしいです。

 

そして、今回ご紹介する内容は、何と、

「この DMT が、私たちの脳の中で自然に分泌されることがわかった」

のです。

 

ニュース自体は新しいものではなく、今年の夏頃に報じられたものですが、今は時期的に、いろいろな科学メディアで「今年の科学的発見ベスト10」みたいなものをやっていまして、その中に選ばれていたことで知ったのです。

どうやら、私たちの脳には、「もともと以下のような体験ができる」メカニズムが備わっているということらしいです。

・先ほどのパブロ・アマリンゴさん絵画のような世界を見ること

・神秘体験

・臨死体験

今回は、ミシガン大学医学部の教授であるジモ・ボルジギン博士という松果体を研究し続けていた女性科学者が「脳内から DMT を検出する」に至った経緯が書かれた記事をご紹介します。

記事に出て来るのは、以下のおふたりです。

では、ここからです。

 


'Mystical' psychedelic compound found in normal brains
eurekalert.org 2019/06/27

脳内から「神秘的な」サイケデリック化合物が発見される

ラットでの研究により、ますますポピュラーな天然の幻覚剤であるジメチルトリプタミン / DMTが脳内に存在することが明らかとなった

過去数年間、アメリカの各地の人々が、いわゆるアヤワスカでの治療に参加するために南米を訪れている。その目的は、伝統的に南米の先住民たちが神聖な宗教儀式のために使用していたブドウ科の植物から醸造されたアヤワスカと呼ばれる幻覚剤の調合の場に参加することだ。

アヤワスカを飲んだ人たちは、その多くが、人生を変えると言われる幻覚エピソードを経験する。

これらのサイケデリックな視覚体験の原因となる成分は、「ジメチルトリプタミン(DMT)」と呼ばれる分子だ。

米ミシガン大学医学部が率いるチームが、初めて、哺乳類の脳に「自然に発生する DMT が広範囲に存在する」ことを発見した。この発見は、人間の脳内での DMT の研究とその役割の解明に向けた最初のステップとなる。

ミシガン大学医学部 分子統合生理学部門の教授であるジモ・ボルジギン博士(Jimo Borjigin, Ph.D)は、「 DMT が植物からだけでなく、哺乳動物からも検出できたのです」と言う。

ボルジギン博士の DMT への興味は偶然に生じた。このサイケデリック分子を研究する前、博士は、松果体でのメラトニン産生の研究に焦点を合わせていた。

17世紀、哲学者のルネ・デカルトは、脳の中心に深く位置する小さな松ぼっくりの形をした松果体が「魂のありか」であると主張した。

松果体は、第三の目として知られるが、その発見がなされて以来、その存在理由は謎に包まれている。

現在、松果体がメラトニンの生産を制御し、概日リズムまたは体内時計を調節するのに重要な役割を果たしていることは科学的にわかっている。しかし、ボルジギン博士は、オンライン検索の中で松果体の神秘的な力を確信しているコミュニティから知り得た内容に目を見開いた。

博士が後に研究することになる、この「哺乳類の脳から DMT が分泌されている」ということについては、その核となるアイデアは、米ニューメキシコ大学医学部の研究者であるリック・ストラスマン博士(Rick Strassman, Ph.D.)の研究を特集したドキュメンタリーから来たものだった。

1990年代半ばに、ストラスマン博士は人間の被験者に静脈注射で DMT を投与し、その幻覚効果がなくなった後にインタビューを行う実験を行った。この実験についてのドキュメンタリーの中で、ストラスマン博士は、「松果体が DMT を作り分泌している」ことを確信したと主張している。

ドキュメンタリーを見たボルジギン博士は、思わずこう言ったという。

「ちょっと待って。私は何年も松果体の研究に取り組んでいるのよ。でも、そんな話(松果体から幻覚剤が分泌されるという話)は聞いたことがない」

ボルジギン博士は、ストラスマン博士に連絡を取った。ストラスマン博士は、その主張は仮説であると認め、そして、ボルジギン博士は、その仮説をテストするための研究に協力することを申し出た。

ボルジギン博士は言う。

「 DMT が内在性モノアミン(神経伝達物質の総称)であれば、蛍光検出器を使用して、これを検出することは非常に簡単なはずだと思いました」

微小透析チューブが、松果体を通してラットの脳に挿入されるプロセスを使用し、研究者たちは、幻覚剤 DMT の存在を分析し、それを確認するためのサンプルを収集した。その実験の結果は、2013年に論文として発表された。

しかし、ボルジギン博士は満足していなかった。次に、博士は、DMT がどのように、どこで合成されたかを発見しようとしたのだ。その論文の筆頭著者であるボルジギン博士に教わる大学院生であるジョン・ディーン(Jon Dean)氏は、イン・サイチュー・ハイブリダイゼーション(in situ hybridization)と呼ばれるプロセスを使用して実験を設定した。

イン・サイチュー・ハイブリダイゼーションは、組織や細胞において、特定の DNA や RNA の分布や量を検出する方法だ。

「この手法により、DMT を作成するのに必要な 2つの酵素を持つ脳ニューロンが見つかりました」とボルジギン博士は言う。

脳ニューロンが見つかったのは松果体からだけではなかった。

「この酵素を持つ脳ニューロンは、学習や記憶などの高次脳機能に重要な新皮質や海馬など、脳の他の部分にも見られたのです」

ボルジギン博士のチームの研究は、心停止を経験している一部のラットで DMT のレベルが増加することも明らかにした。

2018年に英国の研究者が発表した論文は、 DMT が臨死体験をシミュレートすると主張しており、その際、臨死体験をする人々は、自分の体を超越し、別の領域に入る感覚を報告する。

ボルジギン博士は、脳内で自然に発生する DMT レベルの機能を発見し、正常な脳機能において何らかの役割を果たしているとしたらどうなるかをさらに詳しく調べたいと考えている。

「現時点で言えることは、脳内にこの物質 DMT が他の神経伝達物質と同じように存在することを発見したというだけであり、この DMT が脳内で、どのような作用を起こしているのかまではわかりません。その役割を探ってみたいと思っています」


 

ここまでです。

この中の、

> 心停止を経験している一部のラットで DMT のレベルが増加する

というのは、人間においても、「死亡する際にこの幻覚剤 DMT の脳内での分泌量が多くなる」ということになるようで、それが、死の際の視覚体験として「異次元に移行する感覚」が脳内で描かれるものなのかもしれません。

それにしても、臨死体験の視覚体験が「多くの人たちで共通の視覚体験」だというのは、DMT の分泌が増加していたとしても不思議で、たとえば、幻覚剤で見る光景は、人によりさまざまであるはずなので、本来なら、臨死の際にも「さまざまな視覚体験をする」ほうが自然だと思うのですが、臨死体験は驚くほど多くの人々で似ている。

このあたりは、 DMT には「単なる神経伝達物質」というものを超えた何かがあるのかもしれません。そして、脳の受容体と DMT の組合せには、何かこう「現実的な非現実」が生み出される要素があるのかもしれないですね(ちょっとわかりにくい表現ですけれど)。

DMTは、脳の松果体からも分泌されるようですが、デカルトが「魂のありか」と言っていた松果体の秘密も次第にわかってくるのかもしれません。

人間と動物が本来的に持つメカニズムというのは本当に奇跡的なものだとつくづく思います。





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