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2016年3月25日の米国ナショナルジオグラフィックニュースより
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悪魔的な側面が強くなり続ける今の世の中
こう・・・何というか、最近、「悪魔的」という言葉があまりに当てはまる出来事が続いている感じがします。
特に、海外の子どもの「頭部」に関しての事件が続いていることのひどさというのもあったりするのですが・・・これらは紹介するのも滅入りますので、ふれないですが、それにしても、
「どうして世界はこんなことになっちゃってるんだろう」
と思ってしまうたぐいの出来事が日々多くなってきている感じもしまして、全体的に滅入る時が多くなっている感もあります。
それで、ふと、昨年 12月の、
・世界的医学雑誌に掲載された「ゾンビ感染症対策」論文で思い出すゾンビに関するいくつかのこと
2015/12/18
という記事の中で書きました、中東に住まれているお知り合いの方の言っていたことを思い出したりしました。
その記事に私はこのように書いていました。
世にあふれ出している「かもしれない」悪霊や・・・ゾンビ
海外に住んでらっしゃる私の女性のお知り合いがいます。
その方は、霊能者という言い方をして正しいのかどうかわからないですが、まあ、そういう方で、修行者でもあります。
たまにメールなどを下さるのですが、少し前に、「今、ものすごく憑依霊が増えています」というようなことを含む、膨大な内容のものをいただきまして、私自身は、霊だとか、そういうものに対しての能力はないので、まるで感じることはないですが、その方によりますと、今、「世にいる神霊の守護力が弱まっている」のだそうです。
これは簡単にいえば、
「悪いことが簡単に起きやすい世の中になっている」
と言い換えてもいいのかもしれません。
まあ、もちろん、私自身を含めて、自分で感じないことをどのように考えるかは、ご各自の問題ではありますし、人様の受け売りであまりいろいろと書くのも良くないですので「そういうことをお知らせしてくれたことがあった」ということを記した次第ですが、その中に「ゾンビ」という言葉が出てくるのです。
それで、医学誌 BMJ の論文のタイトルを見ていて、ふと「ゾンビ」についていろいろと思っていたのでした。
まあ・・・漠然とではありますが、確かに最近の世の中は・・・何だかなあというようことが多く起きている印象はずっとありますが、それもさておき、そのメールの終わりのほうは以下のような言葉が綴られていたのでした。「ゾンビ」という言葉が出てきます。
「みろくの世に進む人達は、そのもとに住む人達となります。一方、それを拒否した方達はそこに「閻魔大王」が存在しなくなるので、生まれ変わって新しい肉体を戴くことにはなりません。魂そのものは腐ったりしなければほぼ永遠性を保ちます。そうなると、「ゾンビ」化するのです。死んだと思ったら息を吹き返す」
そして、これと同時に思い出したのは、3年前に書いた記事、
・この世は悪魔で一杯: 歴史に出てくる「最初のエクソシスト」がイエス・キリストだと知った夜
2013/05/04
の中で、1990年のアメリカ映画『エクソシスト3』のことを書いていて、その映画に出てくる新約聖書などを読むうちに、
「現代の社会では、すでに神と悪魔の" 実際の戦い" が始まっており、そして悪魔が勝つ寸前にいる」
という映画エクソシスト3のテーマを、かなり現実的に理解してしまったというようなことがありました。
映画では、イエス・キリストが「悪魔払い」をする聖書の場面(ルカによる福音書 / 8章 26節-36節)を主人公が読む場があって、そこで、主人公が、
イエスは悪霊の取りついた男の名を聞かれた。
その者は答えて言った。
レギオン・・・大勢だから・・・。
という「大勢だから」というフレーズのところで、読むのを止めるシーンがありますが、聖書の世界においては、「悪魔はひとりではなく、世界中にあふれている」ということになり、また、先ほどの過去記事の抜粋にあります、
「今、ものすごく憑依霊が増えています」
というようなことは、リンクしそうな話だなとも思います。・・・まあ、私自身は、霊だとかそういうことはまったくわからないし、感じたことも何もない人ですけれど。
ともかく、何となく「悪魔的な空気が漂ってきている」今の時代に、今回は、最近読んだ中でも「悪魔的」な雰囲気が漂うニュースのひとつをご紹介したいと思います。
それは、ナショナルジオグラフィックで取り上げられていたもので、最近、シェイクスピアのドキュメンタリーを作るために、彼のお墓をレーダー検査したところ、「シェイクスピアの頭部がないことが判明した」のだそうで、他にも、歴代の著名人たち(ムッソリーニ、モーツァルト、ナポレオンなど)の「死後の身体の一部が盗まれていた」ことを記事にしていました。
それをご紹介したいと思います。
なぜ「頭」なのか
ところで、シェイクスピアは「頭蓋骨」が盗まれていたわけですが、他にも、モーツァルト、ベートーベン、ハイドンなども頭蓋骨が盗まれています。「死後の頭部がほしい人たち」が少なからずいるということになります。
私は以前から、
「頭部の意味とは何なのか」
ということを考えることがありました。
これはたとえば、生きている人間の頭部にはそれは大きな意味があるわけですが、「死亡した後の人間の頭部」にどうして価値観が生じるのか、ということについてというか。頭蓋骨というものを含めて、生きていようと死んでいようと「人間の頭部」というものには特別な意味がありそうで、だからこそ、たとえば、 IS を含む中東などでおこなわれる斬首というものが、非常に非人道的な響きに聞こえるのは、その根源的な意味においてなのだとも思います。
そういえば、先ほど少し書きました1990年の映画『エクソシスト3』のオープニングは、Wikipedia からの抜粋では以下のようなもので、これも「頭部」が露骨に関係します。
ジョージタウンのポトマック川付近に黒人の少年の死体が発見される。その死体の状態は、首を切断されたうえにピエロのメイクが施されたキリストの像が挿げ替えられている異常なものだった。
左手の中指は切り落とされ、右手に双子座のマークも彫りこまれている。
人間の頭部を狙う悪魔・・・。その理由・・・。
まあ・・・その真意はわからないですが、そういえば、シュタイナーが『いかにして高次の世界を認識するか』の中に以下のようなことを書いていたことを思い出しました。
シュタイナー『いかにして高次の世界を認識するか』より
まず最初に頭部の中心点を作り出すことによってのみ、神秘学の訓練は完全な成功を収めます。
この中心点は最初のうちは心臓の付近にではなく、頭部に作られます。霊視してみると、この中心点はさまざまな動きが生じる出発点として姿を現します。
この訓練によって、思考は、人間が完全に自分で支配することができる「一点」に集められます。このことによって、エーテル体の流れの一時的な中心点が作り出されます。
シュタイナーは「エーテル体(生命体 )」の流れの中心点が「頭部」であるというように述べていたようで、この観点からですと、
「頭部の存在こそが、肉体を持つ生命のすべての意味」
というようなことも言えるのでしょうかね。
そういう「人間の生命体の中心が頭部にある」ことを説明しているような下のような絵なども多いです。
・THE ETHERIC BODY AND THE ETHERIC SENTRES
ちなみに、さきほど出てきました「ゾンビ」という架空の存在も「生命としては死んでいるのに、頭部を破壊しないと、完全に滅びない」という設定で、それが標準的なゾンビ映画の「世界基準」となっています。「死んでいる者に対して頭部にとどめをさす」というのは、思えば荒唐無稽にすぎる話ですが、ゾンビ映画に関しては、まったく違和感を抱いたことはないです。それは「納得できる」何かの意味があるからかも、というようにも思います。
まあしかし、そのことはともかく、そろそろ今回の記事をご紹介いたします。
ちなみに、記事に出てくる人は有名な人が多いですが、一応、それぞれ Wikipedia から、どんな人物かを簡単に記しておきます。
ウィリアム・シェイクスピアは、イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。
ベニート・ムッソリーニは、イタリアの政治家、教師、軍人。第40代イタリア王国首相。イタリア社会党で活躍したのち追放され、ファシズム理論を独自に構築し、国家ファシスト党による一党独裁制を確立した。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトはオーストリアの作曲家、演奏家。古典派音楽の代表であり、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人である
トマス・ペインはイギリス出身のアメリカの社会哲学・政治哲学者・革命思想家。
ナポレオン・ボナパルトは、革命期のフランスの軍人・政治家である。フランス第一帝政の皇帝にも即位した。
フランス革命後の混乱を収拾して、軍事独裁政権を樹立。また、戦勝と婚姻政策によって、イギリスとオスマン帝国の領土を除いたヨーロッパ大陸の大半を勢力下に置いたが、最終的に敗北して失脚した。
それでは、ここから記事です。
Shakespeare’s Skull and Other Famous Stolen Body Parts
National Geographic 2016/03/25
盗まれていたシェイクスピアの頭蓋骨。そして他の有名な人々の盗まれた身体の部位
シェイクスピアの頭部を実際に欲した誰かがこの世にいる。あるいは、他の有名人たちの骨や脳、性器といったものを手にしたがっていた者たちがこの世にはいる
研究者たちは最近の調査で、ウィリアム・シェイクスピアの頭部は、イングランドにある彼の墓の中にはないことを確信した。もし、その調査が事実であるならば、シェイクスピアの頭蓋骨は、墓から消えた他の数多くの有名人たちのボディパーツのひとつになるのかもしれない。
今週、考古学者たちは、シェイクスピアの頭蓋骨は、英国ストラトフォード・オン・エイボンにある聖トリニティ教会の彼の墓から消えていることを明らかにした。この発見は、ドキュメンタリー製作のために、研究者たちが、この偉大な劇作家であり詩人の墓を初めてレーダーでスキャン検査をした際に初めてわかったことだ。
2016年4月23日は、シェイクスピアの死後 400年目にあたる。その記念すべき月の前月にこの衝撃的な事実が判明した。そして、この事実は、1794年にシェイクスピアの頭蓋骨が盗まれたかもしれないという伝説に信憑性を持たせることになる。
そしてまた、この出来事は、他の有名な政治的指導者や芸術家、作家たちの死後に起きたことと共通した何かも与える — それは死後に身体の一部を盗まれたかもしれないという出来事のいくつかだ。
ムッソリーニの脳
イタリアの独裁者だったベニート・ムッソリーニの孫娘であるアレッサンドラ・ムッソリーニさんが、数年前、警察に「誰かが Ebay (インターネットのオークションサイト)で祖父の脳と血液を販売している」と語った出来事がある。
連絡を受けたオークションサイトは、オークション上で身体のパーツを販売することは許可されていないとして、速やかに該当する出品リストを削除したが、この場合は、売り手が実際にムッソリーニの脳を持っていたとは思えないが、しかし、まったく考えられないわけではない。
なぜなら、ムッソリーニが、第二次世界大戦の終わりに殺された後にも、妻にはムッソリーニの脳の一部しか戻されず、残りの脳はアメリカ国内に保管されていると考えられているからだ。(訳者注 / 孫娘によりますと、ムッソリーニの遺体は普段はミラノの病院に保管されているのだそうです)
モーツァルトの頭蓋骨
オーストリアの偉大な作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトが死去したのは 1791年だが、モーツァルトが死亡した 10年後に、ヨゼフ・ロスマイヤーという墓掘り職人だった人物がモーツァルトの頭蓋骨を持ち去った。これは、彼自身のための窃盗だったと考えられている。
この頭蓋骨は、ロスマイヤー家に代々伝えられていたが、20世紀の初頭に、ザルツブルクにあるモーツァルトの研究、出版、コレクションの収集を行う世界的な機関である国際モーツァルテウム財団に寄贈された。
しかし、寄贈されたこの頭蓋骨が、本当にモーツァルトのものなのかどうかはまだ判明していない。
2006年に DNA 鑑定が行われたが、その結果は、モーツァルトの2人の親戚の遺体のものとは一致しなかった。
つまり、この頭蓋骨が偽物であるか、あるいは、そうでなければ何らかの不信心な行為がおこなわれていたかのどちらかということになりそうだ。
なお、興味深いこととして、墓荒らしに遭った同時代の作曲家はモーツァルトだけではない。ベートーベンもハイドンも、頭蓋骨の一部、または、全部が盗まれている。
トマス・ペインの全身
英国の革命思想家のトマス・ペインは死後にさらに哀れなことになってしまった。彼の身体は世界中に散らばっているのだ。
アメリカ独立革命に大きな影響を及ぼした政治パンフレット『コモン・センス』を著したペインは、1800年代初頭にアメリカで亡くなった。
その際、ペインの1人のファンの青年が遺体を英国に運んだのだが、彼は、ペインの遺体をトランクに入れたまま、自分の家の屋根裏で長年保管したとされる。
しかし、その後のペインの遺体の行方はわかっていない。
ペインの遺体については、様々な伝説が残っており、骨は砕かれてボタンにされたしか、身体のパーツは個別に売りさばかれたという話もある。その結果、世界の各地でペインの身体の一部を保管していると主張している人々がいる。たとえば、肋骨はフランス、頭蓋骨はオーストラリアといった感じだ。しかし、これも真実はいまだに謎に包まれたままだ。
ナポレオンの一部
1820年代に行われたフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの遺体の解剖中、医師がナポレオンの性器を切除し、それを司祭に渡したということがあった。
そのナポレオンの性器が後になって再び世に姿を現したのは 1920年代のことだった。アメリカのマンハッタンで、それが展示されたのだ。
これは、1970年代にアメリカの泌尿器科医が購入した。目的はおそらくは、科学的研究の対象だろうと思われるが、それ以来、その医師の一家が保管し続けている。
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