人間の「共通意識」への侵入を試みる悪魔的存在
私は別に、「悪魔のニュース」を日々検索しているわけでも探しているわけでもないのですが、どうも「そっちから飛び込んでくる」のですね。
ちょうど1ヶ月ほど前に、
・明瞭に出現し始める悪魔的存在 : マレーシアのイスラム学校で起きている「悪霊の攻撃」は、姿と質感を持つ「存在」によるものだった
2016/04/21
という記事で、マレーシアの学校で起き続けた「集団パニック」をご紹介したことがありました。
それは、過去に In Deep の記事で取り上げた、いわゆる「集団ヒステリー」とか「集団パニック」とは明らかに一線を画したもので、私としては、
「新たな局面に入っている」
という認識でこの事件を眺めていましたが、次の日には忘れてしまいました(そんなに早くかよ)。
このマレーシアの出来事の何が「明らかに一線を画した」ものだったかというと、
次の大きな2点です。
- 集団バニックに陥った人々が「共通の幻影(黒い男の姿)」を見ている
- その男に掴まれたり首を絞められる「触感」などの感覚がある(実在を示唆)
集団パニックに陥った女性たちは「共通の幻覚を同時に見て」、「それは姿も質感もあるものだった」ということになるのです。
たとえば、そのマレーシアの出来事が報道されていた記事の中から、集団パニックに陥った当事者(すべて女性)の言葉を抜粋してみますと、
女性教師ラムリさん 「私は、誰かが私の身体の左側上方にぶら下がっている感覚を持っていました。そして、私は黒い姿を見ました。現れたり消えたりする黒い存在でした」
女性教師イブラハムさん 「私は黒い姿を見ました。その黒い姿のものは、私の身体の中に入ろうとしているように見えました」
のように、「実際に見えて」、「そこには感触がある」という実在性がとても高い存在なのです。
そして、また「同じこと」が起きました。
それが冒頭のペルーでの出来事です。 80人の生徒たちが、「黒い男に殺されそうになる幻影」を同時に体験し、その中で、失神、痙攣、絶叫の状態に陥るということが、4月の終わりから現在に至るまで、3週間近くも続いているというのです。
明らかに一過性の集団パニックとは違う「何か」がまた起きたということになります。
これについては、報道を先にご紹介しておきます。
英国ミラーの記事です。
変な小説などより、はるかに迫力のある描写です。
Nearly 100 schoolchildren 'possessed by the devil' have 'contagious visions' of man in black trying to kill them
Mirro 2016/05/18
「悪霊に取り憑かれた」100人近い生徒たちは皆、彼女たちを殺そうする「黒服の男」に関しての「伝染する幻覚」を持っていた
ペルーの学校で、多くの生徒たちに「悪霊に取り憑かれた状態」と表現される出来事が発生しており、長期間に渡り、生徒たちは発作に苦しめられたり、失神している。
そして、それらの生徒たちは、一様に「彼女たちを殺そうとする黒服の男」のビジョンを見ており、多くの生徒たちがこの恐ろしい幻覚発作を経験しているのだ。
専門家たちは、この学校で生徒たちに進行し続ける痙攣や失神、そして幻覚など、これらの奇妙な事態を説明することができていない。
現地の報道によれば、この学校はテロでの犠牲者の墓の上に建築されたという。
舞台となっているのは、ペルー北部のタラポトエルサ・ペレアフローレス校で、約 80人の生徒たちが、先月以来、おそらく伝染性の「状態」を経験している。それは強い筋肉性の痙攣と失神を伴う。
撮影されたビデオを見ると、状態に陥った生徒たちは繰り返し叫んでおり、意識は朦朧とし、せん妄状態であることがわかる。
この状態に関して、ペルー国営テレビに出演した医師は、「なぜ、このような状態が続いているのか、私たちにもわからないのです」と述べている。
自分の娘がその状態を経験している母親は取材に対して、
「始まったのは 4月29日のことでした。そして、いまだに続いているのです。今もなお 80人の子どもたちがその状態の中にあるのです」
と不安そうに語る。
「あの子は学校で失神しました。病院でも何も喋ることができません。失神して、あの子は口から泡を吹き続けたのです」
その状態を経験したある生徒は、匿名を条件に自分の経験を話してくれた。
「あのことを考えると不安になります。・・・誰かが後ろから私を追いかけてくるのです。それは背の高い男の人で、長いヒゲを持ち、黒い服を着た人でした。その人が首を絞めて私を殺そうとするのです」
「私の友人は、その時に私は大声で叫び続けていたと言うんですけれど、私自身はほとんど覚えていません」
やはり、その状態を経験した別の女子生徒は、誰かに首を絞められ呼吸ができなくなったという。彼女の友人によれば、その時、その女子生徒は、
「これを払いのけて!」
と叫び続けていたという。
別の 13歳の女生徒が、やはり匿名を条件に地元メディアに以下のように語った。
「それぞれ別の離れた教室にいた何人かの生徒たちが、同時に失神してしまった時がありました。私は、吐き気を感じ、吐き始めました。それから私は声を聞きました。そして、黒い服の男が追いかけてきて、私に掴みかかろうとしたのです」
この件について、超常現象や心霊現象を調査している超心理学者フランクリン・シュタイナー(Franklin Steiner)氏は、「数年前、この学校のあった場所は、テロによって多くの犠牲者が出たことが知られています。学校が建設された時には、骨や死体が見つかったとも言われています」と述べた。
また、生徒たちの中には、ウィジャボード(ゲームの占い盤)を使って悪魔を呼び出すゲームをおこなっている子どもたちがいるため、地元の信心深い人々の中には、今回の件を悪魔の仕業と考える人もいる。
ウィジャボードは文字と数字が記されており、死者の霊魂とコミュニケーションをとるために使用するとされる。
多くの宗教団体が、それが悪魔憑きにつながる可能性があるため、ウィジャボードを使用しないように警告している。
いずれにしても、この学校で続く奇妙な現象に対しての合理的で公的な説明は今のところ出されていない。
ここまでです。
チャララチャララチャララ・チャンチャン・・・と『Xファイル』のテーマ曲が流れそうな感じですが(軽い対応かよ)、いや、もうここまで悪魔的な存在がはっきりと露出してきているとなれば、暗く深刻に書いたら悪魔的存在に負けちゃいますよ。
明るくいきましょう。
悪魔や悪霊は笑いが大嫌いです。
こんな話は、チャンチキおけさでも聴きながら書くので十分ですよ。
このペルーの出来事に関しては、ニュース動画もありますが、なかなかショッキングなものですので、ここには貼りません。Youtube のリンクはこちらです。
相変わらずターゲットになっているのは「女性」
このペルーの件でも、女子生徒たちの言葉、たとえば、
「誰かが後ろから私を追いかけてくるのです。その人が、私の首を絞めて私を殺そうとするのです」
「これを払いのけて!」
などから伺えるのは、「相手」は見えるだけではなく、首を絞められて苦しくなるというような「質感」を伴っています。
また、注目したのは、別の女子生徒の
「それぞれ別の教室にいた何人かの生徒たちが、同時に気絶してしまった時がありました」
という言葉です。
離れている違うクラスの何人かが、「同時に共通した幻影を見て気絶する」ということが起きていたようです。時空も超越しているというのか、あるいは、「相手がたくさんいる」のかどちらかということになるのでしょうかね。
そして、その「相手」の特徴。
以前のマレーシアの場合も、集団パニックを経験した全員が「同じもの」を見ていて、それは「黒い姿」という表現だったのですが、今回、ペルーの女子生徒たちは、
「黒い服を着た、背が高く、たくさんのヒゲのある男」
という表現になっていまして、どうやら、この表現だけを見ると、人間的なルックスを彷彿とさせます。
どんな感じの外見だったのですかね。黒い服・・・背が高い・・・ヒゲ・・・。
こんな感じですかね。
(すごく明るいのかよ!)
おそらく違いますね。
だいいち、こんなタイプが幻覚の中に出てきても、あまり恐くないですもんね。幻覚に出てくる「相手」は「失神するほど恐ろしい」のですから、上のようなタイプではなさそうです。どうもイメージがわかないですが、マレーシアの話と今回の話で重要なことは、
「共同幻覚という現象は存在するか」
ということなのかもしれません。
つまり、「同じ幻覚(および触感)を、不特定多数が意識の中で共有するということはあり得るのか」ということですね。
そういうことがあるのならば、これらの現象も、また科学か医学かどちらかで説明できるものなのでしょうし、それが説明できないとなれば、「何らかの悪魔的存在の実在性」を考える時にきているのかもしれません。
そして、それが意味するところは・・・・・チャララ・・・(Xファイルのテーマはええわ)。
それが意味するところは、
「悪魔的存在が私たちの共通の意識の中に入り込もうとしてきている」
ということになるのかもしれません。
つまり、今後も「数多くの悪夢のような共同幻覚が発生する」という可能性を感じてしまうのです。
共通幻覚というものは医学的に存在するのか
共通幻覚といっても、大ざっぱな共通ならば、それはあるでしょうが、おそらく皆一様に「同じ悪魔的人物像」を見ていて、それに襲われるというような具体的な共通幻覚というものは一般的にあり得るのでしょうか。
というか、マレーシアの現象にしても、今回のペルーの現象にしても、「状態に陥っていない人は何も見ていない」のですから、その黒い姿の人物は、「現実(こちらの世界 / あるいはこちらの周波数)にはいない」ということは事実であり、それは動画を見ても、そのような人は映っておらず、女子生徒たちがとにかく叫び続けたり、失神したりする様子だけがうかがえます。
学校内で撮影された動画より
上の写真は真ん中の女生徒が失神しかけているのですが、この時、彼女は「黒い姿の人物に襲われている体験をしている」のです。
彼女たちが失神から気づいた時に覚えているのはその「黒い姿の男に襲われた」ということだけで、現実に起きていたこと(上の写真なら、周囲から介抱を受けていたことなど)は覚えていないのです。
ここから伺えるのは、
「ふたつの現実がその時にある」
ということなのではないかというような気もします。
「状態」に陥っている女性たちの中には「黒い姿の男に殺されそうになっている」という現実だけがあり、その他の人たちには、その現実はない。
まあ、幻覚というのは、そういうものですが、しかし、「その光景が共通して起きている」ということがポイントだと思うのですね。
共通幻覚という言い方は違うかもしれませんが、最も知られているものに、「臨死共有体験」というものがあります。
これは、臨死から生還した人が語る「死に臨む際の体験」が、多少の違いはあるにしても、共通のパターンがあるところから来ている概念です。それは下のようなものです。
臨死体験のパターン
1. 死の宣告が聞こえる
2. 心の安らぎと静けさ。言いようのない心の安堵感
3. ブーンという耳障りな音がする
4. 暗いトンネルのような筒状の中を通る
5. 物理的肉体を離れる
6. 他者との出会い(死んだ親族などに出会う)
7. 神や自然光など光の生命に出会う
8. 自分の過去の人生が走馬灯のように見える
9. 死後の世界との境目を見る
10.生き返る(臨死体験 - Wikipediaより)
これらは蘇生した人たちから聞いたことですので、「10.生き返る」というのがあるわけですが、蘇生しなかった人たちは、この部分がありません。
ですので、「その後どのようになるのか」はわかりません。
この臨死体験というものも、仮に「幻覚」だとしたら、あまりに多くの人たちに共通するパターンが存在していることから、人間がこのような共通幻覚を体験できる仕組みをどこかに持っているということかもしれません。
そして、これらの臨死体験が「幻覚ではなく」て、こういう世界が現実に存在するのだとしても、その世界は「臨死の際の人にしか体験できない」(周囲で看取っている人にはトンネルも見えないし、光の生命とも会わない)という意味では、現実の世界からか見ている分には、やはり幻想・幻覚のたぐいと変わりはしないものです。
ここにも「ふたつの現実」が存在している。
ふたつの現実というのは、「ふたつの世界」という言い方でも、「別々の周波数の世界」という言い方でもいいのかもしれないですし、「平行宇宙的な別の次元」でもいいのかもしれないですが、それら同士は干渉しないものですので、「こっちの世界」と「あっちの世界」は同居できないと思われます。
マレーシアやペルーで起きている「悪魔憑き」の正体は、そういう「別次元」的な話が関わっているものなのかもしれないですが、まあ、それらは単なる推測ですので、書きません。
なお、英国ミラーの記事にあった、「テロの犠牲者の出た場所」とか「ウイジャボード」とかにしても、基本的にはあまり関係ないものだと思います。
いずれにしても、この「ふたつの現実の存在」という概念。
もし、悪魔的存在が、このような悪夢的な「別の現実」を多数の人たちに「共通の現実」として体験させられるのだとすれば、なかなか物騒です。たとえば、ふたつの現実の「そちらの世界」に引き込まれてしまった場合、
「悪魔的存在が造りだした世界に生きることになる」
のかもしれないと思いました。
そういうことも始まっているのかもしれません。
1ヶ月ほど前の、
・…シュタイナー学派の「21世紀前半から悪魔的存在が活動を開始した」とする見解を思い出してみる
2016/04/17
という記事で、シュタイナーの講演などの日本語訳をされている西川隆範さんが、
1998年(666×3)に悪魔的存在が地上に誕生し、21世紀前半中にも活動を開始する、とシュタイナー学派は見ている。
と書いてらっしゃるのが正しければ、今は悪魔活動がまだ始まったばかりの時期です。つまり、まだまだ本格化していく可能性は高いです。
そういう時代にどう生きるのがいいかというと、なるべく明るく楽しく生きることに尽きると思います。
「活動」はこれからが本番のような気配が濃厚ですので、なるべく笑って過ごせるようにするのが最善の対抗法だと思います。
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