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アメリカの放射能レベルの急上昇から連想する、サンアンドレアス断層に沿う原子力発電所のことや史上最悪の山火事のこと

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2019年11月4日 日本時間午前のアメリカの放射能警報レベル

Nuclear Emergency Tracking Center




その場所はいろいろとある場所でもあり

昨日、アメリカの各地で「放射能レベルが急激に上昇している」ということについて以下の記事でご紹介させていただきました。

アメリカで何が起きている? 西部一帯で放射能レベルが急激に上昇中

今日(11月4日)、アメリカ原子力緊急事態追跡センターのリアルタイム・アラートレベルを見てみますと、昨日と同じ程度か、あるいは「やや悪化している」という感じになっていました。

昨日は見られなかった最高警報レベルである「Aマーク」が、西海岸に出現しています。場所は、カリフォルニア州のサンフランシスコです。


Nuclear Emergency Tracking Center

この放射能警報アラートのレベルは、短い時間で変化していきますので、ずっと最高レベルの警報の数値となっているわけではないでしょうけれど、5段階の警報レベルのうちの最高レベルが出ているというのは、ちょっとアレですよね。

相変わらず原因はわからないですが、ただ、この放射能レベルの変化について知ったアメリカのハル・ターナー・ラジオショーの記事に、いくつかのコメントが書き込まれていまして、皆さん、意見はそれぞれですけれど、興味深いのは、以下のような要因も可能性として挙げられていることでした。

・宇宙からのガンマ線の影響

・地震が発生する際に大気地中のレベルが上昇すると言われることもあるラドンガスの影響

・宇宙線量が激しく増加していることが関係しているのでは

というようなことで、まあ、これらの影響で実際に地上の放射線量が、少なくとも「警報レベル」にまで上昇するものなのかどうかは私にはわからないですが、このなかの「宇宙から」という響きは気になることは気になります。

たとえば、以下の記事に書きましたけれど、宇宙から直接やってきて、崩壊しない(二次宇宙線にならない)一次宇宙線のエネルギーは大変なものです。

地震も火山の噴火も「宇宙線」がトリガーとなっている可能性を再確認してみる。そして、仮に超絶エネルギーを持つ「一次宇宙線」が増加し続けるとすれば?

この記事には、東京大学の宇宙線研究所ウェブサイトから抜粋していますが、その中に、

一次宇宙線の粒子1個のエネルギーは、放射性原子核起源の放射線の100兆倍

という数字が出ていまして、大変なエネルギーなわけですけれど、こういうものなら、地上の放射能レベルを上昇させたりできるんだろうかと思ったりもいたします。

ただ、この一次宇宙線というものは、地表にまで達するものはほとんどなく、「一次宇宙線がたくさん地表に降っている」というような状況が現実となる可能性はないはずです。

しかし・・・そのようなことが起きるようなことがあれば、つまり一次宇宙線がたくさん地表に降るようなことがあったら、地球にものすごいことが起こりそうですが、それはないでしょうね。

 

ところで、ふと思いますのは、現在、放射能レベルが特に急上昇しているアメリカの西海岸のあたりは最近どうも因縁めいたことが多いです。

現在、カリフォルニアで史上最悪級の山火事が進行していることは、ご存じの方も多いかもしれないですが、アメリカの気象サイト AccuWeather は、この山火事による経済的損失が 800億ドル(約8兆8000億円)になると推測しています。

もちろん、これは現時点までの経済的被害で、まだ山火事は収まってはいませんので、今後さらに経済的被害も拡大する可能性はあります。

2019年11月2日時点でカリフォルニア州で発生している山火事

AccuWeather

この山火事が集中的に発生している場所と、放射能警戒レベルの数値が高い場所が比較的リンクするのですけれど・・・山火事と放射能は関係ないですよねえ・・・。

もうひとつ因縁めいているのは、現在、多くの山火事が連鎖的に発生しているこのカリフォルニア州には、「サンアンドレアス断層」という、将来的に巨大な地震が発生する可能性が非常に高い断層が走っています。

最近、このサンアンドレアス断層に沿って数多くの原子力発電所が存在していることが明らかにされていたりします。以下は、10月7日のアメリカのニュークリア・ニュースの記事にあるものです。

サンアンドレアス断層に沿って6基の原発が存在

Nuclear News

黄色のアイコンの原発は現在稼働しており、オレンジ色は現在稼働していない原発です。

しかし巨大地震が発生した場合は、稼働しているとかしていないということは、あまり関係ないかもしれません。

というより、ニュークリア・ニュースによれば、稼働していない原発には、緊急時に対応できる機器やスタッフが備えられていないものもあり、大地震の際の制御は難しいとありますので、稼働していないほうが大地震の際にはリスクが高いということもあるようです。

サンアンドレアス断層で地震が発生する場合は、この断層全体の崩壊が起こると予測されていますので、これらの原発すべてが影響を受ける可能性が高いと思われます。

そして、そのサンアンドレアス断層に沿うように、現在、放射能レベルの高い場所が出現していることは印象的でもあります。

 

ところで、まったく関係のない話ですが、アメリカ原子力緊急事態追跡センターの放射能アラート地図を見ますと、日本でも、いくつかの地域で放射能レベルが上昇していることを見出しました。

2019年11月4日の日本列島周辺の放射能レベルの状況

Nuclear Emergency Tracking Center

おおむね平常ですが、北海道で、警報レベル3と、そして警報レベル2が出ている場所があります。

「どこだろうな」

と見てみましたら、警報レベル3は、北海道の稚内で、そして、警報レベル2を見て苦笑しました。


Nuclear Emergency Tracking Center

「実家かよ」

ということで、私の生まれ故郷の岩見沢市が、放射能警報レベル2なのでありました。

放射能レペルっていうのは、こうように不安定なものなのですかね。

普段、宇宙線のレベルなどはチェックしていますけれど、放射能警戒レベルをチェックしたことはなかったですので、もう少し長く見ていないと、傾向はわからないかもしれないです。

日本はともかくとして、アメリカのこの広大な範囲での放射能レベルの急上昇は、何かが起きる予兆のような面もあるのか、あるいは、単なる自然現象なのか、そのあたりはわからないですが、それは今後のアメリカを見ているしかないのかもしれません。

それにしても、山火事にしてもそうですけれど、このアメリカ西部には現在いろいろなエネルギーが集中しているような感じはいたします。





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Oka In Deep

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